目が覚めた。どうやら泣き疲れたらしい。
刃「泣き疲れ寝とか…俺恥ずっ!」
思わず顔を両手で覆う。
ミ、小「何してんだ?刃?」
見られた。一番見られたくないタイミングで。
刃「い、いや!な、何でもありません!」
ミ「何慌ててんだ、お前?」
小「まぁそれよりだ。今お前の腕時計見てみな。」
刃「え?あれ?何で?」
俺の腕時計は電波時計なのに、あのジムの日から一週間経っている。
小「お前が寝ている間にこっそりM.O手術をさしてもらった。」
刃「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
刃「それ普通なら逮捕ですよ!逮捕!」
小「いや…だってどうせ成功するし、いいかな〜て」
刃「いいかな〜て…」
「じゃあパッチテストも終わっているんですね。」
小「…終わったんだがな」
「あまり見ない方がいいぞ」
刃「とりあえず見せてくださいよ。」
小「…分かった後悔しても知らないぞ。」
小吉が胸元から出した紙を俺はひったくるように取った。
刃「……っ」
目を疑った。なんと書いてあるのは1匹だけだった。
唖然としてる俺に小吉は
小「だから言っただろ?」
ミ「自分に限ってそんな事無いと思ってたか?」
刃「じゃあミッシェルさんも…」
ミ「18種類当たった。」
小「ほとんど蟻の種類だったけどな。」
刃「はぁ…なんで俺だけ…」
小「あと退院だぞ、お前。」
刃「あっはい」
という事で退院した。
それから数日後、
小「刃、ちょっといいか?」
ジムに行く途中で小吉さんが俺を呼び止めた。
刃「何ですか?」
小「今日何の日か知ってるか?」
刃「今日ですか?4月19日すよね…」
小「ミッシェルの誕生日だ、今日。」
刃「!そうなんですか!?」
小「そうだ、そこで…父親の真実を見せてやろうと 思ってな。」
「気付いたらプレゼントらしいプレゼントを考えて無かったなぁ〜て思ってさ」
刃「……買って来いと?」
小「さすが刃!わかる奴だよ、お前は!」
刃(何がわかる奴だ。目が語ってたぞ。)
小「サプライズにしようと思うから、夜までに頼むぞ、刃。」
刃「分かりましたよ、小吉さん。」
――――――――――――――――――――――
刃(とはいえなぁー。ミッシェルさんに似合うもんて何だ?)
UーNASAの近くのショッピングモールで女性物のコーナーを徘徊しながら考えていた。
ふと見た女性用下着コーナーに興味を持つが男独りで行くのは流石にヤバイ。と思った矢先…
「ふ〜んミッシェルさんに合うのってどんな物かなぁ〜?」
金髪碧眼の外国人の男がそう呟く、ブラジャー片手に。
「こっちかな?でもこっちも良い。」
「あぁ〜迷うなぁ」
その外国人はイケメンはイケメンだか女性用下着コーナーでそんな言動されたらなぁ…ちょっと…
――――――――――――――――――――――
そんな外国人から逃げるようにスポーツ用品コーナーに行った俺はここでミッシェルさんのプレゼント探しを再開しようとした矢先…
店員「お客様…あの他のお客様が並んでおられますので…というか服を着てください。」
「姉ちゃん!なかなか良いトレーニング用品じゃねぇか!」
そこには橙に似た髪色をして後ろで結んでいる筋骨隆々のまたしても外国人がバーベルを楽しんでた。
――――――――――――――――――――――
刃「何なんだよ…今日個性的な観光客多過ぎだろ。」
「てかもう昼か。何か食べよう。」
フードコートに行った俺はラーメン屋の列に並んだ。
すると
「アメリカのラーメンてどんな味なんですか?」
俺の前に並んでたアジア系の髭を生やした2mはあるだろう外国人が俺に聞いてきた。
刃「日本の物と変わらないですが、少し味付けが濃い目ですね。」
「謝々(シェシェ)」
中国人だった。優しそうな人だ。でも…
「すいません、餃子と炒飯とチャーシュー丼を。」
刃(いや、ラーメンは!?)
――――――――――――――――――――――
昼を済ました俺はペットショップに行った。
刃(ミッシェルさん、犬派かな?猫派かな?どっちだもしかして魚派?)
