アルシェ激推しによるOVERLORD   作:ヤーナム産の明太子のなにか

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筆が乗るか乗らないかは気分次第な作者です…受験キツい…キツいよ…
感想評価は作者が宙返りして喜びます。


唐突に爆誕する未来の人類最強()

『それで、えっとデーフェちゃん?だっけ。』

 

「は、はい!デーフェって言います!」

 

『別にパーティーメンバーになることは大丈夫なんだけど、何で僕なの?』

 

流石に出会って数分で仲間になってほしい、なんてのは怪しすぎる。

何かの詐欺や陰謀の可能性だって大有りだ。

 

(逆に怪しすぎてなさそうだけどね。)

 

パーティーメンバーになっても大丈夫という言葉にデーフェ心底嬉しそうな反応をする。

可愛げもあってまるで幼児でも相手しているような気分だ。

 

「え、えと。僕、一緒に戦ってくれる方がいないんです…魔法使いなので前衛がいなければ戦闘もままならず…」

 

『それで僕にお願いしたと。ん〜いいけど、僕多分すぐここにはいなくなるよ?』

 

「いいんです!ここに…ここに僕の居場所なんてありませんから」

 

『へぇ、親御さんや家はどうしたの?』

 

こういうことは後から発覚するより先に踏み込んでおいた方がいい。

だからこそ、少し無礼でも踏み入る。

 

「両親は…両親はいません。住む場所も、お金がないので宿すらありません…す、すいません。やっぱみっともなくて汚いですよね!」

 

『いや?勿論水浴びとかはしたほうがいいと思うけど、別に。むしろ可愛い顔立ちだと思うよ。』

 

「?!か、かわ……!?」

 

『もっと自分に自信を持ちなよ。ほら、髪も結ってあげる。』

 

デーフェの髪をヘアバンドで留める。

実は魔力を上昇させる遺物級の装備なのだが、誰も気づくことはないだろう。

そしてボサボサだった髪をある程度まとめれば、元々の暗い雰囲気は幾分か晴れ、端正な顔立ちがのぞく。

 

粉雪と見紛う様な白色の肌、くっきりとした目元に人形のようなまつ毛、少女らしくあどけなさの残ったそれはまさに人形、可愛らしいそれだ。

 

『ほら、可愛いじゃん。水浴びして、髪を切ってちゃんとした服を着ればもっと可愛いと思うよ?』

 

「…………」

 

『ん?どうしたの?』

 

「…モウ…ムリ…」

 

『?!我ながらキザとは思ったけど気絶した?!』

 

顔を真っ赤に染め、湯気でも出そうな顔色で気絶したデーフェを僕は受け止めた。

 

 

 

 

 

 

「…うぅん、ここは?」

 

『やぁ、お早いお目覚めで何より、ここはギルド近くの宿だよ。』

 

「え、えっと私なんで……?!」

 

状況の把握に苦しんでいたデーフェは先ほどのことを思い出したのかまた顔を赤くする。

多分僕の精神が人間のそれだったらそのチョロいとすらいえる態度に惚れてる。

 

(逆にもう小動物にしか見えないあたり精神の変貌を我ながら感じるよ。怖いね。)

 

『さて、パーティーの件だけど、申請終わったから。』

 

「へ?」

 

『ようこそ、パーティー「混沌」へ。歓迎するよ。』

 

「………」

 

(黙っちゃった…なんかまずいこと言ったかな?)

 

「うう、うわあああん!」

 

『泣いた?!』

 

ーーーー

 

「すいません……」

 

『全然いいけど…そんなに嬉しかった?それとも嫌だったかな…』

 

「嫌だだなんてそんな!嬉しかったんです!」

 

『そう?なら良かった。』

 

1分ほど泣いて泣き止んだデーフェは相変わらず顔を赤らめながらそう答える。

恐らくは羞恥の類であるので先程とは異なるかも知れないが。

 

今いるのは宿「朽ちぬ黄金」の中、そこそこいい宿だ。

金は必要最低限ジルクニフからパクってるので、問題ない。

 

『で、早速で悪いんだけど…クエスト受けたくてさ。でも僕ってまだ一番下じゃん?だから君が受けて欲しいんだよね。大丈夫かな?』

 

「は、はい!僕もまだシルバーですが…それでも良ければ!」

 

『全然ありがたいよ…さて』

 

(僕一人なら原作のモモンガさんより早くアダマンタイトになれるんだけど…デーフェちゃんがいる手前僕だけがキャリーするってのもな〜、あそうだ)

 

