Spring Sky StarS!   作:笹ピー

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002

2-1

 

 

 

 廃部の危機を免れる為に”G.Bible”を求め、ミレニアム郊外の廃墟を訪れたゲーム開発部。

 そこで、偶然逃げ込んだ工場跡地にて運命的――或いは、衝撃的とも云える出会いを果たす。

 

 謎の少女と、ピンクの未確認生命体。

 片や、自分自身の記憶を持ち合わせていない、人間そっくりのアンドロイド。

 片や、今まで見たことがないであろう、”カービィ”と名乗った生物。

 

 見た目も特徴も関連性も見いだせない、奇妙な二人組。

 唯一共通している点は、現時点でどちらも”正体不明”という点。

 

 予想だにしなかった未知の存在との出会いに、モモイ達は動揺を隠しきれなかった。

 

 

 

 そんな彼女達は、現在――

 

 

 

「――と、いうわけでここが私たちの部室だよっ!」

 

 ゲーム開発部の部員――才羽モモイによって、何故か部室まで連れてこられていた。

 

 

 

「――……というわけ、じゃないでしょっ!?」

 

 そんなハイテンションなモモイを前にして、今まで抑え込んでいた感情を爆発させるが如く、姉の胸倉に掴みかかるミドリ。「ぐええ」というモモイの呻き声は聞く耳持たない模様。

 

「なんで部室にまで連れてきちゃったの!? ねえちょっとっ!?」

「ちょっ、まっ、くるし、首絞まっ……ギブッ、ギブ……!」

 

 鬼気迫るミドリに対し、胸倉を掴まれた上に、ガクガクと体を揺らされているモモイが必死に制止を呼びかける。そのうち身体が酸素を求め始めたのか、彼女の顔色が白く染まりかけていたので、”先生”が怒り心頭なミドリを慌てて宥めることとなる。

 

 それからなんとか解放され、酸素を取り込むことを許されたモモイが咳き込みながらも、先程の質問に答える。

 

「し、仕方ないじゃん。あんな危ない場所に置いてけないって」

「そ、それはそうだけど……なら連邦生徒会かヴァルキューレに連絡すれば……」

「――それはまだ。私たちのやるべきことが終わった後にね」

 

 尤もなミドリの指摘に待ったを掛けつつ、ニヤリと不敵な笑みを浮かべるモモイ。

 その反応に怪訝な表情を浮かべるミドリを傍目に、部室の中を物珍しそうに眺めている身分不明な2人に「さて」と、彼女は改めて向き合う。

 

「まずアナタは、カービィ……で、いいのかな?」

 

 廃墟で名乗った名前らしき言葉を確かめるように、モモイはピンクの生物に問いかける。

 それを肯定するかの如く、”カービィ”はニッコリと笑みを浮かべて頷くように大きく体を揺らし、その反応を目にした彼女は「うんうん」と満足げに頷く。

 

 ここまで戻ってくる最中、彼女達がカレを観察した結果、どうやら自分の名前以外の明確な言葉を喋れないようだ。

 ただし、こちらの言っている意味はある程度理解しているのか、小さな体を使ったボディランゲージで簡単な受け答えはできる模様。

 

 そして続け様に、今度は少女の方へとモモイは視線を向ける。

 

「それじゃあアナタは……”アリス”って呼ぼうかな」

「”アリス”……?」

「ちょ、ちょっと待って、それお姉ちゃんが勝手に読んだ名前でしょ!? 本当なら”AL-1Sちゃん”なんじゃないの?」

 

 慌ててミドリがそう指摘するも、「そんなに長いと呼びにくいじゃん」とモモイは不満そうな顔で反論する。実際、”AL-1S”と呼ぶのは呼びにくい上に、不自然ではある。

 

 そんな二人の言い合いを余所に、少女は「アリス……」としきりに復唱するかのように呟く。

 

「……本機の名称、”アリス”。確認をお願いします」

「お、もしかして気に入った、アリス?」

 

 その言葉を聞き逃さなかったのか、言い合いを途中で止めたモモイが期待を込めた表情で見つめる。

 

