百合天使VTuberとなった転生天使の配信記録 作:嘘しか言わん狐
そいつは、私の天敵だった。
百合シエル…奴は天使だ。天使は…嫌いだ。
しょこら様のご命令だからしかたなーく会うだけだ。
ぐるぐると痛むお腹を撫でて、トイレットペーパーをこの私の高貴な巻角のように多めに巻き取る。
私は誇り高き大悪魔の娘だ。
薔薇バトスの名は、父に倣って付けた誇り高き名。
天使などに負けはしない…!
【たたかう】天使と戦う配信【ライブライフ/薔薇バトス/百合シエル】黒薔薇365軍隊…その他
「毎日あたしに恋しなさい!偉大なる365軍魔界の公爵!薔薇バトス様よ!」
「天界学校主席卒業の百合シエルです。こん天使〜」
・こん天使〜
・こん天使
・恋してる〜!
・バトスに恋しとんで
「今日はバトスちゃんのチャンネルに来ました。百合天使」
「ふふん!突然だけど百合シエル!貴様に決闘を申し込むわ!」
「はい?悪魔を殺す魔法撃ちますか?確殺天使」
「やめてよ……」
・弱い、悪魔弱い!
・バトスちゃんクソザコなのになにで勝つ気なんだよ
・天界学校主席卒業VS魔界学校2年中退
「うるっさいわね!!勝つわよ!アソビ大戦で!!」
正直ああいうゲームは苦手だ。
でももし得意分野で負けたらどうする?
かといってなにもゲームをしなかったら私は話せないし。
「正直普段バトスちゃんの配信見てる感じだと到底負ける気がしないのですが。常勝天使」
「はぁ〜〜〜?ふざけんじゃないわよ!この薔薇バトス様が貴様ごときに負けるわけないじゃない!」
・なぜ勝ち目のない闘いに挑むのか。
・ダークリングとかメカルギアだったら上手いのに、アソビ大戦みたいなそういう運ゲー苦手じゃん
・相手は天界学校主席卒業百合天使だぞ?
うるさいわね!!アソビ大戦くらい緩くないとトークになんないでしょうが!そもそもゲームでもしなきゃ話せないわよ!!こっちは緊張で口ぱさついてんだから!!!
「では…お好きなゲームを選んでください。余裕天使」
「くっ……なめやがって!ご…五目並べよ!!五目並べでバチボコにぶっ飛ばしてやるわ!」
「良いでしょう、もしバトスちゃんが負けたらしょこ×バト百合同人誌【ローズショコラートの淡い恋】を読んでもらいます。同人天使」
「くっ…こいつ…本人にナマモノ見せるか普通…!?」
・あの同人誌マジで良かった…泣ける
・感動した。繊細で優しい絵柄に、綿密な心理描写が突き刺さるんだよな
・悪魔同士の甘美な関係に戸惑うバトスちゃんが良いんだ
・どこで売ってますか?
「うちのリスナーが一晩で書き上げてくれました。最速天使」
「え、すご……一晩で?」
・ちょっと興味持ってて草
「はぁ〜〜!?興味無いし!マジありえないから!あたしはBL派よ!!ぶつかり合う筋肉と筋肉、それより美しいものある!?」
「なんと不浄な…!!BLなど許せません。激昂天使!BLなんて9割下品なエロなのに書店に侵食しているのですよ!なんという悍ましい…!ちゃんと18禁コーナーに置きなさい!!赫怒天使!!!」
・天使、キレた!
・カクド天使…?
・分かるかも、あれ普通にエロ本ちゃうん?
・いやでも法律はセーフって言ってるし…
「なによ…!百合だってマイナー性癖じゃん!それなのに百合漫画専門誌が普通に売られてるじゃん!何が違うのよ貴様!」
「コミック百合王女はエロは書いてないでしょう!?純情天使!!!」
・天使ブチギレで草
・エロが許せない天使
・エロに厳しい、これは清楚なのでは?
「う、うん…それはそうよね…うん…」
・薔薇バトス、敗北
・Q何が違う?A性的表現が違う
・男の人は男の人同士で、女の子は女の子同士で恋愛すればいいじゃない
確かに私の読んでる奴…書店に並んでたの、結構エグい描写あったわよね…なにも言い返せないわ。
人間界に来たばかりの頃はΩとかαとかあるんだ〜人間って進化してんのね〜と本気で思ってたのが懐かし…
「あ、勝ちです。勝利天使」
「あ………」
・草
・5手で負ける悪魔
・五目並べで五手で負けるな
・敗北RTAやろ
「…あんた、もしかしてわざと怒ったの?私の判断を惑わせるために…」
「さぁ、どうでしょう。謀略天使」
・あ、謀略天使って言ってるからこれわざと突然怒ったフリしたな…?
