HG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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第1試合(1)


 

『それでは、1時より1回戦第1試合を開始いたします。

出場する選手は、準備をお願いします。』

というアナウンスが流れ、第1試合に出場しない【イルカ軍】と【サメ軍】の選手達が控室に戻っていく。

 

スタジアムに残ったのは

G.D.M.(ゴドム)

【ブルーノア】

のメンバー達―。

 

 

【ブルーノア】のリーダーのシン

G.D.M.(ゴドム)】の部長のザイテル

が握手をする。

 

『それでは、1時より第1試合を開始いたします。

出場する選手は、準備をお願いします。』

というアナウンスが流れ、第1試合に出場する選手達を残し、他のメンバー達は待機所(ベンチ)に向かった―

 

―が…

 

第1試合に出場する【G.D.M.(ゴドム)】側の選手を見た誰もが驚いた。

 

なんと、【G.D.M.(ゴドム)】のエースにして『ニュータイプ』であるユルゲンスが、まさかの第1試合に出場するのである…!!

 

 

まったくの想定外の事態に、【ブルーノア】の待機所(ベンチ)はざわついた…。

 

「おい…ウソだろ…。

いきなりユルゲンスが出てくるのかよ…★」

と、ゲームプランが狂ったことをチュージは嘆いた…。

 

 

ユルゲンスの出場には、他のチームもざわめいた―。

 

 

「プププッ★

まさか、いきなり、ユルゲンス先輩のご登場とは…★

ご覧なさい、レベッカ★

絶望に歪む、【ブルーノア】の連中の顔を…★」

と、【サメ軍】の待機所(ベンチ)では、フーカが(よろこ)んでいた。

 

しかし、当のレベッカは

「総帥…

他人事ではない

ぞ。」

と、フーカを諌めた。

 

「我が軍には

ユルゲンスに対抗できる『ニュータイプ』はいない

んです。」

と、レベッカの妹のベアトリスも、フーカを諌めた。

 

そうね…★

と、さすがのフーカも、レベッカとベアトリスに諌められたら、引き下がるしかなかった…。

 

 

【イルカ軍】の待機所(ベンチ)では、ルカが【ブルーノア】の身を案じていた。

 

「初戦からユルゲンス先輩が出場だなんて…。」

と嘆くルカ。

 

「【G.D.M.(ゴドム)】も本気ということですね。

ここで確実に1勝を挙げて、【ブルーノア】にプレッシャーをかけるのでしょう。」

と言うのは、3年生のクロワ。

 

「私も、【G.D.M.(ゴドム)】の主将だったら、同じことを考えますね。」

と、3年生のマコトもクロワに同意する―。

 

 

しかし、ユルゲンスの出場に、誰よりも衝撃を受けているのは、そのユルゲンスと対戦することになった、ケンタとショウである…。

 

「ショ…ショウ…どうする…!?」

と、うろたえるケンタ。

 

「ソ…(ソレガシ)に訊かれても、わからんケン…ッ★」

と、顔をしかめるショウ…。

 

もはや、敗北確定となってしまったケンタとショウは、ただ、うろたえるだけだった…。

 

 

やがて、1時になった―。

 

スタジアム内の照明が消え…

 

『それでは、第1試合を開始いたします!!』

というアナウンスが流れると、観客席からは怒涛のような歓声があがった―。

 

 

コクピットルームに入る、両チームの選手達―。

 

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Begining Plavsky particle dispersal.』

 

ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。

 

形成されたバトルフィールドは、宇宙空間。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「ケンタっ!!

ブーステッドガンダムヴァーチェ、出るぞっ!!」

 

「ショウッ!!

アンターレス、ゴーッ!!」

 

 

「ゾルゲル。

バイアラン・マグナム、出るぞ!!」

 

「ユルゲンス!!

バスタードカラミティガンダム、出る!!」

 

 

両チームのガンプラが発進した―。

 

 

宇宙空間を進む

ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェ

アンタ([ショウ])ーレス

 

 

ケンタの愛機(ガンプラ)・ブーステッドガンダムヴァーチェは、なんと、背中のGNキャノンを

GNメガブースター

なる物に改造している。

 

武器も、GNバズーカではなく、リボーンズガンダムのGNビームライフルを改造した物を装備している。

 

ベースキットを大幅に上回る機動性をほこるも、GNバズーカもGNキャノンも無くしているため、火力についてはベースキットを大幅に下回る機体(ガンプラ)だ―。

 

 

「ショウ…どうする…?」

と訊いてくるケンタに

 

《どうするって…

どうしようもないケン…ッ★〉

と答えるショウ…。

 

『ニュータイプ』ではないケンタとショウでは、『ニュータイプ』であるユルゲンスには、どうあがいても勝てない…。

 

《けれど、相方は『ニュータイプ』じゃないヶン…。

だったら、相方の方だけでも殺るケンッ!!〉

と言うショウ、

 

「そうだけど…

ゾルゲル先輩も手強いよ…。」

と言うケンタに

 

《強かろうが、何だろうが、このまま、ムザムザと負けるのもイヤじャケン、やるしかないケンッ!!〉

と叱咤するショウ。

 

「そ…そうだね…!!」

と、腹をくくるケンタ。

 

たしかに、ショウの言うとおりだ。

 

ケンタだって、ムザムザと負けるつもりは無い―。

 

 

まもなく―

 

《11時の方向から来たケンッ!!〉

と、ショウからの通信を聞いたケンタも、レーダーを見てみる。

 

(つ…ついに来た…★)

 

バイアラ([ゾルゲル])ン・マグナム

バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダム

が接近してきていた―。

 

 

宇宙空間を進む

バイアラ([ゾルゲル])ン・マグナム

バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダム

 

 

ゾルゲルの愛機(ガンプラ)・バイアラン・マグナムは、バイアラン・イゾルテの背中に、バイアランカスタム2号機のビームキャノンを装備した、赤と灰色に塗られた機体(ガンプラ)だ。

 

 

ユルゲンスの愛機(ガンプラ)・バスタードカラミティガンダムは、両腕をザク・ファントムの物に換え、両肩にカラミティガンダムのシールドを付け、両足をガンダムヘイズルの物に換装した、赤と灰色に塗られた機体(ガンプラ)だ―。

 

 

《ユルゲンス。

悪いが、俺にやらせてもらうぞ。

お前一人に、手柄を独り占めさせん…!!〉

とユルゲンスに、ゾルゲルからの通信が入った。

 

「もちろんです、ゾルゲル先輩。

私も、1人で戦っているのではありません。」

と答えるユルゲンス。

 

《そうだ。

ただし、俺が手を下すまでもないような相手なら、その時は…。〉

とゾルゲルに言われたユルゲンスは

 

「ハッ!!」

と答えた―。

 

 

まもなく、バスタードカラミティガンダムのレーダーが、ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェとアンタ([ショウ])ーレスを捉えた。

 

「先輩、来ました!!

1時の方向!!」

とゾルゲルに報せるユルゲンス。

 

《俺がしかける!!

援護を頼むぞ!!〉

と、ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェとアンタ([ショウ])ーレスに向かうバイアラ([ゾルゲル])ン・マグナム―。

 

 

ユルゲンスは|125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】の照準を、ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェに定める。

 

ロックオンカーソルが、ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェを捉えた。

 

くらえ!!

止まって見える

ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェに、125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】を撃つバスタード([ユルゲンス])カラミティガンダム。

 

125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】の砲口から放たれたライムグリーンのビームが、ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェに向かって伸びていく―!!

 

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