という訳で今回は帝国方の動員の様子をお送りし、XやPixivを通して柳治さんから送られてきた将校たちがわちゃわちゃしたり当時の戦い方を解説したりする回です。
それではどうぞ。
ディヴィヌス暦1861年5月1日、ガーベブラッツ侯領、ガーベブラッツ侯邸。
「ガーベブラッツ侯、帝国首都ノイエラントシュタットからの電文です。」フォン・ナーンジョルノ男爵がガーベブラッツ侯メチャコマリに電文を差し出す。「ん~」ガーベブラッツ侯メチャコマリは眠たそうに眼をこすりながら電文を読み、そしてめんどくさそうだという表情を見せる。何しろ電文の送り主は皇帝ヴィクトリア、そしてその内容は動員命令である。「まあガーベブラッツ侯軍を率いて帝国首都ノイエラントシュタットに築城中の陣地に
ディヴィヌス暦1861年5月10日、ガーベブラッツ侯領、帝国首都ノイエラントシュタット行き特別列車。
ガーベブラッツ侯は驚異的な早さで動員を終えると帝国首都ノイエラントシュタットに向けて行軍に移る、と言っても駅まで歩いて行ってフォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐が手配した列車に乗りその後は帝国首都ノイエラントシュタットまで鉄道の旅という内容ではある。因みに駅も鉄道もガーベブラッツ侯メチャコマリの父である先代ガーベブラッツ侯爵*2が手配して建設と敷設させたもので、ディヴィヌス暦20世紀には帝国の東西を結ぶ大動脈の一つとなった上
「侯爵閣下、では本日の講義を始めましょう。今日のテーマは、我々将校が1861年の今、戦場で一般的と考える戦い方――線形戦術についてです。これが生まれた背景を、主力小銃であるフリントロック・スムースボア・マスケットの解説とともに説明します。
フリントロック・スムースボア・マスケットは、17世紀後半から19世紀初頭にかけて、旧大陸の軍隊で主力となった武器です。この銃の機構は至ってシンプルです。
この銃は16世紀の
さて、ここから戦い方へ移りましょう。このフリントロック・マスケットの限界――低精度と遅いリロード――が三段撃ち*7や
なぜ密集するのか? まずは火力を集中させるためです。単独で撃てば命中しない弾も、数百挺の一斉射であればどれかは敵に当たります。そしてもっと重要なのは騎兵対策です。散開した布陣であれば容易に敵の騎兵に踏み潰されますが、密集隊形なら銃剣を装着して方陣を形成することが出来、騎兵の突撃にも耐えられます。そしてガリア革命後のナポレオン軍がこれを洗練させました。彼らは徴兵令で大量の兵を集め、訓練を施して戦列歩兵戦術を適用。これを散兵と組み合わせることで機動性を加えました。結果、ヨーロッパ全土を制覇したわけです。
1861年の今、我々将校はこれを基本としています。閣下の部隊も鼓舞し戦列を組んでの一斉射撃で敵を撃ち、敵が崩れかかったら銃剣突撃*9で止めを刺す。これが勝利の鍵です。どうでしょう、侯爵閣下? ご質問は?」
ガーベブラッツ侯はスプリングフィールドM1855を手に取ってじっと見つめる。内心では(え、でもこれ……フリントロックじゃなくて、パーカッション・ロックだよね? 火打石じゃなく、
フォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐は視力が弱いために銃の詳細が朧げにしか見えず、輪郭で捉える。ガーベブラッツ侯の指摘に心拍が上がるのを感じる。しかしながらフォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐はクールに取り繕うと「例え機構が多少進化しても、戦列歩兵戦術による密集隊形での一斉射撃と銃剣突撃は不変の原則です。加えて散開陣形では突っ込んで来る騎兵に対応出来ません。閣下のような賢者なら、きっとお分かりのはず……」と続ける。
「そうだ。」と別の声。声の主はガーベブラッツ侯爵領軍の指揮官の一人である、フォン・アマーノーン騎兵少佐である。「散兵など騎兵にとってはオヤツに過ぎん。戦場で散兵がうろちょろするなら騎兵がそれを撥ね飛ばし轢き潰す。如何にその銃が精度に秀でようとも、それが前装銃である限り騎兵は速さで装填速度を圧倒して蹂躙するだけのことよ。そして標準歩兵など方陣を組んでおらねば、ただ騎兵に蹂躙されるだけよ。」フォン・アマーノーン騎兵少佐は続ける。「騎兵の力くらい分かっているわ。」ガーベブラッツ侯メチャコマリはフォン・アマーノーン騎兵少佐にピシャリと言うが、「いや!お解りでは無い。」とフォン・アマーノーン騎兵少佐は切り捨てる。