成功報酬−弾薬費−修理費+(特別加算−特別減算)=   作:万年赤字一般傭兵

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やっと勝てたので初投稿です

前回のあらすじ
大豊の傭兵起用担当と事実上の専属契約




Ash in the Sugar

 

 [……次のニュースです。大豊所有の山河ダムにて事故が……なお、生存者はいない……]

 

 

 初仕事の翌日 朝3:00

 疲れていた筈なのに何故かいつもより早く起きてしまった。シミュレータを使おうにもオールマインドに止められてしまうため、ベッドの上でニュースを見て暇を潰す。

 

(何か……いいな)

 

 取るに足らない情報の中に一つだけあったもの。普段なら見過ごす様な、よくある事故情報だが、これは違う。

 

(イレギュラーの仲間入りか? ハハハ……)

 

 私による行動の結果だ。例外な彼らの活躍を何処か思い出し、やはり傭兵家業は良いと再度実感した。

 

「このまま……行けばいいが」

 

 

 

 

 

 [おはようございます、ジャック]

 

 [今すぐではありませんが……こちら、次の依頼です。目を通しておいてください]

 

 


 

 

輸送部隊強襲

 成功報酬 結果次第

 前払報酬 0c

 

 [ファーロンダイナミクス社からの依頼です。

 作戦エリアは第17〜16区画間を結ぶハイウェイ]

 

 [作戦目標はここを通過して第17区画へと向かう大豊の輸送部隊。報酬は撃破数によって決まります、最大120,000c となりますが……]

 

 [今回の依頼は一風変わって他の独立傭兵との協働となっており、それぞれ撃破した分だけ報酬を貰える形です。]

 

 [敵戦力自体は護衛のMTが十数機いる程度です。AC同士の協働ならば大した問題にはなりません。]

 

 [説明は以上です。……昨日の依頼が依頼を呼んだ形になりましたね。]

 

 


 

 

「中々良い依頼じゃあないか……」

 

 作戦開始時刻30分前だ。コックピット内で起動準備を粗方終えて再度、依頼を確認

 

(僚機の腕前は分からんが……半々だとしても60,000c。大した相手でもないのに中々良い稼ぎになりそうか?)

 

 皮算用ではあるが期待はしたい。上機嫌で頭のそろばんを弾き、同時に今日かける曲を考えていると

 

 [お待たせしました、ジャック。今回の協働相手の詳細が判明しましたのでそちらに送ります]

 

「!! 本当か? ありがたい、助かる! ]

 

 ケイトからの通信だ、素晴らしい情報を早速確認

 


 

 登録番号:Rv18

 識別名:ドン・サヴァン

 所属:独立傭兵

 


 

「ほう……ほう、成程……?」

 

 番号や名前などが分かったが……ランクがある訳でもなく、そもそも自分の登録番号すら知らないためイマイチ理解ができない。

 だが、写真からわかる機体構成は良い情報であった。

 

(フレームは同じBASHOだが……かなりの追加装甲を施しているな? 加えて右腕にバズーカ、左腕にライフル、左背部には4連装垂直ミサイル、右背部には4連装ミサイルか)

 

 正しく重量機といった編成だ。勝つには……

 

 [間も無く作戦開始時刻です。投下準備開始……]

 

「そろそろか、良い情報だった。ありがとうなケイト」

 

 

 [……AC投下します]

 

 色々と考えた所で作戦が始まった

 

 

MAIN SYSTEM


NORMAL MODE ACTIVE

 

 

 ハイウェイの下にACを潜ませ輸送部隊が来るのを待つ。そんな時に例の僚機がやってきた。

 

「……こちら"ジャック"今日はよろしく頼みます」

 

 [お前が例の新入りか……あぁ遅れてすまないな、こちら"ドン・サヴァン"という。こちらこそよろしくな]

 

 聞こえてきたのは渋みがある男声。

 そして見えるのは情報通りの機体、BASHOの改造機……元よりも一回りは大きく実際に目の前にすると威圧感は中々のものだ。

 

 [まぁ、緊張するだろうが……あまり気にするな。いざとなったら"先輩"が何とかしてやろう]

 

「ハハハ、頼もしいですね……でも負けませんよ、私」

 

 [中々の意気だな……信頼できそうだ]

 

 今回の依頼、達成自体は難しくないが……報酬は取り合いだ、実質的に彼はライバルと言える。

 

 [……間も無く輸送部隊が到着します。戦闘準備を]

 

 [おっと、ようやく来たな……]

 

 互いに鞘当てをしていた所、遂に目標が接近。気持ちを切り替えて咄嗟に集中

 

 ギターの響きにリズムを取るようなシンセの音、そして心を歌う女性の歌声をスピーカーから流しながら

 音に合わせて、ブースターをふかし始めた

 

 

 

