燈「んだとごらァ!」
激戦が終わった後のコンサートホールの地下
関係者以外立ち入り禁止の部屋の中に響く怒声
燈「『まさか勝つとは思ってなかった』だと!?そうだろうな!約束はきっちり守ってもらうぞ…そして…」
膝丸燈が関係者であろう男の胸ぐらを掴んで脅す。
燈「百合子はどこの病院だ…言わなきゃ…」
男「待ってくれ!俺は命令に従っただけなんだ…」
燈が男の頬を掴む。すると男はすんなり吐いた。
男「もう…売っ…た…」
燈「どこだ…どこの誰にだ!言え!」
男が燈の後ろに指を指す。
男「ソイツ…」
そこには二人の男女がいた。
燈は男の頬を離し、ドアの前に立つもう一人の男に迫る。
燈「いい度胸だなぁ…てめぇ…わざわざ出て来るったぁよぉ…さぁ…百合子を―」
燈が男の胸ぐらを掴む。
男2「死んだよ」
信じられなかった。男の言う事が。
男2「一昨日な…」
死んだ…あの百合子が…
確かに身体は日に日に悪くなっていた…けど…
もう少しだったんだ…あとほんの少しだった…
その少しで助かるんだよ…
男2「我々は遅れてしまった…殴られても仕方が無い。」
燈「そっつくんじゃねぇ!!」
燈の蹴りが男の顔に入る。
男のサングラスが飛ぶが自身は微動だにしなかった。
女の方がさっきまで燈が脅していた男の顔をハイヒールで踏みつける。
女「コイツらは初めっからドナーを探す気何か無かった。君達に身内がいない事をいい事に金を巻き上げた挙句、君を熊に食わせて全て闇に葬ろうとしていた外道共だ。」
静かに女の話を聞く燈。
男「だが…我々が彼女の存在に気付いき身柄を確保した時には既に手遅れだった。」
男が蹴られた頬をさすりながら説明する。
燈「…だよ…それ…」
燈が男の肩を掴む。
燈「返せよ…返せよぉ…!」
燈は泣きながら男に訴える。
男が燈を抱き、言った。
男「『彼女と同じ病気』の子を救いたくはないか。」
突然の提案に目を見開く燈
男「君の事は調べさしてもらった。生まれた時から施設育ち…見た目は東洋人だが本当の両親の素性も国籍も不明。そして常人離れした頑強な肉体と時折現れる今日のような『変異』…」
男が燈の肩に手を置く。
男「まさかもう一人いたとは…『手術後に生まれた子供』が…」
燈「あ…あんたは…?」
男「自己紹介が遅れたな」
男「俺は国連航空宇宙局〈UーNASA〉火星探索チーム総隊長小町小吉。そしてこっちは同じく副隊長ミッシェル・K・デイヴス」
燈「UーNASAの…火星探索チーム…?」
燈が改めて聞き直す
小吉「そうだ。」
小吉「君の幼馴染みの命を奪ったのは只の感染症などではない。そしてその病原体はこれまで地球上で類を見ないもの…というより地球上で生まれようのないものであるため、地球の外から飛来したものだと我々はみている。」
小吉「来たる2年後…我々は現在テスト中の大型宇宙船にて…火星に飛ぶ!」
小吉「燈くん、君が我々と火星に行く事を強要はしない。只…我々は今強く必要としている君の『戦力』と君の持つ熱い『むき出しの涙〈いかり〉』を!」
小吉「俺の親友は火星で死んだ…悲しみを寄り添い慰める事は行き摺りの人間にも出来るだが…刺し殺すような強い怒りを共に滾らす事の出来る俺達は…血よりも固い絆で結ばれた『昆』となる。」
話を聞いた燈はもう泣いてなかった。
それを見て燈の決意を悟った小吉
小吉「とはいえ傷の手当てをしないとな。いくら君が普通じゃないとしても熊に噛まれたんじゃ重傷だぜ」
手を差し延べる小吉。
その手をとる燈。
小吉「行こう」
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リング会場の廊下を小吉に肩を借りながら歩く燈が口を開く。
燈「……俺さ…大好きだったよ百合ちゃんのこと…ホントは大好きだったよ…俺…何でかなぁ…全てが悔しい…!」
泣きながら訴える燈につられたのかもらい泣き仕掛けている小吉がミッシェルに言う
小吉「わりぃミッシェルちゃん、替えのグラサン持ってたでしょ…貸して?」
何か気に食わない様な顔を見せるミッシェル
小吉「いや早く早く!いやホント…ドサクサにちゃん付けして悪かったから!」
小吉が鼻水を垂らし始めてようやくミッシェルから
グラサンが掛けられる。
燈のもう片方の肩を貸しながらミッシェルが言う
ミッシェル「別にいいぜカワイイ方で呼んでくれて」
小吉(……あれ!?……何か機嫌良いぞ…)
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燈達がリング会場の廊下を歩いているのを後ろから
見張っていた者がいた。
廊下の角に潜む男が通信機に話しかける。
ジェット「こちらジェット、劉将軍、ファーストとセカンド、小町小吉の接触を確認しました」
劉『了解、ジェットくん。そのまま戻ってきても観光してから戻ってきてもいいよ。』
ジェット「わかりました。」
劉『あっ観光するならお土産忘れないでネ』
ジェット「…わかりました。では」
通信機を切るジェット。
ジェット「轟!いくぞ」
しかし返事がない。
ジェット「…轟!いくぞ!どこにいる!?」
轟「呼んだ?」
ジェットの後ろに立つ轟と呼ばれた男
その手は血に染まっていた。
轟「いや~警備員が多くて、手こずっちゃった♪」
ジェット「早く行くぞ、轟」
轟「観光は?」
ジェット「…好きにしろ」
轟「やったー♪」
ジェット「…ハァ~」
オリキャラの轟くんです。
実際初めに出すオリキャラではなかったのですが
何を思ったのかここで出しちゃいました。