その館、世界を喰らう   作:Ruis

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研究室の中には俺様の友達の一人、オルと、さっきの奴とは違う幽霊がいた。

オルは幽霊に壁まで追い詰められ、大きな裁ち鋏で首を切り落とされそうになっていた。

そこで俺様が飛び込んで来て、止めた訳だが…

まさかここの幽霊は物理が効く幽霊とは…ちょっと安心だ。

鞘から剣を抜く時間も惜しかった為、近くにあるメスで幽霊をメッタ刺しにしたが、消える前に首

を絞められて大変だった。うん。

オルは俺様と一緒に館の噂を聞いていた友達の中の一人だった。

オル「…まさかお前も居たとはな…」

相変わらず冷淡な口調だゼ…さっきまで情けねえ悲鳴あげてたくせに…

ルイス「館の噂を生で聞いちゃいけなかったんかな…?」

オル「だったら大体の人間は死んでるだろ…」

ルイス「それもそうだな…っていうかお前も体張って抵抗しろよ!あのまま俺様が来なかったら死ん

でたぞお前!!」

オル「…余計な抵抗したら逆に首が落ちると判断した。」

ルイス「ネガティブだなお前…」

…でも俺様は内心ホッとしていた。二人だからそれほど寂寥は感じないし、それにアイツは科学者

だ、低脳な俺様に対して、こいつの頭脳だけは一人前だ。

俺様達は少し休憩をした後、研究室を後にした。



ラン「投稿速度超マイペースねぇ!!!」

ラギ「PSO2 マイクラ Twitter フィギュア作り サイクリングにハマってたらそりゃ遅くなるわ。受験勉強もあるしな!!(してないけど)」

ラン「色々突っ込みどころがあるじゃないの。まぁいいわ。今回は第二話のオル視点verよ。進展遅くてごめんなさい。」

ラギ「じゃ、第三話!!始まるけ!!」



Ⅲ 科学者はヘタレ

目が醒めた。その瞬間、脳に電流が流れるような衝撃を受けた。

 

…とは言ってもそれは一瞬で、すぐに自分は冷静さを取り戻した。

 

オル「……どこだ…ここ…」

 

オルはその場所に見覚えがあるような気がした。しかし、そこが何処なのかはほとんど覚えていなかった。

 

部屋の真ん中には人が1人収まるような大きな実験台があり、辺りにはメスやらハサミやらが散乱している。

 

壁には薬剤が沢山詰め込まれた棚がびっしり並んでおり、病弱かつ科学者のオルはしばらくそれを眺めていた。

 

ここは研究室のようだが、研究室というより病院の手術室のように見える。

 

 

 

 

…突然、とある場面が目に浮かんだ。

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

『君は1人じゃないよ。俺と一緒にここから出よ?青い空、生い茂る木々、きれいな空気、曇りのない明るい声、どれもしばらく感じていないんだろ?』

 

『…無理だよ…ボクみたいな最低なヤツが外に出たら、思い出しただけで…』

 

 

 

 

 

 

 

 

『…殺してやりたい衝動が抑えられるか…!!!』

 

 

 

 

 

 

 

* * * * * * * * * * * * * *

 

オル「…!…なんだ、今の…」

 

俺は意識を取り戻した。今のは一体…?

 

俺は自分の顔を軽く叩き、立ちあがった。腐敗臭だろうか、胸くそ悪い臭いがする。俺はその臭いで嘔吐しそうになったが、すんでのところで治まった。これだから病弱な体は…

 

オル「………武器を持っていた方がいい気がする…」

 

元々黒魔術を扱っていた為、俺は武器らしい武器を持っていなかった。俺はまず、薬棚から青酸カリと塩酸、ついでに自分が服用する用に万能鎮痛剤と傷薬も借りた。

 

道具箱からも注射器、注射針を三本、メスを一本とトンカチ(なぜここにあるのだろう…)を持ち出した。何処にこれらをしまうのか悩みどころだが、それについてはそこら辺に転がっていたスーツケースで十分解決した。

 

オル「よし…」

 

いざ出陣、と俺が部屋から出ようとしたときだった。

 

オル「…ぅわ!!?」

 

俺の目の前の薬棚が、勢いよく倒れ、ガシャァァンという大きな音を立てた。それは自然と

倒れたような感じではなく、明らかに手の加わったような、不自然な倒れ方だった。

 

オル「な、なん…!!?」

 

突然のことに体を硬直させていると、また目の前になにか見えた気がした。

 

 

そして…

 

 

『『ようこそ、そしてさようなら』』

 

 

という聞き覚えのない声と同時に、どこからか大きな裁ち鋏が、開いた状態で俺の首目掛けて飛んできた。

 

オル「!!?…!!!」

 

俺が声も出せずにいると、目の前のものがはっきりと目に映った。

 

