下北沢には天使が住んでいる   作:通りすがりの邪教徒

5 / 27

最近は値上げ値上げで、デュエマのパックも高騰したりで、うんざりします。

もう増税は勘弁してくれー!

投稿主は転校経験がないので、色んなアニメの転校シーンを参考にして、尚且つ偏見で書きました。



出逢の1学期
隣の席が眩しすぎる


 

 いやぁ〜時が流れるのは早いもんですね。東京に越して来て、そして伊地知家で世話になってからあっという間に1週間が経過しましたよ。

 

 にしても東京って地元と比べて物価高くないですか? 虹夏ちゃんとスーパーへ買い物に行った時なんて、食品は地元よりも値段張ってて正直ビックリしたもん。

 最近は食品以外も値上げ値上げで正直参っちゃうよね? このままじゃ、俺ら若者はどうなっちまうんだ……と中学生が到底考えてないようなことを思いながら自室で転校先の中学の新しい制服に着替える。

 

 今日から始業式があるので、新たなる出会いに胸を膨らませながら、転校生紹介の挨拶構成を頭の中で固めていた。

 

 典型的なのだと、初めまして〇〇からやって来ました〇〇です、よろしくお願いします。だけど、その後どうしようかな? 趣味のアニメとかは隠すべきだろうか? 昨今、テレビでアニメ特集して世間では少なからず浸透はしてるけど……いや、恥ずかしがる事なんで無い。

 

 俺は正真正銘のアニメ好きだと公言しよう。その時はその時さ! 自己紹介の中の趣味にアニメが好きって言ってやろうジャマイカ。

 

「雄馬くーん、ご飯出来たよー!」

「はーい!」

 

 虹夏ちゃんに呼ばれてリビングに行くと、卓上には朝ごはんが並んでいた。

 今朝はサラダ、ベーコンエッグ、コーンスープにトーストの洋食セットか。

 しじみの味噌汁を飲んで以降、毎日虹夏ちゃんの手料理を食べ続けたため、すっかり胃袋を掴まれている。

 

「おぉ〜! 新しい制服似合ってるね!」

「ありがとう。虹夏ちゃんも高校の制服似合ってるよ」

「そう? いや〜今日から私もJKかー。どや? 私、大人のお姉さんっぽいかな〜?」

「あ? あ〜……せ、せやな。良いと思うよ」

 

 セクシーポーズをする虹夏ちゃんにはこう言ったものの、本音を言うと素材そのものがマジで可愛いし、NMT(虹夏たんマジ天使)です。

 それとそのクソデカリボンとか大きくて良いと思うよ、虹夏ちゃんらしくて可愛い。

 

「雄馬くん、今日はお昼ご飯どうする?」

「始業式だけだから今日は午前中で終わるしな。適当に何処かで食ってくよ」

「分かった。なら私も友達と帰りに何処がで食べようかな? あっお姉ちゃんおはよう!」

「おはよう。虹夏、コーヒーある?」

「今淹れてるよ。雄馬くんもコーヒーいる?」

「じゃあ、お願い」

 

 虹夏ちゃんにコーヒーを淹れてもらい、それを一気に飲み干した。

 最初にコーヒーをブラックで飲んだら虹夏ちゃんからは「大人だね〜」と言われたが、俺にとっては普通だったので、そうかな? と思った。

 最初はこの苦味に慣れなかったけど、いつの間にかこれが好きになっていたのだ。

 

 朝食を食べ終えて、食器洗いを済ませた俺たちは、同じタイミングで家を出て学校へ行く事にした。

 

「行ってきまーす!」

「行ってくるね、星歌姉さん」

「行ってらっしゃい。2人とも気を付けろよ」

 

 外に出ると「今日も良い天気だね〜!」と言いながら、お天道様の方を見て背伸びをする虹夏ちゃんと通学路を歩く。

 通学、出勤時間という事もあり、学生や社会人の人達が多く見受けられる。

 

 流石都会は人の数が地元の時よりも多いな。俺の通う中学がまだ歩ける距離とかにあるから、満員電車に乗らなくて済むのは良い点ではあるな。

 

「何か不思議だな〜」

「何が?」

「こうして雄馬くんと一緒に学校まで行くのが。今まで想像もしてなかったし」

 

