星壊の白の魔王と雷光と夜天の主達は神殺しの賢者と共に歩む 作:クロにくる
アースラに戻った真白達はBJを解除し拘束されたフェイトとアルフを連れてブリッチに戻ったがそこでは丁度プレシアを逮捕するために乗り込んだ直後だった。
リンディ(母親が逮捕される所を彼女に見せるのは酷だから彼女を何処か別の場所に...)
なのは「(分かりました)フェイトちゃん、私たちの部屋に...」
なのははフェイトを自分らの部屋に行かせようとするがフェイトは覚悟を決めているのか黙って画面をジッと見ている。
真白(これは無理そうですね。)
なのは(...なの)
二人は黙ってフェイトの意思を尊重することにした。
突入した管理局の武装隊だがプレシア以外のものを発見されそれが画面に映ると真白以外は絶句した。
それは生体ポッドで中にはフェイトそっくりの女の子が入っていた。
プレシア「アリシアに...近づかないで!!」
プレシアはそれに近づかれたことで怒りその魔力で武装隊を叩きのめした。
その後、長くなるので割愛するが要約するとポットの中の女の子がプレシアの娘のアリシアでフェイトは彼女の死後にプリシアが研究していて作製された人造生命体のクローンだった。
そしてフェイトに今までの愚痴をぶちまけたプレシアは最後に一言こう言った。
プレシア「いいこと教えてあげるはフェイト。あなたを作り出してからずっとね、私はあなたが大嫌いだったのよ」
その一言を聞いたフェイトは無言で崩れ落ちた。
そして、10個のジュエルシードを起動し忘れられた都アルハザードに向かうため次元震を発生させたプレシアを止めるためクロノは一足早く突入した。
真白達はフェイトを医務室につれていく途中でクロノと合流したが真白がフェイトが目覚めるまで一緒にいると言った。
なのは「わかった、真白くんにフェイトちゃんは任せるの。」
クロノ「...正直、君の魔力は頼りになるから一緒に来てほしいが...彼女は任せる。」
クロノとなのは、ユーノの3人はそのままプレシアの所に向かった。
医務室でフェイトを横にした後アルフは真白に彼女の回復を待ってもらい自分はなのは達の加勢に向かうと言った。
アルフ「お願い......フェイトを頼むよ......あんただけなんだよ......あんただけがフェイトがあの女以外で感情的になったのは見たことないんだよ......もう絶望したあの子を救えるのはもうあんたしかいないんだ。」
真白「了解です、彼女は僕が救うので貴方は憂いなくなのは達の元に行ってください。」
アルフは真白の言葉に無言で頷くと部屋から出ていった。
少しして、フェイトの目に光が戻った。
フェイト「あっ...」
真白「目が覚めたようで何よりです。」
フェイト「...どうして?私のところにいるの?」
真白「君を放っておけなかったから」
真白はフェイトの目を見つめて何故いるのかの質問に答えた。
真白「さて、僕は他人の家族関係にとやかく言う筋合いはないので単刀直入に言います。君はこのまま何もしなくて良いのですか?」
フェイト「わ、私は...」
フェイトは真白の質問に答えようとしたがさっきのプレシアの言葉がフェイトの答えを詰まらせる。
真白「ふむ...言いたくないなら無理して言わなくていいですよ。まぁ、実の家族のいない僕には君の悩みはよく分からないのであまり強く言えないんですよね。」
フェイト「...え?」
あまりの衝撃発言にフェイトは別の意味で言葉が詰まった。
真白は自身の生い立ちと言うか、記憶喪失の事も含めて必要な情報をフェイトに伝える。
真白「まぁ、なんですか...こんな何もなかった僕でも行動したら意外となんとかなったんです。こんなところで何もしなかったらそれこそ何も変わらずにいますよ。」
真白はそう言ってモニターに映るアルフを指差した。
真白「彼女、君のことを最後まで心配してましたよ。本当は今も一緒にいたい思いを抑えて僕に託して君の母親を止めに行きました。」
フェイト「アルフが...」