『『お前はいらない。面白くない。だったらどうする?捨てればいい。壊して、壊して、いじめ続け、塊になれば、使えない。使おうとしても使えない』』

 

オル「っ…!うわああああああああああ!!!」

 

そこには女性の幽霊がいた。そしてその幽霊は、俺の首を挟んでいる、大きな裁ち鋏を握っていた。

 

しかし、俺が驚いているのはそのことではなく、話している内容の方だった。まるで人を玩具のような言い方をする上に、声は女性の声だが、ハモるように男性の声も混ざっていた。

 

幽霊は俺の首を挟んでいる、大きく開いた裁ち鋏を、ゆっくりと閉じ始めた。その動きをみると、俺に抵抗させる余裕を、時間的に作っているようだった。

 

俺は恐怖で足がすくみ、動けなくなっていた。

 

オル(武器の意味ないな…これ)

 

 

 

 

 

「オル!!?」

 

終わったと思った俺は、その声に再度驚いた。瞬時にその声の正体を脳から引きずり出すと、俺は何も考えずに、泣き叫ぶような声で、今にもこちらに飛びかかりそうな彼に言い放った。

 

 

「やめろ、来るな」と…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は結局、ルイスに助けてもらってしまった。

 

きっと俺の本気の押しより、彼のお人好しな性格が勝ったんだろう。コイツ、第一印象だけで見ると、限りなく痛い奴だが、性格は良いのだ。

 

 

そして、俺ら二人は研究室から、そそくさと出ていった。

 

ルイス「…ん、なんだそのスーツケース?」

 

オル「さっきの部屋に落ちていた。あの部屋、色々置いてあってな…青酸カリなんかもあった。」

 

ルイス「お味の方はいかがでしたか!?」

 

オル「飲むか馬鹿野郎!!!」

 

なんてことも話ながら、俺らは廊下を歩いていた。廊下には腐敗死体がそこらじゅうに倒れており、壁なんかも、あちらこちらに黒ずみ、固まった血糊でいっぱいだった。

 

一体誰がこんなことを…

 

ルイス「…なんか、コープ○パーティーみたいだゼ…」

 

オル「コープ○パーティー…??」

 

ルイス「…知らないでいいゼ」

 

オル「?…ああ…」

 

何気ない会話をしていたが、進む度に、血糊の量が多くなっている気がした。幽霊も、あちこちにいるようで、ルイスが出会う度に「…う」という声を出していた。

 

オル「…やっぱ…不気味…だ…」

 

ルイス「…?…ファッ!!?うああ!?オル!!!」

 

急に子供のような反応で声をかけてきたので、俺は驚いてしまった。

 

オル「!!…うん…?どうしたんだ…?」

 

そこには体を微動だにさせずにわなわなとした表情で突っ立っているルイスがいた。しかし…

 

オル「お前…その手どうした?」

 

ルイスの手から、血が滲んでいた。

 

ルイス「な、なんか、糸…!?いや、なにこれ…!?俺様の周りに…なんか…!」

 

そういうので、俺は目を細めてルイスの周りを見た。すると、ルイスは糸のようなものに四方八方を囲まれ、少しでも動くとルイスの体が切れるようだった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

オル「…あ…ちょっと動くなよ…」

 

ルイス「さっきから動かないよう頑張っているがな!!」

 

俺はその糸のようなものに、先程持ち出した青酸カリを付着した。

 

するとシュウゥゥという音と共にその糸のようなものが溶けていった。

 

オル「よし…」

 

同じことを残りものにも行い、数分後、ルイスは解放された。

 

ルイス「…っだあああああ!!疲れたぁぁ!!!」

 

ルイスは疲れ、その場で四つん這いになった。

 

オル「注射器って、案外使えるな。青酸カリ入れたら溶けちまうかと思ったが、一体なにを使ってできてんだ、これ」

 

ルイス「それよりオル、さっきの糸みてーなのはなんだったんだ?」

 

科学者の感嘆の声を無視して、ルイスは俺に聞いてきた

 

オル「ああ、あれはワイヤーだ、あの空中浮遊の演技とかで使うやつ」

 

ルイス「なーるほど、超鋭利な感じだったから俺超怖くなかったゼ!!」

 

無理矢理嘘つくなよ…俺はそう思いながらも、頷いた。

 

 

 

 

 

 

一瞬、ここの記憶を思い出したような気がしたが、すぐに俺は忘れてしまった。




ラン「第三話、如何だったかしらん?」

ラギ「ちなみにオルは、ここが噂の館だってのは最初から気づいてたんよな。」

ラン「それにしてもオルって限りなくもやし男ね。気持ちだけで体は動かないなんてwそういうのは好まないわあ」

ラギ「やめたれよオカマさん。」

ラン「ゲフンゲフン…そうね、では、これで第三話終了!!閲覧Thank You♪」

ラギ「ではまた!!(*^^*)ノシ」
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