 確かに、そう言われるとそうだな。初めて歩く道とも相まって、虹夏ちゃんとの登校は新鮮に思えて来る。

 そんな登校中に、途中から別れる場になるまで談笑しながら歩く事数十分後。虹夏ちゃんの通う下北沢高校が見えて来たので、ここからはぼっち登校になる。

 

「じゃあまたね! 何かあったらロインで連絡するんだよー!」

「うん、分かったー!」

 

 さてと……あ〜やっべ、未だに挨拶構文が出来上がっていない! 一応「いろんなアニメの転校生紹介シーン集」とかの動画で何か参考にならないか見てみたけど、どれもこれも表情固め癖強めテンプレ多めで、なんだか家系ラーメン店で早死に3段活用を頼む時みたいな表現を出してすみませんが、そんな感じのが多かった。

 

 でも礼儀正しくは大事だよな。

 

 あ〜でも……俺って新しい中学は1年しか居られないんだよな。今はそんなに思いれは無いけど、クラスの人達とは仲良くしたいって気持ちを伝えれば良いか。

 

「つ、着いた……」

 

 学校に到着する否や「あれ? こんな奴うちの学校に居たか?」みたいな目線を向けて来る人もいたが、そんなの気にせずに校舎に入っていく生徒達の姿があったりと様々。

 

 えっと……先ずは職員室にGOだったな。場所は確か1階か2階だった気がするけど、あれ? どっちだ? 

 

「えーっと……あいたっ!」

「きゃっ!」

「す、すみません。大丈夫っすか?」

「え、ええ……平気です。こちらこそすみません!」

 

 職員室の場所が分からず途方に暮れていたら、廊下の角で赤髪の女の子とぶつかってしまった。相手は怪我してないようなので安心した。

 

「あら? この学校で見ない顔だけど、新入生?」

「いや、今日から転校して来たんです。職員室の場所が分からなくて……知ってますか?」

「それなら私が案内しますよ、ついて来てください!」

 

 助かったー! この学校の生徒なら、安心出来るぞ。ぶつかってしまったが、これも何かの縁って奴だよな。

 転校初日の話し相手が女の子になるとは思わなかったけど。

 

 

 

 

 

 

 Ω

 

 

 

 

 

 

「着きましたよ」

「職員室が2階にあるの珍しいっすね」

「1階が多いイメージですからね。それじゃあ私はここで!」

「ここまでありがとうございました!」

 

 こうして赤髪の女の子はその場を去って行った。おそらく行き先は教室なのだろう。

 あの娘は何年生なんだろう? もしかしたら同級生だったりして。

 

 それはさておき、さっさと入りますか。

 

「失礼しまーす。今日から転校して来た鈴代雄馬というものですが、烏丸先生はいますか?」

「はいはい! 鈴代くん、よく来ましたね。それでは始業式が始まるので、体育館へ行きましょう!」

「はいっす。先生」

 

 俺が入るクラスの担任、烏丸先生。

 

 担当教科は英語で、眼鏡をかけてて雰囲気はおっとり目といった印象をお持ちの先生で、何処か天然な面を持ってそう。

 

「先生が着てるジャージって別の学校のですか?」

「そうなんです。前に赴任してた高校が私の母校だったので、未だにずっと着てるって感じですね」

「へぇ〜! 思い出の私物って奴ですか、良いっすね!」

「ふふっ、ありがとうございます。そう言えば、挨拶の方は緊張してませんか?」

「大丈夫っす。むっちゃ練習して来たんで!」

 

 先生の後ろを着いて行き、始業式が行われる体育館に到着した。全校生徒は既に集まっており、数十分後には始まった。

 始業式は何処の学校でも変わらないな。校長先生の話が退屈なのも、長ったらしい表彰式とかも実家のような安心感があってホッとした。

 

 にしてもずっと立ってるの辛いな。俺も早くクラスの列に入って座りたいよ。

 

 そんな立ちっぱなしのままの始業式は数十分後には終わって、ようやく足が動かせる事に開放感を得た。

 

「それじゃあ行きましょうか。私たちのクラスに」

「はい! がっ、やっべ……足痺れた」

「ゆっくり行きましょう!」

 

 足が一歩二本と前進するたびに、ビリビリっと体中を刺激して来るような感覚が体内に響いた。

 