プレゼントにペットもどうかと思うがとりあえず見てみる。すると口元をコートの襟を立てて隠している怪しい外国人を見た。ペット触れ合いコーナーに。
刃(目付き悪っ!!怖すぎだろ!!)
その外国人はしゃがみこむと犬を撫でながら…
刃(超笑ってる…スゲェニコニコしてる…)
むしろ不気味だった。
――――――――――――――――――――――
刃「あ〜結局ミッシェルさんのプレゼント買ってねぇ〜やっべぇ〜どうしよう…」
最後に行った雑貨屋で何かないか探す。すると…
刃「あっこれいいかも。」
やっと買ったプレゼントを持って俺はUーNASA
に戻った。
――――――――――――――――――――――
刃「ただいま〜す、小吉さん。」
小「おぅ、おかえり。遅かったな。」
おかえりを言った小吉さんの周りには…
刃(っ…なんでさっきの外国人達が!?)
そこには碧眼金髪のイケメンと筋骨隆々と中国人とニコニコ外国人がいた。
刃「なんであの人達が居るんですか?」
小「ん?会ったのか?」
刃「近くのモールで女性用下着見てたり、トレーニングコーナー占領したり、アメリカのラーメンの味聞いといて食べ無かったり、不気味な程ニコニコしながら犬撫でたり色々やってましたよ…」
小「何してんだ…あいつら…」
刃「そいえばミッシェルさんは?」
小「あぁミッシェルはバグズ2号の資料室に行ってる。」
刃「渡したんすね。」
「ミッシェルさん今年で何歳ですか?」
小「確か20歳だな。そうだよな?ジョー」
ジョーと呼ばれた金髪碧眼の外国人が答える。
ジョー「20歳です!確かです!」
小「アドルフ、そろそろか?」
アドルフと呼ばれた目付きの悪いニコニコ外国人が答える。
ア「はい。そろそろですね。」
小「よし!電気消してスタンバイ!」
そう言って小吉さんは俺にクラッカーを渡した。
刃「小吉さん、あのアドルフさんって人、何でわかったんですか?」
小「能力の一部てとこかな?」
刃(探知系の能力か、コウモリとかかな?)
そうこうしてるうちにミッシェルさんが来た。
ミ「何で真っ暗何だ?誰かいるか?」
小「誕生日おめでとう!!ミッシェル!!」
電気が付き、クラッカーの音共に小吉さんが飛び出す。
ミ「…お前らなぁ…」
刃(あれ?ミッシェルさん泣いてる?)
ミ「グスありがとなぁ…ウゥ」
小「さぁさぁ泣いてる暇は無いぞ、ミッシェル。
劉!出来たか?」
劉と呼ばれた2m程の外国人が答える。
劉「出来たよ、本場中国の味を再現したラーメンだよ。」
小「おぉ!旨そうだな!ミッシェル!」
ミ「おぅ…グス」
小「刃、プレゼント。」
刃「はい。」
「ミッシェルさん、プレゼントです。どうぞ。」
ミ「刃…今開けても…良いか?」
刃(まだ泣いてる)「はい。もちろんです。」
ミッシェルが包みを開けるそこには、
ミ「…蟻?」
それは蟻のマスコットの置物だった。3つ入りの。
刃「…どうすか?気に入りましたか?」
ミ「あぁとても気に入ったよ、ありがとう刃。」
「副艦長、俺もあるぜ。」
筋骨隆々の外国人が言う。
ミ「アシモフ、お前もか。意外だな。」
ア「意外で結構!受け取りな!」
アシモフと呼ばれた筋骨隆々の外国人が渡したのは…
刃(バーベル!?しかも20キロが4枚も!?)
ミ「ありがとう、ちょうど飽きてたんだ、今のバーベル。」
ジョー「ミッシェルさん!俺もプレゼントあるんです!」
そういってジョーは…
ジョー「これミッシェルさんに似合うと思って―
ジョーが言い切る前にミッシェルさんが殴った。
ミ「んなもん着れるか!」
ジョーが渡したのはビキニだった…
やっと出来ました。長かったです。
今回から誰が喋ってるのか分かりやすいように改良してみました。