星壊の白の魔王と雷光と夜天の主達は神殺しの賢者と共に歩む   作:クロにくる

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お待たせしました、第13話どうぞ


Episode13:幼い賢者は夜天の騎士達とぶつかり合う

ヴォルケンの面々が現れて...つまりはやての誕生日から2ヵ月程たった、現在8月半ば。

 

それからのはやては真白と会ってからの時と比べても笑顔が増えた。

 

真白(たぶん、今まではーちゃんが欲しかった家族ができたことが僕の考えていた以上に嬉しかったのでしょう)

 

それからも図書館に行く時は真白が迎えに来てから一緒に行くが、病院や買い物などはシグナムやシャマル、たまにヴィータが付き添いをする事になっている。

 

それに最近は真白が本体ではやての家に遊びに行く頻度も増えた。

 

4人で出来るゲームができるのがはやても嬉しいらしく、ヴィータとシャマルも楽しんでいるらしい。

 

ただヴィータは真白が相手になるとかなりムキになってくる。

 

後、シグナムとザフィーラはあまりやりたがらないらしいとはやてが言っていた。

 

その解決案になったかは分からないが真白がフリスビーで遊んでみたらどうかと提案した。

 

結果、犬科の性質を持つがゆえの本能かザフィーラがはやての投げたフリスビーに思いっきり食いついて、はやても喜んだ。

 

シグナムだが真白とキャッチボールをして互いに剛速球の投げ合いをして受け損ねたら負けという奇妙なゲームをして楽しんだ。

 

ヴィータとシャマルは楽しそうなはやてを見ながらほのぼのとお茶を楽しんでいた。

 

今は図書館ではやてと2人でいる。

 

はやて「なぁ、まーくん...最近皆変なんよ...」

 

真白「変とは?」

 

はやて「なんか急にどっか行ったと思ったら、凄い遅くに帰ってきたり......」

 

真白「ふむ......(なるほど、もう蒐集を開始したのですか。)」

真白(最近はーちゃんの調子が悪くことが少しずつですが増えていたのでもしかしてとは思っていましたがやっぱりそうですか......あと、僕自身早くこの放置癖なんとかしないとですね。)

 

真白ははやての愚痴から何が起こっているのか理解した。

 

ちなみに真白自身、魔力の反応などを感知するのが化け物じみていたりするのだが、悪意などが自分に向いてないと基本放置するので、ヴォルケンがどこかに行ってるのに気づいていたが放ったらかしにしていた。

 

真白「どこに行ってるとか言わないのですか?」

 

はやて「一応どこかに行くとかは言ってから出かけるんやけど、皆毎日どこか行くから心配で......」

 

真白「なるほど~この年で完全に母親ですね......息子や娘の帰りが遅いと夫に言う主婦のようですよ(......って、それじゃ僕がはーちゃんの夫みたいじゃないですか!自惚れすぎですよ!僕!ただでさえ、なのは達が襲ってくるのに余計な火種を作ってどうするんですか!?)」

 

はやての雰囲気や言動から無意識にとんでもないこと言ってしまった真白は内心で自身にツッコんだ。

 

はやて「え!?そ、そんなまーくん......夫と主婦やなんて......」

 

しかしはやてからすると告白も同然の発言に真っ赤な顔を抑さえている。

 

真白「1度僕からもさりげなく聞いてみましょうか?」

 

はやて「ホンマに?それじゃーお願いしようかな」

 

真白がヴォルケン達に聞いてくれるということではやても落ち着き真白に了承した。

 

真白「了解です、それでは近いうちに聞きましょうか」

 

はやて「ありがとうなまーくん」

 

真白「どういたしまして(さてと、ここからは上手く立ち回らないといけませんね...結果としてハッピーエンドを目指すのは当然ですが、その後も人生はまだまだ続きます......本来(原作)ではあまり語られていませんが、フェイトとはやては陰で犯罪者扱いされていたはずです、それを少しでも軽減しないとですね)」

 

真白は考えをまとめるとその日、さっそく行動に移ることにした。

 

図書館からはやてと一緒に出て、そしてそのままはやての家にお邪魔する(当たり前であるが高町家には友達の家で遊んでいるから帰るのが遅くなると連絡をしている...がなのはは不機嫌になっている。)

 

