星壊の白の魔王と雷光と夜天の主達は神殺しの賢者と共に歩む   作:クロにくる

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お待たせしました。今回からA’s編です。
では第12話どうぞ。


A’s編
Episode12:幼い賢者と夜天の主の出会いと祝福


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()()の運命の転換点は間違いなく()()()()との出会いやったんやろな〜

 

なんというかそれまでの私の人生は何て言ったらいいんやろ......つまらない生活?何もない毎日?なんかしっくりこないけど......まぁーそんな感じやったな。

 

朝起きて、ご飯食べて、病院に行って、図書館に行って、家に帰って晩御飯、ちょっとしたことをして寝たりして。

 

変わり映えのない毎日を無意味に過ごしていた。

 

商店街に買い物に行き、家族連れの同い年くらいの子を見る度にどうして私が......みたいな考えが何度も頭をよぎった。

 

まーくんに初めて会った日も、私の日課と言っていいほどにまでなった図書館での読書をしに行った時だった。

 

???「どの本ですか?」

 

その一言にビックリして顔を向けたら大人びた雰囲気の白い髪と蒼い瞳の見たこともないカッコいい男の子がいた。

 

確して、幼き白の賢者と夜天の主は出会った。

 

ここからは賢者の視点の話である。

 

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これはまだ高町真白が8歳の8月くらいの時の話である。

 

基本、真白はなのはと一緒にトレーニングをしているか翠屋の手伝いをする、もしくはアリサとすずか達と一緒に遊んだりお茶したりしているが実は偶に『デュープ』の分身体と入れ替わって図書館などに一人で時間を過ごす時がある。

 

そしてこれはその一人で過ごしていた時の出来事である。

 

真白「♪〜♫〜」(楽しみだな〜この前の推理小説の続きが読めるんですから。)

 

その日、真白は鼻歌を歌いながら図書館を散策していた。

 

借りてる推理小説を読み終えてそろそろ返却期日が迫っていたので返却しに来たら続きがあるとのことで今日はこのまま本を読書スペースでゆっくり読むことにし、早速小説を取りに行った。

 

途中、面白そうなロボット工学関連の論文等の本も何冊か手にとってお目当ての小説も手に取り後は読書スペースで読むだけという時に車椅子に座っている少女が本を取るのに困っているのを目撃した。

 

真白(......正直、今すぐ本を読みたいですけど放っておくのも後味悪くなるので助けましょう......それにしても車椅子の少女ですか......なんか覚えがあるのは気の所為でしょうか? )

 

真白は嫌な予感もあるが助けようの気持ちが強かったので少女に向かっていった。

 

真白「どの本ですか?」

 

真白は素直に少女にどの本が聞いた。

 

少女「えっいえ、大丈夫です......」

 

真白「いや、見たところ5段以上の本取ろうとしているのでしょう?どれですか?」

 

少女は反射的に断ろうとしたが真白が知るかと言わんばかりに聞いていく。

 

少女「あっはい...それです。」

 

少女は大人しく本を指した。

 

真白は言われた本を取り少女に手渡した。

 

はやて「ありがとうございます。あの......私八神はやて、言います」

 

少女は表紙を軽くを確認してお目当てのものと一致したのか真白に礼と名乗った。

 

真白「それは良かったです、僕は真白と言います。(やっぱりはやてじゃないですかぁぁぁぁぁぁ!!!!更にめんどくさいことになった!......まぁ、なのは達と生活していますし今更ですね。それになのはと関わった以上早いか遅いかの違いしかないですし)」

 

真白は名有り(ネームド)との邂逅に内心で悲鳴を上げたが直ぐに元の精神状態に戻した。

 

はやて「...真白さんか」

 

はやては真白の名前を聞いて反復した。

 

真白「僕ら、同い年なんで敬語とかいいですよ?僕は基本こんな口調なんで気にしないでくださいね?」

 

真白は敬語はいいから砕けた口調でいいと言った。

 

はやて「えっ!?真白さんて私と同い年なんですか?」

 

はやては真白が同い年であることに驚いた。

 

真白「はい、今は8歳ですね。」

 

特に隠すことでもないので素直に言った。

 

はやて「ホンマに同い年なんや......えっと、じゃあよろしくな、()()()()()()の事は......()()()()()って呼んでな」

 

はやてはタメ口でいいと言われ真白のことをまーくんなる渾名をつけ自身のこともはーちゃんなる渾名で呼んでという。

 

真白「はぁ......分かりました、()()()()()(なんか不思議な感じですね......まぁ、悪い感じはしないのでいいですけど。)」

 

真白ははやてとの渾名の呼び合いは不思議と心地よいと感じた。

 

