翌日、チェルノボーグの監獄では・・・・・
「うぅっ・・・・なんでこんなことに・・・・」
牢屋の中ではドラえもんが悪態をついていた。
「なんとかしてここから出たいけど・・・・これじゃもう無理か・・・・」
ドラえもんは自分の腹に視線を向ける。よく見ると、そこにあるはずの有袋類が持つような袋がない。あきらめて今はもう寝よう、そう考え横になる、するとコツコツと誰かが近づいてくる音が聞こえる。見回りの看守の足音にしては妙だ。現れたのは帽子を深く被った金髪の少女と背中に届くほど長い桃色の髪の女性だった。
「大丈夫ですか、ドラえもんさん?」
ティファニアたちはそう言ってドラえもんを起こすが、目を覚ましたドラえもんはティファニアたちに背中を向ける。
「私は、この魔法学院の生徒、ティファニア・ウエストウッド。」
「そして私は、この魔法学院で教師をしています、カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌです。」
丁寧に自己紹介する少女達にドラえもんは面倒くさそうに応対する。それは、タヌキタヌキと呼ばれ、蔑まれ続けてきたドラえもんのせめてもの仕返しだった。
「ボクを起こさないでよ。せっかくのび太くんの夢を見ていたところだったのに・・・・・・」
「のび太さん?のび太さんを知ってるんですか?」
ドラえもんの言葉にティファニアはやはりといった感じで口を開く。
「のび太くんを知ってるの!?」
その場から起き上がり、柱越しにティファニアに詰め寄る。あまりの迫力にティファニアはたじろぎ、言葉を失う。そんな彼女の代わりにカトレアが説明を始めた。
「魔法?どうりで話がつながらないと思ったよ。ここはまだ機械文明が発たつしていないみたいだな。」
カトレアの説明にドラえもんは薄々感じていた違和感が晴れた。
「ドラえもんさん、今すぐここから逃げましょう!明日、あなたはアカデミーに引き渡されるそうです!」
「アカデミー?」
「王室直属の魔法の研究所のことよ。学院長があなたをアカデミーに調べさせるつもりよ。
体をバラバラにしたりとかしてね。」
「何だってーーーっ!?」
ドラえもんは半狂乱になりながら、グルグルとその場を回り出す。
「落ち着いて。私たちはあなたにこれを届けに来たの。」
そう言ってカトレアは何かを手渡す。
「あ!ボクの四次元ポケット!」
受け取ったそれをドラえもんは急いでお腹に付ける。
「よし!これさえあれば!」
そう言うと、ドラえもんはポケットに手を入れた。そして
「通り抜けフープ!!!」
黄色のフラフープのような形状をした道具を取り出す。
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