はやて「ただいま~」

 

真白「お邪魔します」

 

シャマル「お帰りはやてちゃん。それといらっしゃいまー君」

 

玄関にはシャマルが出迎えてくれる。そしてリビングに行くと他の3人がいて、ヴォルケンが全員そろっていた。

 

真白(これは運がいい。)

 

真白は内心で好都合と悪い笑みを浮かべた。

 

はやて「今から晩御飯作るな〜まーくんも食べて行ってや〜」

 

真白「それじゃ、お言葉に甘えて」

 

はやて「うん。皆待っててな」

 

そう言うとキッチンに入るはやて。

 

真白(いつもなら手伝おうと動くのですが今回はやることがあるのでごめんなさい、はーちゃん......)

 

真白は内心ではやてに謝罪する。

 

真白(さて、4人は最近どこに出かけているんですか?はーちゃんが心配しているんですけど?取り敢えず、別世界に行くのは辞めておいたほうがいいですよ?)

 

ヴォルケン((((!?))))

 

はやてへの罪悪感を振り切った真白はヴォルケンの4人に念話を飛ばす。

 

真白が念話を使ったことと自分らの行動が筒抜けであることに驚きこちらを見てくる4人。

 

ヴィータ(真白......お前)

 

真白(なんですかヴィータ?僕が君達の行動を把握していたことがそんなに不思議ですか?)

 

ヴィータ(当たり前だろ!どういう事だよ!)

 

すごい剣幕のヴィータだが、すぐ近くのキッチンにはやてがいるので動きはせず睨んでくる。

 

だが真白はいつもと変わらないようにできるだけ心がける。

 

真白(まぁ〜僕の事は後です、それよりも君達は何をやっているんですか?)

 

シグナム(......それを言う訳にはいかない)

 

4人の総意なのかシグナムがそう返答してくる。

 

真白(そうですか......でもそれで『はいそうですか』と引き下がるわけにはいかないんですよ。)

 

シグナム(ならどうするつもりだ?)

 

真白(どうしましょうか......本当は話し合いで穏便にすませたいんですけど、そうはいかないでしょうね......)

 

真白(今日はーちゃんが寝た後に4人で近くの公園に来てください)

 

シグナム(......わかった)

 

しばらく考えた後、了承するシグナム。

 

どんな理由であれシグナム含めヴォルケンリッターの4人は真白の事を少なからず信用してくれている。

 

はやて「お待たせ~...ってどうしたん皆?なんか暗いな〜?」

 

念話を終え、しばらくするとはやてが食事の準備を終えこちらに声をかけてくれる。

 

それを見た真白は立ち上がり、料理を運ぶのを手伝う。

 

真白「いや、何もないですよ......おぉ!今日も美味しそうですね!はーちゃんはいいお嫁さんになれますよ。」

 

はやて「え!? そ、そんなまーくん......お、お嫁さんやなんて......」

 

手を頬に当てくねくねするはやて。

 

真白(あれ、僕なんか変なこと言ったのでしょうか??)

 

内心で真白は思ったこと言っただけなのにと自問自答した。

 

ともかくその後、できる限りいつも通りに食事をした。

 

真白(はぁー......上手くできるでしょうか......)

 

内心で不安が募っている真白だが覚悟を決めることにした。

 

はやてたちとの食事を終え、せめてもと食器洗いだけをしてはやての家を後にする。

 

真白は家に帰らずに『デュープ』で分身体を作り高町家に帰らせると指定した公園に向かう。

 

時刻は23時、ヴォルケンリッターの4人が公園にやってくる。

 

真白「待たせましたね」

 

ザフィーラ「いや大丈夫だ......それではやては?」

 

真白「家でしっかりと寝ている」

 

ザフィーラ「そうか」

 

真白(ここからが僕の望む結末にできるかどうかの大事なところですね...本当にここからは僕次第ですか......)

 

ザフィーラ「真白、お前の望みはなんだ?」

 

真白「ザフィーラ、僕は言いましたでしょう?はーちゃんが心配してるから君達が別世界で何をやっているか君達の口から知りたいんですよ。」

 

ザフィーラ「......そうか」

 

人型になっているザフィーラの質問にあたりさわりなく答える。

 

真白(納得はしてくれてはいないようですが...)

