「・・・・・・・これからボクはどうすればいいの?」
いきなりの急展開にのび太は、殆ど混乱状態でアンリエッタに問いかける。当たり前だ。いきなり見ず知らずの少女に求婚を迫られているのだから。
「しばらく私と一緒に生活してください。」
「生活?」
「はい。いくら状況が状況とはいえ、のび太さんの意思を無視して、結婚する事なんてできません。なので、しばらく私と一緒に生活して、のび太さんがその気になれば結婚するというのはどうでしょう?」
「・・・・・・・・・。」
のび太はアンリエッタの提案がすぐには理解できずに考えこむ。すると
「待ってください!」
部屋の扉が開かれ、息を切らしたテイファニアが現れる。
「あなたは・・・・・・?」
「私はテイファニア・ウエスウッドです。」
テイファニアは焦った様子でのび太の腕に自分の腕を巻きつかせる。
「わ、私も、結婚の約束、してるんです!!」
「え?」
テイファニアの言葉にアンリエッタが驚きの声を上げた。アンリエッタのときよりもずっと、のび太にとって衝撃的な発言だった。何故って、テイファニアとは召喚されてから毎日のように顔を合わせている。そんなテイファニアから、これまた記憶にない事を聞かされ、のび太は呆然としてしまった。もしかしてあの時の告白のことか?だがあれは付き合うかどうかであって、結婚するという意味ではない。
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
アンリエッタとティファニアはしばらくにらみ合った。そして先に肩の力を抜いたのは、アンリエッタのほうだった。
「ふぅっ・・・・・・そうですか。流石のび太さん・・・・・お姉ちゃんが好きになったのも分かります・・・・」
「え、お姉ちゃん・・・・?」
「ですが、最後にのび太さんの隣にいるのは私です。これだけは譲れません。」
アンリエッタは再び真剣な顔つきでテイファニアを睨む。テイファニアも負けずに応戦する。
「それではのび太さん、これから末長く宜しくお願いします。」
アンリエッタはそう言うと優雅にお礼をする。それを見たのび太も慌ててお辞儀をした。
その夜。
「あら?」
バイオリンのレッスンで遅くなった静香は、夜道を大急ぎで走っていた。ふと、のび太の家の屋根を見ると、そこにはドラえもんがいた。うっすらとした月明かりの下、一枚の写真を手に、何かを語りかけているのだった。
「やあのび太くん。きみのところにいくのは、まだだいぶ先になりそうだよ。
でも、きっと行くから。それまで、まっててくれよ。」
静香は写真に話しかけるドラえもんを見て、思わず声を出しそうになった。
「ドラちゃん・・・・・」
それだけ、写真を眺めるドラえもんの顔は優しくて、それ以上に悲しそうだったからだ。静香が見守る中、ドラえもんは、空を見上げ、ぼそりとつぶやく。
「ああ、のび太くん。きみはいったい、どうしているかなあ・・・・」
そしてその時、静香は見た。血の通わぬはずのロボットの目から、透明な雫がこぼれ落ちていくのを・・・・。
「・・・・・・・・。」
ぎゅうぅ、と唇を噛み締め、静香はうつむいた。そして決心した。
この小説の結末は・・・・・・・
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鬱エンド
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バウムクーヘンエンド
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デッドエンド
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メリーバッドエンド
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寝取られエンド