「ということで、まずは服なんですが、不思議なことに俺の家の服全てが女用の服に変わっていました。」
「他にも変わってるものとかあったか?」
「調べてない。」
「さっさと調べろ。」
「ウス。」
家には少しだか変化があった。男の時には持っていなかったヘアドライヤーに化粧用品、風呂の洗剤類は全てなんか高そうなものになっていた。
「結構いろいろ変わってるな。」
「おい、俺もヤバいことに気がついた。」
晴が深刻そうな声でスマホを見せてきた。画面に写るのは小さな頃の晴と幼い少女の写真。問題なのは場所と構図。そして、この写真の時期には俺たち2人がセットになっていたという過去。そうだとすれば、
「なぁ、もしかして他の写真も。」
「あぁ、お前が写ってる写真全てが男から女に変わっている。」
「もしかして俺は生まれつきの美少女だった?」
「ふざけたこと言ってんな!親にも今すぐ確認しろ!」
「あ、ああ。すぐ電話かけてくる。」
そして案の定。
「『なにを言ってんだ。あんたは元々女の子でしょ』って言われた。」
晴が真剣な顔でこっちを見てきた。
「今から突拍子もない話をするけどいいか?」
「ああ、多分俺も同じことを考えてると思うから同時に言おう。」
「せーの」
「「俺(優)が女として生まれた世界に変わっている。」」
俺たちは見つめ合いながらそう答え、笑った。
「大会前だしこれからどうするよ、優。」
「別に女になったからって特に何かあるわけじゃないし大会練習行かね?」
「ははっ、お前は楽観的だな。お前がそれでいいならそうするか。」
「こんなのになっても狙うのは優勝だけだ。そうだろ?」
「そうだな、女になった所で大会には支障はないだろうしな。」
「あー、でもこの体に慣れとかないと。」
「まぁ、それも含めてゲーセン行くか。」
「おうよ。すぐ着替えるわ。」
そう言い俺は着替えを始めた。
晴の目の前で。
「ちょ、お前何いきなり脱いでんだ!?」
「そんなの外出るためだろ?何言ってんだよ。」
「お前今女なんだから俺が外出てからにしろ。」
「あ、いいだろ別に。何か減るもんじゃないし。それともあれか、俺に興奮すんのか?」
「うるせえ!」
バン
うわ、乱暴にドア閉めやがった。そんなに怒ることかよ。ちょっとした悪ふざけでしかないのに。
「さて、服装はどうするべきか?」
見た目が清楚系のお嬢様みたいな感じだし、白いワンピースとか着ると映えそうなんだけど俺としてはパンツルックが好きだからなぁ。
てかなんで俺女服の着方分かるんだろう?なんか体が覚えてるみたいな感じがするな。まぁ、気にするほどのことでもないし、都合いいからいいや。いや、それよりも服装をどうするか考えなきゃな。
そうだ!こうすればいいんだ!
「はるー。着替えたんだけどさ、この服でいいと思う?」
「あ、知らねぇよ。てか、着替えたなら出てくりゃいいだろ。」
「じゃあこれで出るわ。」
上は落ち着いた水色の長袖に下は灰色のロングスカート、ストールを巻き体のラインを見えづらくしている。
「へ、へー。まあ、いいんじゃねえの。」
「だろ、俺も会心の出来なんだよ。じゃ、ゲーセン行こうぜ。」
「お、おう。」
「あ、あと俺外では清楚系美少女ロールすらからよろしく。」
「は?」