星壊の白の魔王と雷光と夜天の主達は神殺しの賢者と共に歩む   作:クロにくる

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お待たせしました、それでは第5話どうぞ。


Episode5:幼き賢者、過去の因縁と相対し未来の覚悟を胸に宿す。

閑静な住宅街を高速で動く2つの白と黒の影、両者は天地など知ったこと無いとばかりに大地を蹴り空中を駆け巡る。

 

俊足を持つ両者は忙しなく足を動かし決して相手に主導権を渡さないとばかりに縦横無尽に駆け巡りながら虚空から光矢や光弾などを無尽蔵に放ち続け相手の動きを止めようとする。

 

真白(どうやら、肉体強度は身体の小さい僕と比べては向かうが上しかし装備の性能(スペック)に関してはこちらが上のようですね。しかしどうして本来のカイザギアと大差ないのでしょう?こちらのは見た目と基本機能が一緒なだけで中身はもはや別物と言っても過言ではないのですから。)

 

弾幕戦を演じている傍ら冷静に相手の動きなどを分析し敵の能力の把握した真白だがカイザギアの性能に疑問符を浮かべた。詳細は長くなるので省くが真白の使うライダーシステム(ワイズドライバー)は原典の性能に加え前世の真白が超最適化魔改造(フルチューンナップ)を施しており元の物から性能を形だけ残していじくり回してあるので本来の数十倍の性能になっている。

 

対して、敵のカイザは肉体こそ幼い真白に比べて戦闘に適した大柄のものとなっているが装備であるライダーシステム(カイザギア)は原典のものとそんなに大差ないのである。

 

真白(恐らくと言うよりは十中八九、子供である僕相手なら装備をそこまで弄る必要はないと判断して体格差によるゴリ押しで倒せばいいとかそんな感じなのでしょうね。正直言ってかつてのとは言え僕相手に一度負けているのに舐めプの類をする余裕は向こうにはないと思うのですが...でも念慮せずにその油断をつかせてもらいますか。)

 

【ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー!】

 

真白はドライバーにアビリティーウィザードリングを使うために自動操作の指示を思念で出しドライバーが自動で動き詠唱が開始された。

 

戦闘が開始してからずっと右の指輪は『コモンリング』に変えておいたので後は魔法のイメージさえできていれば問題ない。

 

【エクスカリバー!♬〜ナウ♪〜】

 

魔法名が告げられ魔法陣が展開され真白の手に金色の光を放つ長剣が出現した。

 

真白の体格に合わせたものであるためにちょうどよいバランスでふらついたりはならずそのまま構える。

 

しかし性能の方はイメージしたものより数段劣った性能になっている。

 

真白(おやおや、Fate(原典)の代物を100%(完コピ)したと思ってましたけども、どうやら前世の神殺し時代(全盛期)と比べたらまだまだなようですね。)

 

記憶こそ無いが直感的に今の自分は前世より弱くなっていることを理解した真白は己の未熟を痛感する...が今できることをしこの局面を打開することに意識を切り替えた。

 

カイザ「そ、そ...の剣...は...ふ、不...敬...相も変わらずに神の理を何度も壊し摂理に反した異分子(イレギュラー)め、貴様の存在は全世界を破壊し崩壊に導く!!」

 

神の使徒(カイザ)は真白が紛い物とは言え神造兵装:星の聖剣(エクスカリバー)を何の代償も無く模造(コピー)したことに怒りのあまり流暢に話し出す。

 

真白「知りませんよそんな事、そもそもそちらから喧嘩を売って来ておいて文句を言う筋合いはないですよ。」

 

真白からすると覚えてはいないが前世でも喧嘩を売られる理由など無くそもそもそっちからちょっかいかけておいて文句を垂れるなど呆れて物が言えないのである。

 

真白はため息を軽く吐いた...瞬間、詠唱も魔法陣などが無い完全な予備動作なし(ノーモーション)瞬間移動(テレポート)を発動して背後から斬りかかる。

 

カイザ「その手は食わんぞっ!!」

 

神の使徒は明らかな初見殺しである瞬間移動攻撃(テレポートアタック)を滑らかに対処しカイザブレイガンで受け止める。

 

真白(はぁ...これを防ぎますか。どうやら前世ではこの技を多用しまくっていたようですね。)

 