真白はアルフが心配していたことを伝えるとフェイトは何やら考え始めた。
真白はそれをジッと見つめて待った、そしてゆっくりとポツポツとではあるがフェイトは自分の母への思いを呟いた。
フェイト「母さんは私に笑いかけてくれなかった......私の生きる意味だった母さんにも認めてもらえなかった......どんなにひどいことを言われても......どんなにひどいことをされても私は母さんの事が大好きです......今でも......それは変わらない......だとしたら.........私は.........私は.........いったいどうしたら良いの......」
それはあまりに純粋でそして悲しいくらい優しい少女の本音だった。
普通であれば毒親から離す言葉を言ったりするのだろうが。
真白(それでは彼女の心は救われないんですよね。)
真白はフェイトの本音を聞いて今にも壊れそうな彼女にかける言葉はプレシアや彼女の思いを否定する言葉ではだめだと今までのことから理解しているので超高速で思考を回していると不意に頭に知らない記憶が過った。
【馬鹿だねぇ...いくらあんたが化け物で自分を嫌っていてもあたしはあんたの■■■だよ!!】
それは全く知らない女性が恐らく自身に向かって一部聞き取れないが自分を肯定してくる言葉だった。
真白(...はぁ、出どころ不明の情報に頼るとは...僕もまだまだですね、でも彼女が立ち上がるのなら何だって!)
真白はその記憶を信じてみることにした。
真白「...僕は君のこれからをとやかく言う資格も義務もありません...でもこれだけは言えます......君があの女を好きだというのであればそれで良いんだと思いますよ、今からは...君自身が選択するんです。」
「私......自身が?」
何かを決意したのかベットから立ち上がるフェイト。
そのまま少し歩き待機状態のバルディッシュを元の姿に戻すのだがヒビは入り今にも砕け散りそうな状態だ。
フェイト「私、行きます...うまくできるかわからないけど、今私にできることを全力で......」
そう言いバリアジャケットを纏い、バルディッシュに魔力を送り破損を直す。
真白「よかった、ではあの女の暴挙を止めに行きましょう。」
【ドライバーオン!♪〜ナ~ウ〜♫〜】
指輪を翳しドライバーを起動した。
【シャビドゥビタッチヘンシーン!シャビドゥビタッチヘンシーン!チェンジ!♪〜ナ~ウ〜♫〜】
真白はチェンジウィザードリングを翳して変身した。
フェイト「え、え〜と......何、その歌?」
真白「歌はただの圧縮詠唱なんで気にしないでください。」
フェイト「あっ...うん、分かった。でも...行く前にお願いがあるけどいい?」
ドライバーの音声に困惑したフェイトだが詠唱の代行だと教えられると直ぐに納得し真白にお願いをした。
真白「何でしょう?僕にできることであればいいですよ。」
フェイト「え、えっと...その......今まで会った時にしてくれたこと...ぎゅってして耳元で声を聞かせて...恥ずかしかったけど...でも...初めて誰かに優しくしてもらったから...胸に暖かくなるから...お願い」
真白「...分かりました、フェイト。」
フェイトは顔を真っ赤にしながら真白に抱きしめてほしいとお願いし真白はそれを了承した。
真白は華奢なフェイトの体を潰さないようにそっと抱きしめながら耳元に口を寄せこう呟いた。
真白「フェイト、あなたの大切な
フェイト「ふぁ...うん!」
フェイトは身体から力が抜けそうになるが胸に暖かい何かが満たされる感覚に心地よさを感じながら踏ん張った。
真白「では行きましょう。」
【テレポート!ナ~ウ~♫〜】
転移魔法を発動し真白とフェイトは空中に放り出たが下には大量の魔導人形達に行く手を阻まれているなのは達が見えた。
真白(あれ〜?なんか数が多くないですか......あっ!僕が最初、フェイトに会ったときにあげた分で数が増してるのか!!...これは僕が一番仕事しないとまずいですね。)