「えっ…」ガーベブラッツ侯メチャコマリはフォン・アマーノーン騎兵少佐の物言いに「フッ…」フォン・アマーノーン騎兵少佐の不敵な笑み。「何…」ガーベブラッツ侯メチャコマリはフォン・アマーノーン騎兵少佐の不敵な笑みに動揺する。「翼を背負い、槍を構え、馬の蹄が大地を震わせるんだ。想像してみよ。翼の音が敵の心を砕く! 馬の筋肉が膨張し、息づかいは荒く、俺たちは風そのものになる。重騎兵の突撃は、嵐だ。歩兵の密集陣など、ただの紙切れのように引き裂かれるのみ!」フォン・アマーノーン騎兵少佐は身を乗り出し、両手を広げて翼のジェスチャーをする。彼女のウェーブヘアが揺れ、白いリボンが軽く舞う。車内の空気が、彼女の熱弁で少しだけ熱を帯びる。「想像してみよ、ガーベブラッツ侯。重騎兵の突撃では、数百頭の馬が地響きを立てて突進する。敵の銃剣なんて、棒切れみてぇにへし折れる。あの戦列歩兵どもが並んで撃つだけではただの的よ。糞味噌にけなすわけじゃねぇが、歩兵は騎馬の前にゃ脆い。
実際歴史的にも、多くの戦争で重騎兵の突撃が勝敗を分けた戦いは余りにも多い。古くはフィリッポースII世率いるマケドーニア王国軍がイルリア王国軍の組んだ大方陣の一角を崩しそこに
そして16世紀~17世紀にかけて旧大陸を席巻したポーラントの
今世紀にはアイラウ*13でかの
すると「そうそう、相手の財貨を奪って困っている人に分け合うのにも騎兵の早さは役に立ちますわよ。」とお嬢様のような口振りで話に加わった者がいる。フォン・ミーンノーワン騎兵少佐である。
「ふふふ。
「
「まあ、こんな感じで騎兵にも色々種類が御座います。とはいえ大まかな分け方をすれば3~4種類ということになりますね。」フォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐が騎兵解説を引き継ぐ。
「先ずはシュヴァルツェンベルク元選帝侯やフォン・アマーノーン騎兵少佐が率いている重騎兵。彼等は敵の部隊を蹂躙しその戦意を破砕することで勝負を決する決勝兵科です。鎧を着ていたり長柄の武器を持っていたりするので重量があり、その分騎兵の中では遅い方ですがその衝撃力は大抵の敵を粉砕します。
次にフォン・シュッシュッノーギ騎兵少佐やフォン・ミーンノーワン騎兵少佐が率いるような軽騎兵。彼等はその機動力を活かして偵察や連絡に襲撃に追撃にと幅広い役割を果たす騎兵です。無論足の速さを重んじていることから軽装が一般的で、白兵戦をさせるには少々心許無いです。しかしその足で多くの活躍をしてくれることでしょう。
そして次は騎乗歩兵です。これは騎兵というより馬に乗ることで素早く動けるようにしただけの歩兵ですね。
最後に竜騎兵です。この騎兵は騎乗歩兵から派生した有力な騎兵で、馬に乗りながら銃を放つことが強みとされていました。そのため竜騎兵は一般的な騎兵よりも強力な小銃を持つのが一般的とされています。因みに竜騎兵は国によって重騎兵と軽騎兵のどちらに含めるのかが分かれている兵科でもあります。」フォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐は騎兵の分類をざっくりと解説する。「まあ、馬に依拠する兵科ゆえ如何に優れた馬を用意するかという要素も大きいな。因みに我はタルパンが好みだ。故郷に古くからいる馬とタタール人が連れてきた馬とが合わさって産まれた、重装備に耐えながら速く走れる究極の騎兵用軍馬だ。我の故郷ではかつて国外に売った者を処刑しておったと言えば、ガーベブラッツ侯にもその優秀さはお解り頂けよう。」フォン・アマーノーン騎兵少佐は補足する。「タルパンはまさにフォン・アマーノーン騎兵少佐の故郷の秘密兵器という感じね。」ガーベブラッツ侯はフォン・アマーノーン騎兵少佐の解説に相槌を打つ。「でも、軽騎兵で使うならクォーターホースが一番さ。何しろ瞬発力が違う、その瞬発力で瞬時に加速したり向きを変えたりすることで敵騎兵も翻弄するよ。フォン・アマーノーン騎兵少佐の大隊ですら追うのでいっぱいいっぱいなことを考えればかなり良い馬だと思うんだけどね。」フォン・シュッシュッノーギ騎兵少佐はクォーターホースの魅力を語る。「ちなみに帝国軍で使用される馬はモルガンが一般的です。モルガンは小柄ではありますが、その力強さから騎兵だけでなく砲兵で軽量の火砲を牽引したり輜重、つまり補給輸送ですね、で馬車を牽引したりと割と何でも屋な一面があります。」フォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐は帝国軍で主用される馬を簡単に説明する。「一口に馬と言っても、色々と種類が居るものなのね。」ガーベブラッツ侯は説明に相槌を打つ。「はい。ですからその部隊の種類に合わせて馬を選ぶ必要がある訳です。」フォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐は騎兵の解説を終える。