 

真白「さて、次はこっちの質問です。さっきも聞きましたが君達は何をやっているんですか?」

 

シグナム「それはこちらも言ったように答えることはできない」

 

そうシグナムが答えてくるが、このままでは埒が明かない。

 

真白「(本当はただの知識だけの状況だからあまり得策ではないのですが、今は仕方がないですよね......)......闇の書の蒐集ってところですか」

 

真白は内心でため息をつきながら四人に聞こえる声量でボソッと呟いた。

 

ヴォルケンリッター「「「「!?」」」」

 

4人は真白の呟きに驚愕した。

 

真白「その顔は図星って事ですか...」

 

真白は確信を得たとばかりに口元に笑みを浮かべた。

 

ヴィータ「真白!お前なんで知ってんだよ!」

 

ヴィータはなんでその事知ってんだとばかりに真白に問い詰める。

 

真白(何で知ってるのか...ですか......原作知識(未来視)で知っていただけですからね......あまり余計な事をしゃべるとボロが出そうです)

 

真白は瞬時に考えをまとめる。

 

真白「少し個人的に闇の書について調べさせてもらいました。」

 

シグナム「調べただと?」

 

真白「そのことも含めて僕から話があります」

 

シグナム「話だと?」

 

真白の返答と質問に疑問を浮かべるシグナム。

 

真白「えぇ、蒐集を含めてこの件......僕に任せてほしい」

 

ヴィータ「なっ!」

 

ヴィータが声を出して驚く。

 

シグナムとシャマル、ザフィーラも声は出してはいないが相当驚いている。

 

真白(...さあ、どう答えてくる......)

 

真白は内心で返答を待つ。

 

ヴィータ「ふざけんじゃねぇ!」

 

シグナム「真白、確かにお前は信用に値するということはすでに知っている...だがそれとこれとは話が別だ」

 

真白「(なるほど、やはりこういう答えですか......後の2人もその意見に賛成のようですね...)そうか......君達はそんなにはーちゃんを苦しめたいんですか?」

 

ヴィータとシグナムの返答に予想通りと次の策とばかりに言葉を紡ぐ真白。

 

シグナム「......どういう意味だ」

 

殺気の籠もった目で真白を見てくるシグナム。

 

真白「言葉の通りですよ、はーちゃんは君達に他人には迷惑をかけるなと言ったはずですが?」

 

ヴィータ「だからってはやてが死んでいいって言うのかよ!」

 

ヴィータがそう言ってくる。

 

真白「(なんて言いました?...はーちゃんが死んでいい?......)ふざけんな!そんなわけないだろう!」

 

「「「「!?」」」」

 

先ほどまでと一転して敬語口調から崩れた口調で怒る真白に対して4人は驚く。

 

真白「確かにはーちゃんと会ったのは皆より10ヵ月早い程度です......むしろ一緒に暮らしている皆の方がたくさんはーちゃんの事を知っている!!だけど!あの子は!はーちゃんは僕の大切な友達なんですよ!」

 

シグナム「だったらどうすると言うんだ!」

 

真白の熱のこもった言葉にシグナムも声を荒げて真白に問う。

 

真白「(どうする?そうですよ、どうにかするために僕は今ここにいるじゃないですか...落ち着け......感情的な状態だと相手への説得力はなくなる......)ふぅー......怒鳴ってしまいすみません...とにかく僕に考えがあります......だからそれに協力してほしいんです...お願いします」

 

内心で気持ちを落ち着かせ誠心誠意で頭を下げる真白。

 

ヴォ「「「「......」」」」

 

真白(これで納得してくれるかどうかですが......)

 

シグナム「確かにお前の話はわかった」

 

真白(......)

 

シグナム「だが、このことに関してはまだ完全に信用するわけにはいかない」

 

シグナムの返答に真白は内心で、苦虫を噛み締めた。

 

真白「......そう...ですか......(やっぱり駄目か......それだけこの4人にとってはやてが大事な存在だということだ、でもここで折れるわけにはいかない)......だったら取引です」

 

しかし諦めるわけにはいかないので更に言葉を紡ぐ真白。

 

シグナム「取引だと?」

 

真白「えぇ...僕と君達が戦って、僕が勝ったら僕の考えに納得して協力をする」

 

シグナム「......こちらが勝ったら?」

 

真白「そっちの好きにしてくれていいですよ、煮るなり焼くなり好きにしてください。」

 

ヴィータ「そんなもんこっちが受けるはずねーだろーが!」

 

シャマル「ヴィータちゃん落ち着いて」

 

真白の提案にヴィータは怒りそれをシャマルが宥める。

 

真白(たしかに現状でこの取引を受ける必要性が無い、とにかく僕は4人を煽って承諾させるしかない...)