 それに対し”アリス”は――

 

「……肯定。本機、”アリス”」

 

 と、ほんの少し、嬉しそうに呟くのであった。

 

 

 

 モモイが自分のネーミングセンスを自負したり、何処か納得いかないミドリが不満げな表情を浮かべたり――といった一幕こそあったが、ひとまず少女――アリスの名前が決まったのを皮切りに「それで話は戻るんだけど……」と、ミドリが姉の考えを改めて伺う。

 

 ゲーム開発部のシナリオライター担当でもあるモモイは、日常生活においてもよく突拍子のないことを提唱することは度々。

 本人曰く「斬新なアイデアは斬新な経験より生まれるもの」と言うが、それが今まで活かされたことがあったのかはミドリの記憶にはなかったりする。

 

 そのせいで厄介ごとに巻き込まれた記憶を思い返すミドリ。そんな彼女が胸中に一抹の不安を抱えているとは露知らず、よくぞ聞いてくれたと云わんばかりに、モモイが得意げな顔を浮かべた。

 

「そもそも私たちが危険を冒してまで、G.Bibleを探してた理由は何だったっけ?」

「それは……良いゲームを作って、部活を廃部にさせないためでしょ?」

 

 ミドリの答えを聞いて「その通り」とモモイは頷く。

 

 現在、ゲーム開発部は実績が無いため、規則に基づき廃部を言い渡された状況。

 その為、実績を作ることで廃部を免れようと考えるミドリの指摘はもっともである。

 

 しかし、”廃部になる理由”は他にもある。

 

「良いゲームも作りたいけど、まずは部活の維持が最優先――そのためには”2つの条件”のうち、どっちかをクリアする必要がある。ミレニアムプライスで受賞を狙うのは、あくまでその内の1つに過ぎない」

「あくまでも何も、方法は実際のところ1つしか無いでしょ? だってこれ以上部員を増やすのは無理……」

 

 ――そもそも、ゲーム開発部は”部としての規定人員”が足りていない状況であった。

 

 この場に姿を見せない部長と、才羽姉妹の2人併せて――計3名。

 部員を増やそうにも、今までの評判やレトロゲームに共感できない生徒が大多数なこともあって、人も集まらない状況。

 

 身も蓋も無いことを言えば、現状に於いてゲーム開発部は”部”ではない。

 ()()()、と云っても過言ではない。

 

 一応、定員を下回る場合でも、存続させるに見合う実用性や生産性を証明できれば”部活動”として認められることもあり得る――というのは、ある意味合理性を求めるミレニアムならではの措置もあるが、残念ながらモモイ達にそんなものは無い。

 

 先刻、そんな説明をした――彼女達に最後通牒を叩きつけた人物の話を思い返していた”先生”が、彼女達のやり取りを見守っている中、ある考えが頭に過ったミドリが、ハッとした表情を浮かべる。

 

「お、お姉ちゃん、まさかとは思うけど……この子を”ミレニアムの生徒に偽装”して、うちの部に入れようとしてるんじゃ……!?」

 

 荒唐無稽が過ぎる予感に、流石に違うよね? と云わんばかりに恐る恐る尋ねるミドリ。

 しかし、そんな望みとは裏腹に返ってくるのは否定の言葉、ではなくフフーンと云わんばかりの不敵の笑み。

 

 

 

 その反応から、予感が当たってしまったことを確信し、がっくりと肩を落としたミドリだった。

 

 

 

「――ってあああっ! カービィ、私のゲームガールズアドバンスSP、食べちゃダメっ! 8コア16スレッドカスタムCPUに8K解像度を誇る、キヴォトス唯一の16bitゲーム機なんだよ!?」

「ア、ア、アリスちゃん、真似して私のWeeリモコンを口に入れないで!? ペッてして! ペッて!!」

 

 一方、暇を持て余すついでにお腹が空いたのか、何処か馴染みのあるゲーム機の半分ほど口に含んでいたカービィ。

 それを真似るように、これまた何処か馴染みのあるリモコンのようなコントローラーを3分の1ほど口にくわえていたアリス。

 

