星壊の白の魔王と雷光と夜天の主達は神殺しの賢者と共に歩む 作:クロにくる
それは一見すると何も無い荒野だった、雑草一つすら生えていない無人の荒地だ。
しかし、それでは説明のつかないことがある。
荒野には無数のクレーターのようなものばかりが大量にある。それも自然に付いたようなものではなく、大量の核爆弾が降ったような抉れ方である。
地上を見ただけでは理解しにくとも上空を見れば知識があるものならば理解はできるだろう。
上空には複数人の人間が立って...否浮いていた。
???「全く、毎度の事ながら思いますけども...君達は全力戦闘しないと気がすまないのですか?」
一人は全身を白いローブを纏っており顔を隠す仮面は宝石の琥珀の原石のようなデザインで仮面と一体になっている頭部を覆うヘルメットも見方によってはローブのフードのようなデザインになっている。
両の手の中指にはかなりの大きさの宝石の付いた指輪をしており片手には両刃の刃が付いたフルートのような剣を持ちもう片手には赤い縁取りの手の装飾の付いた銀色の大型拳銃が握られており腰のベルトにも同じ装飾が付いている。
その者には『天衣無縫』『究極至高の賢者』『世界最強』ets...様々な異名を保有する魔導師である。
声と背丈、そして体つきからして男だとわかるが周囲の世紀末的な状況に反して男はどこ吹く風で余裕な態度で眼前で武器を構え魔力を練り上げている女性たちに言った。
???「当たり前でしょ!!いっつも私たち相手だと手を抜いて本気で戦ってくれないじゃない!!」
男の発言にキレ気味に反論する白い衣装を纏った茶髪の女性は外見こそ世の男が見たら手放しに美人と答えるくらい整っており体型も世の女性たちが羨むくらいの肢体をしている。
女性の名は高町なのは、管理局の白の魔王の異名を持つトップ・オブ・エースであり管理局でも屈指の人気を誇る魔導師でもある。
今、彼女は両手で先端に赤い宝玉に金の装飾の付いた巨大な杖を握りしめておりその表情を憤怒に染めている。
???「いやまぁ全力で戦ったらただの弱いものいじめになってしまうでしょう?僕、なのは達を虐めるなんて悪趣味は全くないので。」
白いローブの男は『はぁ』とため息を吐きながら呆れている。
???「そんな態度も取れるのも今日まで、もう何時までもあなたに助けられてきた弱い私たちじゃない!」
男の挑発めいた発言に金髪の女が反応した。
金髪の女もまた世の男たちを虜にする程の顔と肢体を持った美人である名は
管理局の優秀な執行官であり最速の魔導師であり高町なのはとは同期で幼馴染兼親友の間柄である、こちらも管理局で高町なのはと同等の人気を持つ。
その手には無骨な巨大な武器を持ち身に纏った衣装は余りにも扇情的だった。なんせ、水着か下着程度の面積しかない布地のピッチリスーツなのだから。
???「...今更ながら言うがフェイトさんや、なんか前よりも布面積が少なくなってませんか?」
男は仮面の下の表情を引きつらせながらフェイトの格好について言及した。
フェイト「フフンッ!これは新しく作った『真・ソニックフォーム』を超えるとっておきの『サンダリング・フォーム』!さすがのあなたもこの速さにはついてこれない?」
全身に金色の雷のオーラの膜を鎧の如く纏いながらドヤ顔で自身の格好の名を言った。
???「いやその馬鹿みたいな格好のほうに言及しているんですよ。そんな痴女みたいなことしなくてもその雷を纏うだけで十分な速度出せるのに...」
男はフェイトの状態を一目見た瞬間から何を行っているかを瞬時に分析、理解した。
雷を纏い筋肉を活性化して通常以上の身体能力と反射動作を得ている上で雷の膜が鎧のように全身を包むことで防御力を向上させBJのリソースを防御に一切割くことなく速度強化に全振りしたのだと看破した......したのだがわざわざ速度に全振りするくらいなら程々に速度強化にリソースを振りつつ動きを阻害しないように防御力と布面積を増やせばいいのにと男は思った。
フェイト「馬鹿みたいって何!それに私は痴女じゃない!!知らないのなら教えてあげる!この格好はね、単純に脱げば強くなれるから!」
