その後、のび太は原っぱにねっころがり、空をみ上がる。そして深くため息をついた。頭の中にあるのは、もちろん、テイファニアのことだ。
「うーん・・・・・・」
何でみんなテイファニアをあそこまで嫌うんだ?エルフってそんなに怖い生き物なのか?そんな事を考える。すると
「どうかした?」
誰かが声を開けてきた。目を開けると、桃色がかったブロンドの綺麗な女性が顔を覗き込んでいた。
「あ!こんにちは!」
のび太は急いで立ち上がり、女性に向き直る。
「ごめんなさいね。あなたの事が気になって。」
「気になった?」
「さっき厨房で、あなたの言った事を聞いてたのよ。凄くカッコよかった。尊敬しちゃう。」
女性は優しくのび太に微笑みかけた。
「え!?本当ですか!?人に尊敬なんてされたのは、初めてだ。」
のび太は照れ臭そうに頭をかいた。
「私はカトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌ。それで、何を悩んでたの?」
「そ、それは・・・・・・」
「もしかしてテイファニアのこと?」
「あ、ええ、まあ・・・・・」
「彼女の事が大事なら、あまり迷った顔見せちゃダメよ。女の子って、そういうの敏感に感じるんだから。」
「は、はい・・・・・・・」
「彼女が好きなら・・・・・」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!僕、別に好きとか、そういうのじゃなくて・・・・・」
「なんでもいいわよ。のび太くん、テイファニアの事、信じたいんでしょう?」
「・・・・・・・・はい。」
「それじゃ、その気持ちに素直になりなさい。そうすれば自分が何をしたらいいか、おのずと見えてくるはずよ。」
「僕が・・・・・なにをしたらいいか・・・・・・」
自分がしなきゃいけないこと。それはテイファニアを信じる事だ。今まで一緒にいて、話して。自分が知ってるテイファニアは、いたずらに他人を傷つける奴じゃない。
「のび太さーーーーーん!!」
すると遠くからのび太を呼ぶ声がした。振り返ると、シエスタが小走りにやってくる。
「こんな所にいたんですか?探しましたよ!」
シエスタはのび太の後ろにいる女性に気づき、頭を下げる。
「ミス・フォンティーヌ、こんにちは!」
「こんにちは。」
カトレアはシエスタに優しく微笑み、挨拶をする。
「それで、どうかしたの?」
「あ!そうでした!大変なんです!」
ガヤガヤ・・・・・
「ん?」
テイファニアの部屋の前に人だかりが出来ていた。
「ミス・ウエストウッド!これは、何ですか?」
テイファニアの部屋を捜索していた教師がテイファニアに何かを突きつける。
「って、あーっ!それ、なくなった私の香水ッ!」
「私の下着!!」
「私のアクセサリーも!」
それは盗まれた盗品。勿論テイファニアに身に覚えがない。クラスメイトたちの視線が、一斉にテイファニアの方を向き、冷たい視線を浴びせ掛けてくる。
「そ、そんな・・・・・・」
その視線で、体が凍結した気がした。喉のパクパクと口を開閉するしかなくなった。
「な、なんで、どうして!?」
ようやく振り絞れたのは、場の解決に何の役にも立たない言葉だった。
「あなたが犯人だからでしょ?フン・・・・・これこそ動かぬ証拠です!」
クラスメイトの批難の声が上がる。そんな様子をのび太とシエスタとカトレアは遠くで見守った。
「そういえば・・・・・・今までの犯行は全部、深夜のうちに行われている。しかもここ連日・・・ということは、今晩も来る可能性があるってことだよね?」
「そうですね、それはなんともいえません。」
そりゃそうだ。犯人じゃないんだから、そいつの思考まではわからない。既に一通り取る物を取って、学院からは引き上げたとするならば、捕まえるチャンスはゼロだ。
「決めた!犯人が大事になっていないと思って、味をしめている今の内にーー僕が犯人を捕まえる。」
この小説の結末は・・・・・・・
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鬱エンド
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バウムクーヘンエンド
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デッドエンド
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メリーバッドエンド
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寝取られエンド