ドラえもん のび太の魔法世界物語   作:雛月 加代

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「オスマン学院長。マリアンヌ様をお連れしました!」

 

「うむ。入りたまえ。」

 

部屋の中から声がかかり、3人は、中に足を踏み入れた。外の騒ぎで気になったオスマンは、『遠見の鏡』で観察をして状況は大体把握していたのだった。それ故、いつものとぼけた感じではなく、いつになく真剣な表情であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・。」

 

胃に穴が開きそうだ。と言う言葉があるが、まさにこの場がそうだった。学長室は重い空気で満ちていた。明るく溌剌とした雰囲気が学院の美点だが、今はそれを求めることはできない。その原因は先ほどの騒ぎの発端である一人の男にあった。

 

「アンリエッタ・・・・・・」

 

紅茶のカップをおもむろに置くと、マリアンヌはアンリエッタを見据えた。

 

「あなた、自分が何を言ってるのか分かっているのですか?」

 

「はい。分かっています。」

 

「なら!」

 

「それでも私はのび太さんがいいんです。いいえ、のび太さんじゃなきゃダメなんです!」

 

「ですが・・・・・。」

 

「私がのび太さんを王にします。この国を救う救世主にしてみせます!だからっ・・・・・お願いします!」

 

アンリエッタはその場から立ち上がり、マリアンヌに頭を下げた。

 

「わかりました・・・・」

 

マリアンヌは小さなため息をついた後、ゆっくりと口を開いた。

 

「そこまで言うなら、あなたに試練を与えましょう。それで、あなたが負けたら、この縁談はなし。あなたが勝てば、この縁談の話の続きを聞きましょう。」

 

「試練?」

 

「試練は一週間後に行います。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい!」

 

アンリエッタはのび太に頭を下げる。

 

「えーと、君は・・・・・・」

 

「私はアンリエッタ・ド・トリステイン。この国の王女です。」

 

「アンリエッタ・・・・トリステイン・・・・・・?」

 

慌ててのび太は、生まれてから今までに知り合った人間の名を辿ってみる。しかしどれだけ考えても、記憶の中から出てこない。

 

「うーん・・・・・・」

 

「あのですねーー」

 

頭を抱えていると、アンリエッタが唇を開いた。

 

「たぶん思い出せないと思いますよ。私はのび太さんのこと知ってますけど、のび太さん、私に会うの初めてですから。」

 

「そっか・・・・・・・」

 

初対面と言うなら自分が知らないのは納得いく。でも、そんな事より不思議なのはーー。

 

「で、僕と結婚するっていうのは?」

 

「それは・・・・・」

 

アンリエッタは、ぽっと頬を赤らめて視線を逸らした後ーー。

 

「のび太さんの事を・・・・・・愛していますから・・・・」

 

語尾にハートが付きそうな甘ったるい声でアンリエッタは囁いた。

 

「・・・・・・・本当に?」

 

「はいっ♪」

この小説の結末は・・・・・・・

  • 鬱エンド
  • バウムクーヘンエンド
  • デッドエンド
  • メリーバッドエンド
  • 寝取られエンド
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