 

提案を受けないことは織り込み済みなので真白は別パターンからアプローチをかける。

 

真白「おやおや〜ヴィータ?僕一人に勝てる自信がないのにはーちゃんの事助けられると本気で思っているのですか?だったらお笑い物ですよ?(笑)」

 

ヴィータ「なっ!てめぇ...!」

 

真白のイラッとする煽りにヴィータは憤った。

 

真白「その通りでしょう?さぁ...どうします?」

 

シグナム「.......」

 

シグナムに視線を向けるが答えてこない。

 

真白(どうしよう......あまり使いたくないですけど幾らかの手札(カード)を切りますか......)

 

シグナム「...わかった......受けよう」

 

ヴィータ「っ!?本気なのか!シグナム!!」

 

シグナム「あぁ」

 

ザフィーラ「理由を聞いていいか」

 

シャマル「私も聞きておきたいわ」

 

ヴォルケン内でもシグナムの答えに驚いているようだ、現に真白も驚いている。

 

真白(切ろうとしたカードはある意味脅迫なので使わなくてよかったので助かりましたけど、どうして受けたのでしょう?)

 

真白は内心で安堵しつつもシグナムの言葉を待つ。

 

シグナム「真白が言う通り我々は主はやてに心配をかけているのだろう、そしてそれはこれからも続くはずだ......もしここで真白に遅れを取るようならこの先うまくいかないだろう...何、ここで真白を倒し蒐集の手伝いをさせればいいだけの話だ」

 

ヴィータ「......わかった」

 

シグナム「シャマルとザフィーラもそれでいいか?」

 

シャ・ザ「「えぇ(あぁ)」」

 

シグナムの考えで3人も納得したようだ。

 

真白「(僕の事は蒐集の手伝いをさせるつもりですか...なんというか想像より......)僕の事は蒐集の手伝い程度でいいのですか?てっきり口を割らないように死なない程度に痛めつけられるぐらいの覚悟はしてたのですけれども?」

 

予想と違うことを言われたのでその真意を問いただす真白。

 

シグナム「なに、お前にそんなことがあったら主はやてが悲しむ」

 

真白の質問に素直に答えるシグナム。

 

真白「そうなのですか?」

 

シグナム「そうだ」

 

真白のオウム返しにキッパリ答えるシグナムその答えに内心で確信する真白。

 

真白(やっぱりみんな...はーちゃんの事が大好きなんですね......だからこそみんなを含めて助けてあげたい......)

 

シグナムの言葉に真意を理解した真白は内心で何が何でも三流の喜劇(パッピーエンド)を目指そうと覚悟を決める。

 

ヴィータ「そうと決まればさっさとやってやる!」

 

ヴィータのその言葉で4人の服がバリアジャケットに変化する。

 

それぞれが構え戦闘準備完了のようだ。

 

真白「まぁーそう焦らないでください...少し移動しましょう。」

 

しかし真白は待ったをかける。

 

ヴィータ「はぁ?何言ってんだよ?シャマルが結界張るからどこで戦っても一緒だろ?」

 

シャマル「えぇ...そう簡単に壊れるような結界じゃないんだけど?」

 

真白の待ったに疑問符を浮かべるヴィータとシャマル。

 

真白「万が一...ですよ......もし何かの拍子ではーちゃんにばれたらどうすんですか?(と言いましたが、これは建前...ここで結界を張って戦ったら、なのはに気づかれるかもしれません......今は知られるのはよろしくないですからね)」

 

真白の理由をつけてヴォルケン達をなのはに知られないように離そうとする。

 

シグナム「......わかった」

 

シグナムの了承を得て、隣町まで移動しそこで戦闘することに決まった。

 

移動を終え、ヴォルケンも再び戦闘の準備をする。

 

真白「ここでいいだろう。早速始めよう」

 

シグナム「そうだな」

 

