とても拙い文章ですが皆さんの批評、たくさんお待ちしてます!
あの日々ほど楽しかった思い出はない。
目に見た全てが新鮮で、今でも昨日のように鮮明に思い出す。
あの日々ほど楽しく後悔に塗れた生活はなかった。何度やり直しを願ったかわからない。あの時こうしていればとたらればな思いが消えない。そんな気持ちを10年も引きずり、特に何もしないまま過ごしたバカな男は一つの終わりに立ち会っていた。
扉が開く音を聴きそちらに目を向ける。そこには綺麗な衣装に身を包んだ後悔が部屋に入ってきていた。今日は高校の同級生だった小島スミ・・・いや葉加瀬スミの結婚式に参加していた。
彼女はオレ、立花新之助と高校の頃の同級生で同じ部活に所属していた。当時所属していた部活は理科部、生物や星、物理現象などを研究対象としてそれぞれが協力して楽しくやっていた。当時のスミはどんな人ともすぐ仲良くなるようなキャラで、さりげない距離の詰め方が上手な彼女はすぐ部活内で人気者になった。
オレは部活の顧問からイベントの仕切りを任されることが多かったので、人気者のスミに協力してもらうことが多々あり、かなり助けられた。
そのため彼女に好意を持つのにそんな時間は掛からなかった。たが当時のオレは、スミとの楽しい時間を壊してしまうのが怖くて気持ちを伝えずにずっと心の中にしまって過ごしていた。結局気持ちを仕舞い込んだまま気が付けば高校を卒業していた。その時は大学に行けば新しい恋も見つかると楽観的に見ていたが、そんなことはなく大学を卒業し社会人になっていた。
社会人になるまでもスミと疎遠になることはなく、定期的に遊ぶこともあり、2人だけで遊ぶこともあった。しかしお互いに就職すると、なかなか時間を合わせるのが難しくなり、次第に連絡の頻度も減っていった。
お互いが28歳になった年の夏、スミから久しぶりに一緒に遊ばないかと連絡がきた。スミと2人で遊園地に遊びに行き(付き合ってもいない男女、しかも2人きりで遊園地に行くのもどうかと思うが)、居酒屋で飲みながら昔の話をしていた。
オレはその会話で心にしまっていた気持ちを抑えられず、今になってようやく告白しようと口を開こうとした。
「スミ・・、オレ」
「あ!そうだ!そういえばさー、私今度結婚するんだー。」
「え?」
世界の時間がとまったかと思った。
「来年の春ぐらいに式挙げようかなーと思ってるんだ!あ、これ招待状!」
スミから貰った招待状にはスミと、新郎であろう優しそうな男性が幸せそうに写っていた。
「・・へぇーまあ確かにお互い結婚するような歳にもなったしね〜。おめでとう!」
・・あの時のオレはうまく笑えていたかわからない。それぐらいいきなりで衝撃的なことだった。
「ありがとう!でさー、日程なんだけどね、丁度しんちゃんの誕生日の日なんだよね笑来年の曜日的に土曜だしみんな集まりやすいかなーって思って!」
「おいおい、オレの誕生日の日に誰かを祝わないといけねーのかよ笑まあいーけどさ笑」
本当なら今すぐにでもここから離れて叫び出したいほど辛かった。でもスミのためにも必死に押さえ込んだ。だが現実はとても残酷にできていた。
「それでさー、しんちゃんにお願いがあるんだ!」
「ん?なに?なんでも聞いちゃうよー!」
「あのね!しんちゃんに披露宴で司会をしてほしいなぁって思ってるんだ!」
もうやめてくれ
「え!?オレ!?」
「うん!私の中では1番の男"友達"だからさ!1番信頼できるしんちゃんにお願いしたいんだ!」
頼むからやめてくれ・・・吐きそう
「・・そこまで言われると断れる奴いないだろ笑、ぜひやらせてくれ!」
誰がやりたいんだよ馬鹿じゃないのか
「良かったー!これで心配事が1つなくなったよ!さてと!もうちょっと思い出話しよーよ!」
・・・それからのことはあまり思い出せない。1つわかったことは、自分がいかに遅すぎたのか、それだけだった。