成功報酬−弾薬費−修理費+(特別加算−特別減算)=   作:万年赤字一般傭兵

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レイヴンズネスト最奥で謎の機械を発見したので初投稿です

前回のあらすじ
読み書きを覚えよう!
→勉強用に父からタブレットがプレゼントされる
→ある程度読み書きできるから情報集めるか…
→お父さんの名前がAC開発者一覧に!?
→今ここ

例の如く、読みにくいので
行間などを調整しました


Waiting for AC

 

 

父がACの開発者なのかもしれない

 

それは私にとって衝撃的な情報であったが、同時に可能性を感じさせた

 

 

(ACはまだ開発初期の段階…

私が大人になる頃に乗れるかは正直不安な所がある)

 

(だが、パイロットを身内から採用しているとしたら

父がACの中核に近いところにいる事実は僥倖だ

コネを使うことで早くACへ辿り着けるかも)

 

 

とはいえ、まだ確定した事ではない。

 

当然ながら同姓同名の人である可能性もある上

ACに乗るための能力が…

身についているわけでもないのだから

 

 

(取り敢えずは父が帰ってくるのを待とう。

その時聞けばいい…あぁ、それまではMT乗りになるための条件をノートにまとめて、ついでに初等教育からの知識を…)

 

 

驚きと期待を胸に父の帰りまで為すべきことを為す

まるでACの新作を待っているようだ*1

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜」

「「おかえり〜」

 

(遅かったじゃないか…)

 

現在午後11:00である

前世なら余裕で起きていられた時間帯だが、今の体では非常にねむい

 

「ジョシュア?まだ起きていたのかい?」

 

「私も寝かしつけようとしたのだけれど…

どうしても貴方に聞きたいことがあるって言って」

 

 

「ジョシュアがか、珍しいな、まぁ分かった。

ジョシュア、一体何が聞きたいんだい?」

 

「お父さんは、アーマードコアを作ってる人なの?」

 

「「………」」

 

質問の後、しばらくの静寂があった

もしかすると、聞くべきではなかったのか?

 

「…何処で、それを知ったんだい?」

「えっと、ネットで」

 

「貴方…これは、」

「賢い子だとは思っていたが

ここまでとはね、仕方ない」

 

 

「お、お父さん?」

公開されていた情報であるのに、小声で話し合う両親に不穏さを感じてしまう

 

「…うん、そうだよジョシュア

お父さんはアーマードコアを作っているんだ」

 

「本当!ならどうやったらそれに乗れるの!?」

「はは、落ち着いてジョシュア、今すぐは無理だよ」

 

 

しまった。そういえば、私はまだ3歳であった

 

いかに言葉を話せようとも、この年齢の子供の夢は突飛なものにしか過ぎないのだろう。

あしらわれてしまうのも仕方ないかもしれない

 

 

「でもな、ジョシュア、これを見てごらん?」

「これ…は」

そう言って父から渡されたのは

一枚の紙だった

 

 

 

関係者各位

 

 

技研周年記念セレモニー開催の通知

12/21開催

〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜

今回はAC技術発展を祝して、ACに関するイベントが予定されています

〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜

以下は特定の関係者及び招待客に限るものになります

 

シミュレータ体験、ACカメラの映像の公開……

また、ACパイロットとの交流も行われます

 

 

 

「本当は、誕生日のお楽しみに取っておきたかったんだが…

まぁ、仕方ないか。

お父さんはアーマードコアを作っているからな

ジョシュアと母さんをここに招待出来るんだ」

 

「ジョシュア、お父さんはアーマードコアを作る人で、それに乗る人じゃない。

だが、これならどうやったら乗れるようになるか直接聞けるだろう?」

 

「お父さんはこの日忙しくなるけど 私がジョシュアに同伴するからね。心配しなくても大丈夫よ」

 

「お 父さん、お 母さん…ありがとう…」

 

ああ、この人たちは正しく私の両親なのだろう

 

 

 

これまでも沢山の愛情を私に注ぎ

この年齢でも意思を尊重してくれている

 

 

 

今まではACへの興味だけで殆ど考えもしなかった。

けれど、今だけは両親への感謝で一杯だ

 

 

 

「さぁ、ジョシュア もう寝なさい

あまり夜更かしするとAC乗りになれないぞ」

「そうよ、ジョシュア お母さんと一緒に寝ましょ」

「…うん、おやすみなさい」

 

 

 

 

この時抱いた両親への気持ち

私は一生忘れることはないだろう

何があっても…

 

 