「さて、次は話に騎兵の餌としてちょくちょく出てきた散兵です。散兵というのは標準的な歩兵とは異なり、分散して展開することで火力や敵の捜索から逃れることを得意とする徒歩兵です。実際のところ標準歩兵は動きが重いという難点があり、そのためにその動きの重さを補う部隊が必要です。とはいえ騎兵は馬や馬具を用意したり馬も訓練したりする必要がありますからどうしても高い部隊になりがちです。そこで戦列を組まずに散開して戦う散兵の出番となります。散兵は、騎兵ほどではありませんが、それなりに身軽ですので標準歩兵の前方に展開して標準歩兵の開進*15援護や騎馬である必要の少ない状況での捜索、敵主力への牽制などといった地味ながら比較的重要度の高い任務を担うことになります。また噂ではありますが、ノイエブランデンブルク選帝侯など一部の軍では主力歩兵を散兵に切り替える動きがあるようです*16。とはいえフォン・アマーノーン騎兵少佐が申し上げた通り散兵は騎兵に弱いという弱みがありますので標準歩兵と組み合わせて用いることとなりましょう。」フォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐は続いて散兵の説明をする。「なるほど、散兵は主力の歩兵や重騎兵を支援する補助兵科なのだな。しかし目立たぬとは言え無ければかなり不便なものだ。」ガーベブラッツ侯は説明を聞いて感想を述べる。「後は砲兵ですが、砲兵は野戦砲兵と攻城砲兵とに分かれます。とはいえその違いは使用する砲の違いであり、火力で敵の要塞や陣地を攻撃したり敵有力部隊に砲弾を撃ち込んだりするという役目に差異はございません。そして方陣を組んだ歩兵にとって最も危険な兵科でもあります。一方でその動きは極めて遅く、その上移動中を狙われれば一溜まりもなく撃破されてしまうことでしょう。」フォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐は続けて簡単に砲兵の説明をする。「とはいえ、堡塁に出会ったら砲兵無しに攻略はできまい。」ガーベブラッツ侯は興味無さげに相槌を打つ。「戦闘兵科はだいたいこんなものです。」フォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐はこう言って説明を締めくくる。
そうして汽車は帝国首都ノイエラントシュタットに向けて進んでいく。
だが、ガーベブラッツ侯たちは知る由も無かった。彼女たちが南部へと侵攻することになることも、そしてこの内戦が帝国史上最大の犠牲者を出すことになることも……
今回は短めの説明回となりました。
そしてこの回でフォン・ナーンジョルノ男爵歩兵大佐が語ったことが作中における基本的な戦術思想となります。
なお史実準拠(白目)
それでは紹介コーナーに参りましょう。
騎兵の種類紹介
基本的な騎兵
重騎兵
重装騎兵ともいう。
敵の部隊に突撃して蹂躙し、その戦意を破砕することで勝負を決する決勝兵科としてヨーロッパ人から愛された兵科。騎士という存在と併せて騎兵を神聖視する軍隊文化を発生させ、第一次世界大戦で夥しい犠牲者を発生させる一因となった存在でもある。当然第一次世界大戦後に機械化されて事実上消滅した。
とはいえ航空機や戦車(それもホイペット騎兵戦車から始まる機動力の高い戦車)が登場するまでは重騎兵が機動力と破壊力を兼ね備える唯一の兵科であったという背景を無視してはいけない。
作中では
金属加工技術の発達や武器の発達により発達していった鎧、その長きにわたる鎧の発達は15世紀後半~16世紀初頭遂に着用者の全身を覆う
その後ポーランドの
参考URL プレートアーマーhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC
欧州各国に極めて大きな衝撃を与えた
そして安くてそれなりに強いウーランは機動力と打撃力を兼ね備える新たな騎兵として欧州各国に取り入れられて
防御力と言い破壊力と言い、『銀河英雄伝説』の
参考URL ウーランhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3
軽騎兵
軽装騎兵ともいう。
偵察、連絡、後方襲撃、追撃及び警戒など機動力を利した雑用に従事する騎兵。
実際のところ騎兵の殆どが軽騎兵に分類される。モンゴル帝国など遊牧民族は軽騎兵を主力としている。