真白は原因を把握すると魔法を発動した。
【ジャイアント!エクステンド!ナ~ウ~♫〜】
対象を巨大化させる魔法と柔軟性を与える魔法を組み合わせ、巨大化した自分の腕を振りかぶり高速で回転させながら魔導人形達に叩き込んだ。
たった一撃で人形を一掃し床に着地した二人だが真白以外は面食らった顔をした。
な・ユ・ク・ア・フェ『『『『『.........』』』』』( ゚д゚)ポカーン
未知の魔法であまりの力業じみた方法に真白の魔法を知っているなのはは勿論、ミット式の魔法から大きく外れた術式に残りも面食らっている。
真白「え...皆どうしたんです。早く行きますよ?」
真白は魔力感知でプレシアと駆動炉の場所を把握しさっさと行こうとすると全員なんとか復活した。
クロノ「おい...今のは何の魔法だ?」
真白「はい、対象を巨大化させる魔法と柔軟性を与える魔法の組み合わせですね。手っ取り早くていいですよね?」
クロノ「......はぁ、そういえば君には自由度の高い転移魔法があるのを忘れていたよ。それを考えればこれくらいはやってのけるのも想像はついた。」
クロノは真白とフェイトが上から来たことで真白の転移で来たのだと当たりをつけた。
そして真白、なのは、ユーノの3人は駆動炉の封印で残りはプリシアの逮捕のために一旦別れた。
真白は『コネクト』を使い魔法陣からここ最近まで改良していた
真白「これ以上、時間をこんな木偶の坊どもに取られるのもアレなんで一気に行きます!『
逆手で持った魔剣に闘気を集中し
道が開けた瞬間、一気に3人は駆動炉に向かった。
そして無事に駆動炉を封印した真白達は転移でプレシア達のもとに向かった。
フェイト「あなたが私の母さんだから」
プレシア「......」
フェイト「どんなに母さんが私の事を嫌いでも、私は母さんの事が大好きです」
プレシア「......ごめんなさいね...私もフェイト、あなたの事が大好きだったわ」
フェイト「え?」
プレシアの方へ転移した真白達が見たのは、すでに足場は崩れ、虚数空間に落ちて行こうとするプレシアと生体ポットに入っているアリシアが見えた。
真白(どうなっているんでしょう?プレシアは本当はフェイトの事が大好きだった?そんな話原作にありましたかね??)
真白はプレシアの言葉に困惑した。
フェイト「母さん!」
フェイトの叫びとともに完全に落ちていくプレシア。
それを追いかけようとするフェイトをアルフが必死に止めている。
真白(クッ! 遅かったのですか!?......今ならまだ間に合う?......いや、絶対に助けてみせます!)
真白は『剃』の高速移動でフェイトを抜き去った。
フェ・な「「真白(くん)!?」」
プレシアの後を追うように虚数空間に飛び込む真白を見て驚きの声をあげる2人。
真白「(そんな心配そうな顔しないでください。なのは、フェイト......)大丈夫です。僕が君の希望になりますから。」
重力に従いながら落下し真白はプレシアの元へ急ぐ。
真白は虚数空間をしばらく落下していくと2つ落ちていく影、プレシアと生体ポットに入っているアリシアだ。
真白「見つけました!」
【チェイン!ナ~ウ~♫〜】
真白は魔方陣を2つ出し、プレシアと生体ポットに向かって鎖を出して落下を止める。
真白(ちょ、重たっ!?体重がとかじゃなくてチェインの鎖自体の強度が中途半端になってるじゃないですか!僕の魔法でもこの空間でも不完全ながら使えるって権能で分かってはいましたがこれはヤバイですね!?これじゃチェインを消してもうまく上昇できるかわかんないですね......)
プレシア「誰!」
真白「では手短に僕は真白と言います。とにかくさっさと脱出します!」
真白はこんな緊急時でも呑気に自己紹介をする。
プレシア「無駄よ!もう私達は助からないのよ!」
真白(はい?助からないってなんで!?その言い方じゃまるで......)
