ネタ魔法に魅入られた者   作:みみみ

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2話

 食事も終わり、監督生が新入生を寮へ連れていくことになった。

 

 僕が爆裂魔法について研究できる時間はそう多くない。スネイプ先生が校長になりカロー兄弟が支配をするようになる七年目のホグワーツ城は、マグル生まれの僕にとってとても生きにくい場所になる。

 

 七年目には各地を放浪しながら生活するつもりだから、残された時間は六年とちょっとだ。これからの六年で爆裂魔法を発動するための理論を完成させなければならないし、諸々の準備をしなければならない。

 

 どう考えたって魔力量が足りない僕は、マナタイトの様な魔力の貯まった物の補助を受けて爆裂魔法を撃つ必要があるだろう。だから六年と少しの分の魔力を溜めておけるだけの器を用意して、削られるであろう生命力をなるべく少なくしたい。

 

 あの敬愛すべき先輩もとい頭がおかしい爆裂娘でさえ一発撃ったら暫く動けなくなっていたのだ。六年後の僕が彼女の域に達しているとは到底思えない以上、魔法に必要な魔力を毎日器に注いでいって、100%を超えた120%の力で撃つための準備をしなければならなかった。

 

 正直な話僕はどの寮に組み分けされるかはあまり重要ではないと考えていた。けれど、勉強以外での交流が少なく自分の時間がたっぷりと確保できるレイブンクローに入れたのは僥倖だと言っていいだろう。寮入る時にいちいち謎を解かなければならないのは面倒だけど...

 

 

 

 

 さて、そんなわけで寝室に入ったけど、同室の彼らと会うことは少なくなりそうだ。僕はこれから必要の部屋で過ごすことが多くなりそうだし、そもそも魂が日本人な僕のパーソナルスペースはイギリス人に比べて広い。一人の時間を好む孤高な僕にとって自由に過ごせる部屋はとても大切なのだ。

 

 なんていうのは建前で、彼らにとって、おそらくコンフリンゴを中心に爆裂魔法を開発する予定の僕は爆破が大好きな変人に見えるだろう。そんな何をするのかわからない危険人物と同じ部屋で寝るとなると気が休まらないに違いない。

 偉大な魔法使いというのは得てして孤高な存在なのである。故に爆裂道を歩む者として彼らと離れて生活する必要があるのである。決して僕がコミュ障だからとかではない。彼らとはその...いい感じの距離感を取っておきたいと...ね!

 

......

 

 よし、三人はもう寝たね。それじゃあ探索の時間だ。初日から校則を破るなんてとんでもない不良生徒だけど、ゼロから爆裂魔法を開発しようとしている僕にとって一分一秒が惜しい。

 向かうは八階の必要の部屋だ。目くらまし呪文は覚えてきたけど、視覚以外の情報を誤魔化せないからミセス・ノリスには気を付けなければいけない。

 

 初めての深夜徘徊はドキドキするね。明日から授業が始まるから早めに見つけないと。

 

 

 

────────────────────────────────────────────

 

 

 

 何の障害もなく必要の部屋まで来れたけど...初日だから巡回に穴があったってことでいいのかな。そう考えながら生活するスペースと魔法を使うスペースを想像して廊下をうろうろしてみる。

 現れた扉の先には想像した通りの部屋があって、これから大変になるぞと思いながら早速ベッドに入った。

 

 さぁ、寝る前の妄想の時間だ。

 

 僕は爆裂魔法の習得を目的にしているが、その前に爆発魔法および炸裂魔法を開発する必要がある。

 

 まず炸裂魔法だが、これに関してはコンフリンゴやボンバーダなど爆発する呪文の互換と見なしていいだろう。同系統の爆発魔法にエクスパルソという闇の魔術が存在するし、三つの爆発呪文を基に炸裂魔法を作り爆裂魔法の基礎として研究していけば順調にいくはずだ。

 

 幸いなことに二年時にはロックハートが先生になる。ホグワーツ誕生以来最もサインを貰いやすい人物である以上来年は禁書が読み放題なはずだし、実技が少ない今年と来年の闇の魔術に対する防衛術の授業はボーナスタイムと言える。

 

 魔法史の授業だって教科書を読み上げるだけだし、これらの時間に課題を終わらせておけば他の空いた時間はすべて爆裂魔法の研究につぎ込めるだろう。

 

 次に原作への介入だが、これに関してはあまり手を出さないことにした。

 

 ヴォルデモートの分霊箱を全て破壊すれば息が詰まるような社会が訪れることはない。心苦しいことではあるが、ハリーには原作通り心の強さで何度でも立ち上がるド級の英雄になってもらいたいのだ。

 

 少しばかりの手助けはするつもりだが、最後に盛大な花火を打ち上げるためにも、原作から大きくズレる要因を作るような真似はしたくない。

 

 この手で助けることのできる人数は限られている。本来死んでしまうであろう人全員を救うなんて傲慢なこと、自分のことで精一杯な僕には厳しいのだ。

 

 

 魔法の理論を理解し、ゴーストへも影響を与えるような方法を調べ、魂すら爆発させることができるようになる呪文を考案する。あるいは、魔力を溜める器を改良するために錬金術だって学ぶことになるかもしれない。

 

 そんなことを考えこれから大変になるぞと思いながら、明日の授業に備えて眠るのだった。

 




主人公の性別も名前もまだ決まってなかったりします。
続きません。

主人公の性別は好きな方をお選びください

  • ハーメルンだしTS爆裂ネキやろがい!
  • 頭のおかしい爆裂ニキじゃワレぇ!
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