欧州騎兵史に大きな影響を与えた
欧州ではその後の緊縮財政や軍縮ムードもあって意外と第二次世界大戦にも残っていたりする(但し第二次世界大戦が始まると自動車が余り造れない国を除いて機械化部隊に改編されてやっぱり事実上消滅した。)
ちょっと変わった騎兵
竜騎兵
国によって重騎兵と軽騎兵のどちらに分けるかが分かれる騎兵。
元々はドラグーンと呼ばれるラッパ銃みたいな銃を運用する乗馬歩兵であり、時代が下るにつれて騎兵化していったという歴史的経緯がある。その経緯故に射撃戦を得意としている。
戦間期~第二次世界大戦期に自動車化歩兵や機械化歩兵に取って代わられていった。
現代、ヨーロッパの伝統を大事にする国では戦車部隊に竜騎兵と名付けるケースもある。
色々おかしい騎兵
軽騎兵の一種であった
これだけ聞くと軽騎兵が重装化したんだなと思うだろうが、その戦歴はかなり凄まじく
1605年に発生したキルホルムの戦いでは2,600騎で36,000人以上いるスウェーデン軍に突撃してポーランド軍100~200名のKIAでスウェーデン軍に6,000~9,000名ものKIAを発生させ、
1683年の第二次ウィーン包囲では15万ものオスマントルコ軍に3,000騎で突撃して
というとんでもない大戦果を挙げている。
但し17世紀後半になると維持費の高さから部隊を維持出来ずに解体されてしまった。
参考URL
ユサール(Wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%AB
第二次ウィーン包囲(Wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%8C%85%E5%9B%B2
Battle of Kircholm(Wikipedia)https://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_Kircholm
武士(平安~鎌倉)
日本という国を代表する戦士集団であるのだが実はその起こりが
何かとヨーロッパの
じゃあなんで色々おかしい騎兵にカテゴライズしたのかというと、彼等が重装弓騎兵であること(一般に弓騎兵は軽騎兵の一種であり、そこまで強固な鎧を着ないのが一般的である。)と彼等が馬上で扱う弓が世界最大クラスの長弓であるためである(長弓は馬上での扱いが困難であるので普通は歩兵用である。和弓は一般的な長弓に比して下の方で保持するという構造や扱いが長弓の馬上運用を可能とした。とはいえ保元の乱で源為朝の弓を喰らいながら生還した後の御家人である
その後時代が下ると武士の多様化により打物騎兵へと変化、そして鑓の一般化により弓や鉄炮といった飛び道具も扱うことを除けば普通の
大日本帝國陸軍の騎兵
明治維新を経て生まれた大日本帝國陸軍は欧米に倣い近代的な陸軍を作り上げようとした。しかし創立当初の大日本帝國陸軍は(国が貧しいこともあって)かなり資金力に乏しく、先進ヨーロッパ各国陸軍が備えているような様々な種類の騎兵を揃えるのは困難と考えられていた(そもそも設立時近衛(後の近衛師団)以外に騎兵持ってなかった)上に当時の上層部は「騎兵って、実は要らない子なんじゃね?(意訳)」という疑念すら抱かれていた(そのため大日本帝國陸軍の軍制をドイツ式に変更とした際に騎兵だけフランス式を継続することが許されたそう)。
そして日清戦争では一般的な軽騎兵として活躍し貴重な戦訓を得て秋山好古が「じゃあ軽騎兵をベースに騎兵の仕事を全て出来るオールマイティ騎兵にしたらいいのでは?(意訳)」と提言、これにより大日本帝國陸軍でも近代的な騎兵を整備することが出来た(と当時の上層部は考えた)。その後当時世界最強を謳われるコサック騎兵を擁する魯西亜が仮想敵となり、そのような状況下で騎兵第一旅団長となった秋山好古は彼我の騎兵戦力を分析すると、「どう考えても乗馬戦でコサック騎兵に勝てる訳無いので敵の騎兵を機関砲(注:現代で言うところの重機関銃)で薙ぎ倒します(意訳)」という戦法を発案する。本溪湖の戦いでは閑院宮載仁親王率いる騎兵第二旅団がかねてより研究して急遽用意した三脚架に載せた機関砲でシベリアコサック騎兵第二旅団や東部シベリア狙撃兵第三師団などを撃退、黒構台会戦では発案した秋山好古自身の指揮戦力より圧倒的多数のロシア極東第二軍を撃退し、ミシチェンコ騎兵団(コサック騎兵の部隊の一つで、日露戦争における魯西亜軍の主力騎兵部隊。)を撃破した(その結果奉天会戦で魯西亜軍は事実上有力な騎兵部隊無しで戦うことになる)。騎兵って何だったっけ?
