東方浸人主 ~ Invasive Alien Species.   作:妖怪兎

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博麗神社

 

 

 今日はお手伝いも無く、朝から時間があるので行くと決めていた、博麗神社へと足を運ぶとしましょう。不安なので何度も聞きましたが、博麗神社までの道自体は安全とは言いがたいですが、ほとんど妖怪などは出没しないそうです。

 

神社といえば、外の世界でも七五三などで訪れたくらいですね、千歳飴を頬張りながらママと歩きました、実は七五三は2回しか行く機会がないのですが、パパとママにおねだりして7歳の時に3回目にいきました。飴と着物が目当てでしたね。本当に楽しかった、ママとパパとの思い出。

 

 

 里の入り口まで来ると、やはり恐怖が沸きますが、我々を守ってくれている博麗の巫女さんへの挨拶をしておきたい。道があることはわかるので焦らず歩いていきます、森ほど木が生い茂っているわけではないので暗くも無く、困ることもありません。これならば、思っていたよりも速くつきそうです。

 

 

 

 

 小一時間ほども経つと、石造りの階段が坂に沿って配置されている所まで来ました。どうやら博麗神社も近いようです。見る限りそこまで段数も多いというわけではなく数分頑張れば上りきれそうですね。

 

黙々と階段を上がっていくと、真っ赤な鳥居が見え、ついつい声を上げてしまいます。

鳥居の下をくぐると、まず、目に入るのは立派な神社でした。昔に見た神社を思い出すようで、少し感傷に浸ってしまう。

 

立ち止まるのもこの辺までにし、歩いていき、辺りを見ていると、箒を用いて境内の掃除をしている方が見えました。黒い髪の少女で赤色と白色を用いた縁起のよさそうな服装をしている人だ、後頭部辺には可愛らしいリボンがついている。恐らく巫女さんでしょう。じっと見ていたからか、こちらに気づいたようです。

 

 

 

「あら、人里の人?

 参拝のお客さんなら、あちらの拝殿の方へ

 他の用件なら受け付ける私が受け付けるわ」

 

 

 改めて見ても美しい少女で、礼儀も良い、私もこのような人になれればいい、と思いながら彼女にお礼を良い、頭を下げてから拝殿へと向かいます。

 

拝殿へと近づくと、やはり思い出がよみがえります、鈴を鳴らしたくて何度も何度も並びたいとパパにおねだりをして困らせていましたね、もしも神様が居たのならば全財産を投げてでも助けてもらいたいのですけどね。

 

 

 懐からお財布の袋を取り出して、小銭を手に持ちます。それを賽銭箱の中へと投げ入れ、鈴を数回鳴らし、2回お辞儀、2回拍手、そして目を閉じます。

 

どうか、平和に暮らせますように。

 

最後にもう1度お辞儀をし、参拝も済んだので、戻りましょうか。

 

 

 

「あんた、神様を信じてないのに参拝するなんて酔狂ね。」

 

 

「えっ、あ、巫女さん

 それほど、私の作法がいけなかったでしょうか。」

 

「いえ、作法は上出来よ

 神の存在する幻想郷で、少しも信仰心が入ってないのも珍しいと思ってね。」

 

 

 どうやら、作法は間違ってはいないようですが、心を見抜かれたのでしょうか。

少しだけ脈が速くなるのを感じながら彼女を見つめる。神様を信じていないのに参拝するのは失礼に当たってしまうのでしょうか。それでも、私は

 

 

 

「ええ、神様は助けてくれないので。」

 

 

 そう、外も此処も神様は助けてくれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「当たり前じゃない

 神を頼るだけの人に神様は報いてくれるかしら?

 それに、神様を万能だと思っていて貰っちゃ困るわ

 

 何でも出来るなら、飢えで苦しむ人も、病気で苦しむ人も居ないの

 本気で神様は頑張っていたとしても、助からない人も居る、それを分かってないのに

 神に頼るなんておこがましいとおもわない?

 

 ま、そもそも、神様が直接助けに行くことなんて稀だけどね、バランスの問題もあるし」

 

 

 正論、反論の余地も無い。私はただママに褒めてもらいたかっただけなのだ

それを神様に責任を押し付けて恨むのはお門違いもいいところです。神様が私たちに害を与えたわけじゃない、何て私は愚かなことをしていたのだろうか。

 

 

「すいません、巫女さん

 もう一度参拝をやり直させてください。」

 

 

「ん、何だか知らないけど

 良い目になったじゃない? それと、巫女さんは歯がゆいから

 今後は霊夢でいいわ。」

 

 

 

 あとで知ったことなのですが、霊夢さんは私の心が読めたのではなく、お賽銭に篭る心の力で判断したそうです。お賽銭に金額は関係なく、それの価値はどれだけ心が篭っているか。つまらない見栄で大量にお金を入れたところで彼女は好意を抱くことは無いでしょう。お賽銭は神様のために使うのだから。

 

 

 

「あ、そういえば霊夢さん

 この間ですが、袴を着た人を外へ帰しませんでしたか?」

 

 

「そうね、その頃は珍しく外来人が生きて私のところまで来たわね

 来たからには仕事だから、ちゃんと帰したわよ

 

 だけど、最近は外来人が多いような気がするのよね。

 つい最近も、やれ能力ついてないか、やれ空の飛び方教えてとか

 

 うちを何だと思ってるのかしら、あんたもそれらしい人が居たら

 言っておいてくれない?」

 

 

 

 どうやら、博麗神社に来る外来人は、何故か口を揃えて、俺に能力があるか、空を飛んだり弾幕はイメージすればいいんだろ、とか色々訳の分からないことを言ってくるそうだ。

 

 

能力というのは、例外もあるが、種族固有の力や磨かれた技術のことを言い、何もしてこなかった人間が何かが出来るようになることは無い。類稀な才能を持っていたとして、鍛錬を積んだ武人に勝てないのと同じだ。

 

 

空を飛ぶ事や弾幕はよくわからないので聞くと実際に見せてもらえた。

彼女は、重力に逆らい、空を自由に飛びまわったのです。原理は長期の修行の末、霊力のコントロールを身につけたそうだ。短期でそれをなすには血の滲む様な試行錯誤と絶大な才能による補助が必要なそうで、私には到底無理でしょう。

 

 

弾幕も然り、霊力コントロールによるものだそうで、並みの努力では不可能とのこと

もちろん、単発の見掛け倒しなら出来ないこともないそうだが、高い霊力を持つ者はあまり居ないでしょう。

 

 

 

 勉強にもなりましたし満足です、それなりに時間がたってしまい、帰宅の時間もあるので、この辺でお暇させてもらうことにします。帰り際に階段でみた、風景は、まさに幻想と呼べるほどに美しく、魅了するものでした。

 

 

 

私は、何かにふっきれたように、家へと戻っていくのでした。

 

 

 

空を飛んでみたい願望はありますが、出来ることと出来ないことは当然あり

私は私に出来ることを精一杯やるとします。後で、お店にでも顔を出そうかな。

 

 

 

 

 

 

 

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