真白「どういう意味ですか?少なくとも貴方はアルハザードに行こうとしていたはずでしょう。」
プレシア「確かに私は本気でアルハザードを目指していたわ......でも気が付いてしまったのよ......もうすべて遅いって......もう何も私には残ってないって......」
今は真白が落下を止めているが、今にもこのまま落ちて楽になりたいという顔をしているプレシア。
だが、懺悔をするように彼女は話し続けた。
プレシア「私はアリシアの事を愛していた。そんなアリシアが死んでしまった時、私はすべてに絶望した......もうアリシアの笑顔が見れないと思った時...世界全てがどうでもよくなった......」
アリシアの入った生体ポットを見つめ、涙を流しながら話し続けるプレシア。
プレシア「でも、私には諦めきれなかった......どんなことをしてでももう1度アリシアの笑顔が見たかった...だからあの娘を...フェイトを作った......あの娘にはアリシアの記憶をあげた...けど駄目だった......あの娘はアリシアとは全く違った......そんなことわかっていたはずなのに......どうしても受け入れられなかった」
真白は何も話さず、いや、何も話せずにただ話を聞いていた。
プレシア「あの娘の事は最初は大嫌いだった......同じ姿なのにアリシアとはまるで違う......それがどうしても許せなかった...でも最後の最後で分かったのよ......私はあの娘の事を心の底から嫌いにはなれなかった事を......だって...」
プレシアは自分の中で何かを確認するかのようにつぶやき
プレシア「...だってあの娘は、フェイトは私の子供だから」
真白は最後の一言を聞きマスクの内側で笑っていた。その言葉を聞いてやっと納得ができたから。
真白「全く不器用すぎにも限度があるでしょう、貴方は...通信でのあの辛辣な発言は今後の彼女の立場を少しでもよくするためで最後のあの言葉が貴方の本心って事ですか。」
プレシア「そうよ......あの娘にはたくさん辛い思いをさせてしまった......せめてこれからは幸せになって欲しい......これ以上私が一緒にいるのはあの子のためにならないわ......」
真白「......はぁ~(親の心子知らずとはよく言うがその逆もまた然りですね〜......)」
内心で滅茶苦茶呆れた真白は今までに考えていたプランを全て放棄して言いたいことだけ言った。
真白「貴方の話も分かりましたけど、フェイトも言ってたでしょう?何があろうと貴方は自分の母親だってさっきの事も含めて話し合って謝ってこれからしっかり母親やればいいでしょう。」
プレシア「もう遅いのよ!この虚数空間では魔法は使えない!あなたがどうやっているかはわからないけどもう無駄なのよ!」
真白「(確かにこの空間はちょっとまずいです......さっきから飛翔魔法での操作がうまくできなくて、落ちないように保つだけで精一杯ですけど...でも!)無駄かどうかなんて知ったことですか!僕は貴方をここから連れ出してフェイトの前に連れて行きます!フェイトと貴方自身が納得するまでいくらでも話させます!」
真白は決して諦めず、魔力を振り絞って鎖を維持してプリシアとアリシアを繋ぎ止めながらなんとか上昇しようと藻掻き続ける。
プレシア「どうして...どうして今更......あなたに何がわかるのよ!何ができるのよ!」
プレシアは何故見ず知らずの自分にそこまでしてくれるのか理解できずに叫んだ。
真白(何がわかる?何ができる?そんなこと僕にもわからないですよ......ただ力があるだけの空っぽの人間だった者です......それこそ前世でもそうだったのかも知れないかもですけど......ただの化け物の類なのかもしれない......今、僕がしていることはただの自己満足かもしれません......僕がいなくても何もしなくてもどんな結末を辿るかは知っているのですから...
...むしろ邪魔しているのかもしれない......だけどそうだとしても......知ってしまった......自分は誰にも必要とされてないと思い俯いていた少女を......見てしまった、最愛の家族に裏切られて絶望したが立ち上がった少女を......そして......
