アズマ「やりましたね!神崎さん!」
刃「はい!ありがうございます!」
廊下には艦長室を出てきた二人の声が響いていた。
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小「そういえば、いつ行くか聞いてなかった。」
小吉は刃の部屋を訪ねる。
小「刃、聞き忘れたがブラジル行きはいつ…」
刃の部屋に入った小吉は驚愕した。
部屋はキレイさっぱり刃が来る前の状態にまで戻っていた。
刃「どうしたんですか?」
荷物をカバンにまとめた刃が聞く。
小「いや…出発をいつかな…て」
刃「出来れば明日辺り行きたいですけど」
小「あぁ…わかった…じゃあ…」(準備が早いな…)
そそくさと部屋を出ていく小吉。
刃(俺何か変な事言ったかな?)
首を傾げる刃。
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おはようとは言い難い時間帯に起きた小吉はパソコンに届いたメールを確認する。
小(また迷惑メール着てるよ…チェーンメールも…)
メールの対処に困る小吉はU―NASA捜査官からメールを発見する。
小(これはっ…!)
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ミ「頑張って来いよ。刃」
刃「わざわざ空港までありがうございます。ミッシェルさん」
ブラジル行の飛行機に乗ろうとする刃とアズマ。
刃「結局…小吉さん来ませんでしたね…」
ミ「あのオッサンは何してんだ?」
小「おーい!刃!」
噂すればとはこのことだった。
小「刃…ミッシェル…聞いてくれ…はぁ…」
小吉が息を切れ切れしながら伝える。
小「見つかったんだ…タイで…術後に生まれた子が」
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飛び立って行く飛行機を見送りながらミッシェルが小吉に聞く。
ミ「さっきの話本当なのか?」
小「あぁ、捜査官からの報告だ。」
ミ「いつ行くんだ?」
小「…明日辺りには行きたいな」
曖昧な返事にミッシェルが笑う。
ミ「何だその答えは」
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数時間後………………………
刃「すごい所に実家あるんすね。」
ブラジルに着き、ジャングルを進む刃がアズマに言う。
アズマ「私が小さい頃はまだ町になってたのよ。でもリカバリーゾーンが出来てからこんなになっちゃって」
刃「まさか…リカバリーゾーンの中に実家が…?」
アズマ「家はリカバリーゾーン圏内じゃないわよ。集落になっているから。」
「元々、代々鏡職人だったの。でもおじいちゃんが飽きっぽくて、カポエイラ始めたの。言っとくけどパパ、スパルタだか『危ない!!』
刃がアズマを押し倒す。
アズマ「ちょっと!何すんの…」
アズマが声をあげた瞬間、刃の目の前―さっきまで自分がいた場所の背後にいる巨大な生物に引っ掻かれ、血しぶきを上げる刃の顔。
アズマ「きゃぁぁぁぁ!!」
そこにいたのは巨大な熊だった。
刃の左の頬から血が流れ出る。
刃(口ん中がスースーする…肉を持ってかれたか?)
怪我の状態を確かめながら刃は自ら蟲化を試みる。
刃(この熊には悪いが、殺さなきゃ俺たちが殺られる!)
しかし、あの日の様に右腕は変化し無かった。
代わりに、自分の尻の方に違和感を覚える。
刃(何故だ?何故あの腕が出ない!)
思考している内に熊が刃を横になぎ払う。
刃は木に叩きつけられた。
刃「ごァが!!」
うめき声と共に吐血する刃
刃(蟲化していたからか骨折はして無いけど…やっぱし痛てぇ…)
アズマ「神崎さぁん!」
刃「来るな!逃げるんだアズマさん!」
するとアズマの声に反応した熊がアズマに向かう。
アズマ「ひぃ…来ないで!」
熊がアズマに向かって走る。
その瞬間、
刃「ざっけんなぁ!」
走り出した熊にいつの間にか並走していた刃が
熊の頬を思いっ切り殴る。
「グォォォ!?」
低い唸り声と共に熊が倒れる。
刃「今の内に逃げて下さい!アズマさん!」
アズマ「…もし私が今死ぬのならあなたと一緒に…」
刃(普段なら嬉しい報告だろうけど今はシャレにならない…)
そんなやり取りをしている内に体制を立て直した熊が再び腕を振るう。
刃(火星行く前に逝く何て…)
刃が覚悟した瞬間、3発の銃声と共に熊が倒れる。
熊の身体からは大量の血が流れ出る。
刃(助かった…?)
死と隣り合わせの緊張から解放された刃が自然に蟲化を解きながらその場に座り込む。
その瞬間、草むらから人が―いや、草むらが人だった。
刃(ギリースーツ兵?あいつが殺ったのか…)
猟銃を持ったギリースーツ兵がこちらに向かって来る。
「おぉ〜こりぁ…デッケェのが捕れたな。」
熊の状態を確かめながらギリースーツ兵がマスクを外す。
そこには汗ばんだ人の顔があった。
「おいジャネット、怪我ねぇか?」
刃(アズマさんを知ってる!?)
先程の恐怖がまだあるのか、その場に座り込んだままのアズマが歯を鳴らしながら
アズマ「…パパ…?」
刃「えっ?」
思わず声を出して、パパと呼ばれたギリースーツ兵の顔を見る。
刃(アズマさん23だった筈だけど…親父さん若いな…)
「さてと…」
そう言って親父さんは刃に熊を撃った猟銃を向ける。
「ウチの娘は渡さんぞ。」
刃「なっ何の話ですかぁ?」
アズマ「ちょ、パパやめて!」
「冗談だ」
そう言うと笑いながら猟銃を下げる。目は笑ってないが。
「お前がジャネットの言っていた男か?」
刃「はい…神崎刃です…」
「う〜ん?今時の日本人てこんな感じか?」
刃「ハーフです。ハーフ」
「んあぁ、納得納得」
「え〜じゃ刃…はちと呼びにくいからジーンて呼ぶぞ。良いな、良し。」
刃の応答無しで勝手に呼び名を決めた親父さんは
「コイツ運ぶの手伝ってくれい。」
倒れた熊を親指で指示した。
刃「うす」
刃が立ち上がろうと腰を上げようとした時そのまま倒れてしまった。そしてそのまま気絶してしまった。
「おいっ!どうし…何だこりゃ?」
「ジャネット…都会の人間はこういうファッションが流行ってんのか?」
親父さんが刃のズボンを指差した。そこには穴が空いていた。
最新作の制作が進まず、年内にも出来ず、一時的にスマホが使えなくなり…いろいろと有りました(^^;
あともう一話位書いたら燈出そかな…