アルシェ激推しによるOVERLORD 作:ヤーナム産の明太子のなにか
評価並びに感想は圧倒的かんしゃぁ!なので良ければ。
原作開始前まではサクサク進んでいきますといいつつも、今回は原作開始前のユグドラシルの一コマです。
『佐藤ォォォォ!!』
『ははは!!ゲームスタートだ!!』
ギルドホーム『渦』の外で佐藤さんと「ウルベルト」と呼ばれるプレイヤーが争っている。
相手も本気らしく、超位魔法をバカスカにぶっ放してきており、現に佐藤さんは何度か被弾し、5回は死んだ。
『またやってるんですね、佐藤さん。』
『あのバカ共またやってるのか、今度は私は助けないからな。』
『我も同じく、というか助けにいこうにも今はレベルが足りておらぬ。』
そしてそれを側から眺める呪われ人『ローリアン』、大天使『ケチんぼ』、守護神にしてギルドマスターの『メリオダス』の3人。
そう、「また」の言葉からわかる通りあの2人はゲーム最初期からのライバルだ。
(と言っても、佐藤さんがウルベルトさんにちょっかいかけるからなんだけど)
『それにしてもウルベルトさんもよくやりますよね、僕は佐藤さんとタイマンとか嫌ですよ。』
『『わかる。』』
3人で全面同意するのにはわけがある。
佐藤さんのビルドはあらゆる蘇生手段を用いて20回は蘇生を『スキル』で行ってくる凄まじい変態ビルドなのだが、その他にも『怨死』というスキルも保有している。
パッシブで発動する能力なのだが、その効果は凄まじく『対象のステータスを1時的に1レベル下のものにする』というもの。
ただ問題はその発動条件なのだ。
問題のそれは佐藤とマッチしているもの、そう『死亡すること』である。
本来蘇生など1回行えれば超メリットと言われるほど貴重な物なためこのスキルはゴミ扱いされてきた。
『佐藤』さんが待つまでは。
何を隠そう佐藤さんは20回以上は代償なしで『スキル』で蘇生する変態ビルドだ。
つまりこれは『佐藤さんとタイマンする』=『レベル20ダウン』ということで、5レベル差あれば相手にならないと言われるこの世界において理不尽もいいとこだった。
ではなんでそのビルドで溢れないのか?A.労力がパナいand蘇生後の立ち回りが佐藤さん並みじゃないと成立しないから。
これが佐藤さんとタイマンしたくないとギルメンに言わせる所以だった。
(かくいう僕もタイマン性能だけでいうなら人のこと言えないんだけど...佐藤さんはそれ以外の部分も恐ろしいからなぁ)
『お』
『『あ』』
そしていつもの結果はレベルダウンしたウルベルトさんが佐藤さんの放った攻撃に30%を引いて確定スタンをもらい、倒されることで決着した。
『お疲れ様です〜』
『ありがとうロリ君、最後は運が良かったよ。』
『なにが運が良かったよ、アレだけレベルダウンさせて当て続ければ3割程度すぐだわ。』
『ははは、手厳しいなケチちゃんは』
『そのあだ名やめなさい!!』
タイマンでこの人に勝てる人はそれこそワールドチャンピオン程度の物だろうと思いつつ、労いの言葉をかける。
『そなたら、よければ我のレベリングを手伝ってくれぬか?新しく習得した職業をMAXまで育てたいのだ。』
『『『いいよ(ですよ)(でしょう)』』』
「メリオダス」さんにレベリングを依頼された僕たちは一緒にダンジョンへと向かう。
雑談もそこそこにケチんぼさんのワープで移動した僕たちは早々にダンジョンへと潜って行った。
『ヨシ!』
『感謝する。』
そこから約1時間と少し、『メリオダス』さんのレベル表記が100と出たところで狩りは終了した。
別に危ないことは何もない、エネミーのレベルも90が平均でエリアボスですら95だ。
100レベルが3人いれば余裕、しかも3人ともタイマン性能で言えば凄まじい物がある。
『さて、じゃぁ僕はこの辺で落ちようかな。今日もいいゲームだった、明日もコインを入れるとするよ』
『さよなら〜佐藤さん、また明日。』
ダンジョンの外に出たところで佐藤さんがログアウトする。
ゲーム内にある現実世界の時間が見えるログには11時40分と評価されていた。
『我はギルドに戻り、スキルを駆使してよりギルドを堅牢へと至らすとする。』
『いってらっしゃいませ〜』
『メリオダス』さんはいつも通り、ギルドをより堅牢にすると意気込んでいる。あの執着は一体なんなのか僕はいまだに理解できていない。
『私はぶくぶくちゃんと会いに行ってくる、今日はあのダンジョン行く約束してたから。』
『お、茶釜さんにもよろしくお願いしますね!』
『ケチんぼ』さんは親友である『ぶくぶく茶釜』さんとダンジョンへと向かった。
どうやら二人は同業らしく、声優をやっているらしい。
...あるアニマルビデオをみた時にその2人が声優をしてて失望したのは別の話だ。
あと弟のペロロンチーノさんにも涙を禁じ得ない、なんでよりによって好みのキャラのそういう系のビデオの当てられる声が茶釜さんなのか、世の中は非情だ。