その後、一緒に本を読むことになり、真白ははやての車椅子をテーブルまで押していった。

 

その後、はやてが小さい声で真白に話しかけてくるので話を聞きながら小説を楽しんだ。

 

そしてはやての事情について知ると真白はある約束した。

 

真白「では、また会いましょう。さすがに毎日とは行きませんが全く会えないわけではないので......ですが今日は送っていくくらいはできます。」

 

そんなこんなではやてを家に送っていった。

 

帰り際に連絡先を交換(流石に高町家の番号ではなく自身の持っている携帯の番号を教えた)したので会えない日は電話で話をすることにした。

 

そしてそれなりに会って交流していく内にはやての誕生日について聞くことができたので来年は自分がお祝いすると真白ははやてと約束した。

 

真白「じゃあ、来年の誕生日は僕がお祝いしますね。」

 

はやて「......ええの?ホントにうちの誕生日を祝ってくれるん?」

 

はやては信じられないのか真白に聞き返してきた。

 

真白「はい!約束です、今までの虚無感を吹き飛ばす最高の思い出にします!」

 

真白は胸を張って宣言した。

 

はやて「うっ......ゔぅ゙......ヒッグ......ありがとう、まーくん」

 

嘘ではないとわかるとはやては泣いてしまった。

 

真白は泣き止むまで背中を撫でてあやした。

 

そんな顛末の元に時間が流れ5月末、真白は慌てていた。

 

真白(うおぉぉぉぉぉぉい!!!!!!急げぇぇぇぇぇぇ!!!!)

 

真白は内心で普段の冷静さをかなぐり捨てて大慌てで準備していた。

 

というのもクラッカーなどの小道具ははやての誕生日に魔法使いであることを明かすため『ハッピーバースデーリング』を使うので問題ない。

 

問題なのはケーキとプレゼントである。

 

ケーキは桃子さん直伝の菓子作りスキルがあるので後はバレないように作ればいい。

 

......のだがプレゼントの方はそうもいかなく、取り敢えず無難に手作りのネックレスを渡そうとしてデザインが目に難航していた。

 

シンプルな見た目だが品のある装飾の付いたものにしてみたがこれでいいのかと数種類程作り、最終的に普段遣いしやすそうな物を選び贈り物にありそうな高級感のある箱に入れ綺麗にラッピングした。

 

そして来たる6月4日、真白はプレシア達を助ける際以上のプレッシャーを感じていた。

 

はやての家に着いた真白は軽く深呼吸をする。

 

真白(今までは出てくるのははやてでしたけど今日からはおそらく......)

 

真白は内心でそう思いインターホンを鳴らす。

 

???「は~い」

 

そう言い出てきたのは綺麗な短い金髪をしたお姉さん。

 

真白(風の癒し手、湖の騎士シャマル.......まぁ、予想通りですね。)

 

シャマル「え~と......どちら様ですか?」

 

真白「はーちゃ......はやてさんの友達ですけども......はやてさんはいますか?」

 

真白はうっかり渾名の方で呼びそうになり咄嗟に本名の方に切り替えた。

 

シャマル「あ、はい。少し待っててね」

 

1度ドアを閉め中に戻って行くシャマルさん。

 

中から「はやてちゃーん!」と言う声が聞こえてくる。

 

真白(やっぱりもうヴォルケンリッターはいるんですね......よかった~ケーキ多めに作っておいて。)

 

真白は内心で安堵していた。

 

はやて「まーくん!いらっしゃい!!」

 

はやてはいつになく元気に真白を出迎えた。

 

真白「あの~はーちゃん、とりあえず上がってもいいですか?」

 

はやて「え!?あ~......うん、そうやな......ええよ上がって、皆の事紹介しときたいし」

 

最初はどうするか悩んでいたはやてだが、どうやら真白にヴォルケンリッターを紹介してくれるようだ。

 

家に上がり、リビングに行く。

 

ちなみに移動する際はシャマルさんがはやての車椅子を押している。

 

リビングに着くと、犬と言うには大きすぎる青い毛並みの狼、オレンジ色の髪を後ろで2つにくくっている小さい少女、ピンク色の髪をポニーテールにしている女性。

 

真白(間違いなくヴォルケンの3人ですね。)

 

車椅子を押しているシャマルさんを含めると全員集合である。

 

真白(それにしても、凄い見られてるんですけど......なにこれ怖い.......)

 

はやて「まーくん、紹介するな」

 

そう言い4人を俺に紹介してくる。

 

しかしそれは石田先生にも使ったであろう嘘の方だ。

 

真白(親戚だのなんだのって......本当はここはスルーしてもいいんですけど、後々知ってたって言うのも面倒なのできっちりと話をつけることにしましょう。)

 

真白「なるほど......それではーちゃん、本当は?」

 

理由を聞いた真白だがそれが嘘なのは明白なのではやてに問い詰める。

 

はやて「......え?な、何言ってるんよまーくん...ホンマもなにも」

 

はやては誤魔化そうとするが......

