成功報酬−弾薬費−修理費+(特別加算−特別減算)=   作:万年赤字一般傭兵

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敵味方の区別がつかないので初投稿です

前回のあらすじ

テロ鎮圧の為にAC試験部隊の投入が決定



Proof of Argument
Where the Fire Burns


 

 

 平穏の終わりが告げられたあの日から

 

 2ヶ月後

 

 少々面倒な手続きがありはしたが……どうにか、配置換えが終了した

 

 

 

はぁ……

 

 ACの輸送が終わり、本部の新たなガレージで自分のACを整備しながら溜息をつく

 

 あの日以降、多くのことが変化した

 

 訓練は実戦を意識した模擬市街地での戦闘が増えた反面、武装のテストは減っていき

 

 試験部隊内の雰囲気も、どこか張り詰めている。

 

 

 

 

 ACも例外では無い

 

 

UNIT


R-ARM UNIT

RF-024 TURNER


L-ARM UNIT

HI-32 BUTT/A


R-BACK UNIT

NOT EQUIPPED


L-BACK UNIT

IA-T01W01 VAPOR

 

FRAME


HEAD

IA-T02-H:EPHEMERA


CORE

IA-T02-C:EPHEMERA


ARMS

IA-T02-A:EPHEMERA


LEGS

IA-T02-L:EPHEMERA

 

INNER


BOOSTER

BST-G1/P10


FCS

FCS-G1/P01


GENERATOR

AG-J-098 JOSO

 

 

 左腕部武装は、かつてゲームでも使用していた

 タキガワのHI-32 BUTT/A(パルスブレード)に換装

 

 ミサイルは外されて

 代わりに、左肩へIA-T01W01 VAPOR(プラズマキャノン)が搭載

 

 ACのエネルギーを使う事になる、新たな射撃武器

 それに対応する為の新型ジェネレーター

 

 

 特にブレードに関しては、威力の向上と共にEN負荷が減少している。

 親友曰くパルス技術の賜物らしいが……

 

 

 テストで使用した事があるとは言え、これからは実戦になるのだ

 

 

(これまで以上に慎重に整備しないとな)

 

 

 

 

 そのまま整備を続ける事2時間

 

「"J"、そろそろ時間です。

 整備は切り上げて出発の準備をしてください」

 

「了解しました」

 

 

 オレンジ先輩の声を機に仕上げをし、整備を終わらせた

 

 

「では、行きましょうか」

 

 

 

 

 変わった事といえば、もう一つ

 

 

 

 

「……あの、一人で行けます」

 

「何があるか、分かりませんから」

 

 

 

 先輩が常に、私に同行しようとするのだ

 

 

 

「……では、部屋の外で待ちますので。

 時間的に、そうですね……10分以内に支度して下さい」

 

「り、了解しました」

 

 パイロットスーツではなく、前世で着ていた様かスーツに着替えながらここ最近の、先輩の行動を考える。

 

 

(何というか……"過保護"だな)

 

(何があったかは分からないが……)

 

(危険な対テロ戦闘の始まりが決まったあの日。

 その時の狼狽えぶりを見るに、私の事が心配で仕方ないのだろうな……)

 

 

 前世の価値観からすれば当たり前の様に思える

 しかし、ここはACの世界だ

 

 

 ACに乗って戦いをする人が狼狽える様なことでも無いだろう。ましてや、私は子供だが一人のACパイロットでもある。

 

(なら何故……? "背景"が分からない……)

 

「"J"? 大丈夫ですか?」

 

「あっ、すみません。今出ます」

 

 

 考えすぎていた様だ。

 急いでドアを開け外に出る

 

 

「では、行きましょうか」

 

 今日赴く場所はACのコックピットでは無い

 

 

 

 

 

 

 

 

 [……紳士淑女の皆様方、本日はここまで足を運んで頂き、誠にありがとうございます。]

 

 [間もなく、技研からの重大発表会を開始いたします]

 

 

 

 

 

 

 多くの人々が詰め掛けている広いホール

 テロ対策のため、警備が大量に配置されている。

 しかし今日、私は客では無く運営側の立場だ

 

 

 

『さて、1ヶ月後に私達の配置換えも含めた発表会があるのだけど……私達も参加する事になっているわ』

 

『……そんなに話す訳じゃないわよ。

 貴方は、ただ、顔を出して意気込みを答えるだけ』

 

『"J"ちゃんは、このセリフを言ってね』

 

 

 少し前に副隊長から告げられた事。

 何でも一般市民に安心を与える為に私たちが顔を出して、隊長がACによる治安維持を宣告するらしい

 

 

 何度もカンペを見直しながらホーリーさんと共に、待機室にて会の開始を待つ

 

 他の先輩方は別の場所で待機しているらしい

 

「…………」

 

 

 カンペの内容も瞼に焼き付いてきた頃に、ふと思いついた

 

 

(ホーリーさんなら、オレンジ先輩の過保護の理由を知ってるのでは?)

