HG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

10 / 75
ケイ、覚醒(2)


 

「えっ!?」

と、飛んでくるミサイルを見て、驚くエル。

 

まさか、自分が撃たれるなどと想像もしていなかったため、ガズ([エル])(エル)リベイクはまったく対応できず、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグが撃った12発のミサイルが、次々とガズ([エル])(エル)リベイクに命中していった…。

 

「エル!!」

と、ガズ([エル])(エル)リベイクが被弾したのを見て、激昂するアル。

 

「よくもエルを!!」

と、ガズ([アル])(アル)リベイクはハンマープライマーを振りかざし、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグに突進するが、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグは上に移動する。

 

「逃がすか!!」

と、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグを追うガズ([アル])(アル)リベイク―。

 

 

マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグは、廃墟の住宅街に着地し、バックパック左側のEQFU-5X 機動兵装ポッドから魚雷を射出した。

 

宇宙で魚雷は使えないが、しかし、機雷として使うことはできる。

 

暗い廃棄コロニー内に黒い魚雷は、目視が困難だ…。

 

案の定、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグを真っ直ぐ追ってきたガズ([アル])(アル)リベイクは、魚雷に当たってしまった…。

 

それでもなお、ガズ([アル])(アル)リベイクはハンマープライマーを振りかざし、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグに迫る。

 

その姿から、もはや、アルが冷静さを失っている様子が見て取れた。

 

レーダーを見れば、ガズ([エル])(エル)リベイクが来ていた。

 

(どれ…

ガズ(エル)の方にちょっかい出してみるけん☆)

と、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグはガズ([エル])(エル)リベイクに向けて、サブロックガンを撃った―。

 

 

「きゃあああ!!」

と、自分が撃たれるなどと想定していなかったため、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグからの攻撃をまともにくらってしまうガズ([エル])(エル)リベイク…。

 

「キサマ、よくもぉぉぉっ!!」

と、アルの雄叫びとともに、ハンマープライマーを振りかざして突進するガズ([アル])(アル)リベイク。

 

しかし、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグは、なんなく右にかわす。

 

体勢を立て直したガズ([エル])(エル)リベイクは、大口径榴弾砲を数発撃つ。

 

だが…

 

その内の1発が…

 

あろうことか、ガズ([アル])(アル)リベイクに当たってしまった…。

 

 

「あっちゃ〜★」

と、ガズ([アル])(アル)リベイクとガズ([エル])(エル)リベイクの同士打ちを見て、あきれるクレア…。

 

そんな、哀れなガズ([アル])(アル)リベイクに向けて、AGM141【ファイヤーフライ】誘導ミサイルを撃つマリン([クレア])ハイザック・アルフェルグ。

 

マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグが撃ったミサイルは、ガズ([アル])(アル)リベイクに全弾命中した…。

 

 

見物客からは、【Le Couple(ルクプル)】へのブーイングがおきていた。

 

なにしろ、2人がかりなのに、クレア1人に翻弄され、圧倒されているのだから…。

 

 

「はぁ…はぁ…。」

 

突然の頭痛にみまわれたケイだったが、ようやく、頭痛が治まってきた。

 

1人で戦っているクレアの援護に向かうため、レーダーでクレアの居場所を確認する。

 

(急がないと…!!)

と、シグ([ケイ])ーは廃ビル群から飛び出した―。

 

 

クレアと【Le Couple(ルクプル)】が戦っている場所には、すぐにたどり着いた。

 

ちょうど、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグが撃ったミサイルが、ガズ([アル])(アル)リベイクに全弾命中したところだった。

 

見た限りでは、クレアはあまり苦戦していないようだった。

 

むしろ、圧倒しているようだ。

 

(やっぱり、クレアはすごいわ…。)

と、ケイはあらためて、クレアの実力に目をみはった。

 

しかし、感心してばかりもいられない。

 

明日に向けて、自分自身の練習に来ているのに、クレア無双で終わったら本末転倒だ。

 

余計な手出しでもいいから、自分も戦闘に加わらなければと思い、正面モニターを見ると…

 

ガズ([アル])(アル)リベイクから離れた場所に、ガズ([エル])(エル)リベイクがいた。

 

おそらく、ガズ([アル])(アル)リベイクを援護しているのだろうが、ちょっと、距離が開いているように見えた。

 

しかも、こちらを警戒しているような様子も見えない。

 

(よし…

赤い方(ガズLリベイク)を攻撃しよう…!!)

