マギアレコード ユニバースコンフレイト 魔法少女まどかマギカ外伝 作:ヘイル
私はカステル。とある森の集落の巫女として生まれて今はお姉ちゃんのクラスの生徒として楽しい時を過ごしてた。そのはずなんだけど…
「ここはどこ…?」
朝起きたらそこは今まで一度も見たことの無い光景が広がってて。私はただ困惑してた。ただ、神さまは今起きてる現象を理解する時間も与えるつもりはないみたい。
「おはよう、カステル。朝ごはん作ってあるからね。一緒に食べよ?」
声をかけてきた方を見ると、そこには桃色の長髪の女の子の姿が。お姉ちゃんでもアマリリス先輩でもないよね。あなたは一体誰なの?そんなこと聞き尋ねる事も私には出来なくて。
「う、うん。いいよ。」
流されるがままに了承しちゃった。
「頂きます。」
せっかく用意してくれたので一口頬張ってみる。うーん、味は少しだけ薄い気がするけれど…
「うん、美味しい…な。」
いつも自分で作ってた朝ごはんとは比べ物にならないくらい美味しかった。
「良かった!」
花開くような笑顔とともに私に向けられた眼差しは何処かお姉ちゃんに似ていた。
(事情はよく分からないけど、あなたは多分、私を妹だと思っちゃってるんだよね…)
そう悟った私は罪悪感はあるけれど、事の収拾が着くまではこの子の妹として取り繕う覚悟を決めることにした。
「また今日と同じの、食べたいな。」
「わかった。お姉ちゃんに任せてね、カステル。」
そういうと彼女は私に優しく抱きついてきた。
(お姉ちゃんとはこういうのなかなか出来なかったけどこういうのもたまにはいいかな。)
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桃色の髪の女の子が髪をセットしに行った隙に私は部屋に戻って情報を収集することにした。
「あの人、環いろはさんって言うんだ。で、私は環カステルってことになってる…そして私といろはさんは1個違いの姉妹ってことになってるんだね…」
一通り得れる情報を手に入れた私はため息をつく。中学ってなんだろう。1年と2年ってことは多分いろはさんの方が年上なんだろうけど、私には中学が分からなかった。
「カステルー、髪、セットしてあげようか〜?」
私の考えを遮るかのようにいろはさんの声が聞こえる。
「お、お願い。今降りるね。」
私は一旦考えるのをやめることにした。
「相変わらずカステルは髪さらさらだね、凄く綺麗。」
「そうかな?」
「そうだよ、お姉ちゃん羨ましいな。」
そう言われると、私は恥ずかしくなって顔が赤くなっちゃった。いろはさんは赤の他人とはいえ、褒められるのはやっぱり嬉しいな。
「はい、出来たよ。やっぱりそのお花の髪飾り、カステル似合ってるね。」
いろはさんはいつもしてる髪型と同じ様にセットしてくれた。しかも自分でやった時より上手なんだけど…なんか複雑だな。
「ありがとう、お姉ちゃん。」
「どういたしまして。休みの日だったら一緒にお化粧とかしたいんだけど…今日は学校だしやめとこっか。じゃあ着替えたら学校行くよ。お姉ちゃん待ってるから、カステルは着替えてきて。」
「わかったー、ちょっと待ってて。」
どうしよう、制服、どれ?私はそれっぽい服をひたすら探した。
「あった…」
見つけた制服を着て、乱れが無いか確認して、鞄を持っていろはさんの元へ向かう。
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「うう…疲れた…お姉ちゃんの授業の10倍は疲れた…」
お昼休み、私は屋上でぐったりしてた。こういう勉強したことないから全然分からなかった。毒物の判別くらいしか出来ないんだけど…
「あ、いたいた。…ってカステル、どうしたの?なんか元気なさそうだけど…」
「大丈夫…占星術の授業よりも難しいなんて…」
「へ?せんせいじゅつってなに?」
「い、いや?ナニモ…」
危うくやらかしかけちゃった。社会の授業中にこの世界に学園国家ランカスターは存在しないと知ってはいるから、隠し通さないと。別の世界から気がついたら飛んでましたなんて言い出せるわけがない。
「そう?何か困ったことあったらいつでも言ってね?」
「ぁ…じゃぁ…その、えっとぉ…ぉ…お勉強!さ、最近授業あんまりわっかんなくてぇ…その、えっと…」
「わかった、じゃあお姉ちゃん家帰ったらお勉強見てあげるね。」
「あ、ありがとう!」
「ふふっカステルの為だよ?なんだってやってあげる。」
(あれ?いろはさんもしかして妹のこと神様だと思ってる?)
もしそうだとしたらこの人とはたとえ正体がバレても出来るなら仲良くしたいなって。そう思うのでした。