 

真白「ふ〜ん......僕らもうすぐ一年近い付き合いになるんですよ?...親戚も1人もいないって今までに話してくれていたじゃないですか?」

 

真白は直ぐに反論を許さない切り札を出しはやての言い訳を封殺する。

 

はやて「それはそのー......わ、私も知らんかっただけで......」

 

真白「......」

 

はやて「えーと...その......」

 

真白「......」

 

はやて「まーくん?」

 

真白「……(こういう時って無言のプレッシャーってすごいですね、変に問い詰めるより効果があるんですよね)」

 

真白は無言ではやてを見続けて威圧気味になりそんな真白を見てかはやても諦めたようだ。

 

4人に1言「みんなごめんな」とだけ言い本当の事を話してくれる。

 

今日のちょうど0時に昔からはやての家にあった本、現在の『闇の書』から出てきたこと。

 

そのほかの事はまだはやても詳しくはわからないらしいが、新しい家族であること。

 

はやて「ごめんな、まーくん...本当の事話しても信じてもらわれへんと思って.......」

 

話し終えるとはやてが最初に誤魔化したことを謝ってくる。

 

真白(実際なら信じられない話ですもんね。僕も普通に生きていたのならとりあえず病院に行くことを進めるところですもの。)

 

真白は一切怒っていないのだが、はやては真白が怒ってると思っているのか少し俯いてしまっている。

 

それを見た真白は怒ってないことを伝えるために優しくはやての頭を撫でた。

 

撫でられたことに一瞬驚いた顔をするはやて。

 

真白「別に怒っていませんよ...本来は信じられない話ですけども、はーちゃんがそう言う嘘を言わないのは知っていますから、本当なんでしょう?」

 

はやて「信じてくれるん?まーくん...」

 

真白「はい、それに僕もある秘密をはーちゃんにしていたのでこれでお相子ということにしましょう。」

 

はやて「秘密?」

 

はやては真白の発言に疑問を浮かべた。

 

真白「はい」

 

真白は返事をしたら指輪をバックルに翳した。

 

【ハッピーバースデー!ナ~ウ~♫〜】

 

その音声とともにはやての前に魔法陣が浮かんだ。

 

ヴォルケンリッター「「「「ッ!?」」」」

 

魔法を知るヴォルケンリッターからするといきなり不意打ちではやてを害する風に見えてすぐさま、立ち上がろうとした。

 

だがその前に真白の魔法が発動した。

 

パンッ!パッ!パーン!

 

魔法陣からクラッカーがなると上2つの魔法陣から【☆誕生日☆おめでとう☆はーちゃん☆】と描かれた幕が魔法陣の間に吊るされた。

 

真白「ハッピーバースデー!はーちゃん!そして今まで秘密にしていたことですが......僕は魔法使いでして闇の書のような不思議現象には慣れていますのでご心配なく。」

 

はやて「......ヒッグ、ヒッグ」

 

はやては泣き出してしまった。

 

真白「ゑゑゑ!?どうして!!?......( ゚д゚)ハッ!まさか火薬が目に入ってしまったんじゃ!!今すぐ、回復魔法を......」

 

流石の真白も予想とは違う反応されるどころか泣かれるとは思っておらず大慌てで理由を直ぐに考え回復魔法をかけようとした。

 

はやて「ち、違うんよ......祝ってくれるって知ってたのに嬉しくて......それもこんな素敵な方法で祝ってくれるって......思って無くてな......ホンマにありがとう、まーくん、うち......今とっても幸せや......」

 

嬉し涙を流しながら満面の笑みを浮かべるはやて、その姿を見てヴォルケンリッター達も戦意を納めた。

 

その後、真白が八神家のキッチンを借りてちゃちゃっと作った誕生日パーティーの料理(6月頃の旬の食材を使った魚料理やサラダなど)が八神家の食卓を彩った。

 

はやて「......わぁ!まーくんの料理!美味しそうや!......ホントはうちが用意せな、あかんのにごめんな......」

 

さすがに料理まで用意してもらうのははやてからすると罪悪感があったのか真白に誤った。

 

真白「主役に料理させて寛ぐ阿呆がどこにいるんですか......今日は君が寛いでいてください。」

 

そして八神家の初の誕生日パーティーが始まった。

 

ヴィータ「うわっ!なにこれっ!すんげぇうめぇ!!」

 

真白「口にあって良かったです。」

 

