ギスギスした空気の中、朝食をとり。その後、のび太は部屋で日課の昼寝をした。そしてのび太は不思議な夢を見る。場所は見慣れたトレスティン学院の教室。
ドーーーーン!!!
いきなり教室が爆発し、
「ちょっと失敗したみたいね!」
ボロボロの姿の少女がスス交じりの黒い煙を吐き出しながら現れる。ミス・シュヴルーズは気を失い。生徒たちにも甚大な被害が及んでいた。
「ちょっとじゃないだろ!ゼロのルイズ!」
「いつだって成功の確率、ほとんどゼロじゃないかよ!」
ルイズと呼ばれた少女は生徒たちに責められ、小さくなる。
「うっ・・・・みんなっ・・・・みんなっ・・・・いつも・・・・・いつも・・私をバカにして!!」
罵倒に耐えられなくなったルイズは、とうとう泣き出してしまった。
「みんな死んじゃえ!みんなっ・・・!みんな!大嫌いよ!」
「はっ!!」
のび太がベッドから飛び起きる、あたりを見渡せば、そこはもはや見慣れた客室だった。
「あの夢って・・・・・・・・」
ぼんやりとだが懸命に先ほどみた夢を思いかえす。あのルイズという少女、もしかしてカトレアの妹?だが何故自分があんな夢を・・・・・・・。のび太はベッドから起き上がり、ワルド達が酒を飲みつつ談笑している一階へと降りる。
―ドゴォォォォン!!
階段を降り切った所で、突如宿を凄まじい衝撃が襲う。
「えっ?なに!?」
宿の扉が音を立てて開き、傭兵と思われる男たちが殺到してきた。それにいち早く反応したのび太がアンリエッタを連れ、テーブルの影に隠れる。ワルドがテーブルの足を崩し、盾にしながら魔法を放ち応戦する、
魔法を使われてはたまらないと、傭兵達は一度撤退し、外から矢を放つ。
「なっ!?なんなの!?」
「おそらく貴族派に雇われた傭兵でしょう。」
アンリエッタの問いにワルドは険しい表情で淡々と返す。
「ど・・・どうやら、貴族派には僕たちがここにいることがすでにバレてしまっているようですね・・。仕方がありません、今すぐアルビオンへ出発しましよう、船長には僕から説得します。」
そう言うならとのび太とアンリエッタも納得する。三人が『女神の杯亭』から桟橋へと向かう。だが・・・・
「助けて・・・・・・」
突然声がし、振り向くと店の従業員が棚の下敷きになっていた。どうやら先程の衝撃で棚が倒れ、従業員がおしつぶされたらしい。
「大丈夫ですか!?しっかりしてください!!」
のび太は急いで従業員に駆け寄り、力一杯棚を持ち上げる。それを見たアンリエッタものび太の元へ・・・・
「陛下、ダメです!」
いきなりワルドに腕を掴まれる。
「ワルド?」
「これは、秘密の任務です!残念ですが、彼はここに置いて行きましょう!」
「・・・・・置いていく?馬鹿なこと言わないで!」
アンリエッタはワルドの腕を振り払うと、のび太の元に駆け寄り、従業員を引っ張り出す。
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