アルシェ激推しによるOVERLORD 作:ヤーナム産の明太子のなにか
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「来ましたね…」
「ああ、さてどう出るローリアン?」
王座の間にてナザリック1階層へ足を踏み入れたローリアン一行4名に対してモモンガは少し不安そうな顔をし、ウルベルトは不敵に笑っている。
他のプレイヤーたちは会議室で観戦中だ。
「あれら」動かないようにしたので全力ではない。
あくまでこれは「実力」を測るためが故にの処置だ。
それ以外は全力で殺しに行ってるので別にイージーモードというわけではないのだが。
また、いくらナザリックといえ、1階層は1階層。
階層守護者もいないためか、ローリアンたちは凄まじい速度で攻略している。
もちろん甘く作っているわけでは無い、とんでもないトラップは幾つも設置している。
が………
「相変わらずですね、佐藤さん……なんなんですかね?この勘というかなんというか…野生みたいな。」
「チッ!アイツ曰く「気分」だってんだから気にくわねぇ。くたばれ!」
「荒れすぎですよウルベルトさん…」
相変わらずのウルベルトに対してモモンガは困った顔をする。
そこから先も同じだった。
1階層
上記の佐藤の勘ならびにゴリ押しで攻略。
「チッ!!」
「ウルベルトさん……」
2階層
以下同文。というか慣れのせいで加速。
「「アイツ(あの人)なんなん?」」
一つ目の変化が起きたのは3階層。
階層守護者がローリアン一行に会ったのだ。
しかもよりによってそこにいるのは「戦闘」において最強と称される吸血鬼。
シャルティア=ブラッドフォールンだ。
「さて、見ものだな。」
「ですね。本当に申し訳ないですが見極めさせてもらいます。」
王座の間にて二人はローリアン一行を研究していた。
特に「ローリアン」というプレイヤーの種族でレベル100まで行っているのは彼くらいであり、故にこそ、その戦法は闇に包まれているのだ。
『あ。』
「おぉ、やっと歯ごたえのありそうな子が出てきたね。オートはやめだ。」
「うむ、見るからに吸血鬼の類、ギルドNPCと考えるのが妥当であろうな。」
凄い勢いで攻略を進めていた僕らはついに歯応えのありそうなNPCと遭遇して足を止める。
罠や迷路は佐藤さんが「勘」でどうにかしてくれるので、こういう敵が出てこなければ僕らの足は止まらない。
(冷静に考えてみたら「勘」って何なんだろう?未来予知だろもはや。)
敵に佐藤さんを回したくない理由の一つにこの「勘」が入るくらいに彼の勘はほぼ当たる。
むしろ外れることの方が稀で、そんな時はみんなして「人間アピール乙」なんて言うのだ。
『あっ、来ましたね。見るからに吸血鬼でしょうし僕が行きます。佐藤さんはリソースの回復、他の人達はサポートをお願いします。』
「「「了解」」」
そもそもこのゲームの法則として大概のアンデットモンスターは炎に弱い。
もちろん聖水などの方が効くが、あんなアイテムそうホイホイと使ってられないので、結局炎魔法に頼るのが主になるのだが…
『お、予想通りよく通るね。』
鎧を着て特攻してきたNPCに対して僕は体を捻る様にしてその槍を回避。
そのままの勢いで胴回し回転蹴りと斬撃を放つ。
見事相手をとらえたそれは「呪炎」の効果を発生させ、そのドットダメージはゴリゴリNPCの体力を削っている。
(流石ガチギルドなだけあって耐性は積んでるであろう減りだね…でも時間はかけられないし速攻で行こ。)
『ケチんぼさんお願いします!』
「任せて。」
そういうと彼女のバフ魔法、並びに回復魔法が発動する。
超レア種族によって乗算がかかった回復は僕ではなくNPCに向かう。
NPCもそれを察知して避ける、がそこが隙だ。
スキルの飛び道具、並びに槍が飛んでくるが、そんな姿勢で打ったものが僕に当たるわけもない。
このゲームができてからずっとガチ対人やり込んでるプレイヤーの姿勢制御を舐めないでほしい。