ヴィータが真白の作った飯をうまいと言ってくれたことは真白からすると正直に嬉しく思った。

 

はやて「このドレッシングのかかったサラダもなかなかいけるな〜」

 

シャマル「こっちの魚料理も美味しいでしゅ〜」

 

シ・ザ「「ムグムグ......」」

 

はやてとシャマルは料理の感想を言ったがシグナムとザフィーラは料理を真剣に味わっているのか無言で口を動かしていた。

 

ヴィータ「ごっそさん!」

 

シグナム「お粗末様だ。」

 

ザフィーラ「ごちそうさまだ」

 

シャ・は・真「「「お粗末様でした」」」

 

食事の後に自作のケーキを用意しロウソクを差し、火を消すはやて。

 

その時また少し泣きながら笑っているはやてが見えた。

 

真白「ハッピバースデートゥーユーハッピバースデートゥーユーハッピバースデーディア〜はーちゃん〜ハッピバースデートゥーユー(皆さん、僕が歌い終わってはーちゃんがロウソクを全て吹き消したら一斉に拍手してください。)」

 

ヴォルケンリッター((((わかった(ぜ)(りました)。))))

 

真白がヴォルケンリッターに作法を念話で伝え突然の念話でも自らの主人を祝うものであるため素直に従った。

 

はやて「フ〜〜〜」

 

真白の歌が歌い終わるとはやてがロウソクを吹き消した。

 

パチパチパチパチパチ

 

はやて「えへへ~皆、ありがとう。」

 

また嬉し泣きしながら笑うはやて。

 

泣き止まるのを待つとケーキを全員に分けて食べた。

 

ヴィータ「ふぁ〜〜〜!これもすんごいおいしぃ〜〜!!」

 

ヴィータはケーキの美味しさにすっかり虜である。

 

はやて「おいっしい〜!何やこれ〜!甘いけどクドくないさっぱりとした後味のクリームがフルーツの優しい甘みを引き立てとる!それにこのスポンジケーキもフワッフワでフルーツの食感と合わさってなんともいえへん〜!!」

 

はやてもケーキの美味しさに饒舌な食レポをして年相応の笑みを浮かべた。

 

シャマル「ふわ〜このケーキも素敵です〜」

 

シャマルもケーキの味に蕩けていた。

 

シ・ザ「「...!」」

 

シグナムとザフィーラはケーキを一口食べると意外そうに目を開いてその後、無言で味わっていた。

 

真白「フフッ...これも口に合ってよかったです。多めに作ったんですけどちょうどよかったですね。」

 

真白はケーキを味わいながら数が足りずに済んだことを呟いた。

 

ヴィータ「えっ!?これもお前が作ったのか!!」

 

ヴィータはケーキを作ったのが真白であることに驚いた。

 

真白「はい、これでも桃子(義母)さんがスイーツ作りの達人でしてそれで色々教えてもらいました。」

 

はやて「へぇ〜まーくんのお母さんて凄いんやな〜いつか実家に報告(ご挨拶)に行かなあかんな〜」

 

はやては真白の実家に挨拶に行く妄想をしている。

 

他3人はケーキの味の余韻に浸っているのか茶を啜っている。

 

真白「おっと...一番大事な物を渡していませんでした。はいっ!はーちゃん、誕生日プレゼントです。」

 

真白はバックに丁重に入れてあったプレゼントを取り出しはやてに手渡した。

 

はやて「...!......開けてもええ?」

 

はやては震える手で受け取り開けてもいいかと聞いてくる。

 

真白「えぇ、これは君のものですから。」

 

真白は微笑みながら肯定した。

 

はやてはゆっくり丁寧に包装を剥がしていき中の箱を開けた。

 

はやて「わぁ.....!綺麗...!」

 

中に入っていたネックレスを手にとって笑みを浮かべた。

 

真白「気に入ってくれてよかったです。」

 

真白は気に入ってくれたことに安堵した。

 

はやて「ねぇ、まーくん......これ、うちに着けてくれへん?」

 

はやては上目遣いになって真白にお願いした。

 

真白「はい、分かりました。」

 

真白はその頼みを了承しネックレスを受け取って留め具を外してはやての首にかけてあげた。

 

はやて「......ありがとう、まーくん......うち、今日ほど嬉しい日はない.........ほんまにありがとう......」

 

心の底から欲していたものを得られたことでまたも嬉し涙が溢れ笑みを浮かべるはやて。

 

真白のはやて誕生日パーティは成功した。




予告『Episode13:幼い賢者は夜天の騎士達とぶつかり合う』次回も楽しみにしてください。

ここまでの閲覧ありがとうございます。よろしければ感想・高評価どうぞよろしくお願いします。
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