・その割には結構なキレ方だったが
・どこまで計算でどこまで本気なのか分からん。知性天使
「く……つ、次は……あの、そう!オセロよ!白と黒…天使と悪魔、まさに雌雄を決するに相応しいと思わない?」
「2戦でもう決しちゃうんですか?煽惑天使?」
「はァァァ!ぜんっぜんやるし!勝つまでやるし!」
「じゃあやりましょうね、たっぷり。誘導天使」
「……ぁぁ…」
雌雄を決する、と言うことで早いことコラボを終わるつもりだったのに……おのれ天使、逃げ道を潰された…!!
「ふふん、じゃあこの辺から…」
「あ、じゃあここに。無心天使」
「ここ!」
「はいここに。無心天使」
「ふふん、私の方が上よ」
「ではここに。無心天使」
・天使迷いがなさすぎる…
・あれ、これって
「ここ!」
「じゃあここに。無心天使」
「ここ!」
「あ、勝ちました。勝利天使」
「んぇ???」
・わぁ、真っ白
・10手で終わったな
・ネットで探したら出てくるテンプレの勝ち方
・逆になんでそんな綺麗にハマれるんだバトス
「おとなしく得意なアクションゲームでくればいいのに、臥竜天使」
「う…運なら…そう!古き良き悪魔のゲーム!誇り高き我が父はベガスで荒稼ぎしてたわ!!テキサスホールデム・ポーカーよ!」
だいたい天使相手じゃ悪魔の身体能力なんてあっても大した意味ないじゃない!
相手が天使でさえなければアクションゲームなら負けるわけ無いってのに!しかもこいつ主席でしょ?どう考えてもクソ強いじゃない!
「いいですよ、天界でもポーカーは人気のゲームですから。智略天使」
「リアルのポーカーなら“イカサマ上等”だけど、お行儀のいい天使なんかにポーカーできんの?」
「バレなきゃイカサマじゃないんですよ。背信天使」
まず、私のカードは…ツーペア。
まだフルハウスを狙えるわね。
「レイズ、ガンガン攻めてやるわ」
「バトスちゃんに攻めは似合いませんよ、百合天使」
「受けは貴様だろ」
って…ちょっと待って、今こいつしれっとレイズしたな?
よほどいい手札なのか?この私はまだ完成していないのに、迂闊に賭けるわけには…
「あれ、どうしました?もしかして…カード揃ってないんですか?推測天使。で、あるなら賭けるわけには行きませんよね、納得天使。だって負けたら悪魔の名が廃りますもんね!悲運天使?」
「貴様…煽ってくれるじゃない…!でもね、そんなもんでこの私を乗せられると思ってるの?」
「ほう、やはりあなたは揃ってない。乗せられるって自覚があるんですから。レイズです、倍掛天使」
「………乗ってやるわ…!この私は誇り高き大悪魔の娘よ…!この程度のギャンブルぅ!乗ってやるわぁ!オールイン!」
よし、よしよしよし来たぞ!
フルハウス!くらいやがれ天使!貴様の負けだ!
「危ない危ない…土壇場で1枚手に入ってなければ負けてましたよ……四枚天使」
「なっ……フォーカード…!?」
土壇場で手に入ったって…スリーカードでレイズ上げまくってたの…?イカれてるわね天使…
・なぜあの場でオールインしてしまうのか
・この悪魔煽りに弱すぎる
・なんで敗北RTAしてるのこの悪魔
「あーくそ…お腹痛い…」
「じゃあ次で最後にしましょうか。バトスちゃんお得意の戦闘…このボクシングでお相手しましょう。格闘天使」
「…やってやるわ、こいよ!天使なんぞより悪魔のほうが優れてると証明してやる!」
・格闘に関してはバトスちゃんガチで強いからな…
・ダークリングで道中だいたいパリィでなんとかしてきた悪魔
・ジャストガードとかパリィが異常に上手い
・フレームの隙間と隙間認識してそう
「教えてやるわよ天使…!悪魔の世界にKO負けは無いのよ。最後まで張り続けた奴が勝つんだ!!」
「速攻…しかしあまい!瞬間天使!」
・あぁっ!!バトスのパンチを逆にシエルがパリィした!
・これは決まったか…?
・いや違う!シエルちゃんの溜めパンチは届かない!パリィから操作可能になるまでの一瞬だが、溜めに使ったからバトスちゃんは一瞬早く飛び退く事ができたのだ!
・なんか急にコメ欄生き生きしだしたな…
「っるぁ!受けてばっかりか!」
「なるほど読みづらい。しかし、対応天使」
やっぱり強いじゃないの…!
こいつもカウンター主体、溜めを利用したフェイントも上手い。だけどまだまだだ、経験値もある、まだ私のほうが強い!
「おっと…!迂闊天使」
「っし!入ったぁ!!」
・上手い!カウンターをフェイントで逸らして鳩尾に一撃を入れた!!
・ボクシングにおいて鳩尾はデカいぞ
・一気にスタンゲージが溜まるからな
「とどめくらえ!」
もう一撃鳩尾にいれればスタン入るはずだ。
それなら攻めるだけ!右ストレートを叩き込む!
「それを許すほど天使は甘くないですよ、本気天使」
・おぉ!クロスカウンターだ!!
・ほんとにアクションゲーになった瞬間に強いやん悪魔!
