まあ、でも多分大丈夫ですよ
後予想ですが、今回で踏み台君の株がものすごく下がると思います。
さて、先程何があり、今俺がどういう状況に置かれているのか整理しよう。
まずはアリサ達と弁当を食べていたら王牙君に決闘を申し込まれた。
訳もわからないまま弁当を食べ終わり、授業をうける。
放課後になり、王牙君に呼ばれた体育館の裏になのは達と来た←今ここ
「幸司ー!よく分かんないけどそんなのさっさと終わらして帰るわよー!」
「幸司君!気をつけてね!」
「何するか分かんないけど、頑張って!」
そして、王牙が待っているすぐ近くの所で、上からアリサ、なのは、すずかの順でそう声をかけられる。
俺的にはこんな事したくはないが、まあ、あの王牙といえどこの小学校で殴る蹴るなどの決闘をするわけ無いと思うので大丈夫だろう。
やるとしても多分スポーツか何かだろ、それか防具を着けて剣道をするか……とまあ、そんなところだろう。
「はあ……面倒くさいしさっさと終わらして帰るか……」
ここまで来たからには面倒くさいので帰るなんて言えるわけもなく、溜め息を吐きながら王牙が待っているであろう体育館裏に足を踏み入れる。
「ふん、逃げずに来たようだなモブが…」
「ん、で、何のようだ?俺はさっさと帰りたいから早めに終わるもんにしてくれよ?」
俺が王牙に対して欠伸をしながら面倒くさそうにそう言うと、その態度が気に食わないのか、強く俺を睨みつけてくる。
「ふん、お前なんかに言われなくとも、直ぐに終わらせてやるさ…」
王牙は俺を睨むのを止め、鼻で笑い、今度はニヤニヤした表情で此方を見てくる。
何だかヤケに気持ち悪いな……口には出さないけど
「ふーん、じゃあさっさと終わらせようぜ」
「……ああ!お前の人生をな!!王の財宝よ!!」
「はぁ!!?」
王牙がいきなり訳の分からない事を口走ったかと思えば、王牙の後ろに金色に歪んだ空間が形成され、その空間の中から様々な形をした剣など…武器が出現する。
「発射ぁ!!」
しかし、驚いている暇は無い、ある一定の数、武器が出現すると、王牙は手を振り、それと連動するように武器が風を切って飛んでくる
「ちぃ!!」
頭の中でとりあえず、今は命の危険であると結論づけ、飛んでくる武器をしゃがむ、または転がるなどして避ける。
「モブがいっちょ前に避けてんじゃねぇ!!死ね!死ね!死ね!死ね!死ねぇぇぇ!!!!」
王牙は俺が攻撃を避けるのが気に食わないのか、先程よりも、武器の量と速度を上げ、当てずっぽうに射出する。
勿論こんな単調な攻撃に当たってやるほど幸司は軟弱じゃないし、優しくもない。
今までちょくちょくやっていた訓練を生かして、紙一重で避けていく。
しかし、小学生がどうしてここまで不自由も何もなく動けるのかというと、それにもちゃんとした理由が存在する。
その理由はたった一つで、デバイスなどを体に装着して、空を飛んだり、滑空したりなどをしていると、どうしても体にGがかかるのだ、そのため、腕立てなどしなくとも、Gによって体力と筋力は勝手に鍛えられていくのだ。そのため今、幸司は王牙の射出する武器を難なく避けていく事ができているのである。
「王牙君!?何やってるの!!?」
「何、物騒なことしてんのよ!!?」
「こんな危ないことやめて!!」
「(くっそ、このバカが…!こいつなのは達が見てる事、何も気にしていやしねぇ…!!)」
王牙が金色の空間から武器を射出する。という摩訶不思議な現象を目の前にして、なのは、アリサ、すずかは王牙に制止の声をかける。
だが、その呼びかけにも王牙は応じず、それどころか更に速度と量を上げる王牙に対して内心で悪態をつく
「てっめぇ!!魔法も何も知らねえこいつらに、なんてもん見せてんだぁ!!このボケがぁ!!」
「はっ!どうせASになればアリサもすずかも魔法を知るんだよ!!それが遅いか速いかの違いだけだ!!」
王牙に対して内心だけでなく、口から思い切り罵倒の言葉を吐く。
しかし、俺の言葉を何の気にも止めず、王牙は口元を歪めて笑う。
そして数十秒の間、王牙の後ろの空間から射出される武器を避け続け、王牙は遂に痺れをきらしたのか、剣を二本構え、俺に向かって突撃する