全てを避け、必中効果が付与されたものはメリオダスさんが相殺してくれる。
そのまま接近した僕は空手の様な構えをする。
『女の子に正拳突きは気が引けるね。‥ごめんよ。』
そう言った後の僕の拳はNPCの顔面をとらえ、NPCのHPは全損した。
「あいつ殺してくる。」
「余計なことしないの、この愚弟が!」
「だってぇ!」
会議室、そこで色んな意味で鳥頭の狙撃手ペロロンチーノ、そしてその実の姉であるぶくぶく茶釜、また暇だからと言う理由で来たギルメン達今の一部始終を見て各々の反応をしていた。
「今の動きやっべぇ…曲芸師かよ。」
「俺もやってみたい!ちょっとフレンド呼び出してPvPしてくるわ!」
「シャルティアの槍とか忍者やってる俺でも避けるの無理だわ。たっちみーさんに勝ったがいよいよ現実味帯びてきたな…」
そしてそんな中で一際白銀に輝く目立った鎧を着たプレイヤー。
このゲームの頂点の一角にして「最強」と呼ばれても遜色ないプレイヤー「たっちみー」が困った顔をしていた。
「だから言ったじゃないですか…僕は負けました。装備も返していただきましたし、何も気にしていませんよ…」
仕事から帰ってきて、自分たちのギルドにギルドアタックが来ている、
そこまで聞いた時に「楽しみ」なんて思った自分をたっちみーは恥じていた。
なぜなら理由を聞いてみれば明らかに非はこっちにあり、あのクソ山羊をこれが終わったらしばくことは確定しているのだから。
「あの方の回避は凄いですよ。当てに行ったら必ず避けられると言っても過言ではないと思います。」
そう言うたっちみーに対してギルメンたちは更に盛り上がる。
「たっちみーさんがそこまで言うならマジなんだろうな…マジなの??」
「俺のシャルティアはガチ装備じゃなかったもんね!」
「黙れ愚弟。」
「あの種族のフレーバー読みたいですねぇ。」
「斥候職がそのセリフ聞いたら泣くぞ。」
いつも通り騒がしいギルメンにたっちみーは笑みを浮かべながらため息をついた。
「………行っちゃダメですからね?」
「チッ!!」
あまりにも圧倒的なps、特に驚異的なのはシャルティアのスポイトランスを完璧に避け切った点だ。
このゲームの戦闘職の近接攻撃は基本避けれる様にできていない。
避けるにしてもスキルと併用、もしくは専用職に就くことで可能になるのだが…
「明らかに身体能力と反射神経、動体視力で避けてましたよね…」
「…腹が立つことにまだまだ余裕がある様にも見えた。シャルティアで無理なら以降も難しいだろ。」
そんな予想は無慈悲にも大当たり。
佐藤の「勘」メリオダスの「盾」ローリアンの「火力」ケチんぼの「支援」
これらがうまい具合に噛み合い、やはり破竹の勢いでナザリックが攻略されていく。
挙句、忘れがちだがこのパーティーの斥候である佐藤は
「あ、即死系のトラップ踏み抜いた…あ〜そういやそうでしたね。佐藤さんのビルド。」
「チッ!!!!!」
「舌打ちどんどん大きくなってますよ。」
佐藤の「勘」とて万能ではない。
が、別に「佐藤」にとって即死することは別にそこまでデメリットではないのだ。
「都合10は超えたスキルでの蘇生。何考えたらあんな構成になるんですかね?」
「けっ!転移トラップ踏み抜いて1兆回死んでろ。」
結局、こんな調子でローリアン達は第8階層までをするすると攻略していくことになる。
会議室では数人(自分のNPCを殺された方々)が暴走する事件が起きたが、その場にいたお巡りさん(ガチ)に鎮圧された。
ローリアンのps紹介
基本的には前衛職、「戦技」の多彩や前衛が故の火力に目が行きがちだが、一番目を見張るべき点はその異常なまでの回避性能である。
無敵付きのローリング(スキル)、ステップ、見切り、すべてのタイミングを自前の反応で完璧にこなせるところまで仕上がっており、コキュートスの同時攻撃さえ避ける。
前世の好きだった死ゲーの影響だと本人は語る。