『さて、一人になってしまった..僕はいつものをやろうかな』
流れで一人になってしまった僕は、一人でせっせと素材集めを始めた。
何も素材マニアなわけでなく、むしろこの作業に飽き飽きしてはいる。
だがやるしかないのだ。
実は僕は転生者だ。
前世は普通に高校生をやっていた。
好きなものはゲーム、漫画やアニメ、小説。
その中でもなろう系が好きで、よく読んでいた。
その中のひと作品『OVERLORD』は、もちろん好きな作品のうちの一つだ。
そのダークな世界観と悪役に見える存在が主人公なところ。
センスのある物語構成は多くの人たちを惹きつけた。
(まぁ、目が覚めたらその世界観のリアル世界の方に飛ばされるのは聞いてないんだけどね。)
原作地点の王国に飛ばされるよりかはマシかもしれないが、それはそれだ。
さて、あと半年ほど経てば、ユグドラシルは緩やかな人気の低下によってサ終することになる。
その時にギルドに残っていたアインズはギルドごと転移、王国には惨劇が引き起こる。
それは別にいい、王国は滅んで当然なことをしたと思うし、別に思い入れもない。
問題はその過程におけるとあるワーカーの存在だ。
彼女の名前は『アルシェ』。
家名もあるがそれは彼女にとって蛇足なので言わない。
彼女及び彼女の仲間たちで出来たチーム『フォーサイト』はナザリックに足を踏み入れ、生きるためとはいえバカなことを行ったせいで非業の死や壮絶死を遂げることになる。
もちろん『アルシェ』もそれに含まれており、2パターンあるうちの1パターンでは死亡、1パターンでは玩具にされる。
玩具になるルートでは結果救済が施されるのだが、それでも人間とは思えない扱いをシャルティアと呼ばれる変態の作った吸血鬼にされることになる。
僕にはそれが許せないのだ。
なんせ彼女は僕の『OVERLORD』における最推しなのだ。
初めてアニメ版の結末をみた時は思わず1日寝込んでしまった。
彼女の見た目、性格、声、全てが大好きだ。
だからこそあの結末にはひどい衝撃を受けたのだ。
だがなんの因果か僕はその『OVERLORD』の世界に転生してしまった。
ならばやることは一つだろう。
彼女を幸せにすることだ。
ありとあらゆる手段を用いて、もしあの世界で絶望と揶揄される『ナザリック』と敵対することになっても、絶対に彼女を幸せにする。
そのためなら一切の努力は辛くもなんともない。
全ての給料は『ユグドラシル』につぎ込み、あらゆる自由時間をこのゲームにつぎ込んで、彼女を守りやすい前衛職の職業構成にした。
やりすぎかと思われるかもしれないが、僕の思いを舐めてもらっては困る。
そしてこの事実が冒頭の素材集めに繋がるのだ。
転生後、かの万能ナザリックがぶち当たった最大の壁がある。
それが『素材』だ。
向こうの世界ではまともな素材などいっさいない、よってギルドにあるものを使うことになるのだが、もちろんそれは有限だ。
おいそれとつかえるもんじゃない。
だからこそ、僕はそれを引き起こさないよう、基本的な物から貴重なものまでありとあらゆるものを集めているのだ。
間違いなくこのゲームにおいて最も素材を集めているのは僕だと自信がある。
なんせ巷で僕は『なんでも売りの王子』なんて呼ばれてる。
お金も貴重な資源だから貴重な素材をそれ相応の値段で売っていたらいつのまにかそう呼ばれていたのだ。
よってうちのギルドの素材保有量は他ギルドを押しのけて堂々の1位だ。
だが、それか略奪されないのはやはり他のギルメンの存在が大きい。
(というか佐藤さんとケチんぼさん、そしてメリオダスさんのカチカチダンジョンのコンボがやばすぎるだけなんだけどね。)
あのワールドチャンピオン『たっちみー』をして攻略不可能といわしめるギルドを作り上げるメリオダスさんには本当に頭が上がらない。
『よし、今日はこんなもんかな。これをいつものストレージに整理して入れて、っと。』
そのストレージはギルド共用だが、他のギルメンは僕のことを尊重してくれているのか滅多なことがない限り使わない。
そのおかげか増える一方であり、もはや素材でないものはないと言い切れるだろう(ワールドアイテムは別)
「と、今日ももう1時か、流石に寝ないと明日死ぬな。」
そう呟き、同期を切って、視界は暗くなった。
プレイヤー紹介.佐藤
種族.人間
概要.ギルド『混沌の坩堝』の最強戦力。
その圧倒的な蘇生回数と死亡するごとに相手に与えるデバフは彼の代名詞であるがそれ以上に彼のプレイヤースキルが彼の無茶苦茶なプレイスタイルを成り立たせている。
幼少期から傭兵をやっていたという凄まじい経歴を持つおかげか、ゲーム内ですら再現できない動きをリアルでできる。
特に極限の状態な動きは変態的であり、モモンガ一同「きっっしょ!!」と言われたことがある。