成功報酬−弾薬費−修理費+(特別加算−特別減算)= 作:万年赤字一般傭兵
ナインボールを撃破できたので記念に初投稿です
前回のあらすじ
ACの新機能アサルトブースト、スキャン紹介
「か、体が…痛い…」
アサルトブーストの負荷が思ったより大きかった様だ。部屋に戻り、ベットで休みながらオールマインドから送られて来た資料を読む
(…ACパイロット間対戦機能"ARENA"か…
いいじゃないか!)
これまでとは異なる戦闘が出来る。
とても、喜ばしい事だ
「…ん?」
説明を読むのに集中していて気づかなかったが、通信用端末を見ると母からの着信が来ていたようだ
「…もしもし、母さん、何かあった?」
[今、大丈夫?昨日のことなんだけど…]
「丁度、訓練が終わった所だから大丈夫だよ」
[なら良かった…治安維持の為に帰ってきた…のよね]
「…そうだよ…だから、家には…」
[やっぱり、そうなのね…
いや、母さんの事は気にしないで。
…ただ、気を付けてね]
「ああ…分かったよ。
そう言えば、父さんはどんな感じ?」
[父さんね。貴方の危険な仕事に心配してるけど、一方で成長を喜んでいたわ]
「本当に?喧嘩みたいな別れになったから意外だな」
[最初は戦う事が嫌いだったけど…
それよりも、貴方が自分の道を進んでいる事が嬉しいみたい。少し、寂しそうにしてるけどね]
「そうか…良かった、のかな」
[子供の成長を止める事はできないからねぇ…
じゃあ、そろそろ切るわ。体には十分気をつけるのよ]
「ああ、分かったよ。
母さんと、父さんも元気でね」
話を終え電話を切る。
父が成長を認めているのは、純粋に嬉しかった
更に訓練や新機能の練習をしている内に
気づけば、3日経っていた
"今日は隊長が帰ってくる"
そう副隊長から聞かされ、隊員全員で出迎える事なり、いつもの様にオレンジ先輩が同行しながらも寮のロビーに集合し
「「「「おかえりなさいませ!!隊長!!」」」」
「いや〜すまなかった、だいぶ空けちまったな
アルター、留守の間の仕事ありがとな」
久しぶりに隊長の姿を見た。
前見た時と変わらず、活気に満ちている
「さてと…
俺がここまで離れていた理由を言わないとな」
「本部の警備部隊との擦り合わせをしていた。
今後の合同訓練や協働…そんな感じでな」
「明日から早速始まる。
内容は送っておいたからしっかり確認しとけ」
今まで隊長がいなかったのがずっと疑問だったが、そういうことだったのか。驚きながらも隊長にアイコンタクトを送る
「…だったか、訓練は順調な様だな…
さて、一旦終いだ。解散!」
隊長の号令と共に先輩方がその場から離れて行く
「………"J"?どこですか?」
先輩方に合わせて離れて行く様に見せかけてオレンジ先輩を撒き、事前に決めていた場所に向かった
「……さて、話したい事がある、そうだったな。
良いだろう、言ってみろ」
「ありがとうございます隊長…
オレンジ先輩についてです」
まずは先輩の最近の行動という形で入る
「ああ…オレンジか、副隊長からも聞いている。
すまなかったな、アイツには俺から言っておこう」
特に動じている様子はない
「いえ…先輩方には、これまで面倒を見ていただきました。ですから、オレンジ先輩が不快だ、という訳ではありません」
「ただ、その理由が知りたいのです」
今の所は大丈夫そうだ
(行けるか…?)