・バトスちゃんはゲーム自体は上手いんや、ただ頭使うのが下手なのと運がないだけで…
幾度かの殴り合いに、もう言葉は必要無かった。
読み合い、削り合いの果てに決定打を打てずに最後の12ラウンド。
天使と悪魔に長時間戦闘の集中力切れなど存在しない。
「バギンッ」と嫌な音と共に、悪魔の拳が届いた。
「………」
・バトスちゃんが勝った!!
・なんの音今の?
・やっとバトスちゃんが勝てたな
「ふふ、流石ですね。バトスちゃん。称賛天使」
「ふざけんじゃないわよ…!!」
・バトスちゃん?
・最後の最後で勝ったな
「こんなもん勝ちに入んないわよ!!シエル…!こんな終わり方あんまりよ……!!せっかく楽しくなってきたのに……早くコントローラー買い替えなさいよ!」
「……分かってましたか、破壊天使」
・…もしかしてコントローラー壊した?
・あーさっきの音…
・ゴリラかよ
こんなの勝ちじゃない。
勝利っていうのは正面から殺りあって力で相手を跪かせる事。倒されても倒されても向かっていって喉元を食い破る事…昔父が教えてくれた。
「ねぇシエル!次はもっとしっかりした格ゲーやろうよ…この私がはじめて取った一本がこんなクソみたいな終わり方なんて嫌よ。後で正式に決着つけてやるから!」
「ふふ、コラボのお誘いですか?勿論です。幸福天使」
・あのバトスが…コラボの誘いを…!?
・運営に“必ず!!!”出席するように言われた顔合わせに無断欠席したあの薔薇バトスが…コラボを誘ってる…!
・同期と会うのが怖くて下痢してた悪魔が……成長したな…
「なんで下痢したこと知ってんの…?怖…」
・マジでなんで分かんだよ
・きっしょ
・後方腕組み面してんじゃねーぞ
「バトスちゃん、私とのコラボ、どうでした?克服天使?」
「……まぁ、悪くないんじゃない?」
「3期生皆いい人ですよ。少なくとも私よりは話しやすいんじゃないですかね?自虐天使」
「ふふん、かもね」
「今度3期生集合コラボがあるってマネちゃんから聞きました?確認天使」
「知らない。見てない、行かない」
「仕事の連絡を無視しないでくださいね。常識天使」
「………」
・無責任な韻踏むな
・今日は普通にスラスラ喋れてたのに
「実際会って話すのはどうってことない。会わなきゃいけないって思うのが辛い。仕事人間のガーベラとか話合う気がしない」
「ガーベラさんはバトスちゃんの嫌なこと押し付けとけば喜んで代わりにやってくれると思いますよ。外道天使」
「…分かったわよ、やりゃいいんでしょコラボ。言っとくけど私、雑談だったらフケるからね…アドリブ苦手なのよ」
「大丈夫です、大悪魔の娘なんでしょう?天使にできることができないんですか?煽動天使」
「は?出来るわ、雑談くらい」
・悪魔チョロすぎて草
・コミュ症というよりは人見知りだな
・ていうかシエルちゃんの存在がバトスちゃんにとってやりやすいんだと思う……一緒にやろう?だと断る余地があるけど、一緒にできないんですか?大悪魔なのに?嘲笑天使wされると逃げるわけにはいかんからな。逃げ道を潰されるとすぐ煽りに乗っちゃう所あると思う
・急に分り手が現れたな…
・つまりそれってよ、てぇてぇってことなのか?
「は、ありえないですけど!天使はないわ〜!」
「なるほど、照れ隠しですね、把握天使」
「はい終わり〜!また恋しに来なさいよねー!」
「え、終わるんですか?おつて」
・終わった!?
・おい悪魔ぶつ切りやめろw
・おつ天使ー
・おつ天使
「はぁ……シエル…絶対後で決着つけてやる。そのためよ…そのためのコラボってだけ。ぜんぜん…やってや…」
あ、まずいわ。落ち着いたらお腹痛くなってきた。
トイレでSNSでも見よっと……
百合シエル tensi_yuri |
コントローラー壊しました。脳筋天使!
(破壊されたコントローラーの画像)
| こ | り | ♡ | ふ | め |
・ゴリラで草
・ゴリ天使
・握力50キロありそう
・シエルちゃんはゴリラだった…?
思ったより凄い壊れ方してる。
…案外、ほんとに本気だったのかも。
まぁどっちにしても、次はこの薔薇バトス様が完勝してやる。
「……はぁ…マネージャーさんの連絡見るかぁ」
逃げるだけじゃ大悪魔にはなれないわ。
この私は誇り高き大悪魔薔薇バトス様よ?
[マネージャー新着メッセージ99]
「…やっぱ行くのやめよっかな…」
腸がズキズキ痛むのを感じて、そっとスマホを置いた。
こんなに長く書いたの初めてかもしれない…困惑天使
読みづらくないと良いのですが、ついに同期の方の悪魔をお出しできました!顔合わせは行け。辛辣天使