「これからどうします?」
秘密道具で牢獄を抜け出したドラえもんに、ティファニァは問い掛ける。
「勿論、のび太くんを追いかけるんだ!」
そう言いながらドラえもんはポケットに手を入れる。そして・・・・・
「たずね人ステッキ!!」
ドラえもんは地面にステッキを突き立てた後に手を放す。ステッキは西の方角に倒れる。
「よし!」
ドラえもんはステッキをポケットに戻すと、代わりにタケコプターを取り出し、それを頭に付ける。
「待ってください!」
空に飛び立とうとしたドラえもんを、ティファニアが呼び止める。
「私も連れて行ってください!!」
強い意志が宿った瞳でドラえもんを見るティファニア。
「君は?」
「私はティファニア・ウエストウッドです。」
次の日の朝、ワルドはのび太の部屋の前を訪れていた。ワルドは扉をノックする。するとのび太が顔を出した。
「おはようございます。如何されましたか?」
「おはよう。平民くん。ひとつ、君に聞きたい事があってね。」
「聞きたい事?」
「オスマン氏に聞いたが、きみは東方からやってきたそうじゃないか。その上学院の誘拐事件は、実は君がほとんど一人で解決したんだろう?」
「それは・・・」
アンリエッタに口止めされている以上、勝手に話すわけにはいかない。ワルドの問いにのび太は口ごもる。
「明日にはアルビオンに行くわけだが、あそこは今知っての通り、戦場だ。僕が率いる以上、敵に襲われた時、迅速に対応できるように、君の実力を知っておきたいんだ。今から手合わせ願いたいんだが、どうだい。」
そういってワルドは杖を抜き、のび太に見せる。
「そ、それは・・・、ちょっと・・・・・・・」
ワルドの申し出にのび太は、慌てふためく。そんなのび太にワルドは叱りつけるように言い放つ。
「君には申し出を受けてもらう!10分後この中庭で決闘だ!もし逃げたら君はそれまでの男だった、と言うことにする!」
「そんなぁ〜・・・・・・・」
のび太はその場にヘタレこんだ。
そしてその数分後の戦いは一方的だった。魔法を放つワルド、それを間一髪さけるのび太。
「デル・イル・ソル・ラ・ウィンデ・・・・・」
杖が風を切る音の中に、のび太は何かの呟きを聞いた。
「コレは・・・・・!?」
巨大な空気の塊に殴り飛ばされ、宙を舞ったのび太は、積み上げられた樽に突っ込んだ。派手な音を立てて、樽の山が崩れ落ちる。
「話にならないな。君では陛下を守れない。」
崩れた樽に埋まったのび太に、ワルドはそう言い放った。
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