 

 

 

 

 

それからの勉学にはより一層身が入った

 

また、激しいものは出来ないが運動もネットの知識を活かし、やり過ぎない範囲で行なっていけたのだが

 

 

いくつかの問題もあった

 

 

「…じゃあ、ジョシュア 出発するわよ」

 

今、私は車に乗って、とある場所に向かっている

とは言え望ましい場所ではない。目的地に近づくごとに

 

妙に高い音が聞こえてくるような気がしてならない

 

 

 

「はい…ジョシュア、友達と仲良くするのよ」

「うん、わかった…」

 

甲高い音が最高潮に達そうとしているが、一方で低いエンジン音は遠ざかって行く

そうだ、ここは

 

「幼稚園か…」

 

幼稚園だ

 

「帰りたい…」

 

3歳の誕生日ぐらいから"幼稚園に入れる"

そんな話が急に出てきた。

 

しかし、その時はACを目指してとにかく何かをしたかった時であり、読み書きの勉強などを必死にやるから

まだ入れないでくれと両親に直談判して入園を防いでいた

 

そのときは、父の賛成もあり何とかなったのだが…

半年ほど経つと、読み書きが十分なのも相まってか

両親揃って幼稚園に入園させてきた

 

知識だけでなく社交性も大事だという主張はわかるが

 

 

 

「〜はい、じゃあ次の…これは何かな?分かる人〜

………うーん、ジョシュア君、君は分かるかな?」

 

「建築用MTです…」

 

「正解〜!ジョシュア君は物知りね〜

皆んなは何処かで見たことあるかな?

これはね…」

 

「…それでね おとうさん とね わたし とね ゆうえんち でね じぇっとこーすたー がはやくて すごくてね まってぃー*2が かわいくてね…」

 

(ファ…ファーティマ……?)

 

 

何というか、精神的に辛い。

自分が例外だとは、分かっているが

ここまで落差があると、辛い。

 

だが、両親には大きな恩があり、中身は大人だ。

そう言い聞かせ、幼稚園に通い続けた

 

 

 

 

 

いろいろあったが、あっという間に時間は過ぎて行き

気づけば4歳の誕生日だ

 

 

「「ジョシュア!誕生日おめでとう!!」」

「うん、ありがとう!」

 

 

「さて、ジョシュアは何か欲しいものはあるかい?」

「欲しいもの?あの記念セレモニーがプレゼントの代わりじゃないの?」

 

「あぁ、それは色んなことを一生懸命に頑張っているジョシュアに向けた私からのご褒美さ。

それとは別に何か欲しいものをあげようと思ったんだ、ほら最近は色んなゲームとか漫画とか…」

 

父の溺愛振りに相変わらず驚かされるが

それなら好都合だ

 

「!それなら、これが欲しい!」

 

タブレットで欲しかった教材を指差し父に伝える

 

「これは、中等教育でのワークのセット…?

あぁ、勿論いいんだが…もっとこう、遊びたいものとか…」

 

「ううん、今はないよ。それより勉強したい!」

 

「そ、そうか…」

父に少し引かれている気がするが、勉強する分なら問題はないだろう

 

「あぁ、それと例のセレモニーは1週間後だが

準備とかは大丈夫か?」

 

「うん!質問することもノートに書いたし

他にも色々用意できたよ!」

 

「なら良かった、体調にだけは気をつけるんだよ」

「そうよ ジョシュア、以前の発表会みたいに

寝ないのはダメだからね」

 

「う、うん 分かったよ…」

 

以前の発表会、興奮で眠っていなかったことは母にはお見通しだったらしい

とはいえ、今回はパイロットと直接話すのだ。

寝不足にならないように気をつけよう

 

こうして1週間後に控えたセレモニーを前に、絶対に風邪を引かないように過ごし

 

 

 

 

 

 

気づけば、セレモニー当日だった

 

この日、私は、

後の大親友、そして恩師に出会うこととなる

*1
最新作AC6は前作のACVDから十年もの時を隔てて発売された、そのためAC6発表までACシリーズでは、新作の登場が多くのプレイヤーから強く望まれ続けてきた

*2
マッティー2、2脚MTがデフォルメされたゆるキャラ、遊園地でも人気だがMT教習所などのポスターにもよく使われている、かわいい





ここまで読んでくださりありがとうございます

今だにACに乗らない主人公がいるとは、とんでもない奴だ

そろそろ物語が加速しますので何卒よろしくお願いします

アンバー・クラウン近辺に着いたら続き書きます
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