東方浸人主 ~ Invasive Alien Species. 作:妖怪兎
そういえば、毛の生えている妖怪等は
季節によって毛が生え変わったりするのでしょうか。
てゐ氏は変わらないのを見ると、白が固定なのかな
それはおいて置いて、
雪が降ったとしても そのことによる影響を見たことが無い
春が来ない、雪が降った 白玉行ってボコボコまでテンプレ
あれからそれなりの時が経ち、季節はもう既に冬の終わりごろです。寒くなると色々と生活に支障が生じることが多くなります。たとえるなら、家事全般や農業、狩りも獲物が少なくなり、冬の間は別の仕事をしている人も珍しくはありません。
食事処は、割とお客さんが多く来ます、多少の値は張りますが温かい物を食べれる上に、その後の処理をしなくていいからです。私も、この時期は少し忙しくなるのが恒例です。ちなみにいつも来ている妖怪の人は熱燗が美味しいとのことで何時もながらお酒を飲んでいます。
冬もそろそろ終わりだと言うのに、外を見れば雪が降り注いでいます、寒さにつられて最近は何時にもましてお客さんが多い気もします。
仕事も終わり、雪が積もっている人里の通りを歩いていきます。降り注ぐ雪をぼんやりとみていると、パパとママを思い出します。雪の上を歩いていけば、パパとママに会えるのではないかという錯覚が毎年あります。
私は一旦家へと帰ると、しまっておいた兎耳を取り出します。普段使うこともないのですが、少しだけ思い出に浸りたくなりました。昔は少しだけ大きかった耳も今では丁度いいサイズになりましたね。
せっかくなので着けて出てみましょうか、雪が降り注ぐ中、白い耳を揺らしながら歩いていく、雪兎にでもなったような気がします。歩き回っていると、農家の人が冬開けに向けて作物の種や肥料などを準備しているのが目に入ります。雪が解けると共に種を植える上、種類も多いので、冬明け前は大忙しです。冬の間は仕事をしてないと思われがちですが、手伝いなど、様々なことをしているらしいです。食事の方は自給自足なのでお金が無くともしばらくは平気だそうです。
寒い季節だと薪が良く消費されます、狩りなどが出来ない場合の収入になるのでしょうか。雪が降れば薪屋が儲かる・・・少し違いますね。私はお金がないのでお布団から出るのが辛いです。
寺子屋の前まで来ると、子供たちが雪合戦・・・これは弾幕ごっこ、と呼んだ方がいいのでしょうか。雪自体が美しいのもありますし、手間も無いので男女共に遊んでいるようですね、弾幕ごっこが雪合戦なら私も楽しめそうな気もしますが・・・妖怪達はそれほど甘くは無いでしょう。
それにしても寒いです、春も近いというのに、むしろ寒くなってきているような気がします、心なしか雪も多くなってきた気がしますが、気のせいでしょう。
・・・
何日か経ち、もう立春を迎えたはずの人里の中は、今も雪が包み込んでおり、白い世界を作っています。私は寒いのに震えてちぢこまるのを除けばそこまで被害はありませんが、農業などでは作物を育てる季節がずれてしまったり、できなくなってしまう物が出てきかねません。
一部利益を出せる商売もありますが、決められたサイクルが崩されるとろくなことにはなりません、一部では雪女のしわざとか、何とか噂も流れていますが、何回も冬はありましたが少なくとも私が居る間にこのようなことはなく、不思議に思います。
妖怪の動きも鈍くなるのか、あまりそういう被害はないのだけは、いいのでしょうか。
何にせよ、異変か何かならば巫女さんが解決してくれるに違いありません。
私にできることは、人並みなことだけ、もう少しだけ頑張って生活していきましょう。
私は、兎耳を揺らし、パパとママの思い出に浸りながら
長屋へと帰っていくのでした。足を滑らして雪の中に倒れこんだことは内緒です。
春に雪が降っても、どうしようもないのが人間です
自然にでも人為的に起こされたとしても、それは変わりません