「大丈夫ですか?」

「はい、何とか。やっと着いた……」

「私が先に入るので、呼んだら入って来てくださいね」

「了解です」

 

 先生が教室に入り、軽くストレッチをして緊張と体をほぐしていたら、俺を呼ぶ声が聞こえたので、早速中に入った。

 

「初めまして、鈴代雄馬です。皆さんと居られる時間は1年と少ないですが、限られた時間で最高の思い出を作れたら良いなと思ってます。あとアニメがめっちゃ好きなので今日から、よろしくお願いします!」

 

 挨拶が終わると、クラスの皆が温かい拍手で歓迎してくれた。ホッ……取り敢えず言いたい事は全部言えたから良しとしよう。

 

「それじゃあ鈴代くんの席は、1番後ろの窓際です」

「えっと……後ろは……」

「おーい! こっちこっち!」

「あっ君は今朝の!」

「あら? 鈴代くん、喜多さんと知り合い?」

「職員室へ行くのに迷ってた所を連れてってくれたんです」

 

 そう、彼女と知り合った経緯を話してから席へと向かった。

 この1番後ろの窓際席って、アニメだと主人公席と呼ばれているポジションではありませんか!? 日当たりもいいし最高だね。

 

 つまり俺って主人公なのでは?

 

「えっと……喜多さんで良いですか?」

「ええ、もちろん。それにそんなに固くならないで? 私たち同い年じゃない」

「それもそうだね。改めてよろしく」

「こちらこそ。1年間よろしくね、鈴代くん!」

「うわっ! 眩しっ!?」

 

 何だか知らんけど、この娘から目が潰れそうなくらいの輝きのオーラが見えたような気がした。この娘只者ではないぞ! これが絵に描いたような陽キャか。

 なんか周りに効果音ぽいので“キターン”って文字が見えるんだけど、ナニコレ!? 俺が人と喋るの好きだから良かったものの、これを陰キャの人とかが直視したら死んでしまうのでは? と思った鈴代雄馬なのでした。

 

 成る程、これが都会の陽キャオーラってやつか? 恐るべしシティガールやで。

 

「それでは、HRを始めまーす!」

 

 その後、数十分のHRが終わった後。複数人のクラスメイトが俺にQ&Aをしに来たので、それに続々と答える作業を数分くらいやっていた。

 皆さん結構ノリが良くて、個性的な人が前の学校より多かった。

 

「ふふっ、転校初日から人気ね」

「人気と言えば喜多さんもじゃない? 皆、喜多さんとどういう関係なの!? って聞いて来たし」

「そうかしら? 私、自分は学校だと有名って自覚ないけど」

 

 でもクラスメイトの女子というか、喜多さんの友達かな? が質問攻めの時に言ってて、喜多さんは社交的で人当たりも良くて、運動神経が良いから部活の助っ人として駆り出されたりする事もあるんだってさ。

 

「よっす、喜多〜。帰りどっか遊び行かない?」

「さっつー。私たちは今年受験生なのよ? あまり遊ぶのはどうかと思うわ」

「じゃあスタパに行って、勉強すれば良いんじゃない? 新作飲みながら勉強も出来て一石二鳥だよ」

「それは良いアイデアね。あっ鈴代くんもどう? お近づきの印に。せっかく友達になったんだもの!」

 

 うぐっ! 純粋無垢な誘いが眩しいっ! てか女子の輪に男子入って良いんか? でも結局何処かで飯食う予定ではあったし、せっかくだから……。

 

「え〜っと……じゃあ行こう……かな?」

「やったー! さっつーも良いわよね?」

「別に良いよ」

 

 こうして新しい中学の親友、しかも女子と人生初スタパに行く事になった。

 





お気に入りや評価、感想くれる方たちへ、ありがとうございます。

そして、きた! いっくよー! とアニメ未登場のさっつーが登場しました。
2人が元々どこ中だったかは知らんけど、出したかったから主人公とおな中という設定にしました。

そして烏丸先生ってすげー聞いた事ある名前だな。いったい何色モザイクなんだ?

因みに言っとくと、同一人物ではありません。イナイレとダンボール戦記でいうとこの財前総理みたいなもんです。

最後に、喜多郁代をタグに追加しました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。