「アンリエッタ・・・・」
低い声とともに馬車の中から一人の女性が現れた。アンリエッタの実母であり、トリステイン王国の大后でもあるマリアンヌ・ド・トリステインであった。マリアンヌはアンリエッタを見据えた。
「アンリエッタ・・ゲルマニア皇帝との婚約はどうするのです?どういうことか説明しなさい。」
マリアンヌは鋭い目を光らせて、アンリエッタに詰め寄った。するとアンリエッタは静かに立ち上がり、のび太の腕をしっかりと掴む。
「お母様。私はこの方、野比のび太さんと結婚します。」
「え!?」
アンリエッタ言葉にのび太は思わず声を上げる。
「・・・・・・・・・。」
そして無言のまま、ひくりとマリアンヌの眉が吊り上がる。
「どういうことですか?」
「そのままの意味です。私たちはもうすでに愛し合っているんです。」
マリアンヌが俯き、口をつぐむ。静かになったのはマリアンヌだけではない。アンリエッタの唐突な恋人宣言で、周囲はしんと静まりかえり、事のなり行きを見守ってた。
「あなた。」
「はっ、はい!?」
マリアンヌの視線がのび太へと移る。
「アンリエッタの言ってる事は本当ですか?」
「あ、あの・・・・・それは・・・・・」
のび太は言葉に詰まる。だがアンリエッタは必死でのび太に視線を送り、『合わせてください』と念を込める。
「・・・・・・・・・・はい・・・・本当です。」
一瞬アンリエッタの方に視線を返した後、のび太は力強い声で答えた。どうせこの場凌ぎ。のび太は深く考えずにいた。
「そうですか・・・・・なら、それを証明してください!」
「『えっ!?』
「あなた達が本当に愛し合っている証拠を見せてください!」
「・・・・・それは・・・・」
「出来ないのですか?」
「・・・・・・う・・・・・・」
アンリエッタは返す言葉もなく唇を噛む。だがすぐにのび太の手を優しく握った。
「のび太さん・・・・・」
「え・・・・・・」
のび太の指にアンリエッタの指が絡まり、ゆっくりと自分の方にたぐり寄せる。さらさらと光を弾く髪。甘酸っぱい香り。周りに人が居る事も忘れていた。これから起こる『まさか』を思いながら、逃げる事が出来ない。アンリエッタとの距離が次第に縮まってきて、
「ちょっ・・・・・・・ん・・」
少年の唇が少女の唇で塞がれた。甘くて・・・・柔らかくて・・・・・それは思い出せない夢のような感触。でものび太の唇は確かに火照っていて、今の出来事が現実なんだと伝えていた。
「・・・・・・・・・・。」
遠くでその光景を見ていたテイファニアは目を見開き、言葉を失う。
この小説の結末は・・・・・・・
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鬱エンド
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バウムクーヘンエンド
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デッドエンド
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メリーバッドエンド
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寝取られエンド