ドラえもん のび太の魔法世界物語   作:雛月 加代

65 / 66
15

「これからどうします?」

 

秘密道具で牢獄を抜け出したドラえもんに、ティファニァは問い掛ける。

 

「勿論、のび太くんを追いかけるんだ!」

 

そう言いながらドラえもんはポケットに手を入れる。そして・・・・・

 

「たずね人ステッキ!!」

 

ドラえもんは地面にステッキを突き立てた後に手を放す。ステッキは西の方角に倒れる。

 

「よし!」

 

ドラえもんはステッキをポケットに戻すと、代わりにタケコプターを取り出し、それを頭に付ける。

 

「待ってください!」

 

空に飛び立とうとしたドラえもんを、ティファニアが呼び止める。

 

「私も連れて行ってください!!」

 

強い意志が宿った瞳でドラえもんを見るティファニア。

 

「君は?」

 

「私はティファニア・ウエストウッドです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、ワルドはのび太の部屋の前を訪れていた。ワルドは扉をノックする。するとのび太が顔を出した。

 

「おはようございます。如何されましたか?」

 

「おはよう。平民くん。ひとつ、君に聞きたい事があってね。」

 

「聞きたい事?」

 

「オスマン氏に聞いたが、きみは東方からやってきたそうじゃないか。その上学院の誘拐事件は、実は君がほとんど一人で解決したんだろう?」

 

「それは・・・」

 

アンリエッタに口止めされている以上、勝手に話すわけにはいかない。ワルドの問いにのび太は口ごもる。

 

「明日にはアルビオンに行くわけだが、あそこは今知っての通り、戦場だ。僕が率いる以上、敵に襲われた時、迅速に対応できるように、君の実力を知っておきたいんだ。今から手合わせ願いたいんだが、どうだい。」

 

そういってワルドは杖を抜き、のび太に見せる。

 

「そ、それは・・・、ちょっと・・・・・・・」

 

ワルドの申し出にのび太は、慌てふためく。そんなのび太にワルドは叱りつけるように言い放つ。

 

「君には申し出を受けてもらう!10分後この中庭で決闘だ!もし逃げたら君はそれまでの男だった、と言うことにする!」

 

「そんなぁ〜・・・・・・・」

 

のび太はその場にヘタレこんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその数分後の戦いは一方的だった。魔法を放つワルド、それを間一髪さけるのび太。

 

「デル・イル・ソル・ラ・ウィンデ・・・・・」

 

杖が風を切る音の中に、のび太は何かの呟きを聞いた。

 

「コレは・・・・・!?」

 

巨大な空気の塊に殴り飛ばされ、宙を舞ったのび太は、積み上げられた樽に突っ込んだ。派手な音を立てて、樽の山が崩れ落ちる。

 

「話にならないな。君では陛下を守れない。」

 

崩れた樽に埋まったのび太に、ワルドはそう言い放った。

この小説は続けた方がいい?

  • 続けた方がいい
  • やめた方がいい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。