実は日露戦争中に長沼挺身隊として有名となる後方連絡線襲撃も熟している。
馬何処行った?
空中騎兵
騎兵を名乗っているヘリコプター部隊。アメリカ合衆国陸軍のジェームズ・モーリス・ギャビン将軍が『騎兵は馬を意味するものではない』という書籍で提唱した。
ベトナム戦争時のアメリカ合衆国陸軍第一騎兵師団が代表的な存在である。
ヘリコプター実用化前を舞台とする本作には当然ながら登場しない。
参考URL
ヘリボーン https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%B3
登場人物紹介
名前:メチャコマリ・フォン・ガーベブラッツ
地位:侯爵(※1)、准将待遇
年齢:19歳
所属:帝国
信念:凄い奴だと繕わざるをえない状態を乗り切りつつ生き残って、また引き籠もりたい
兵科:標準歩兵
使用戦術
銃剣突撃
総力戦
速射
背景
長い金髪と紅色の瞳が特徴だが背も乳も尻も小さい女性(尻は乳に比べたら、まあまあ有るのかもしれない?)。選帝侯でこそないものの帝国の有力貴族の一角たる家系の生まれながら、本来は小説家志望であり幼少の頃にイジメられたのが原因で引き籠もり生活を送っていた。それ故に見かねた父が急遽隠居して爵位を強引に生前相続させられた挙げ句、その父親が親バカさと悪ノリでハッタリをかましまくって最強クラスの武芸と軍才の持ち主だと触れ込んだ影響で(実際の戦闘指揮を担う、実情を知る部下5名を付けて貰えたとは いえ)将官待遇で軍事指揮官に抜擢されてしまう。
小心だが御人好しで正義感が強い。引きこもり生活を続けていた数年間は小食だった等の影響で、20前にもなって背も乳も尻も小さい・運動音痴という二重苦を背負っており、隠居した親のハッタリが今更バレたら色々と大変な事になるので、後述する部下5名以外には其の事を隠している。
親バカな父からの刷り込みで、自分を「一億年に一度の美少女」だと思っている。実際に自部隊の部下をはじめ他者から容姿を褒められる事も少なくない。一方で部下から冗談交じりながらも「十億年に一度の~」へのランクアップを提案された際には「そこまでじゃない」と否定し、また、その美貌を生かして何か事を成そうという発想は(元はと言えば長らく引き籠もっていたというメンタルも有って)彼女自身には無い。
「希代の賢者」とも自称しているが、実際の所は寧ろ世間知らずで、お世辞にも頭が良いとは言えない言動が目立ちがち。知識量に自信を持っている根拠も、引き籠もり生活時代に気紛れで読破した近代戦記物の大衆小説に出てくる戦術を全部覚えているという程度の物。
ただ、普段の身体能力が軍人としてダメダメな部類である事や虐めを受けた過去も有って、基本的には自己評価が低く、「一億年に一度の美少女」も「希代の賢者」も単なる自惚れや勘違いというよりは自身の数少ないアイデンティティとして縋っている節が有る。
容姿の美しさに加え、引き籠もり生活が長かった割には、ぶっつけ本番でアジ演説などを行わなければならなくなった際に其の内容を即席でスラスラ出して行けて、それを(強者感を繕いながら)充分にハキハキ述べる事は出来ると言う事も有って、ある種のカリスマ性自体は有ると言えるのだが、運動音痴と前述したように自身の基本戦闘能力は極めて低い。ハッタリで攻撃を回避する事が有るので、ある意味で運は強い方だと言える。
ちゃんとした兵法を学んだ事も特に無いので、使用戦術の実情も何気にロリコンの多い直轄部隊を演説などで鼓舞して突撃させ、(性的な意味も多少は含めて)奮起して突撃した(ロリコンな)将兵達が殆どノリと勢いで敵部隊を蹴散らすという代物。
ただし、追い詰められてアドレナリンが過剰分泌された際にだけは普段からは想像も付かない程の格闘能力や射撃能力を発揮する。
趣味は読書と御菓子作り。何気に歌唱力が高め(※2)。誕生日は2月18日。
キャラクターモデルは『ひきこまり吸血姫の悶々』の「テラコマリ・ガンデスブラッド」で、イメージCVも楠木ともり(※2)。
(https://youtube.com/watch?v=HMn2eOox16s )
作成:柳治 殿
名前:トリガー・フォン・ナーンジョルノ
地位:男爵(※1)、大佐
年齢:27歳
所属:帝国
信念:特に無く任務に忠実……と思わせてメチャコマリらの事は放っておけない