ヴィータ「わりーけど、速攻で決めるからな!大体よぉ真白、お前その程度の魔力で勝てると思ってんのか?」

 

真白の事を心配してか、それとも話にならないという事なのかヴィータが真白から感じ取れる魔力の事を言ってくる。

 

真白「心配無用てすよ...さて、久々に荒れますか。」

 

【ドライバーオン!♪〜ナ~ウ〜♫〜】

 

指輪を翳しドライバーを起動した。

 

ヴィータ「な、なんだよそれ!」

 

真白「音は詠唱の代行ですから気にしないでください。」

 

ヴィータの反応を軽く流し、左手にチェンジウィザードリングをはめ、左腕を前に突き出してからバックルに翳す。

 

【シャビドゥビタッチヘンシーン!シャビドゥビタッチヘンシーン!チェンジ!♪〜ナ~ウ〜♫〜】

 

前から魔方陣が現れ真白を通過するし変身が完了する。

 

ヴォルケン「「「「......」」」」

 

真白「あの......なんか言ってくれませんかね?」

 

シグナム「......あ、あぁ...すまない...色々と予想外でな」

 

真白「......そうですか(だって仕方がないでしょう!みんなのベルカやミッドとは根本が違うんですから!でも、作ったのが前世の僕なんだから気にしたら負けだと思います......自前の固有能力で一応はベルカやミッドの魔法も使えるんですけどもね。)」

 

真白は内心であーだこーだ考えながら変身を終え、飛行魔法で上昇する。

 

それを見たヴォルケン4人も上昇する。

 

そして真白はドライバーの補助で魔力の消費を抑えて結界魔法を発動する。

 

シャマル「あれ?結界なら私が張るけど?」

 

真白「どのみち僕が負けたら勝負は終わりですから僕が張りますよ。」

 

シャマル「そう?」

 

そう言ってくれるシャマルだったのだが、理由を言い遠慮する。

 

真白「(ですが、理由としてはもう1つあるのですけどね...)さてと、さっそく始めますか......」

 

シグナム「あぁ......」

 

その言葉で全員が構える。

 

全員「「「「「......」」」」」

 

無言の睨み合いをしながら真白は作戦を決める。

 

真白(...取り敢えず情報を整理するとシグナムが属に言う魔法剣士、ザフィーラがタンク、ヴィータが重戦士、シャマルが後衛...見事に物理型が多いですね、ベルカ式なら仕方ないかもしれませんが......いや今はそんなことは置いておいてまず、狙うべきは回復役のシャマル!)

 

真白は残しておくと後々面倒なシャマルに狙いを定めていたがシグナムとヴィータが先制して動いてくる。

 

シグナム「はぁっ!」ヴィータ「おりぁー!」

 

大振りのヴィータとそれを埋めるようにコンパクトで鋭い斬撃を放ってくるのを視認した真白はそれを動いて避けようと思うがバインド、魔力色から見ておそらくザフィーラのだ。

 

真白(チッ!速攻で決めに来ましたか!でもそう簡単にやられるつもりはないですよ!)

 

全員を分断するために真白はコモンリングで魔法を使う。

 

【トルネード!ミクロ!♪〜ナ~ウ〜♫〜】

 

真白は虹色の竜巻を放って前衛3人は吹き飛ばないように飛行魔法の制御に意識を持っていかれその間に小さくなりバインドをやり過ごした真白は直ぐ様魔法を発動した。

 

【テレポート!♪〜ナ~ウ〜♫〜】

 

転移魔法でシャマルの背後に元の大きさに戻りつつ転移し彼女の右手をつかんだ。

 

シャマル「えっ!?」

 

シャマルは驚きながら振りほどこうとしたが真白は既に彼女の右手中指にある指輪を嵌めて自身のドライバーに翳していた。

 

【スリープ!♪〜ナ~ウ〜♫〜】

 

シャマル「え?......あぅ........」

 

睡眠魔法が発動してシャマルは意識を失った。

 

真白は気絶した彼女を公園のベンチに寝かし再び空中に飛翔した。

 

ヴィータ「シャマル!」

 

ヴィータは慌ててシャマルの所に突っ込むように飛んでいく。

 

シャマル「...スヤ~」

 

シャマルは心地よさそうに寝息を立ててかわいらしい寝顔で寝ていた。

 