 

 

 幸いにも彼は紙も見ずに退屈そうにしている。

 聞くなら、今がいいだろう

 

 

「あの……ホーリーさん」

 

「……ん? 、何だ?」

 

「少し聞きたい事があって……」

 

「まぁ、いいぞ。退屈していたところだしな」

 

 

 許可が取れた。このまま聞けそうだ

 

 

「ありがとうございます。

 オレンジ先輩についてなのですが……」

 

「……あいつか。

 何を聞きたいかは、大体予想がつくが……」

 

「はい、多分思っている通りです。

 ……何故、オレンジ先輩はあそこまで私を心配するのですか?」

 

 

 オレンジ先輩の背景

 それを知らなければ、いけない気がする

 

 

「俺は、この隊には3番目に入った。

 お前が来るまではアイツが一番の新入りで、若かったんだが……」

 

「少なくとも、この試験部隊にいる間にあんな様子を見せる事は無かった」

 

「……だが、ここに来る前は隊長、そして副隊長と同じ新惑星調査を担当するMT部隊に所属していた様だ。

 そこで、何かがあった……としか考えられんな」

 

 あの時の副隊長の様子

 それも踏まえれば、多分彼の言う通りだ

 

「その時のことは俺にも分からん

 ここに来るまでは研究者だったからな」

 

 

「後、もう一つ。

 オレンジは、お前のことを認めてはいる。

 この早さでの技量の上達を相当褒めていたからな。

 事実、お前を武装のテストに推薦したのもアイツだ」

 

「だが一方で、それでは足りない……とも言っていた

 何に、足りないかは分からないが」

 

「こんな所だ。すまないな、あまり力になれなくて」

 

 

「いえ……ありがとうございます。助かりました」

 

 詳しい背景は分からない

 だが、手がかりは得た

 

 

 

 MT部隊の頃の出来事、それを探るべきだろう

 

 きっと、碌なことではないが

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 [お待たせいたしました。

 これより、重大発表を始めます]

 

 暫く待てば開始を告げるアナウンスが聞こえてきた

 ホールは僅かに暗くなり壇上の方を見ると、技研の幹部らしき人がマイクを持って何かしらを言っている

 

 式辞を聞き流し、この後の情報に耳を傾ける

 

 

 [……今回、公開される情報は2つあります]

 

 

 

 [1つ目は別惑星への大規模な移住]

 

 [我々が住むこの惑星"ラウェンナ 02"から、別星系の開発惑星"ルビコン 3"へと赴くのです]

 

 

("ルビコン"……!? 

 まさか、まさか……!!)

 

 

 

 

 [勿論、我々が赴くと言うことは…新たな資源が発見された、と言うこと]

 

 

 

 

 [その名は……コーラル

 

(やはり……!!)

 

 

 

 人々の争いの火種となる物質

 人類社会の破綻を起こし得る物質

 

 覚悟はしていた

 いつしか、それが見つかる事も

 

(まさか、"今"だとは……)

 

 

 

 [今まで発見されてきた資源とは違います]

 

 [新時代のエネルギー資源であり、情報導体でもあるのです]

 

 [正しく、人類社会の飛躍的発展を担う物質

 そう、言えるでしょう]

 

 [故に、この物質を調査するにあたり

 我々"新資源活用技術研究所"は

 その名を変える事を決定しました]

 

 ["ルビコン調査技研

 ……今後は、そう、お呼びください]

 

 頭に詰め込まれて行く情報に、脳の中で何かがパチパチ弾けているような感覚がする

 

 [この大規模移住には"恒星間入植船ザイレム"を……]

 

 

 その後は何かの説明があり

 私達AC部隊の治安維持が宣言されたが

 

 あまり、覚えていられなかった

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 いつの間にか会が終わり寮へ戻ろうと帰路に着いていた時、ある男の子がベンチに座っていた

 

 周りに保護者の姿は見えない。

 迷子になったのだろうか

 

「君? ちょっといいかな?」

 

「……?」

 

「お父さん、お母さんはどうしたの?」

 

「……待って います

 

「待ち合わせ、してるのかな?」

 

 確認を取ると頭を縦に振る。

 どうやら、待ち合わせで合っている様だ

 

 

(…………)

 

 こんな所に一人だけで待つのは、退屈だろう。

 

 

「ねぇ……それならさ」

 

 直ぐに戻る必要もない

 

 

「?」

 

「お兄さんと、お話ししない?」

 

 この子との会話を楽しむ。

 それぐらいは、してもいいと思った

 

 

 20分後

 

 

「へぇ〜、そんな事があったんだね」

 

「うん……! それでね……」

 

 最初は寡黙であったが…話していくうちに、上手く打ち解ける事ができた。

 今は年頃の少年の様に元気に話している

 

 そんな所で

 

「あ、お母さん……!」

 

 待っていた相手が来た様だ

 

「おや、じゃあここまでだね」

 

あっ……うん、さようなら……」

 

「最後に、自己紹介しようか。

 私は"J"という、君は?」

 

ウォ、ウォルターっていいます」

 

「そうか、いい名前だね。

 じゃあ、改めて バイバイ」

 

 

 

 彼が親の元へ向かって行くのを見送りながら、私も寮へと足を向けた。

 

 最近は気が抜けない事が多すぎる。

 純朴な少年との会話は久しぶりのリラックスだった

 

 





ここまで読んで頂き、ありがとうございました

原作前前から原作前に移れそう


活動報告にACについての考察を書きました
興味があったら覗いてみて下さい

プログテック社の救援から帰ったら続き書きます
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