成功報酬−弾薬費−修理費+(特別加算−特別減算)= 作:万年赤字一般傭兵
私は面倒が嫌いではないので初投稿です
前回のあらすじ
ジョシュア…お前にも…友人ができた…
友人とこの先も行動できる嬉しさ
そして、普段よりずっと美味しい昼飯を噛み締めた後
現在
14:00
「認めない、こんなことなど、私は認めない……」
「ジョシュア君…」
今、私は、非常に、絶望している
「まぁ、残念だけど仕方ないわね…」
「ジョシュア君みたいな小さい子じゃなぁ…」
機能以外は死んでいても操縦できたAC
シミュレータなら、今でもできる、と思っていた
しかし、
[身長が150cmを越えていなければ
シミュレータの体験はできません]
(じょ、冗談じゃ…)
シミュレータの機械は、コックピットをそのまま切り出したような形である
だが、ACにしては珍しく*1
人道的にも、幼児サイズのものは無かった
だから、
「…届かなかったか…」
どうしようもないのだ
「…えっと、そうだ!
別のイベントに行こうよ!」
「ほら、例えば最新MTの紹介とか…」
「そ、そうね ジョシュア、そうしましょう?」
「こればっかりは仕方ないさ、な?」
まずい、大人であるのに気を遣わせてしまっている。
何とかしないと…
「いや、大丈夫だよ…
君だけでも体験…」
その時、妙案が思いついた
(そうだ!使えなくても…)
「係員さん!ちょっと聞きたいことが…」
数分後
「ね、ねぇ、本当にこれでいいの?」
「うん!誰かが操縦している所を見るのも、また別の面白さがあるからね!」
今、私は、とても充実した時間を、シミュレータ内で過ごしている
とは言っても操縦の体験をしている訳ではない
『…シミュレータの体験はできなくても、 友達と一緒にシミュレータの中に入ることはできる?
僕、背が小さいから体験出来なくて…』
『えっ、友達と?ちょっと待ってね
………はい、…はい、IDカードが……!?…はい、分かりました
…お兄さんに少しだけ時間をくれないかな?』
『分かりました!ありがとうございます!』
そう、体験はフロームット君がやっている。
そしてその映像を私が見ているのである
父の七光りだが、使えるものは使って正解だった
「えっと、じゃあ始めるよ」
「うん!楽しみだなぁ」
フロームット君が左レバーを前に倒す。
すると、仮想空間のACが歩き始めた
「す、凄い…本当に動いてるんだ…」
「歩いているだけなのに、何か感動しちゃうね」
迫力こそ現物には劣るものの、ゲームとは違う操作でありながら同じような動きが見れると言うのは
先程のように、何処か胸に来るものがあった
「よし、じゃあ次は…ブーストだね」
続けて2つある内、右のフットペダルを踏む。
今度はブースターから橙色の炎が吹き出しACがその速度を上げて行く。
「!は、速い!」
「おぉ…」
仮想空間であるためぶつかっても怪我の心配はない
しかし、雰囲気に圧倒されたのだろうか。
速度計の数字に比例して、緊張が高まり始める
「…次は、跳躍、」
更に左のペダルを踏む。
すると、ACが一瞬、僅かに屈み
離すと同時に、その体も地上から離れた
「わぁ…」
「すごい…って、あっ!」
! CHARGING !*2
飛び立った後、しばらく上昇し続けたAC
しかし、夢中になりすぎたらしい。
いつの間にか、エネルギーは底をついていたのだ。
そして、懐かしいが冷や汗が出そうな警告音を立てて急降下を始めた
「〜!?えっ、えっ!ど どうしよう!」
「お、お 落ち着いて シミュレータだから
何にも問題は起きないはず…」
しばらく空を切る音と、けたたましい音が続いた後
鈍い重低音が響き渡った
「ハー…ハー……心臓に悪いよ、これ…」
「うん…本当に…」
ブースターの補助もない緊急着陸。
しかし、ACSが上手く働いたのだろうか、ACは見事な着地を果たし今は何事もなかったように直立している
「ちょ、ちょっと 休憩させて…」
「そうだね、そうしよう…」
こうして、ハプニングこそあったが
私達は最後までこのシミュレータを楽しんだ
「…よし、次は…。
クイックブーストからの、急旋回をやってみよう」
「え"っ ちょっと待っ…」
「? どうしたの…って、おぁー!?」
「ACSが、ACSが悲鳴を上げてるよ!?」
…寿命は縮んだかもしれないが
「あ、おかえりなさい」
「やっと戻って来たか…その様子だと…
随分、楽しんだようじゃないかい」
「う…うん楽しかった、よ…ウッ」
「ホント、ほんとにね…」
お互いグロッキーになりつつも、這い出すようにシミュレータから抜け出し互いの母の元へ向かう
「今の時間は…14時50分だな
次までに1時間は余裕があるか。ちょっと休むか?」
「そうね…その状態じゃあ満足に話せないでしょう?」
「「はい…そうします…」」
シミュレータの中では興奮で頭から抜け落ちていたが次の時間にはパイロットとの交流があるのだ。
決して、しくじる訳にはいかない
「僕たちにとっては次が本命だね…休もうか」
「うん、そうしよう」
だから、1分でも早く体を休めることにした
そうして、50分ほど過ぎ
「ジョシュア そろそろ行くわよ」
「ほら、聞いた通りだ行くぞ」
「「はいっ!」」
大いなる期待を胸に、遂に私達は進み始めた
ここまで読んでくださり、ありがとうございます
ACS(Armored Core Simulator)
高評価こそが、人間の可能性なのかもしれない…
猫っぽい猫さん
高評価していただき、ありがとうございます!
ウェンズデイ機関襲撃ミッションから帰ったら
続き書きます