兵科:歩兵科(軽歩兵)
使用戦術
散兵偵察
狙撃
シャープシュート
速射
背景
ガーベブラッツ家旗下の男爵(※1)で、メチャコマリの父から彼女の補佐(および実情がバレそうになった際のフォロー)と実際の部隊指揮を任せられている、メチャコマリの実情を知る部隊幹部の一人。
身長は173センチで、黒の色つき大型グラス(特注品)で常に目元を隠した金髪ポニーテールな爆尻の女性。そういう見た目も有ってクールでミステリアスな印象を抱かせるが、実際は優しく思いやりの有る性格をしており、子供好きで子供の相手をするのも得意など茶目っ気も有る一面、そして其れに加えて後述するように輪郭が解る程度の視力しかないという事もあり、一応は主君かつ上官であるメチャコマリ(低身長)へ幼女に接するかのように戯れてしまい、後で我に返って慌てたりメチャコマリ直轄部隊のロリコン将兵と同類あつかいされそうになって動揺するという面等も有る。
以前の戦い(中央共和国との戦争?)にて、目元に戦傷を負い、傷口から重度の感染症に掛かって両目を患い、視力の90%を喪失。現在では近くの物でも精々朧気に輪郭が分かる程度の視力しか残っていない。
しかし嗅覚や聴覚など他の感覚が非常に鋭く、脳内で空間を形成しているため、視覚に頼らない狙撃や白兵戦や指揮、近くに居る者の心拍数の上昇ついでにスカしっ屁の放屁音と屁臭と誰がスカしたのかまで感じ取るといった芸当を可能としている。
また、視力の低下と引き替えに、いわゆる共感覚とでも言うべき感覚・能力が徐々に発現して身に着いたようで、これにより実際の物理的色彩を判別すること以外なら戦闘でも生活でも意外と支障が少ない。これにより、失明同然な程の弱視を患えば本来は退役を強制される筈の軍隊においても(爵位もちの貴族なので其の優遇措置という面も有るだろうが)未だに現役で いられている。
誕生日は4月21日。特技は(南北戦争相当頃から見ると、発明されてから30余年しか経っていない)ハーモニカの演奏であり、それ以外に歌唱力も高い(※2)。
他のメチャコマリ隊幹部が騎馬マニアの曲者が揃っているという事も有って、彼女の落ち着き具合が相対的に際立っている。
キャラクターモデルは『ゼンレスゾーンゼロ』の
https://upload-os-bbs.hoyolab.com/upload/2025/04/03/87683485/c98a7eac5883393c7b1a09e750e63925_3183815542492410859.webp?x-oss-process=image%2Fresize%2Cs_1000%2Fauto-orient%2C0%2Finterlace%2C1%2Fformat%2Cwebp%2Fquality%2Cq_70
https://upload-os-bbs.hoyolab.com/upload/2025/04/03/87683485/a5c9f4a03cd515d0f361cb5e180917ed_4126859039015294067.webp?x-oss-process=image%2Fresize%2Cs_1000%2Fauto-orient%2C0%2Finterlace%2C1%2Fformat%2Cwebp%2Fquality%2Cq_70
https://youtube.com/watch?v=BKr2dbz_B78
https://x.com/fpworks/status/1904721327191449656
の「トリガー」なのだが、『ひきこまり吸血姫の悶々』の「ヴィルヘイズ」のレズな変態ロリコン従者的な要素も限定的ながら取り入れているつもり。イメージCVは南條愛乃(※2)。
(※1 調べてみたところ、男爵は王や皇帝に直接 仕えるよりも、戦国日本の国人領主や土豪みたく公爵や侯爵や辺境伯などの大貴族の傘下に入ってくる事の方が多いらしい)
(※2 https://youtube.com/watch?v=5XOyW2Y3Qcc https://nicovideo.jp/watch/sm30863969
)
作成:柳治 殿
名前:オーシャ・フォン・アマーノーン
地位:男爵令嬢(※1)、少佐
年齢:20歳
所属:帝国
信念:騎兵で活躍しつつ騎兵の良さを色んな意味で知らしめたい……かも?
兵科:騎兵科(重騎兵(?))