カイザの対処の淀みなさに前世で濫用しまくっていたと当たりをつけて普通の攻撃に切り替えた。

 

魔力身体強化(フィジカルエンチャント)で腕力などをブーストして肉体に宿る前世の経験からくる感覚(神殺しの才能)と今世の修行で培った剣術を以て斬りかかる。

 

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カイザは迫りくる偽聖剣(エクスカリバーⅡ)の連撃を武器で受け止め、流し、回避したりして真白に反撃を加えるがその都度動きのキレなどが上がり続けており一度見せた動きはもはやかするどころか通用しなくなっている。

 

カイザ(く、くそったれめぇ...ほ、本当にこれで弱っているのか怪しいぞ!?我々が知る頃とそんなに変わらない...むしろ記憶が無い分伸びしろだけが増している!!?)

 

使徒は内心でかつてよりも強くなる可能性に気づき戦慄していた。それは過去の戦いで神々はただ一人の人間だったものに自分たちが築き上げてきた理などが破壊され尽くし逃げることしかできないほどまで追い詰められかつてない恐怖を植え付けられた。

 

神殺しが気まぐれで見逃したがそうでなければ全滅させられていたことを思うと安堵と同時に打倒しなければならない敵に情をかけられたという事実に生き残った神々の大半は自信や尊厳、誇りを粉々にされ神界の最奥部で半ば引きこもりになってしまった。

 

残りの打倒神殺しを掲げる者たちは神殺しの強さに対抗するために過去の見栄だとか矜持、差別意識などの強くなるために不要なものを捨て去り皆で連帯し切磋琢磨して個としても群れとしても強くなり新たな秩序と摂理を全ての世界に組み込み直し再建し直すことに成功した。

 

......が肝心の神殺しの行方が分からなくなってしまうという本末転倒もいいところな事態に陥ってしまった。

 

理由としては神界とそれ以外の世界の時間の流れが異なり過ぎているというのも見失う原因であった。

 

自分達の悲願そのものでもある打倒神殺しをなさねば何時までも前に進めぬと血眼になって探しとうとう神殺しを発見したのだが、どういう理由なのかはあずかり知らぬが記憶を失い子供になっていることがわかり同胞達は今すぐ打倒派と完全復活してから打倒派の二勢力に分断した。

 

しかし派閥が分かれたと言えど目的は同じで尚且つ今まで切磋琢磨し合った仲間同士でしかもかつての戦いの引き金となった先走りで襲撃したせいで敵の力が覚醒してその怒りを買ったばかりに本拠地に襲来するという事態を避けるため入念な話し合いの末に代表者一名が緊急避難するための人員(神員)たちを連れて神殺しの今の力を測るということになった。

 

しかし、かつての戦いで神殺しに神器などを含めた多くの道具に力、武具等を奪いつくされており神殺しに破壊された自分達の愛用の装備等も最近になってようやく復元することができたがそれでも最盛期に比べたら月とスッポンである。

 

神々はいくら武器を復元できると言っても自分たちが戦う敵は弱っていてもそこは神殺し、再び装備を破壊されるだけならいいがそのまま倒される可能性の方が遥かに高い...ので代用の装備で戦いに臨めばいいと言う意見は出たはいいのだが、敵の強さ的に見合った装備というのも簡単に手に入りはしないしそんなものがあったら苦労も無いのだが神殺しの研究を専門とする神から朗報と言えばいいのだろうか?

 

神殺しの使う装備が属するカテゴリーがあるらしくそれらを再現してはどうかという意見が提示された。

 

それは『仮面ライダー』と言う架空の英雄達が戦う作品群らしいのだがその内の一つの作品に出てくる神の一柱が昔、神殺しに殺された闇の神だったのだが今の今まですっかり忘れていた。

 

だが光明が指し示されたことで神々は必死に装備の再現と強化を始めた。

 

いくらかは再現に成功したは良いものの大半は今ある力では再現できないものがほとんどであるし強化もまだできていないのが現状である。

 

兎も角、装備の目処が立ったのでその中の自身が用いる戦闘スタイルの一つと同じ運用をする物を選び神殺しに襲撃を掛けたがあっさりと避けられてしまう。

 

???(やはりなこの化け物め!)