「………成程な、気になるのもしょうがないか。
だが、それはアイツの過去の傷だ。
すまないが簡単には教えられない」
「了解、しました…」
「まぁ待て、教えない訳じゃない…
この"課題"をやってみろ。
そうしたら、教えよう」
「は、はい」
最善の結果ではないが、言質は取った。
タブレットに送られた課題を早速確認する
(先輩との…AC戦)
今までは無人MTやガードメカが相手であった。
ACと戦った事は、無い
「確認したな、難しいがお前になら出来る。
頑張れよ」
「了解しました!」
隊長はそう言い、部屋を出て行った
(勝てるのか…?私に)
不安はある、だがそれ以上に
(ああ…楽しみだなぁ…)
目の前に聳え立つ山は…登りがいのある、素晴らしいものだった
「…と言う訳でホーリー先輩、よろしくお願いします!!」
早速ホーリー先輩に頼み込む。
善は急げだ
「隊長から話は聞いている。良いだろう」
「!ありがとうございます!!」
逸る気持ちのまま、先輩と共にシミュレータへ直行
シミュレータとは言え…
初のAC戦に、緊張と高揚感を感じ始める
(私は先輩と上手に戦えるだろうか?心配だ…
けれど、それよりずっと楽しみだ)
電源を入れて早速起動、先輩が使っているシミュレータとの接続を開始
[接続できたな。
君に取っては初のAC戦だと思うが、頑張れよ]
現在自分を含め2機のACだけが、無機質で広々とした仮想空間に存在している
ホーリー先輩の機体
両腕部武装に
両背部武装に
を載せているガンナー機だ
(近づいてブレードを当てないと削られて負けるな…)
即座に戦法を決め
開始の合図に合わせAB*1で飛び出した
450m
突撃する自機とは反対に敵機は即座に跳躍、後退を開始。同時にミサイルを射出して来たが、AB中に機体の進行方向を変えてミサイルの旋回半径内に入り、後ろへと受け流す
200m
敵機 両腕部、そして自機 右腕部の
弾丸が飛び交い、互いの機体へと向かって行くが…
明らかに不利なのは自分の方だ
しかし
(このくらいは無視だ…!近づけさえすれば!)
勢いを止めず、そのまま近づき
150m
相手機がABを起動
(交差…!)
「あぁっ!?」
構えに対してACSが働き、ABが中断され急停止
強い慣性により操作が暴れてしまった。
FCSのロックが外れてプラズマは当たらない
250m
背部に大量の被弾
(攻撃までが…早すぎる…!?)
慌てて敵機を捉えようとするが
先程までの被弾も合わさり
スタッガー
(あっ…)
動きを止めた機体に更に被弾が重なり
だが、まだ動く
「まだだ!」
緊急停止によって十分にENは回復した。
再度、ABを起動
160m
相手がABを起動
それに合わせて
自機体のABを中断
視界端を抜けようとする敵機を必死にサイティング
後ろをとった
50m
AB起動
即座に
80m
エネルギー残量ではこちらが上だ。
だが、相手もそれは分かっている
ABを中断し、QB*2を使用
ドリフトターン*3により瞬時に捕捉され
(さっきの攻撃の早さはこれか…!)
相手機が射撃を開始した
だが、こちらの間合いだ
一気に近づき…
相手のQBに合わせてQB
40m
後隙を狙い、ブレードを起動した
袈裟斬りに与えられる高周波振動の二連撃により
動きを止めた相手
すかさず、チャージが完了したキャノンを撃ち放つ
避けられる余地はなく、ACをプラズマが飲み込んだ
だが、まだ撃破にはならない
80m
自機を振り解こうとする敵機に対し、衛星軌道で近距離戦を開始
先輩のサイティングは正確だ。
FCSのロックからは逃れられない
しかし
ABに合わせて後退
QBに合わせてQB
上昇には素早く下に潜り込む
メインブースタの推力は相手の後退速度を上回っている。故に相手の振り解く動作に必死に合わせることで、ロックを継続出来ずとも距離を取られすぎる事は無く、ミサイルは最早当たらない
「これで…」
射撃をある程度続け、エネルギーが十分回復した所で上昇、プラズマを撃ち下ろす
この距離での回避は、できない
自機も紫色のプラズマに焼かれる。
しかし、相手の方が重傷だ
距離を維持し更に発射
発射
「終わりだ」
動きを止めた機体に左腕を振り上げ…
パルスの斬撃を、思い切り叩きつけた
もう、ACが動く事は無く
試合が私の勝利に終わった事を、物語っていた
ここまで読んでいただき、ありがとうございました
AC同士の戦闘は書くのが難しい…
こんな低レベルだけどご容赦下さい…
ナインボールの謎が解けたら続き書きます