使用戦術
???*2
側面攻撃
包囲戦術
総力戦
陸海共同攻勢
背景
旧大陸から新大陸へと移住して来たガーベブラッツ家旗下の男爵家の娘(※1)で、メチャコマリの父から彼女の補佐(および実情がバレそうになった際のフォロー)と実際の部隊指揮を任せられている、メチャコマリの実情を知る部隊幹部の一人。
白いリボンで纏められたウェーブヘア……と言うか、きついくせっ毛しいては天然パーマの黒髪がトレードマークの緑眼の女性。身長155センチ。スリーサイズは上から76(Bカップ)、55、83。血液型はA型。誕生日は4月2日。
自身のウェーブヘアを気に入っている。常にガサツそうな男言葉で喋る。
馬や騎兵についての知識が豊富で、騎馬を愛するが故に馬や騎兵について色々と一家言あり、ことあるごとに蘊蓄や格好良さそうな台詞を言いたがる。一方、毒舌でもあり、戦列歩兵を糞味噌にけなして反感を買う事もしばしば有る。おしゃべりが災いして、いらぬトラブルに巻き込まれる事もしばしば。
若年に有りがちな偏った持論を語る癖が有るが、周囲からはスルーされている。馬の生態についての知識も有るが偶に何処か抜けている。
義理人情に厚い面も有る他、騎兵の事を語る際にポエミーな台詞を連発するロマンチストでもある。
キャラクターモデルは『ばくおん!!』の「天野恩紗」で、イメージCVも内山夕実。
(※1 調べてみたところ、男爵は王や皇帝に直接 仕えるよりも、戦国日本の国人領主や土豪みたく公爵や侯爵や辺境伯などの大貴族の傘下に入ってくる事の方が多いらしい)
実はタルパンという種類の馬を愛用していたり馬上での軍装の背中から翼が生えていたりしている。
作成:柳治 殿
名前:ハーネ・フォン・サックラン
地位:男爵令嬢(※1)、少佐
年齢:20歳
所属:帝国
信念:五体満足のまま勝ち残れるよう頑張ろうね、みんな
兵科:歩兵科(標準歩兵)
使用戦術
戦列射撃
突撃戦術
総力戦
速射
背景
ガーベブラッツ家旗下の男爵家の娘(※1)で、メチャコマリの父から彼女の補佐(および実情がバレそうになった際のフォロー)と実際の部隊指揮を任せられている、メチャコマリの実情を知る部隊幹部の一人なのだが、実情がバレそうになった際のフォローに関しては、後述の天然ぶりの所為で5名の中で最も役に立っておらず且つメチャコマリの実情の件で自らボロを出しかける事も偶に有る。
アホ毛になっている明るい茶髪と太眉の蒼眼女性で、両耳の上に羽をかたどった髪留めを付けている。身長157センチ。スリーサイズは上から82(Cカップ)、58、87。血液型はB型。誕生日は5月3日。
性格は極めて おっとりノンビリとしている他、極度の天然かつ怠惰で いい加減な所が有り、加えて超が付く程の お人好しである。他の騎兵科3名と同じくらいの年齢にして佐官に昇進できたのも単に爵位を持った貴族の令嬢であるが故に出世が早めだったからという面が騎兵科4名中もっとも濃厚。しかし、裏表の無い人柄から自身の直轄部隊の将兵達からの物を含めて人望は厚く、この点が部隊のメンタルケア能力であると共に一種の統率力の一環でもあると評価されたのが、彼女の昇進の早さの真の理由だったのかもしれないとも考えられている。
独特なセンスの絵を描き、同僚のオーシャ・フォン・アマーノーンからは『破りたい程イラつく絵』だと評されてしまっている。
キャラクターモデルは『ばくおん!!』の「佐倉羽音」で、イメージCVも上田麗奈。
(※1 調べてみたところ、男爵は王や皇帝に直接 仕えるよりも、戦国日本の国人領主や土豪みたく公爵や侯爵や辺境伯などの大貴族の傘下に入ってくる事の方が多いらしい)
作成:柳治 殿
名前:リイン・フォン・シュッシュッノーギ
地位:男爵令嬢(※1)、少佐
年齢:20歳
所属:帝国
信念:クォーターホースのレース/ハンタータイプで戦い抜いていきたい。あと、そういうのが帝国軍の騎兵のメインになってくれたら超嬉しい。
兵科:騎兵科(軽騎兵)
使用戦術
騎兵突撃
鉄道破壊
速射
???*3
背景
ガーベブラッツ家旗下の男爵家の娘(※1)で、メチャコマリの父から彼女の補佐(および実情がバレそうになった際のフォロー)と実際の部隊指揮を任せられている、メチャコマリの実情を知る部隊幹部の一人。
長い金髪を小さなベルが付いたヘアゴム(※2)でツインテールにしている、身長に似合わぬ爆乳を持ったアグレッシブな橙眼女性。プロポーション等の外見は素晴らしいが、性格面は色々と残念な女性。
