テイファニアを連れ、のび太はアンリエッタの元に戻ってきた。
「ううう・・・・・・」
だがアンリエッタの様子が変だ。のび太は急いで彼女に駆け寄る。
「殿下、どうかしました?」
「うう・・・料理が濃くてお腹が重いです・・・・」
確かに競技場で振舞っているのはどれも油っぽいものばかり。しかも全部濃い味付け。これでは胸焼けしてしまうのは当然だ。
「そうですね。もっとさっぱり食べられる物があれば。あっ、そうだ。」
のび太は急いで厨房へ駆け込み、戻ってきた。
「はい、陛下。これを食べてください。」
のび太はアンリエッタにお椀を手渡す。
「のび太さん、これは?」
「山かけ蕎麦。口の中がさっぱりしますよ。」
つる・・・・
「あ、美味しいです!これならいくらでも食べられます。」
「本当?よかったー。」
シエスタの実家で取れた野菜で作った蕎麦を、美味しそうに食べるアンリエッタにのび太は笑みを浮かべた。
「おい、私にも一口食べさせて貰っていいか?」
「え?」
美味しそうに蕎麦を食べているアンリエッタを見た兵士たちは次々と声をあげる。
「どの料理も、美味いが、濃い味で、油っぽい。」
「あ、私も・・・・」
「いいですよ。それじゃあ、もっと作ってきます。」
「さあ、それでは!記入投票で一位の発表です!優勝者は!
ドン・・・・・ドコドコドコドコドコドコドコ・・・
料理人たちが息を飲む。
「発表します。優勝者は・・・・・野比のび太さんです!」
「え・・・・・」
アンリエッタの言葉にのび太だけでなく、会場にいた全員が声を上げた。
「ええええっ!?」
「なっ、なんですかそれはっ!」
「きちんとした説明を求めます!」
結果を聞いた料理人たちが全員声を上げる。当然である。
「理由を知りたければ、あなたたちが最後に作った料理を食べてみなさい。」
アンリエッタに言われ、料理人たちはそれぞれ自分たちの料理を口に運ぶ。
「うううっ!?」
「ぺっ!ぺっ!」
「なっ、なんだこれ?辛くて食べられたもんじゃないぞ。」
「こんなにギドギドしてたなんて・・・・・」
自身の料理を食べた料理人たちは次々と、嘔吐する。
「わかりましたか?あなた達は勝ち負けに夢中になって、目的を見失っていたんです。そして、いつしか味の事すらも忘れていたのですよ。」
アンリエッタの言葉に料理人たちはシュンとする。こうしてキッチンコロシアムは幕を閉じたのだった。
だがその夜。
「カトレア先生!」
「どうしたの?」
キッチンコロシアムの結果を聞いたテイファニアがカトレアの寝室へとやってきた。そしてテイファニアはカトレアに詰め寄った。
「のび太さんと結婚するんですか?」
テイファニアの問いに、カトレアは少し、考えた後・・・・
「フフフッ。」
優しい笑みを浮かべる。
この小説の結末は・・・・・・・
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鬱エンド
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バウムクーヘンエンド
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デッドエンド
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メリーバッドエンド
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寝取られエンド