......でも、僕は今ここで生きている。それは何があろうとそれは変わらない真実です。それに最初は宛のないそれこそ暇つぶし感覚だったけど......今は......僕は後悔したくない......だって...家族と二度と話せないのはいやでしょう?)
実は真白は転生?してから内心でずっと自分がいなくてもいいのでは?と思っていた。
高町家に居候となりなのはのメンタルケアをした時までは良かった。
しかしそれ以降は心の奥底でどこか引っかかりを覚えていてそれが邪神がなのはに危害を加えた時からより強く感じていた。
そして今世の出会いや経験...そして少しではあるが存在した前世の記憶からもう何もない自分と違い、まだ間に合うのなら...己にそれを成せる力があるのなら、例え化け物と呼ばれようとも何が何でも手を伸ばして助けると決めた。
真白「だったら見せましょう!本物の魔法を! 本当の希望を!」
真白は鎖を自分に巻き付けプレシアを自分の体に固定してポッドを左腕で抱え足元に反重力の魔法陣を展開して少しでも圧力を軽減して闘気と覇気等を足に集中して一気に解放するかのように『月歩』を使い空間を蹴った。
空間を何回も蹴りながら上昇していき落ちていく際に入った裂け目を見つけた真白は剣に闘気などを集約した。
真白「見つけました!『裂空閃』!!」
虚数空間を切り裂いて裂け目からから一気に3人は飛び出した。
崩れかけの時の庭園に出た、3人だが空中で真白は鎖を解除してプレシアを抱えてポッドを壊れないように抱え直し着地した。
真白(って!ここもまずいんじゃないですか!)
【テレポート!ナ~ウ~♫〜】
すぐさま『テレポート』を使いなのはの反応を基点に飛ぶ。
飛んだ先には先ほど庭園に行っていた人とリンディさんとエイミィーさんが1つの部屋にまとまって集まっている。
突然現れた真白達を目にし、その場にいる全員がお化けでも見るかのような目で見てくる。
フェイト「母......さん?」なのは「真白......くん?」
その沈黙を破りフェイトとなのはが真白と真白が抱えているプレシアに話しかける。
フェイト「......母......さん?」
プレシア「......フェイト」
フェイトの名前を呼ぶプレシアだが先ほどの別れもあってか顔を直接見ていない。
それを見かねた真白は抱えているプレシアを降ろし背中を押しフェイトの方に動かす。
プレシア「ちょ、ちょっとあなた!」
真白「あ~はいはい、もう諦めてさっきみたいに正直に言っちゃってくださいな。」
プレシア相手に雑になり始めた真白は早く言えとプレシアに言う。
プレシア「......」
やはり今までの罪悪感があってか、なかなか正直になれないプレシア。
真白「後悔してるんでしょう?だったら次は後悔しないようにしっかりやってくださいな。」
真白は最後の背中を押す言葉を言った。
プレシア「......そうね」
覚悟が決まったのかゆっくりと話し出すプレシア。
先ほど、虚数空間で真白が聞いた話をここにいる全員に話し終え(空気を読んでいるなのはだが無茶した真白の上着の裾を摘んでいる)、少し空いた距離をつめるようにゆっくりと近づいていく。
その両目には涙が流れている。
そしてフェイトの目の前まで近づきそのまま両腕で抱きしめる。
プレシア「フェイト、本当に......本当にごめんなさい......」
フェイト「母......さん、お母さん......」
その言葉を聞きフェイトも号泣する。
なのはとユーノ、エイミィーさんも目元にうっすらと涙を溜めアルフに関しては一緒に号泣しているが、クロノ、リンディさんも含めて全員がとても嬉しそうな顔をしている。
クロノ「それにしても真白。君はどうやって虚数空間から出てきたんだ?魔術式が全くの別物だから魔法の行使ができたとでも?」
テスタロッサ親子の感動的な抱擁も一段落した時にクロノが真白にどうやって出てきたか聞いてくる。