身長157センチ。スリーサイズは上から91(Fカップ)、56、81。血液型はO型。誕生日は4月9日。
騎馬に対して、特に帝国軍では騎兵や将校用乗馬としては使用頭数が少なめなクォーターホースしいては
https://umas.club/breed-quarter-horse
に記されているレース/ハンタータイプというクォーターホースの利点的特徴をほぼ備えつつ少し大柄でサラブレッドに近いタイプに対して相当な思い入れが有り、帝国軍の将校用騎馬として一般的ではない其れをわざわざ自身が乗る愛馬とするのを通り越して自身の直轄部隊用の馬をレース/ハンタータイプやhttps://greenway-ranch.com/blog/?ym=2014%2F09に記されているホルダータイプのクォーターホースで統一するという重度の中毒者。そのため、帝国軍騎兵として一般的ではないクォーターホースを度々こき下ろすオーシャ・フォン・アマーノーンとは よく衝突しており、逆上してフォン・アマーノーンを愛馬に踏み殺させようとした事も有る。しかし騎兵科4名の中で、馬や騎兵について最もマトモな知識を持っているのがフォン・アマーノーンだという事も有って、クォーターホースのレース/ハンタータイプの話題を除けば基本的に騎馬マニア同士で気が合う。
またフォン・アマーノーンが知ったかぶりで発言した内容を訂正するなど、フォン・シュッシュッノーギの方がやり込める事も有る。フォン・アマーノーンの事は髪型を弄る意味も込めて「モジャ」と呼ぶ。
騎馬についての知識も其れなりに有るのだが、騎兵科3名の中では技量が相対的に最も未熟なのか3名の中では落馬する機会が最も多い。
基本的にマイペースで、意地っ張りさや見栄っ張りさも目立つので学生時代は孤立する事も多めだったそうなのだがお間抜けな泣き虫でもあるので妙に憎めない。なお筆記試験は出来る方でもあった。
キャラクターイメージは『ばくおん!!』の「鈴乃木凜」で、イメージCVも東山奈央。
(※1 調べてみたところ、男爵は王や皇帝に直接 仕えるよりも、戦国日本の国人領主や土豪みたく公爵や侯爵や辺境伯などの大貴族の傘下に入ってくる事の方が多いらしい)
(※2 現代的なゴムは19世紀前半には欧州で既に量産化が始まったと聞いた気がしなくもないから、南北戦争前にヘアゴムが有っても其処まで おかしくない筈)
作成:柳治 殿
名前:ヒュジリー・フォン・ミーンノーワン
地位:男爵令嬢(※1)、少佐
年齢:19歳
所属:帝国
信念:騎兵を率いて、学んだワルさ具合を実践していきたい
兵科:騎兵科
使用戦術
騎兵突撃
鉄道破壊
ゲリラ戦
陸海協同防禦
広域破壊
背景
ガーベブラッツ家旗下の男爵家の娘(※1)で、メチャコマリの父から彼女の補佐(および実情がバレそうになった際のフォロー)と実際の部隊指揮を任せられている、メチャコマリの実情を知る部隊幹部の一人。
紫がかった黒髪の長いストレートヘアで細く白いリボンをヘアバンドのように結び、眼鏡(※2)を掛けている茶眼の女性。身長160センチ。スリーサイズは上から81(Bカップ)、61、86。血液型はAB型。誕生日は12月23日。
「~ですわ」とか「~ですわね」などの典型的な御嬢様キャラ口調で喋り、全員が一応は貴族家令嬢等である筈の騎兵科4名の中では或る意味もっとも令嬢らしいと言えるのだが、性格は大らかで嫌味な所が無い良い意味の御嬢様である。ただ、スペイン相当から輸入(?)されたピカレスク小説や帝国西部の伝聞から彼女なりの「『ワル』の美学」を学んで、ワルに憧れを抱いており、かつて士官教育を受ける事となった際にも自らワルへ近づく為の第一歩を兼ねて騎兵科を志望したという経緯を持つ。そこでの成績は非常に優秀だったのだが、発想が奇抜で『ワル』に対して何処かズレた特有の解釈を持っており、河原や湖岸などでチキンレースのような物を仲間内で行って、本当に自ら川等へ落ちていく事となった際も
「これこそワル」
だと恍惚の表情を浮かべている程である。割と行動力が有る。
キャラクターモデルは『ばくおん!!』の「三ノ輪聖」で、イメージCVも山口立花子。
(※1 調べてみたところ、男爵は王や皇帝に直接 仕えるよりも、戦国日本の国人領主や土豪みたく公爵や侯爵や辺境伯などの大貴族の傘下に入ってくる事の方が多いらしい)
(※2 確か眼鏡が発明されたのは南北戦争より何百年か前だった筈)
作成:柳治 殿