 そんな2人を止めるのに大慌てな姉妹に苦笑しつつ、手伝う”先生”だったとか。

 

 

 

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

 

2-2

 

 

 

「ところであの子……カービィ、はどうするの?」

 

 なんとかゲーム機を食らわんとする2人から奪還を果たした後。

 ゲーム機の代わりにと、アイスを食べているカービィの様子を眺めながら、今まで触れなかった問題についてミドリはモモイに問いかける。

 

 アリスはまだ生徒として偽装できるが、どう見たって人には見えないカービィを生徒に偽装させるのは不可能。それについて、モモイはううん、と少し考えた末に答える。

 

「最近できたAI付き自立稼働のぬいぐるみ……ってことにしない? 流石にペット扱いは怪しまれるし」

「それはまあ……そうだね」

 

 モモイの考えた設定付けに対して、ミドリは少し逡巡するも同意した。

 

 部室に返ってきてからモモイとミドリがネットで調べた結果、カービィに関する情報――或いは類似する存在に関しての情報は、結局のところ皆無だった。

 ちゃんと探せばネットに一つぐらい情報あるだろう、と高を括っていたモモイ達もこれには驚き――いつの間にかこっそり調べていた”先生”も、皆目見当がつかないとの答えだった。

 

 アリスも確かに謎に包まれた存在だが、アンドロイドということは確かである。

 しかしカービィはどんな生態なのか不明のままである。

 

 どこからやってきたのか。

 どこで何をしてきたのか。

 本人が喋れない以上、その答え導き出せる者は少なくともこの場にはいない。

 

 尤も、ミドリがモモイの提案に意見を出さなかったのは、”最も説得力のある”答えだと共感したからである。

 

 カレの体格はとにかく単純(シンプル)

 まるいピンクの体に小さな手に少し細長いまるい赤い足。それから縦長のまるい目と小さな口。

 きほんはまる、と言わんばかりのビジュアルに、描くのは簡単そう、とゲームグラフィック担当の彼女は思ったりとか。

 

 ましてや、ここはキヴォトス内でも技術の最先端を豪語している、ミレニアム。

 動くぬいぐるみなどさほど珍しくもない――流石にアイスは食わないかもしれないが。

 

「でも部員にカウントされないなら、それこそ連邦生徒会かヴァルキューレに預けた方が……」

「――甘いね、ミドリ。カービィは万が一の保険だよ」

 

 その指摘に、チッチッチッと指を揺らしながら答えるモモイ。

 一方のミドリは彼女の発言に対し、「保険?」と首を傾げる。

 

「仮に部活継続の条件をクリアしたとしてもあの鬼会計――ユウカが難癖を付けてくるかもしれないでしょ?」

「そ、そうかな……?」

「そのとき、カービィの出番。「この子が路頭に迷ってもいいの!?」ってユウカの良心を揺さぶるの。名付けて”良心チクチク作戦”!」

 

 意気揚々と語るモモイに対し、「それってただの泣き落としじゃ……」と指摘するミドリだが、当の本人は気にしていない様子。そもそも情に訴えてなんとかなるのなら、廃部を言い渡されていないのでは? と彼女は思わざるを得なかったとか。

 

 相変わらずな姉の破天荒な計画に、本日何度目かになる溜息を吐きそうになるミドリ――だったが「それに」と呟いたモモイの言葉によって、遮られた。

 

 

 

「……なんか、放っとけないじゃん。アリスもだけど、カービィも」

 

 

 

 打って変わって神妙な様子で呟いた彼女の発言に、「それは……」とミドリは言葉を濁らせる。

 

 状況を顧みれば、2人とも相応しい機関に預ける方が道理――そういう意味ではミドリの判断は正しいだろう。

 しかし状況や事情によって、その行動を最善と断言するのは難しい。

 

 今回、預けるであろう2人は”未知”の存在。

 人は”未知”の存在には過敏になりやすい――特に上の立場に立つ者ほど。

 