真白「そうですね......僕にも正確な事はわからないですけども、一様強度が中途半端ではあったのですけれどもチェインは使えました。けれどもその代わりに飛ぶこともままならなくてですね......だから脱出するために少しばかり裏技じみた方法を使いました。」
クロノ「裏技?」
真白「はい!空間を純粋な脚力を用いた体技で蹴って駆け上がって空間の裂け目を剣で虚数空間諸共切って広げて出てきました!」
一同『.........』
真白のあまりの力業を通り越した非常識なやり方に全員は言葉を失った。
真白「ちょっと!なのはとユーノには見せましたよね!?『月歩』と『裂空閃』ですよ!」
なのは「あっ...なの」
ユーノ「......そういえばそんな技ありましたね。」
流石に知っている2人にまで絶句される覚えはないので抗議する真白だった。
プレシア「真白...だったわよね?」
真白「はい、なんでしょうか」
クロノとの話が終えてしばらくするとプレシアが真白の元に近づいて名を呼び、それに反応した。
プレシア「あなたのおかげでまたフェイトと会えて、謝ることができた......本当に感謝しているわ」
真白「そう気にしないでください。僕は貴方の正直な気持ちをほんの少しだけ後押ししただけですよ。」
プレシア「そう......でも、そうだとしても...ありがとう」
真白(僕の行動はフェイトのため、もっと言えば自分のため。自己満足のために動いているに過ぎないのに...でも感謝の言葉がこんなにうれしいなんて......)
真白は内心で言い訳しながらも凄く嬉しいのだが
真白「そのかわり、これからはしっかり母親をしないとですけどね。」
真白は珍しく照れ隠しのために少しぶっきらぼうになってしまった......
プレシア「えぇ、あなたに言われるまでも無いわ。私の命がどこまで持つかはわからないけど、最後までこの娘の最高の母親になって見せるわ」
フェイト「母さん......」
それを聞き、フェイトは嬉しさとも悲しさとも、どちらとも取れるような顔をしていた。
先ほどの言葉はうれしいが、近いうちに死んでしまうかもと考えたんだろう。
真白「でもまぁ、取り敢えずまだ完全には事態解決してないんで最後の仕上げといきますか。」
実は真白は虚数空間内から『アトミックフレア』の術理で生成していた膨大な超魔力を圧縮して体内に溜め続けていたのだが漸く必要量が溜まったので右手に3つの指輪をつけて最後の仕上げに取り掛かる。
一同『最後の仕上げ?』
【コネクト!クリーン!ドレスアップ!♪〜ナ~ウ~♫〜】
全員は疑問に思ったが真白は生体ポットに近づきアリシアの遺体をコモンリングを用いて発動させた『コネクト』で取り出し『クリーン』で綺麗にし『ドレスアップ』で下着と衣類を着せるという工程を一瞬で行なった。
プレシア「ちょっと貴方!アリシアになにするの!」
流石に真白のこの行動は見過ごせないプレシアは声を荒げて真白を非難した。
真白「何って...言ったでしょう?奇跡の魔法を見せるって!」
真白は今から奇跡を見せてやると言わんばかりに
そんな真白の発言と暴挙にプレシアは詰め寄ろうとするが持病の吐血で蹲ってしまいフェイトが急いで介抱をする。
それを見た真白はささっとやっちゃおうと思い魔法を発動させた。
【リザレクション!クリエイト!ポープ!ナ~ウ~♫〜】
コモンウィザードリングで蘇生魔法の術式を組みそれをクリエイトウィザードリングの世界改変魔法とホープウィザードリングの奇跡魔法の強化を合わせた
多種多様な形状の魔法陣と魔法文字がアリシアを包むように展開され全ての色を内包した混沌の魔力が迸った。
なのは「綺麗なの...」
その場にいる者たちは黙ってその光景を目撃するだけだった。
何せ、それは紛れもない自分等では理解の範疇から超えた究極の魔法が行使されている光景なのだから。
暫くして魔法が終わりゆっくりと魔法陣が消えていく。
真白「お〜い、アリシア・テスタロッサさ〜ん。起きてくださ〜い、朝ですよ〜」
