成功報酬−弾薬費−修理費+(特別加算−特別減算)= 作:万年赤字一般傭兵
セラフに空中月光を当てられたので初投稿です
前回のあらすじ
AC2機と初めての命を賭けた実戦
味方の援護もあって勝利し
人を殺したがそれ以上に楽しい
[流石だな…
まさか、AC2機を撃破するとは]
あまりにもの多幸感に頭が茹っている所に通信が入り、我を取り戻す
「い、いえ貴方の援護があってのことです」
[そう謙遜するな、誇れ…それにしてもACか]
「所属は…独立傭兵でしょうか?」
今回の襲撃は予想外が過ぎた。
BAWS製のACは量産型ではある。
しかしそれでも、かなりの金額が必要だろう。
ただの独立傭兵に所有できるものではない
[恐らくはな。どこから得てるかは知らんが、テロリスト共には多くの資金があるらしい。
しかし、一方で人材面は乏しい様だ]
[奴らの中にACを十分に動かせる様なパイロットはいない…その代わりに大金で傭兵を雇ってくるんだ]
「成程…」
テロリストが、ACを維持できるレベルの大金を報酬で支払える。違和感しか無い
(親友に聞いてみるか…)
[だが、これでハッキリしたな。
アンタらAC部隊がいれば、勝てる。
傭兵も少しは弁えるだろう]
今回の相手は練度がかなり低く、一人でも勝てる可能性が十分にあった。
しかしもっと熟練の、強い傭兵が来れば
「そうですね…」
その時は、勝つか負けるかも分からない。
きっと素晴らしい戦いになるだろう
恐怖も不安も心になく、期待だけがあった
任務を終えてレポートを書いてから、シミュレータで先輩と5戦ほど戦う。
その後部屋に戻り早速、親友に電話をかける
「…という感じだ、親友 どう見る?」
[僕は研究者だから…
傭兵の事情に詳しい訳じゃないよ]
「ACの研究に携わるなら、何かしら聞かないか?」
[…そうだなぁ、傭兵のACについてだけど…
現在、BAWSが割引して売っているんだ]
ACという高級品を値下げするとは!
なんとも大胆なことだ
「つまり、所有自体はおかしくないと?」
[そういうこと。
あそこは売る相手を選ばない、加えてACの実戦的なデータを欲しがっている。
使い捨ての傭兵でテストしているのだろうね。]
[それに、その後の整備代なんかは別だ。
売りさえすればそこから利益を出せる]
「ふむ…」
AC市場の競合が殆ど居ない状態。
故に行える、ばら撒き商法
(開発競争はBAWSが制した、ということか)
[まぁこれは雑談程度だね…
問題は次、傭兵の目的だ]
あの傭兵達は"私を殺しに来た"そう言っていた。
一応、レポートには書いたのだが
「何か、違和感でもあったのか?」
[違和感どころの話じゃ無い…
内通者がいるのではないかって事になってる]
「は?何でだ?」
現地のテロリストが対抗する為に、ACの撃破を緊急で依頼した。それだけだと思ったのだが
[……あの傭兵達は技研管轄の傭兵支援システムに加入していた]
[任務の詳細までは分からないけど…
そいつらは君が作戦エリアに入る前の時刻にガレージから出撃していた。そんな事実が確認できた]
それが意味する事は
[君が来る事を事前に知っていた…
恐らくは、テロリストに情報が漏れている。
そういう事だ]
「…にわかには信じ難いな」
[僕も信じたくはないけど…
散々取り調べを受けたし、テロリストの資金源の謎なんかも考えると、本当なんだろう]
[今の会話も、監視役に聴かれているから出来ているだけだからね…暫くは連絡が出来なくなると思う]
「そう、か…気を付けろよ」
[君もね…これから、かなり動きがありそうだから]
会話を終え、電話を切る
(厄介事がどんどん増えるな…だけど)
ただでさえ不穏な未来。
そこへ更なる未確定要素が加わり、良い気はしない
(また別のACと戦えるかもしれない……!!)
ただ、それ以上に新たな闘争が楽しみだ
初任務から2週間
不安はあるが、あの多幸感を元にACの練習に没頭
時に任務でACと戦い、更に幸せになりながらも
シミュレータで模擬戦を何戦も行い
146戦目
[は、速い…]
チューニングでメインブースタの推力を更に上昇、取り回しを悪くしながらも正確な操縦で制御。
上から飛び越え、下を潜り抜け死角に回り込む
そして…とある新技を使い
[捉えきれない…だと]
ホーリー先輩を、圧倒できる様になった
残りAPは約80%、完勝だ
[素晴らしい成長だな、"J"
……その機動は一体どうやって…?]
「褒めて頂きありがとうございます
これはですね………」
新技の方法を伝えるが
[何だそれは…機体もそうだが、体は持つのか?]
「最初は体を動かせなくなりましたが
やって行くうちに慣れました」
[やはり、ドミナントか…更に成長するとは…
…私は、遠慮しておこう]
先輩には引かれてしまった。
この人の協力があったからこそ、出来た技でもあるのだが
[…まあ、それはともかく。
隊長からの課題はクリアしたな?]
「はい!!今まで本当にありがとうございました!!」
[なら、早速隊長の所へ…]
「今日は任務でいないので、帰ってくるまで模擬戦お願いします」
[……あぁ、分かった…]
課題が無くとも、最近はACとの戦闘が増えた。
模擬戦を重ねる事は重要だろう
それに、個人的に非常に楽しい
[……すまない"J"ここまでだ。急用ができた]
更に10戦ほどした所
先輩に急用ができたらしく、模擬戦は終わりになってしまった
残念に思うが、仕方ない
結局その日は隊長が帰還するまで、ひたすらに新技の練習をして終わった
「…まさか、ここまで早く成し遂げるとはな」
「"J"、お前に教えよう。
アイツ…オレンジの過去を」
「知ったからといって、
何かをしろという訳じゃない。ただ…」
「…出来る事ならアイツに示してやってくれ。
お前の強さを。
死ぬ事なんてありえない、そんな強さを」
ここまで読んでくださり、ありがとうございます
4脚限定アリーナから帰ったら続き書きます