MAIN SYSTEM


COMBAT MODE ACTIVE

 

 

「お先に失礼!!」

 

 ABを起動して急上昇、そのまま輸送部隊の中心に突っ込む。彼の機体は鈍重故に速さで追いつけはしない。

 

 [AC!? 独立傭兵か! ]

 [目標は輸送部隊か……速度上げろ! トンネルにさえ入れば撒けるぞ!! ]

 [総員、迎撃!! 押しとどめろ! ]

 

(情報通りか。2脚MTが十数機、それに囲まれるように輸送車両が10輌……とっとと真ん中の車両を撃破して逃げるか)

 

 今回の依頼目標は、あくまでも輸送部隊。周りの護衛部隊は報酬に入らない……故に、速攻をかける。

 

 [は、速い……]

 

 [ダムの修繕を遅らせる訳にはいかん!!弾幕を張れ、近寄らせるな!! ]

 

 目の前から飛んでくるはミサイルにライフル弾、しかしAB中に軌道をちょっと変えてやれば。

 

「この機体の挙動にも、慣れてきたな!」

 

 ある程度は回避、被弾しても大したダメージにはならない。

 そのまま

 

「まずは一つ……」

 

 有効射程に入った車両にライフルとミサイルを撃ち込む。意外にも脆く、速やかに爆散

 

「ハッハッハッ!!」

 

 音楽も気分も最高潮だ。昂る気分のままブレードを起動し、さらに一輌。車両を盾にしながら、更に撃破を続けようと言った所で

 

 [待て! もう一機いるぞ! ]

 

 [ミサイル!? 不味い、守りきれん! ]

 

 盾にした車両にミサイルが降りかかった。

 

「垂直ミサイル……距離を詰める必要などないか!」

 

 どうやら僚機は安全圏から一方的にやるのが好みらしい。だが、ミサイルだけなら、撃破数は大した事もない。

 

「ハハハハ!! 36,000……48,000……60,000……」

 

 頭の中で積み重なっていく撃破報酬。渋い依頼のせいで溜まったフラストレーションは押し潰されていき

 

「84,000……!!」

 

 丁度7輌目を片付けた所で残りの車輌は無くなっていた。即座に反転しABで逃走を開始。

 

(APも10%くらいしか減ってない……! 素晴らしい、素晴らしい!!!)

 

 弾薬費を含めても大量の収支になる。口角の上昇を感じながら包囲するMTの弾幕を抜け、そのまま帰還しようとした所で

 

 [……ジャック、ファーロンから追加の連絡です。護衛部隊の撃破にもボーナスを出すと]

 

「何っ!! いくらだ!」

 

 [1機あたり2,000c です。判断は貴方に任せますが……]

 

「勿論受ける!!」

 

 どうやら、今日は最高の日になるようだ。弾薬費どころか修理費すら賄えそうな追加報酬、ファーロンの太っ腹に感謝しながらMT部隊へと向き直る。

 相方も同じ連絡を貰ったらしく、MT部隊への攻撃を始めていた。両腕のバズーカにライフルを連射してドンドン撃破していく

 

「ミサイルを躱すというのも……存外楽しいな」

 

 流石に誤射が怖い。反撃のミサイルを軽くかわしながら、近接戦は控えて射程ギリギリから単発ミサイルとライフルを撃ち込み……

 

「8,000……まぁこんな物か」

 

 遂に護衛部隊も全滅

 

 

 

 [存外やるじゃあないか。新入りとは、とても思えないな……]

 

「……当然の結果です」

 

 戦闘は終了し、一段落ついた。輸送ヘリもまだ来ないので相方と話をして時間を潰す。

 

 [今回の協働……中々良かったぞ]

 

「私も、そう思います。競い合う形になってしまいましたが……貴方のMT部隊殲滅の手際の良さは素晴らしかった、今度は別の形で会いたいです。]

 

 [そう、だな……]

 

 世辞などではない。前線を張れる自分に高火力の援護ができる彼、難しい依頼では是非とも力を借りたいものだ。

 

 [新入り、身入りがいい仕事を知っているのだが……手伝ってくれるか? ]

 

「本当ですか!? 勿論です!」

 

 傭兵としての先輩、彼が受ける依頼ならば高報酬は約束されているだろう。早速、詳細を聞きたい

 

 [いい食いつきだな。その内容はな……]

 

 ワクワクしながら待った先の返答は

 

 

 

 

 

 危険を知らせるアラート、そして

 

「は?」

 

 [お前を消す事だ。]

 

 目の前から飛んでくるバズーカの砲弾であった

 





ここまで読んで頂きありがとうございます

元ネタは勿論、例のあの人

クッソ読みづらい改行を幾つか修正しました。このまま続けていきますが読みづらい所などあったら教えて頂けるとありがたいです。
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