魔法を終えた真白は気軽な口調でアリシア近づき屈んで頬をむにむにと弄り始めた。
プレシア「ちょっと!早くアリシアから離れなさい!!」
フェイトが介抱していてくれたが意地で立ち上がり真白に詰め寄ってくる。
アリシア「う~ん......お母さんうるさ~い」
プレシア「......え?」
目をこすりながら起き上がるアリシアにプレシアが驚いた声をあげる。
プレシア「......アリ......シア?」
プレシアは信じられないものを見たよう目でアリシアを見た。
アリシア「どうしたの、お母さん?」
そして母親の反応に首を傾げるアリシア。
プレシア「アリシア!」
アリシアの反応にプリシアは本当にアリシアが蘇ったことを理解したプレシアはアリシアに飛びついた。
アリシア「きゃ!どうしたのお母さん?痛い!痛いよ~!」
起き上がったアリシアをとても強く抱きしめるプレシア。
真白「いやぁ良かった〜本当によかった。」
その光景を見た真白は最後の魔法を使うために魔力を再び生成し始めた。
プレシア「真白......ありがとう......フェイトと仲直りだけじゃなく......またアリシアの声を聞かせてくれて......本当に......本当にありがとう......ゴフッ」
涙を流しながら真白に礼を言うプレシアだが度重なる無茶と怒涛の連続からくる精神の負担からまた吐血してしまった。
アリシア「お母さん!どうしたの!?どこが痛いの!!お医者さん!お医者さんに行こう!!」
それを見たアリシアは涙目になってプレシアを介抱しようとするアリシア。
プレシア「ごめんなさい、アリシア...もう母さん、そんなに長く生きれないの...折角貴方とまた話せるようになったって言うのに......本当に......ごめんなさい......」
誤魔化せないので素直にアリシアに病気で余命幾ばくもないことを伝えるプレシア。
アレシア「そんな......嫌だよぉ......死んじゃ嫌だよぉ......お母さん」
アリシアからすると起きたら母がもうじき死ぬと言われたのだ、いきなり過ぎて涙をボロボロと溢し始める。
真白「あ〜すみません、アリシア・テスタロッサさんの蘇生に魔力を使いたかったので後回しにしてしまったのですけどちょっと右手を出してもらいませんか?」
真白は申し訳ないので一言断りをプレシアに入れた。
プレシア「...?いいけど......?」
プレシアは真白の言う通り右手を差し出すと真白は中指にある指輪を嵌めてバックルに翳した。
【リカバリー!ナ~ウ~♫〜】
治療魔法が発動して魔法陣がプレシアの体を通過すると目の下のひどい隈がなくなり肌の色もよくなりまさしく健康体と言っていい姿をしていた。
一同「「「「「「「「え?」」」」」」」」」
その場にいる全員が今起きたことを理解していない。
なのは「あー!そういえば真白くんならフェイトちゃんのお母さんの病気も治せるんだったのー!!」
なのははかつて自分の父の怪我を完治させたことを思い出し大声を出した。
アリシア「お母さん!!」
その一言で母が完治したことを知ったアリシアはプレシアに思い切り抱きついた。
プレシアも不治の病が治った事実を漸く受け入れアリシアと涙を流しながら笑顔で抱きしめた。
そしてフェイトも涙を流しプレシア達を見つめた。
クロノ「真白......君は本当に何者なんだい?」
クロノも流石にまだ少年でありながらこの超魔法の数々を操る事実に戦慄を覚えながら真白にそう聞いてくる。
真白は内心でどう答えるか考えをまとめてこの名を使うことを決めた。
真白「そう...ですね。僕は白い魔法使い......『仮面ライダーワイズマン』!!全ての魔法を操り希望を
予告『Episode11:幼い賢者と魔王は雷光の一家との一時の別れ』次回も楽しみにしてください。
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