フェイトは男の真面目なツッコミに文句を言いつつ堂々と胸を張りながら宣言した。
???「いや、それは単純に露出狂の発想ですからね!?あと君がそんな格好してると僕が
流石の男も
フェイト「も、もういきなり大声で綺麗とか言わないで...は、恥ずかしいじゃない。」
男のお前は綺麗発言にヤンヤンと照れている。
???「頼むからさ、そういうのに恥じらい感じられるんだからもうちょっとだけでもいいから服の面積増やしてくれ。ほん『ねぇ?なんでフェイトちゃんだけにキレイっていうの?』ん?いやだってキレイなのは事実でしょうになのは、
男の綺麗発言に反応して2人の女性が黒いオーラを纏いながら殺気を放つが男にとってはいつものことなのでサラッと受け流している。
???「それにしてもまた今回も唐突に戦おうとか言い出して一体全体どうしたんです?」
そもそも、男からすると本当に彼女たちと戦う理由がないので回避と防御と迎撃だけで自分から攻撃は一切していない上に自らの力は使わずに彼女たちが放った魔力を流用して行っている。
基本的に男は敵と決めた場合には容赦しないが仲間や身内相手に(自身の力の強大さを理解しているので)全力を出すほど大人気なくないし自身の力は大切な人や物を護る為にあるのだと心に決めている。
彼女たちも男が自分らに戦意も全力を出さない理由も理解しているしそれでもだからこそ彼女達からすると思いっきりぶつかり合いたいのに未だに手は抜かれているし護るべき対象としか思われてない事実に彼女たちは憤っており今回男に戦いを挑んでいるのだが未だに攻撃を一撃も当てれていない現実に内心で悔しがっている。
そしてこの状況を映像で見ている彼女達の実力を知る管理局の人間達は男が全力どころか戦う気すら起こしてない事実を彼がミッドチルダに来て2年経った今も信じられていないので死んだような目をしているのも無理もない話だろう。
はやて「だってこの前の事件でうち達に頼ろうともせずにまた独断専行したのはどこの誰やっけな〜?」
はーちゃんと呼ばれた女性の名は八神はやて。先に紹介した二人に負けず劣らずの関西弁で話す美女でなのはとフェイトの同期且つ幼なじみで夜天の書の主の異名を持ち今では管理局の重役の一人であるがハイライトの消えた瞳で笑ってない微笑みを浮かべながら男に戦う理由について言うのだが
???「...この前の事件?どれのこと言ってるんですか?」
男ははやてに指摘されて直近で巻き込まれた事件の数々を思い返すが基本的に被害は出さずに解決しているので文句を言われる覚えがないのである。
はやて「ちょい待ちぃ!?あれ以外にも巻き込まれてたんか!?」
はやては男のまさかのカミングアウトに悲鳴に近いレベルで驚愕しながら叫んだ。
なのは「ねぇ?ならなんで私たちに連絡の一つも入れてくれないのかなぁ?」
頭に青筋を浮かべながら静かにキレているなのはは比較的に冷静に男になんでもいいから連絡位はしろと言うが...
???「別に一人で解決可能だったのと、事件で知り合った
男は能天気且つろくでもない言い分で返す。
ブチッ!!
『はぁ?』
男の無責任な発言にとうとう彼女らの堪忍袋の緒が切れた。
なのは「........ふ〜〜〜ん?...へぇ、そう言うこと言うんだぁ?言っちゃうんだぁ?もういいよ『レイジングハート』、まだ練習中だけどとっておきで行くよ。」
RHEFE【
マジギレしたなのはは自身の相棒であるデバイス『レイジングハート・エクセリオンフォース・エストレア』に指令を出し周囲の魔力を収束し始めた。
フェイト「...そう、そんな態度をとるならもう仕方ないよね?『バルディッシュ』!!」
BDAFH【
フェイトもまた自身のデバイスである『バルディッシュ・アサルトフォース・ホーネット』に指令を出し形状を双剣に変形させた。
???「...」(第5世代デバイスシステム...安定していますね。本来まだ先だったはずだけど...完全に僕のハーメルケインとかに対抗するためにずっと前から頼まれてたから改造したんだけども...でももう少しくらいいじった方が良かったかなぁ〜?)