 

神は不意打ちの襲撃を避けられたことに焦らずむしろ回避してくれたことを歓喜した。

 

それでこそ、自分たちが超えるべく努力し足掻くことの素晴らしさを教えてくれた宿敵だと内心で神殺しを賞賛した。

 

その後、多少の攻防を行った後神殺しが紛い物の星の聖剣を作った時に一瞬だけ過去捨てたはずの愚神だった時の性格が出てしまったが神殺しの呆れた態度で冷静にならなかったらそのまま数多くの神を葬って来た伝家の宝刀たる瞬間移動攻撃(飛雷神撃)で倒されていた。

 

???(...危なかった...あの一瞬で冷静さを取り戻さなければそのまま倒されていた。やはりあの男はどれだけ鍛えようとも油断や慢心、驕りそういったものからくる隙は奴に勝機を無限に与えてしまう。しかし、今までの積み重ねた努力があるとは言えアレを防げたのは僥倖であった。)

 

内心で冷や汗をかきながらもよく防いだと自分でも不思議に思えものだ。

 

何せ通常の転移魔法などとは違って神殺しの瞬間移動は何かしらの予兆があるわけでもなく突如として消えては現れるそれは回避においては絶対的な能力と言い切れてしまう。

 

それを攻撃に転用すれば回避不可、死角からの攻撃を瞬時に可能にするが攻撃に用いると来る場所が分かるので技量と冷静さを欠かなければ問題なく防げる代物だが使う存在が神殺しなら話は別でかつての戦いで弱点が分かっていながらも多くの神を屠ってきたのは伊達ではない。

 

攻撃を防がれた神殺しはそのまま通常攻撃に切り替えて素直に切りかかってきた。

 

神は攻撃を防ぎながらも恐るべき事実を理解すると周囲の者たちに何時でも撤退ができるようにしておけと準備だけはさせておく。

 

しかし突如として悍ましい邪気を感じ取り神殺しが距離を取った。

 

========================

 

切り合いをしている最中、謎の悪意を感じ取りカイザより距離を取った。

 

真白(...なんです?この邪悪な気と気配は?)

 

気の性質だけなら目の前にいるカイザと似たり寄ったりではあるのだが何せ感じた気は悍ましいほどに濁っているのだ、それはもう極限までに。

 

なんだなんだと思っていると空間が裂けそこから禍々しい気配を放つ触手が出てくる。

 

触手は真白を補足すると一斉に向かっていく。

 

真白「ッ!これも貴方達のお仲間か何かですか?」

 

流石に無視できないので剣で触手を捌きながらカイザに質問をする真白だが帰ってきた反応は予想と違った。

 

カイザ「馬鹿を言うな!悍ましき魔獣(こんなもの)の手を借りてまでお前に勝ちたいとは思っちゃいないぞ!!見くびるのも大概にしろ神殺し!!」

 

周囲に隠れている者たちもカイザの言葉に肯定している。

 

真白(あれ?てっきり俗に言う神敵排除かと思っていましたがこれ、あちらさんの心情に変化があるっぽいですね。)

 

真白は先程の神敵認定発言に敵と判断していたが今の心からの発言らしいそれに自分は何か勘違いしていたらしく単に自分と戦いたいだけと判断した。

 

真白(まぁ、よくよく考えたらなのは達を人質に取ったりせずに周囲の空間を切り取って別空間にしている時点で巻き込むつもりがないようにしてあるのに気づくべきだったんですよね。)

 

そう、真白のいる空間は特殊な亜空間領域となっており一種の空間系術式に分類されるもので現実世界の一部を切り取り生物を除く切り取った世界を投射した疑似的に世界を作るというもので真白だけを隔離した時点で周囲にいる全員で戦えばいいのにそれをしなかった時点で正々堂々と戦いたいと言っているようなものだ。

 

真白「アレが仲間ではないのなら一緒に戦いませんか?決闘の邪魔されてそちらも怒りがたまってそうですしどうですか?」

 

真白は逆にこの状況を利用して襲撃者(カイザ)達を味方につけて戦いをうやむやにしようとする。

 

カイザ「...いいのか?確かに一対一の戦いを邪魔はされたが我々は貴様に不意打ちをしようとしたのだぞ?」

 

カイザは仮面で表情は分からないが明らかに渋面を作っている気配をして自分達の非を理解していることを真白に言う。

 