「死ねぇぇぇ!!」
「死ぬかぁぁぁ!!」
ブンブンと力任せに降る剣を体を捻るようにして、避ける。時折混ぜてくる足技には逆に膝蹴りをぶちかましてかえす。
そして、王牙の少しの疲弊により生まれた大きな隙の間に、顎に向かってアッパーを決める
「ドリャァァァ!!」
「あがぁぁぁぁ!!?」
いきなり顎を殴られ、口の中や舌を噛んだのだろう。
王牙は口の中から血を流し、言葉にならない悲鳴を上げ口元を抑える
「やりやがったなぁ!!このクソモブ野郎がぁぁぁ!!!」
「ダァァァ!!」
激怒して、冷静さが欠片ほども無くなっている王牙にとどめをさすために、射出される武器の中を一気に駆け抜ける。
……この時俺は多くの間違いを犯していた。
まず一つは、なのは達にデバイスを見せないようにとして、武器を持たなかった事…そうすれば早く決着を着けられただろう。
二つ目はなのは達の安全のために防御魔法も結界も何も施していなかった事。
そして最後……三つ目の間違いは…勝負を急ぐあまりに、後ろにいるなのは達を忘れていた事だ……。
「「「ひっ!!?」」」
「っつ!?」
なのは達が同じような悲鳴を上げ、互いに身を寄せる。そこには、王牙の放った武器が一直線に飛んでいた。
「「「ーーっ!」」」
そして、3人がくるはずだろう痛みに耐えるため、必死に目を閉じ歯を食いしばっていたが、その痛みが来ることはなかった……。
「っづは…!? 何とか……間に合ったか……」
「え……?」
「嘘……!?」
「なん……で…?」
3人が恐る恐る目を開けると、そこにいたのは、多くの剣に体を貫かれ、全身から流血している幸司だった……。
「ひゃは!ははははははっ!!!やった……!やってやった!!これで……これで俺様がオリ主だぁ!!」
王牙は俺を殺せたと思ったのか、体をプルプルと震えさせ、盛大に笑い声を上げる。
その顔は完全に悪役のそれに染まりきっており、下手をすれば警察に呼ばれそうな程だ
「大丈夫!?幸司君!!?」
「幸司!しっかりしなさい!」
「どうしよう!?冷たくなってきてるよ!!」
そんな王牙を気にも止めず、なのは達は血だらけになっている幸司を抱きかかえ、幸司が冷たくなっている現状に対してオロオロしている。
ここでは、救急車を呼ぶというのが一番の方法なのだが、いきなり見てしまった魔法、好きな人の瀕死の2つが重なり、なのは達はどう対処していいか解らず、ただ涙を浮かべる事しかできない
「死に損ないのモブ如きが!!いつまで俺の嫁にくっついてんだぁ!!?」
「うげ!?あがぁぁ!!?」
なのは達にくっついているのが気に食わない王牙は、瀕死の幸司に対して、王の財宝から剣を2つ飛ばす。
一本は肩の骨を抉るように突き刺さり、もう一本は、背中を貫き、胸から剣の先が突き出る
「もうやめて!もう、やめてよぉ!!」
「幸司が幸司が死んじゃう!!」
「お願いします!お願いします!もうやめてください!!」
まるで罪人のように剣に貫かれた幸司を守るように抱きしめ、3人は泣きながら王牙に許しを請う。
幸司は剣が肺にかすったのか、ヒューヒューと息を吐き、虚ろな目から血を流す
「いくら可愛い嫁達といえども、その願いばっかりは無理だなぁ……だって、嫁達の洗脳を解くにはこいつを殺さなきゃならないんだ。こういうのはオリ主であるこの俺様の役目だろ?」
王牙は口元を三日月のように歪め、剣を幸司の頭の上に構える
「もう止めて!!本当に幸司が死ぬじゃう!?」
「嫌ぁ!幸司君を殺さないで!!」
「何で!?何でこんなことするの!!?」
「直ぐに洗脳を解いてやるからな……天の鎖(エルキドゥ)よ!!」
王牙は幸司を必死に守ろうとするなのは達を、王の財宝から出した天の鎖でなのは達を抑え、剣の刃先を幸司の頭に当てる。
「終わりだ!モブ野郎がぁぁ!!」
「「「嫌ぁぁぁぁぁ!!?」」」
そして、王牙は剣の柄を抑え、幸司の頭に思い切り体重を乗せるようにして剣の柄を押した。
そして、血飛沫が飛び散り、体育館裏になのは達の悲鳴が響いた
ちょい短かったですね、次はちゃんと文字数は多くするので大丈夫ですよ