男は自身の愛用している笛剣《ハーメルケイン》に視線を移しながら彼女達の相棒の性能をもう少し上げとけば良かったかなと内心で技術者としての愚痴をこぼした。
はやて「...ふふふふ....もう、堪忍できひん...うち達がどんだけ心配してるのかもしれへんのにあっちこっち行って事件に巻き込まれては綺麗な子惚れさせまくってそんたんびにうち達がどんだけストレス溜めてんかわかってんのかいな?それにその舐めた態度、これはもう許さへんで?いくで!シグナム!ヴィータ!シャマル!アインス!ツヴァイ!」
アインス【了解です!我が主、流石に今のは見過ごせない発言です。】
ツヴァイ【そうです!何時も私たちに頼らずに抱え込むのはやめて下さい!】
シグナム「そうだ!流石の私も今の態度は見許せないな!私の騎士の誇りにかけてはやて達の気持ちを理解してもらうぞ!」
ヴィータ「お前ッ!ホントッ昔からはやて達の気持ちを知ってんのにふざけた態度ばかり取りやがって今日という今日は覚悟しろ!!」
シャマル「どうして、はやてちゃん達の気持ちを無視した態度ばかりとるのでしょうか?昔の方が気遣いできてたと思いますけど?」
はやては自身の
???「相変わらずの過保護の心配性ですね。昔から君達を僕に縛り付けたくないから強くなったのに...なんか四六時中君等の中の誰かと一緒にいる気がするんですよ...いや、実際誰かとずっと一緒ですね、だからいい加減一人での時間をくださいよ。」
彼女達の怒りと戦意を浴びながら男はその過保護っぷりと心配していることには理解しているがそれはそれとして世の男どもが聞いたら嫉妬で狂うだろう自分の言い分も理解して一人の時間をくれと言う。
なのは「...何言っているのかわかんないなぁ??君を少しでも一人にすると事件に巻き込まれるでしょう?私達は君に危険な目に遭って欲しくないの。」
男の言い分にとうとう怒りを通り越して涙目になりながらも己の思いを伝える。
???「ん?危険?何を言っているんですか。僕、今日まで命に関わる危険な怪我とかしたこと無いですよ?要らぬ心配とはこういうことですか?そもそも、君達は僕がどういった存在かは理解しているでしょう?」
なのはの言葉に男は純粋な疑問で返す。
フェイト「...いくら、あなたが正真正銘の
男のとんでもない正体を知っていようがいなかろうが関係ないとばかりに涙目でフェイトもまた訴えかける。
???「あ〜まぁ、感情由来のものは理性でわかってても納得いかないってことですね。」
だがそんな物で揺らぐ程この男の精神は脆弱ではない。
はやて「そのすました態度をとるのもいい加減にしいや!なんで昔から無茶ばっかするんや!!」
はやても二人と同じように涙目になって無茶する理由を言えと男に言う。
???「それは僕が君達のことが大好きだからですよ?今更何を言ってるんですか?」
男ははやての質問の返しとして躊躇無く女性陣へ告白した。
『『『え?...あ...あうあうあう⁄⁄⁄⁄⁄⁄⁄』』』
男がサラッと不意打ちで
さてここまで長ったらしく怒号などが飛び交っていたが要約するとただの痴話喧嘩である。
今この状況を映像越しとはいえ見ている者たちは『あぁ...またかぁ』と先ほどとは別の意味で目が死んでいる。
そもそも男と彼女達の
そして、全くもって関係ない話ではあるが何故だかは分からないが時空管理局ではブラックの缶コーヒーの消費量がやたらと多いらしい(少なくとも男やなのは達には理由を聞いても答えてくれないらしい)
なのは「...はっ!だっ駄目だよ!皆、今日こそは彼に分かってもらうんだから照れてる場合じゃないよ!!」
真っ先に復帰したなのはが他のメンバーを正気に戻るように言う。
フェイト「う、うん!いい加減にしてって所を今日こそ分かってもらう!!」
はやて「せ、せやな!いつもいつもここで臆するからダメなんや!!」
何とか復帰した女性陣は赤面ではあるが武器を構えた。
???「あれ?なんかいつもとは違いますね?う〜ん?まぁ、とりあえず制圧しますか?」
男もいつも通りのパターンから外れたのでとりあえず制圧しようと
『ッ!?』
その場にいる全員は構えから発するプレッシャーに体が強張りながらもこう思った。
((((せ、戦意がないのに何このプレッシャー!!?))))