真白「別に、そちらから殺意はあれど悪意はなかったのは理解したんで...これでなのは達を巻き込んでいたならあれ共々全滅させる気で戦ってましたが、そうでないなら怒る理由もないですし共闘したほうが早く終わります。」

 

真白は弱体化している今の状態でも倒せなくはないがカイザ達の実力から共闘できるならそっちでやったほうが結果的に早くなると判断して不意打ちと襲撃の件はこれで不問にするつもりでいる。

 

カイザ「...すまない...おいっ皆聞こえているな!今すぐにこの魔獣を討伐する、援護を頼む!!」

 

カイザは周囲にいる者たちにすぐさま指示を出し共闘の姿勢を見せる。

 

真白「後、正々堂々と戦いたいなら事前に手紙かなんか出してくれませんか?過去の自分がどういう性格をしてたかは知りませんが今の僕は周りを巻き込まない殺し合いにならない決闘の類であれば普通に受けますからね?」

 

カイザ「...!そうかでは今度こそ正式な一対一の戦いを申し込ませてもらう。」

 

真白の決闘したいなら連絡くらい入れてくれの一言でカイザ達の表情が晴れた気がしたので真白も謎の魔獣との戦いに集中する。

 

魔獣は瘴気と触手をメインに攻撃を行ってくるがカイザの神気と真白の聖剣の放つ聖光によって浄化しながら切り裂き残りの触手もカイザの仲間達が凍結系の術で抑え込みそこへ真白の偽・約束されし勝利の剣(エクスカリバーⅡ)を最大出力で放ち敵の瘴気の防護膜を根こそぎ吹き飛ばしカイザの必殺キック『ゴルドスマッシュ』を核に叩き込んだ。

 

確かに魔獣は強力極まりないが目の前にいるのは神殺しの才能を秘める怪物(高町真白)とそれを打倒するために鍛え上げた神達が共闘したのだ、それほど苦戦もなく倒すことはできだが核を砕かれた魔獣は断末魔らしき雄叫び?のようなものを上げた。

 

魔獣?『...あはっ♡あっははははは!!!!やっぱり今の貴方も素敵♡でもトドメはそっちの子じゃなくて貴方にしてほしかったわぁ...また会いましょう♡この次元世界(創作物)には依代になる物がたぁ〜くさんあるみたいだしぃこれから先もお互いに絶望して(楽しみ)殺し合い(愛し合い)ましょう♡我が愛しの神殺し(旦那様)♡』

 

真白「ッ!」

 

真白は悍ましいことを言われ鳥肌が立ち魔獣から何かが出ていこうとする気配を感じ取った瞬間、聖剣で叩き斬るが手応えがなく逃がしてしまう。

 

カイザ「今のは...どうやらあれは我々の身から出た錆(自業自得)のようだ。正式な決闘はアレの討伐が済んでからでも良いか?」

 

カイザは苦々しい表情をして感じた気配から敵の正体に気がついたようだ。

 

真白「それは構いませんがアレも神の1種と断じていいのでしょうか?なんか禍々しい邪神みたいな気配がしたんですが...」

 

カイザ「その認識で構わない、お前たち今の気配の追跡はしているな!現在の目標の変更並びに神敵(邪神)の情報を本界に通達!!急げ!!」

 

神々『了解!!』

 

真白「おぉ〜迅速な対応ありがとうございます。」

 

真白はカイザの的確な指示と仲間の迅速な対応に感嘆した。

 

その後、真白はカイザ改めリオン達と連絡先を交換して邪神への共同戦線を張ることを約束した。

 

そして結界から出てそのまま帰宅したが急に消えたことでなのは達が大泣きしてしまい暫く抱きつかれていた。

 

真白(...なんかこう、彼女達が泣くのを見るのは嫌ですね。)

 

真白は今回の一件で自身の存在が周りに悪影響を及ぼしかねないことが分かりなのは達が泣くのを見たくないと思った真白は原作(未来)での事件に邪神の干渉が行われることが確定していると言っていいので真白は覚悟を固める。

 

真白(...強くなろう、前世(かつて)神殺し(じぶん)すらも超える存在にならないとなのは達の笑顔(大切なもの)は守れない。)

 

この日を境に怪物は真の意味で目覚めた。




予告『Episode6:幼き賢者は魔力を得た幼き魔王の師匠となり幼き雷光と邂逅する。』次回もよろしくお願いします。

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