と、ケイはロックオンカーソルをガズ([エル])(エル)リベイクに合わせる…

 

…と、ここで、ケイは

ある違和感

を感じた。

 

(え?

あの赤い機体(ガズLリベイク)

動いていない…?

 

そう…

 

まるで

静止画のように、ガズ([エル])(エル)リベイクが動いていないように見える

のだ…。

 

とりあえず、射程圏内なので、ガズ([エル])(エル)リベイクを撃つ―。

 

 

ケイは、愛機(シグー)のMMI-M7S 76ミリ重突撃機銃をビーム兵器に設定している。

 

ビーム兵器に設定されたMMI-M7S 76ミリ重突撃機銃の銃口から発射されたライムグリーンのビームが、ガズ([エル])(エル)リベイクに向かって飛んでいく―。

 

 

きゃあああ…!!

と、突如、何者かに撃たれてしまうガズ([エル])(エル)リベイク…。

 

そういえば、対戦相手は2人だったことを思い出すエル。

 

どこかに隠れて、機を(うかが)っていたのだろう。

 

敵ながら、見事なタイミングでの登場だ…。

 

しかし、感心している場合ではない。

 

今、自分は敵からの攻撃をくらっているのだ。

 

マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグからの攻撃もくらい、耐久値が減っているこの状態で、これ以上の被弾すると撃墜されてしまう…。

 

そうならないためにも、今、自分がすべきことは、敵からの攻撃を回避するか、防御することだ。

 

エルは、回避することを選んだ。

 

しかし…

 

な…何で…!?

 

どういうわけか

敵からの攻撃を回避できない

のだ…!?

 

まるでシャワーのように降り注ぐライムグリーンのビームが、次々とガズ(エル)リベイクに命中する…!!

 

ア…アルゥゥゥ…!!

 

シグ([ケイ])ーからの攻撃をくらい続けたガズ([エル])(エル)リベイクの耐久値はゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへとむかっていった…。

 

 

エ…エルゥゥゥ…!!

と、ガズ([エル])(エル)リベイクが撃破されたことを知り、妻の名を叫ぶアル―。

 

 

「ケイ、ありがとうじゃけん☆

頭は、もう大丈夫じゃけん?」

と、ケイに礼を言った後、頭の具合を案じるクレア。

 

《うん。

もう大丈夫☆

心配かけさせて、ごめんなさい。〉

と、クレアに謝るケイ。

 

「よかったけん☆」

と、ケイの無事を喜ぶクレア。

 

「さぁ、あとはお前だけじゃけん☆」

と、ハンマープライマーを振りかざして迫ってくるガズ([アル])(アル)リベイクを見据えるクレア―。

 

 

クレアは、アルがどんなファイターなのか、完全に見切っていた。

 

また、【Le Couple(ルクプル)】の戦い方も、夫婦で連携しているといえば聞こえはいいが、実際には、ガズ([アル])(アル)リベイクが勝手に突撃している後ろから、ガズ([エル])(エル)リベイクが榴弾砲を撃っていただけにすぎなかった…。

 

 

ハンマープライマーを振り上げるガズ([アル])(アル)リベイクに、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグは

逆に一歩踏み込んで

スキだらけじゃけんッ☆」

と、ヒートトマホークサーベルのビームサーベルでガズ([アル])(アル)リベイクのコクピットを刺し貫いた―!!

 

ハンマープライマーを持つ両腕を振り上げていたため、ガズ([アル])(アル)リベイクの胴体は完全に無防備だった…。

 

コクピットを破壊されたガズ([アル])(アル)リベイクは、耐久値はゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへとむかっていった…。

 

 

『Battle Ended.』

 

クレアとケイの勝利に、見物客達から拍手喝采が起こった―。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。