 極端な話だが、”丁重な保護”と聞こえは良いかもしれないが、言い方を変えれば”軟禁”とも捉えることができる。

 

 

 

 最悪、危険性を訴え、非人道的な処置を行うことも――

 

 

 

 ――そこまでは考えすぎか、とミドリは思い浮かんだ想像を霧散させ、少しゲームの影響を真に受けすぎていることを反省する。

 

 とはいえ、可能性は無きにしも非ず。

 仮にもシナリオライターという、いちおう登場人物の心理描写に拘る立場であるモモイの中では、”こうなるかもしれない”という可能性を捨てきれないのだろう。

 

 そもそも、作戦がどうのこうのと言っていたが――大方建前で、放っておけないだけなのだろう、となんとなく相手の心情を察するミドリ。

 

 いつも破天荒な姉だが、なんだかんだ面倒見が良いのは、妹である彼女が一番知っていた。

 

 

 

 ――なら、仕方ないか。

 そう自分を納得させたミドリは困ったように、けれども小さく笑みを零しながら、

 

「……まあ、私達も無断で立入禁止の廃墟に入ったし……事情を話して停学にでもなったら困るしね」

「――そうっ! その通り! 私もそう思ってたの!」

 

 妹の遠回し的な賛同に、「さっすが私の妹!」と、嬉しそうに表情を輝かせる姉。

 そんな彼女の応答に「調子いいなぁ」とミドリは苦笑いする。

 

 それを少し離れて、微笑ましくやり取りを見守っていた”先生”に気付いたミドリが少し慌てながら、気恥ずかしそうな様子を見せる。

 

 ――と思いきや、気を取り直すように表情を引き締め直し、「あの、先生」と、改めて向き合う。

 

「そういうことなので、もうしばらく内緒にしててもらえますか……?」

 

 「お願いします」と頭を下げ、それから程なくして、不安げにおずおずと見つめるミドリ。

 その傍らで、モモイも緊張と期待に満ちた面持ちで、ジッと”先生”を見つめていた。

 

 そんな姉妹の視線を受け――気を引き締め直した”先生”は、件の2人へと視線を移す。

 

 

 

 視線の先にあるのは、おいしそうに満面の笑みでアイスを頬張るカービィ。

 そんなカレの様子を隣で見ていたアリスも、見様見真似でアイスを口に運ぶ。

 

 

 

 その様子を確認し、再びモモイとミドリに視線を戻す。

 ”先生”が返す言葉は、決まっていた。

 

 穏やかな微笑みを浮かべ、口を開く”先生”。

 

 ”もちろん、二人のこと、よろしくね。”

 

 

 

 ――その答えに、才羽姉妹が喜んだのは言うまでもない。

 

 

 

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

 

2-3

 

 

 

 ”先生”の同意も得ることもでき、一先ずゲーム開発部で預かることになったカービィとアリス――とはいえ、解決すべき問題は山積み。ぬいぐるみで通じるカービィと違い、アリスは生徒として登録されなければならないのだから。

 

 必要となるのは身分を証明する”学生証”。それとキヴォトスの生徒なら必ずと言っていいほど常備する”銃器”。

 少なくともこの2つは、生徒であることを証明する必須アイテム、と云ったところか。

 

 特に、学生証の未所持はキヴォトス内の生徒にとって身分も無いないようなモノ。

 部員の証明どころか、不法侵入者として学区内から退去させられる可能性もある。

 

 それに加えて、3人の頭を悩ませていたのは――

 

「先程の”アイス”の意味を確認――複数の意味を確認。先程の対象と条件が類似するモノを絞り込みます。再度確認――……」

 

 アリスの、無機質とも云える喋り方である。

 この機械的な喋り方が、あまりにも彼女の異質さを際立たせている事実に、ミドリは「ううん」と頭を捻る。

 

「やっぱり、この口調じゃ絶対疑われるよ……」

「……最近流行りのコミュニケーション方法、とか?」

「聞いたことないよっ!?」

 

 勢いのいい指摘に、「だよねー」と苦笑いで答えるモモイ。

 これをどうにかしなければ、いくら身分を証明できるモノを所持していたとしても、すぐに目についてしまうだろう。

 