いつもは照れてそのまま終わっていたので男が構えることはないので分からなかったが常に己の戦闘力を戦意のあるなしに問わず常にいつでもトップギアにできるようにしてあるので構えただけでその絶対強者の圧力を放たれるのである。
そしていつもは己の技量で抑え込まれており尚且つ敵対者のみにしか向けられていなかったそれをいつも一緒にいる親しい者たちに向けられたのは今回で初めてであるため女性陣は硬直状態になってしまった。
そしてそんな明確な隙を制圧すると決めた男が見過ごすはずも手加減はすれど容赦はしなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その後、男によって
『ぶ〜〜』
???「いや、そんな可愛い反応したってあんな隙逃すと思っているんですか?」
男は女性陣の頬を順番に弄りながら最後の隙の話をしたあとも何とか女性陣たちの機嫌を回復しつつイチャイチャし始め桃色空間を生成した。
???「なのはママ〜!フェイトママ〜!パパ〜!!」
そしてそんな桃色空間に突入する小さな勇者がいた。
容姿は右が翠、左が赤の
名は高町ヴィヴィオ、男と高町なのはの
???「ヴィヴィオ?なんで君がここに?今日確かジムに行っているはずでしたが?」
抱きついてきたヴィヴィオを受け止めながら男はヴィヴィオに何故来た理由を聞いた。
ヴィヴィオ「だって今日はパパがママ達やパパの昔のお話してくれるって言うから速く終わらせてきたの!」
ヴィヴィオは父である男の質問にその蒼穹の瞳を見つめながらはっきり答えた。
???「あぁ、そういえばそうでしたね。さっきまで皆の相手してて忘れる...いや、僕が忘れることがないから記憶の片隅に一旦置いていたのでしたね。」
ヴィヴィオ「も〜パパってばひどいよぉ〜」
ヴィヴィオは父である男の発言にぽかぽかと胸板を叩くが彼女は格闘技の選手でありかなり鍛えているのだがそれでもほのぼのとした絵面なのは男の肉体強度が常軌を逸しているからだ。
なのは「もう、ヴィヴィオったらあんまりパパを困らせたら駄目よ。お話は帰ってからでも遅くないんだよ。」
なのはは父娘のほのぼのとしたやり取りにクスリと笑いながら注意した。
ヴィヴィオ「え〜、だって気になるんだよ〜パパとママ達がヴィヴィオと同じくらいの時相当やんちゃしてたって聞いたら気になるじゃん。パパなら忘れずに今も覚えてるんでしょう?」
???「...うん、まぁ覚えているって言われれば覚えていますけど...けど今だから言える話ですけれども昔の彼女達滅茶苦茶やばかったですよ。今でも結構やばい所とかありますけどまだ過保護の範疇で済ませれますけれども昔は殺し合いとか普通にやってましたからね。」
過去のことを思い返す男は今の彼女達の丸くなりっぷりを見てよく当時の自分は何とかできたなと思った。
『あ、あははは...』
バツの悪そうな顔をしながら女性陣は視線を反らした。
???「あと、それと昔の僕も大概機械みたいな無機質な感じでしたからね〜基本なのはとかフェイトにはやて関連外だと強くなることとか知識を蓄えたり実験とか研究、開発とかにしか興味がなくそれ以外はどうでもいいみたいな感じでしたし。」
男もまた昔の自分を思い返した。
???「まぁ、とりあえずここに当時のメンバーのほとんどいますしここで話しますか。」
なのは「えっ!ちょ、ちょっと待って!ホントにここで話すの!?」
男がここで過去の話するか発言になのははなぜだか挙動不審になった。
???「うん?別にここなら当時の話に共感できる人が多いですし問題ないのでは?」
なのは「え、え〜とね。さ、流石に子供の時の話とか今話されると恥ずかしいかな〜って」
しどろもどろになって誤魔化そうとするなのはに男は追撃の一撃を放つ。
???「そもそも、なのはは今とそんなに変わってないでしょう?落ち着きこそしましたけど今も昔も僕と一緒に寝たりお風呂にも入っているでしょう?」
なのは「あうっ!」
なのはは幼少の頃からの自分の所業を言われ赤面した。
フェイト「久しぶりにその事聞いて羨ましいって思う。」
はやて「せやね、いくら一番最初に会ったからって刷り込むのはズルいと思うんね。」
フェイトとはやてはジト目でなのはを見つめる、なのははさっと目線を反らした。
???「さて、昔の話をするにしても基本的に僕がなのはと出会った頃となのはが魔導師...いや、まだ魔法少女になった頃の話が中心になるのでしょうか。」
男は話す内容の整理をして話を始めた。
〜これは本来白い魔王達の歩みに
Prologueの割には滅茶苦茶長くなってしまいましたが楽しんでいただけたら幸いです。
それと感想・高評価してくれたら嬉しいです。
次回はオリ主の話になると思います。