正直、レベルもあってかこの世界のクエストはヌルゲーもいいとこだ。

デコピンだけでもアダマンタイトになれる自信がある。

でも、それじゃダメだ。

チームを組んだ以上、双方が強く、輝かしく、圧倒的でなければ。

 

そんなことを考えている時、一つ大きな策を思いついた。

 

『ねぇデーフェちゃん。』

 

「なんでしょう?」

 

『僕の言うこと、一つだけ聞いてくれない?もし本当に守ってくれるなら、僕のできる範囲のことなんでも3つやってあげるからさ。』

 

「な?!なんでも…?」

 

『うん、なんでも。』

 

「き、聞きます!なんでもおっしゃってください!」

 

(本当になんというか…御し易い子だね。あれだ、ブルジョワでもないのにクソ無理して早死した友人が飼ってた犬みたいだ。)

 

ちょっとした過去に思いを馳せながら、アイテムボックスからとあるアイテムを取り出す。

それは「指輪」だ。

 

「え?!」

 

『あ〜ごめん、そういうことじゃないよ?これマジックアイテム。』

 

「…」

 

(俯いちゃってるけど…普通にめっちゃ恥ずかしがってるの心音から分かっちゃうんだよなぁ)

 

『ま、まぁ気を取り直して…これつけて?それで僕の言った通りの言葉を言って欲しいんだ。』

 

「は、はい!」

 

それは超クソ渋い確率から排出される指輪アイテム。

ローリアンだからこそ、給料を全部このゲームに突っ込んでるからこそ渡せるだけで、本来ならば全プレイヤーが出し渋るもの。

その指輪はローリアンをして、いや「混沌の坩堝」全体で15ほどしかないもの。

 

「流れ星の指輪」であった。 

 

(懐かしいな〜、確率クソ過ぎて僕だけじゃ3個が限界だったんだけど…佐藤さんが唐突に「貯金を使う時だね」なんて言ってとんでもない額を課金した時は、みんなで大騒ぎしたっけ。)

 

この指輪の効果は破格も破格、というかおいそれと渡していいものじゃない。

ズバリ「星に願いを」を経験値消費なしで使用できるのだ。

 

何度でも言おう「星に願いを」、つまり「なんでもお願い権」を消費経験値なしで使用できるのだ。

 

凄まじいぶっ壊れ、というかうちじゃなかったら他ギルドがガチで奪いにきてもおかしくないレベルのとんでもアイテムである。

サーバー最終日、これを身につけて存分にその効果を使い、ヤバい性能になった1プレイヤーのせいでローリアンのギルドが最下層手前まで攻略されたといえばヤバさがわかるだろうか。

 

『言って欲しい内容は「I wish」そして頭の中で強く「成長したい」と言って欲しいんだ。』

 

「はい!なんだか分かりませんがやってみます!」

 

(さてどうなるかだね…)

 

言った通りの手順でデーフェは「星に願いを」を発動させる。

その雰囲気に戸惑っているようだが、ローリアンが隣にいることから多少の虚勢を張って、続ける。

 

「あ、あいうぃっしゅ…」

 

(かわいいかよ)

 

随分と拙い発音だが、どうやら「星に願いを」は発動したらしい。

その印に指輪の星マークが1個消えている。

 

『ありがとう、じゃぁモンスター討伐系のクエスト、受けに行こっか。』

 

「は、はい!」

 

何が何やらわかってない様子のデーフェはそれでもローリアンに着いていく。

自身に何が起きたかも知らずに。

 

「星に願いを」、つまり「なんでもお願い権」は経験値を本来は消費し、その程度によって消費経験値は増減する。しかしこの指輪を使えばそれがない。そして初心者救済のためなのか、「レベル50未満」ならば確定で使用できるお願いがあった。

 

それが「成長促進」である。

 

なんとこれを願いだけで「上限レベルの最大解放」「一部職業の前提条件の解放」「経験値超増加」効果が1週間の間自身にかかるのだ。

 

(まぁ、これ手に入れてたり、「星に願いを」してる時点で大概50よりレベルは上だから誰も使ってなかったんだけど…この世界でそれは凄まじい効果だ。)

 

ローリアン発案「パーティー強化ウィーク(一人)」は今始まった。




ローリアン装備紹介『腰編』
名称.双王子の腰巻
概要.ローリアンが個人的に武人建御雷に頼み込んで作成してもらった「双王子シリーズ」のうちの一つ。
間違いなくローリアンが最も金をかけた装備であり、効果も破格。
「炎属性倍率アップ」「炎耐性一部貫通」「炎による継続ダメージの時間の延長」
他にもいろいろついているがメインどころはこんなとこ。
三年かかった。
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