ケンタのコクピットルーム内に、高熱源体接近の警報音が鳴り響く。
「なっ…!?」
気がついた時は、バスタードカラミティガンダムの125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】から放たれたライムグリーンのビームが、回避不可能な距離にまで迫ってきていた…。
ケンタは、GNフィールドを展開しようとしたが、時既に遅し…。
「うがぁっ!!」
バスタードカラミティガンダムの125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】から放たれたライムグリーンのビームが、ブーステッドガンダムヴァーチェに直撃した!!
さらに!!
バイアラン・マグナムが追い撃ちをかける―!!
背中のビームキャノンを撃つバイアラン・マグナム。
ピンク色のビームが、ブーステッドガンダムヴァーチェに向かって伸びていく―!!
だが!?
「させんケンッ!!」
と、ブーステッドガンダムヴァーチェに向かって伸びる、バイアラン・マグナムのビームキャノンから放たれたピンク色のビームを、ブーステッドガンダムヴァーチェの前に割って入ったアンターレスが、両腕の電磁装甲で防いだ!!
「ショウ…ありがとう…。」
と礼を言うケンタを
《ケンタッ!!
しっかりするケンッ!!〉
と、ショウは叱咤する―。
・
アンターレスは、右手にアンターレスソードを装着すると、バイアラン・マグナムに斬りかかった。
バイアラン・マグナムも右手にビームサーベルを持ち、アンターレスを迎え撃つ。
だが!!
「くらうケンッ☆」
と、アンターレスはバイアラン・マグナムに斬りかかる寸前で、胸部中央のビームバスターを放った―!!
◆
「なんだとぉー!?」
と、想定外の事態に絶叫するゾルゲル。
至近距離から撃たれたビームバスターを回避できず、まとまにくらってしまうバイアラン・マグナム…。
正面モニターにも
CRITICAL DAMAGE!!
と標示されている。
だが、致命傷ではない。
耐久値は、まだ76パーセントも残っている。
まだやれる―!!
一度、後退するバイアラン・マグナム。
それを追うアンターレス。
しかし!!
「お前の相手は、ゾルゲル先輩だけではないぞ!!」
と、アンターレスに125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】を撃つバスタードカラミティガンダム―。
◇
後退するバイアラン・マグナムを追うアンターレス。
「一人で進んじゃダメだっ!!」
と、アンターレスを追うブーステッドガンダムヴァーチェ。
だが、間に合わなかった…。
後退するバイアラン・マグナムを追っていたアンターレスに、バスタードカラミティガンダムが撃った、125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】》ビームが直撃した…!!
「ショウーっ!!」
爆煙につつまれたアンタレスを見たケンタの叫びが、コクピットルーム内に響いた…。
バスタードカラミティガンダムの攻撃をくらってしまった、アンターレスだったが…
爆煙が晴れると…
そこには
無傷のアンターレスの姿が―!!
「ショ…ショウっ☆」
と、ショウの無事を喜ぶケンタ―。
アンターレスは、両腕の電磁装甲で、バスタードカラミティガンダムの攻撃を防いでいたのだ―!!
「残念だったなぁ〜☆」
と、ドヤ顔のショウ。
「『メグロの赤い星』を舐めんなッ!!」
と、右手にアンターレスソードを装着したアンターレスは、バイアラン・マグナムに斬りかかる―!!
一方、ケンタは…
(ユルゲンス先輩に勝てなくても…
注意を逸らすくらいなら、おれでもできるはずだ…!!)
と、ブーステッドガンダムヴァーチェは、バスタードカラミティガンダムに向かっていった―。
◆
右手のメガ粒子砲でアンタレスを撃つバイアラン・マグナム。
しかし、アンターレスは腕に施されている電磁装甲で、バイアラン・マグナムが撃つメガ粒子砲を防ぎながら迫ってくる。
そして、アンターレスはビームバスターを撃ってきた。
「ぬうっ!!」
と、スラスターを噴かし、アンターレスのビームバスターから放たれたライムグリーンのビームを、どうにか回避する。
高い機動力を備え、堅牢な防御力を持ち、回避困難な距離から放たれる、強力な攻撃―。
(なるほどな…。
ユルゲンスから聞いてはいたが…
非公式とはいえ、七尾島のガンプラバトル大会を三連覇した実力は本物のようだ…!!)
と、ショウの実力を認めるゾルゲル。
しかし…
(だが…
見切った…☆)
と、不敵な笑みを浮かべた―。
◇
右手のメガ粒子砲でアンターレスを撃ってくるバイアラン・マグナム。
次は左手から―。
右、左と、交互にメガ粒子砲を撃ってくるバイアラン・マグナム。
しかし、アンターレスは腕に施されている電磁装甲で、バイアラン・マグナムが撃ったメガ粒子砲を防ぐ。
「効いてないケンッ☆」
と言うショウ。
〈もちろんだ。
私も
ダメージをあたえるために攻撃しているわけではない
のだからな。》
と、ゾルゲルからの通信が入った。
(!?)
ゾルゲルからの通信を聞いて、怪訝な顔をするショウ。
〈気がついていないのかね?
君は今、何をしている?》
とゾルゲルに言われ
(今、某が何をしているか…だと…?)
と、考えるショウ…。
今…
自分は、バイアラン・マグナムからの攻撃を防いで…
(!!)
そうだ…
自分は今、バイアラン・マグナムからの攻撃を防ぐことに精一杯だ…!!
なんとか、反撃しないと…!!
しかし、反撃したくても、バイアラン・マグナムからの絶え間ない攻撃を防ぐことで精一杯なのだ…。
これでは、ビームバスターはもちろん、両手のビームバルカンも撃てない…。
だが…
ビームバスターを撃つためには、バイアラン・マグナムの攻撃をくらうことになる…。
しかし、ビームバスターを撃つための必要経費と割り切るしかない…。
「無傷で勝てるなんて、思ってないケン…ッ!!」
と、アンターレスはビームバスターの発射体勢に入ったが…
その瞬間を狙って、バイアラン・マグナムは背中のビームキャノンを撃った。
ビームバスターの発射体勢に入っていたアンターレスは、バイアラン・マグナムの攻撃を防ぐ手段がなかったため、バイアラン・マグナムが撃ったビームキャノンをまともにくらった…。
正面モニターにも
CRITICAL DAMAGE!!
COUNTER DAMAGE!!
と表示される…。
しかも、被弾の衝撃で発射体勢が崩れたため、ビームバスターを撃てなくなってしまった…。
体勢が崩れた隙をついて、バイアラン・マグナムは右手にビームサーベルを持ち、アンターレスに斬りかかった。
「ワァァァ…ッ!!」
完全に対応が遅れたアンターレスは、バイアラン・マグナムのビームサーベルで袈裟斬りにされてしまった…。
◆
「ん?」
と、ユルゲンスがレーダーを見ると、ブーステッドガンダムヴァーチェが接近してきていた。
(チッ…厄介なヤツが来たな…。)
と、舌打ちするユルゲンス。
厄介な相手には先手必勝と、静止画のように止まって見えるブーステッドガンダムヴァーチェに、バスタードカラミティガンダムは125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】を撃った―。