のび太がアンリエッタに連れられ競技場に向かった後、テイファニアはその場にたちつくしていた。
「・・・・・・・・。」
とても楽しそうだった。とても嬉しそうだった。でも仕方ない。相手はこの国の王女だ。自分よりも身分は上、何より美人だ。今更だが、涙が出て来る。いつの間にか周りに誰もいなくなり、自分だけ取り残されていた。
「ねえ!」
「!?」
突然声をかけられる。顔をあげて、周りを見るが誰もいない。気配はするが、姿が全く見つからない。
「なんでコントラクト・サーヴァントをしないの?」
「・・・・・・・・。」
「あいつは君が召喚した使い魔だろ?ならコントラクト・サーヴァントするのは当然でしょう?そうすれば、あいつは君に従順な下僕になる。他の女を気にかけない。他の女に目移りしない。常に君だけを見ている使い魔になる。」
「私は・・・・・・・」
コントラクト・サーヴァント、使い魔と契約するための魔法。契約した使い魔は主人に都合のいいように“記憶”を変えられるようになる。この記憶とは脳内の全情報のこと。その効果は時間が経つにつれ強くなるため、使い魔が徐々に慣れてくると最終的に主人と一心同体になる。例として、簡単な勉強でハルケギニア語を読めるようになったり、主人が傍にいると元の世界のことを思い出さない。
「私はそんな事したくありません!」
確かにコントラクト・サーヴァントを使えば、のび太は自分を好きなってもらえる。望めば、結婚だって出来る。だがされでは意味はない。のび太の記憶や人格を書き換えてまで好きになってもらおうとは思わない。何より自分には、のび太を元の世界に返すと言う使命がある。その役目を放り出すわけにはいかない。
「まあ、無理にとは言わないよ。でも、あいつはいずれアンリエッタ姫の物になる。そうなったら、君はどうなるかな〜。」
その言葉にテイファニアは戸惑う。のび太がアンリエッタと結婚したら、自分はどうなる?もしかしたら、もう二度と相手にしてくれなくなるかもしれない。二度と振り向いてくれないかもしれない、それだけは嫌だ。様々な思いが胸の中で渦巻く。
「その事をよーく考えるんだね。」
それだけ言うと、声の主は姿を消した。
「テイファニア!」
今度は見知った声が聞こえてきた。その声にテイファニアは嬉しそうに振り向いた。
「のび太さん!」
「探してたんだよ。どうかしたの?」
「いえ、何でもありません。」
思わず抱きつきたくなる衝動を抑え、テイファニアは嬉しそうな笑みを浮かべた。
この小説の結末は・・・・・・・
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鬱エンド
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バウムクーヘンエンド
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デッドエンド
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メリーバッドエンド
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寝取られエンド