ヴィータ「...なんだよ......寝てるだけかよ...心配させんな......」

 

シグナム(...あいつの魔法、私たちが知るどの術式とも毛色が違いすぎる......竜巻と自由度は高いが転移もまだわかる、しかしザフィーラのバインドを躱した魔法やシャマルを眠らせた魔法は別だ。)

 

シグナムは一連の攻防で真白の使った魔法の異質さを感じ取っていた。

 

そもそも誕生日にはやて相手に使った魔法も今にして思えばシグナムたちが知るどの魔法術式に当てはめれるものでないとわかっていたはずだ。

 

シグナム(......しかもこの男、私達を無視してシャマルを真っ先に狙ったことからこいつ、私達の能力を知っているのか?...もしそうなら相当こいつ戦い慣れている。)

 

シグナムは真白がシャマルを真っ先に潰しに来たことで自分達の能力が筒抜けであることに気づいた。

 

真白(あら〜あちらさん、僕が能力を把握してることに気づきましたね。)

 

真白はシグナムの様子から自分らの能力が筒抜けであることが気づかれたのを気づいた。

 

ヴィータ(大丈夫だ、シャマルは寝てるだけだ。)

 

ザフィーラ(そうか)

 

シグナム(二人とも気をつけろ、どういう理由かは知らんがあいつは私たちの能力を熟知している。シャマルを真っ先に潰しに行ったことからそれは明らかだ。)

 

ヴィータ(マジかよ...!)

 

ザフィーラ(...確かに今の立ち回りはシャマルが回復能力を持っていることを知っていなければ俺たちの攻撃に対処しつつ俺達を迎撃するはずだ、見た目からは想像つかないがこの男相当戦いなれているな。)

 

シグナムの考察にヴィータは驚きザフィーラは納得した。

 

シグナム(あぁ...しかも使う魔法は未知の術式、こちらは些か分が悪いが...我々がやることは変わらない。)

 

ヴィータ(おう!)ザフィーラ(あぁ!)

 

ヴォルケン達は念話で作戦輪を立てて一致団結した。

 

真白(さて、情報アドバンテージを持ってはいますが向こうは3人、効率よくいかないとですね......次は...ですね。)

 

真白は内心で状況整理して次に倒す相手を決めた。

 

【コネクト!♪〜ナ~ウ〜♫〜】

 

魔法陣から金色の魔剣(デュエルボンドソード)を抜剣した。

 

片手で握り下段で左手は中段で開いて構える。

 

シグナム(これは...対人用剣技の構えか?それにしては少々構えが変だが?)

 

剣士であるシグナムは真白の構えからどういったものなのか理解したが同時に違和感も感じた、しかし真白は唐突に魔力を解き放った。

 

真白「『カイザー...フェニックス』!!」

 

真白は左手から業火で出来た巨大な鳥型の魔法を放った。

 

ザフィーラ「くっ!」

 

ザフィーラは咄嗟に前に出てその魔法を受け止め残りの二人は即座に退避する。

 

ヴィータ「ザフィーラ!!」シグナム「なんという超魔力だ......」

 

ヴィータはザフィーラの心配をしシグナムは真白の魔力の異常さに驚愕している。

 

真白はザフィーラに受け止められたことに驚くことなく続く連弾を放つ

 

真白「甘い!」

 

溜めもなくもう一発『カイザーフェニックス』を放った。

 

ザフィーラは魔力を全開にし全力の防御で威力の上がった業火を受け止めたが真白は『破海閃』と飛行魔法と『月歩』と『剃』の合わせ技の『剃刀』での合成技の高速移動で距離を詰め片手で『地壊閃(ぢかいせん)』を放ちザフィーラの防御の上から叩き地面に伏せた。

 

ザフィーラ「がふっ...」

 

派手に地面と激突したが真白はそこら辺は気を使っているので気絶こそしているがそこまで大怪我をしているわけではない。

 

真白「これで2人」

 

真白は淡々と倒した数を呟いた。

 

ヴィータ「......つえぇ...」

 

シグナム「まさか、これ程とは...」

 

真白の強さに残りの二人は戦慄している。

 

真白「どうします?まだやりますか?」

 

ヴィータ「ッ!当たり前だ!!」

 