 外見は麗しい少女に見えても、中身はアンドロイド――しかも、製造元さえ不明。

 もし身分なり、経歴なり調べでもしたら、芋づる形式で怪しい点が露見してしまう可能性は十分に有り得る。ゆえに、極力怪しさを醸す要素は抑えなければならない。

 

「……それでも、なんとかしないと。”ユズ”の為にも、私たちのゲーム開発部を守らなきゃ」

「……そう、だったね」

 

 頭を悩ませながらも、真剣な表情を浮かべるモモイに、深く頷くミドリ。

 

 他から見れば問題だらけの部活と見られても、ここは彼女達にとって大事な居場所。

 特に彼女が口にした”ユズ”という人物にとって大切な場所ということは、2人の態度から伺える。

 

 意図せずしんみりとした空気が流れる中、それを払拭せんと云わんばかりに「とにかくっ」と唐突にモモイが声をあげる。

 

「学生証については私の方でなんとかするから、ミドリはアリスに”話し方”を教えてあげて!」

「は、話し方?」

 

 戸惑うミドリを余所に「先生も着いて来て!」と、モモイは返答を待たず”先生”を引っ張りながら部室を飛び出していく。

 片や、いきなりの事に思考が追い付かず、唖然とするミドリはその場に残されてしまい――溜息吐きながら仕方ないと割り切り、キョトンと首を傾げるアリスと向き合うことに。

 

 とはいえ、”話し方を教えて”と言われても、どうすればいいのか案が浮かばないミドリ。

 今のアリスは定型文に単語を当て嵌めて声に出しているだけであり、本人の主観や個性が希薄な状態。それでは”会話”とは言い難いだろう。

 

 とはいえ、それを理解してもらうためにはどうすべきか。

 そう考え、何か案はないかとミドリが思い悩む――そんな時、膝下あたりをチョンチョンと突かれていることに、彼女は気が付く。

 

 思わず足元へ視線を向けた先では、ピンクの生物――カービィがゲームソフトのようなモノを持ち上げてミドリに見せつけている姿が。お世辞にも整頓されているとは言えない棚から取り出してきた模様。

 

 その行動に、怪訝な顔を浮かべるミドリ――だったが、そのソフトを見て思わず目を見開くと、一転してバツが悪そうな表情を浮かべた。

 それから彼女は「あー……」と少し言いづらそうに言葉を濁した後、カレが持ってきたゲームソフトについてぽつぽつと語り出す。

 

「……これはね、私たちが作ったゲームなんだ。……もの凄く酷評されちゃったけど」

 

 当時の思い出を思い返しながら口にしつつ、しゃがみ込んではゲームソフトを受けとるミドリ。

 手に持ったゲームソフトを見つめる彼女の表情には、懐かしさと悔しさが入り混ざったような複雑な感情が浮かんでいた。

 

 それからしばらく物思いにふける彼女だったが、ジッとアリスやカービィに見つめられていたことに気が付くと、「まあ大したことじゃないけどね」と少し強引に話を切り上げながら、立ち上がった。

 

 

 

 ――その時、ミドリにある考えが浮かぶ。

 

 

 

 手にしたゲームソフトに再び目を向け、続いてアリスの方へと視線を移す。

 そして、少しばかり逡巡を挟んだのち――意を決したのか、彼女へ問う。

 

 

 

「アリスちゃん、私たちのゲーム……やってみない?」

 

 

 

 その言葉を受けたアリスは、不思議そうに首を傾げるのであった。

 

 

 

 【 つ づ く 】

 

 

 




●タメになる☆TIPS集



【彼女たちに最後通牒を叩きつけた人物】
→一体何瀬ユウカなんだ……

【ゲームガールズアドバンスSP】
→GBASPなのかSwitchなのかコレガワカラナイ

【Weeリモコン】
→2006年12月発売って嘘だといってよバーニィ

【きほんはまる】
→2001年10月にアニメ放送って嘘だろ承太郎!


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