ネタ魔法に魅入られた者   作:みみみ

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日間25位ありがとうございます。

爆裂魔法を開発しようとする狂人の話を気に入っているあなたも今日から爆裂道を歩む者になります。逃げないでくださいね。



6話

 さて、ハロウィンから幾日か経ち冬期休暇を迎えた。

 

 あの日から僕がしてきた事と言えばトロールの骨肉と魔力を溜める器である壺を合体させることくらいで、それ以外は通常通り魔法を覚えたり炸裂魔法を作ろうとしたりして過ごした。

 

 このトロールの骨肉と壺を組み合わせる作業、普通に―というかマグル的に―考えれば出来るわけないと誰もが思うだろう。

 

 だって肉と骨と壺だ。どうやって組み合わせればいいんだよって困惑したんだけど、そこは流石魔法界。

 器の中に入っている魔力を一旦別の容器に移し、残った壺を型としてトロールの骨肉を纏わせ、爆破し、直す。そうすることで奇跡的に機能を持つ器を造り出すことができた。

 

 トロールはかなり生命力が強いようで、本体から切り離しても尚切り取った部位は"死んで"いなかった。

 この生きてるとも死んでるとも言い難い状態のモノであっても切り離された部位に戻ってくっつこうとするしぶとさを持っているのだ。この性質を利用して壺の形が本来くっつくべき箇所なのだと誤認させてしまえば、後は簡単だった。

 

 まず、トロールの骨肉が壺を体の一部だと誤認したことで、そのモノは一瞬ではあるが己を『そういうもの』なのだと定義した。

 

 次に、生命体と物体の狭間で揺れ動いていたそのモノを爆破し殺す或いは壊した時、そのモノの形は数舜ではあるが定まっていたし、僕もその時に限ってはそれが『そういうもの』だと認識できた。

 

 最後にレパロで修復してしまえば、所々に骨と肉塊が垣間見えるおぞましい超劣化版マナタイトもどきの出来上がりだ。

 

 たぶんだけど、この時は型となった壺が無機物で、僕自身どう転んでもこれは魔力タンクにしかならないと考えていたからレパロが効いたのだろう。

 死にかけの骨肉が己の存在を壺ごと生命体だと定義していたらエピスキーで完成させるつもりだったけど、その必要はなかったみたいだ。

 

 

 まぁそれはそれとして、器が出来たときは我ながらちょっと引いたよね。冒涜的とまではいかないが、なにか生命に対する敬意というべきものが欠けている気がしたんだから。

 

 ということで外装は一旦布で隠すことにした。齢11歳のこの体には刺激が強すぎるから仕方ないよね。...ね!

 

 

 

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 クリスマス当日になった訳だけど、プレゼントは嬉しいもの()が沢山だった。

 

 まずハリーからはフクロウ便で頼んだであろう呪文に関するかなり厚い本を貰えた。ハロウィンの一件以来、同じプライマリースクールに通っていて互いに顔を知っていたからか交流を持つようになり少しばかり話す機会が増えたのだ。

 

 次にハーマイオニーからはニュート・スキャマンダー氏の『幻の動物とその生息地』を送って貰えた。以前魔力を溜める器を強化したく図書館で魔法生物について調べていた時、彼女に魔法生物に興味があると言った覚えがあるのだ。

 

 そしてハグリッドからはロックケーキを貰った。この学校で一番魔法生物に詳しい彼には時々質問の手紙を送ったり、ファングをモフりに小屋まで出向くこともあった。彼ほど根が純粋な人もいないからね、この学校唯一の癒しと言ってもいい。

 

 

 この三人からのプレゼントは素直に喜べるのだが、問題はこのマクゴナガル先生、フリットウィック先生、スネイプ先生からのプレゼントだ。

 

 僕はこの三ヶ月間、爆裂魔法開発のために様々な魔法を調べては使い、爆裂魔法の術式に組み込めるか否かを決めるためにとにかく魔法を覚えるようにしてきた。

 

 しかしながら、九月から魔法を使い始めた僕では理解できないこともある。そんな時は三人の教授の内の誰かに解説やアドバイスを求めて手紙を送って悩みを解決してきたのだ。

 

 そんな風に過ごしてきたからか、彼らからのプレゼントは山盛りの課題だった。確かに勤勉な生徒からの質問が数ヵ月も続いて教授魂に火をつけたのかもしれないが、これはやりすぎではないだろうか。

 

 魔法の練習と並行して行っている炸裂魔法の開発を休暇中に進めようと思っていたのに、これじゃあ予定が狂ってしまうじゃないかまったく。

 

 

 ん?何々?「呪文における難易度とその効力の関連性」...?「ゼロから始める魔法開発生活」...?「魔法陣。ー魔法陣のサイズとその有効距離についてー」...?

 

 おいおいおいおい...!何なんだこの課題のための資料は...!他にも資料はあるが、これほどまでに爆裂魔法開発にピッタリな資料があるなんてッ...!

 

 

 

 

 

 

 まったく、ホグワーツの教授達は最高だな!!!




深淵というか死を体験した主人公だからちょっと引いたで済んでますが、校長が見たら顔を顰めて強めのスコージファイとかなり強めのインセンディオを使うくらいの見た目をしてるんじゃないかな。
冷静にイカれ狂ってる主人公くんちゃんさんでした。

プレゼントが少ないのはなんでやろなぁ...()


追記:誤字報告ありがとうございます。かなり助かってます。これからも頼りにします。よろしくお願いします。

主人公の性別は好きな方をお選びください

  • ハーメルンだしTS爆裂ネキやろがい!
  • 頭のおかしい爆裂ニキじゃワレぇ!
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