シグナム「確かにお前は強いが...それとこれは話が別だ!」

 

真白の挑発に二人は戦意を漲らせ武器を構える。

 

真白(...さて、ここまでは問題ないのですが残りの二人が接近戦が得意なのでシャマルに使った手が通用しないんですよね......素直に殴って倒しますか。)

 

真白は直ぐ様考えをまとめると剣を構える。

 

三者は空中で激突した。

 

ヴィータは戦鎚を全力で叩き込むが真白の体をスルッと抜けて大きな隙を生んでしまう。

 

真白「...すらぁ!」

 

真白はその隙を見逃さず上段から剣を振り下ろす。

 

シグナム「させるか!」

 

シグナムはヴィータ達の間に割って入り真白の剣戟を受け止める。

 

シグナム「ッ!(信じられん、この小さな身体のどこにこんな力がある!?)」

 

真白の異常な剣戟の威力に驚くシグナムだが直ぐに剣で強引に払って距離を作る。

 

シグナム(ヴィータ、長期戦は不利だ。連係での短期決戦だ。)

 

ヴィータ(あぁ、分かっている。)

 

真白(...来ますね)

 

2人は武器を構え再び突撃した、真白もまた剣を片手で構えて迎え撃つ。

 

シグナム「はぁ!」ヴィータ「うりゃ!!」

 

シグナムは正面から斬りかかりヴィータは背後から殴りかかる。

 

真白「......ふっ!」

 

真白はシグナムの剣を捌きながらヴィータの戦鎚の攻撃を『紙絵』で受け流しながら立ち回っている。

 

ヴィータ(だぁー!クソッ!!真白のやつ、紙切れ殴ってる感じで攻撃が効いている感じがしねぇ!)

 

ヴィータは原理はわかっていないが殴った感触から近いものを感じ取っていた。

 

シグナム(私の剣をここまで捌く程の剣術を体得しながらヴィータの攻撃の威力を受け流すほどの体術まで備えているのか!?)

 

シグナムは真白のやっている事を正確に理解しているがためにこのままだと勝ち目がないことを悟ってしまい徐々に焦り始めた。

 

真白は見聞色などでシグナムから焦りを感じ取った瞬間魔法を発動した。

 

【イエス!サンダー!〜アンタステン?〜♫〜】

 

ヴィータ「があぁぁ!!」

 

指輪を使わずにドライバーを介して魔法を使いヴィータの上空から落雷を発生させてヴィータを撃墜する。

 

真白は直ぐにシグナムを引き剥がしてヴィータを受け止めて地面に下ろし念の為、回復魔法を使っておいた。

 

真白「これで3人、まだやりますか?」

 

まだまだ余裕な気配を漂わせる真白はシグナムに降伏しろと言う。

 

シグナム「この期に及んでクドいぞ、我が主のために最後まで戦うぞ。」

 

レヴァンテイン【Cartridge Reload】

 

シグナムは肩で息をしながらもデバイスからカートリッジを排出して魔力を高め構えを取る。

 

真白「ふぅ〜(やっぱりこうなりますか〜仕方ないですね。)......『カイザーフェニックス』」

 

【イエス!スペシャル!〜アンタステン?〜♫〜】

 

真白は呼吸を整え闘気を高め剣に込めて指輪をドライバーに翳して業火の魔法を発動と強化をしてそれを剣で一閃することで刀身に纏わせ業火の魔剣に昇華した。

 

シグナム「...最後の最後まで掌の上か......行くぞ!!『紫電一閃』!!」

 

シグナムは真白が相当の手加減をしてたことに気付いたがそれでもとレヴァンテインに炎を纏わせて放つシグナム最強の魔法剣が真白に向かって放たれる...が真白は冷静に技で返す。

 

真白「それではこれにて終幕(フィナーレ)で『フェニックスエンド』!」

 

業火を纏った魔剣を大上段から叩きつけるというシンプルな一撃の魔法剣技だが威力は折り紙付き。

 

シグナムとの魔法剣の激突は真白の技が容易く食い破った。

 

真白「......やばい、シグナムだけやりすぎました。」

 

真白は半壊させてしまったレヴァンテインとボロボロのシグナムを見ながら呟いた。




予告『Episode14:幼い賢者は夜天の主のために暗躍する』次回も楽しみにしてください。

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