HG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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第1試合(3)


 

ケンタのコクピットルーム内に、高熱源体接近の警報音が鳴り響く。

 

今度こそ、ケンタはGNフィールドのスイッチを入れる。

 

すると、ブーステッドガンダムヴァーチェは、ライムグリーンの球体…GNフィールドに包まれる。

 

それは、バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムの125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】から放たれたビームが着弾する直前だった―。

 

 

GNフィールド

とは、【機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)】に登場する、GNドライヴ(太陽炉)を搭載した機体が使用可能な、機体の周囲に圧縮したGN粒子を高速対流させて展開する事によって形成される粒子バリアである。

 

その防御力は絶大であり、ビーム兵器や実弾兵器はもちろん、ビームサーベルや物理攻撃すらも防御する事が可能である。

 

また、防御だけでなく、攻撃にも転用可能であり、実体剣などの表面に展開することで、切断力を向上させる事ができ、しかも、GNフィールドの対流に割り込めるため、GNフィールドを破る事ができる―。

 

 

いい事ずくめのGNフィールドだが、当然、粒子消費量は膨大であり、無限に近いエネルギーを発生させる事ができるGNドライヴをもってしても、長時間の使用は不可能である。

 

長時間使用する場合は、あらかじめGN粒子をGNコンデンサーに貯蔵しておく等の対策が必要となる―。

 

 

ガンプラバトルにおいても、GNフィールドの防御力は絶大だが

持続時間は10秒

であり

使用後、30秒間は使用できない

というペナルティがある…。

 

 

バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムは、125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】をブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェに向けて撃ったが、GNフィールドで防ぐことができた。

 

(間に合ってよかった…☆

でも、アイツは『ニュータイプ』…。

本来なら、普通のガンプラファイター(オールドタイプ)である、おれが勝てる相手じゃない…。

でも…!!

対抗手段はある

んだ…!!)

と、ケンタは、武装スロットから

SA(特殊攻撃)

を選択し…

 

トランザム!!

と叫んで『SA(特殊攻撃)』を発動させると、正面モニターに

TRANS-AM

と表示される―。

 

すると、ブーステッドガンダムヴァーチェは、大量のGN粒子を噴出させながら、全身が赤く色づいていき…

 

バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムの方へと突進していった―!!

 

 

TRANS-AM(トランザム)―。

 

それは、オリジナルのGNドライヴの出力を3倍に上げることで、高濃度に圧縮されたGN粒子を全面開放され、機体が赤く発光し、残像が生まれるほどの高速機動が可能となる。

 

当然のことながら、GNフィールド同様、GN粒子の消費量は膨大であり、使用後はGN粒子の再チャージまで、機体性能が大幅に低下してしまう。

 

 

ガンプラバトルにおいては

持続時間は1分間

であり

使用後、30秒間は使用できない

というペナルティがある。

 

しかし、ガンプラバトルにおけるTRANS-AM(トランザム)最大の特徴は

『ニュータイプ』への対抗手段の一つ

であることだ―。

 

 

(しまった…!!)

と、悔しがるユルゲンス。

 

太陽炉(GNドライヴ)搭載機の厄介な点…

 

それは

TRANS-AMを発動させられたら、相手の動きが止まって見えない

ことだ。

 

「くっ…!!」

と、バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムは125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】をブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェに向けて撃つ。

 

直撃…と思ったが、ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェの姿が消えてしまった。

 

(残像か…!!)

 

ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェは、残像が残るほどの速さで、バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムの攻撃をかわしたのだ。

 

(どこだ…!?)

と、ユルゲンスはレーダーを見るが、周辺に散布されているGN粒子の影響で、レーダーは無力化されていた…。

 

次の瞬間!!

 

ぐわっ!?

 

バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムは、背後からのブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェの攻撃をくらってしまった…。

 

 

ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェは、バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムが撃った125ミリ高エネルギー長射程ビーム砲【シュラーク】をかわすと、そのまま、バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムの背後にまわりこんだ。

 

これでもくらえっ!!

と、ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェは

どこからか取り出した、ガンダムアストレアのGNハンマー

で、バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムを殴打した。

 

どうにか体勢を立て直したバスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムが、右手に持つ337ミリ プラズマサボットバズーカ【トーデスブロック】で反撃してきたが、ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェは余裕で回避し、GNハンマーを叩き込む。

 

ここからは、完全にブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェの独壇場だった。

 

TRANS-AM(トランザム)が終わるまでの間、バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムはブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェのGNハンマーの連続攻撃をくらい続けた。

 

しかし…!?

 

 

(なんと愚かな…☆)

と、ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェのGNハンマーの連続攻撃をくらい続けている間、ユルゲンスは余裕の笑みを浮かべていたのだ―。

 

 

TRANS-AM(トランザム)を発動させたブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェがバスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムを叩きのめしているというのに、【ブルーノア】のベンチでは…

 

「ケンタのバカ野郎がッ!!」

 

「何やってんだ、あいつは…。」

 

TRANS-AM(トランザム)をムダ使いしやがって!!」

 

…と、ケンタの戦いぶりに落胆していた…。

 

「どうして、みんな、ケンタ君に落胆してるの?」

と訊いてくるケイに

 

「GNハンマーは

物理打撃

じゃけん。

でも、バスタードカラミティガンダムは

物理攻撃が効かないフェイズシフト装甲を装備しとる

けん…。」

と、答えるクレア。

 

「えっ?

じゃ、ケンタ君の攻撃は…!?」

と訊いてくるケイに

 

まったくのムダ

じゃけん…。」

と、クレアは答えた…。

 

 

どうだ!?

思い知ったかぁっ☆

と、ドヤ顔のケンタ…

 

だったが…

 

〈何を言っているんだ、君は?》

というユルゲンスからの返信は、焦りや取り乱した様子は無かった。

 

むしろ、ユルゲンスの冷静かつ落ち着いた声を聞いたケンタの方が焦っていた…。

 

〈残念だよ。

使った武器がGNハンマーでなければ、君は勝っていた

のにな…。》

とユルゲンスに言われ

 

「ど…どういう意味だよ…!?」

と訊くケンタに

 

〈私の愛機(ガンプラ)

フェイズシフト装甲を装備しているから、物理攻撃が効かない

のだよ。》

と言うユルゲンス。

 

(!!)

 

そう…。

 

GNハンマーは物理打撃攻撃…。

 

しかし、ユルゲンスの愛機(ガンプラ)・バスタードカラミティガンダムは

物理攻撃が効かないフェイズシフト装甲を装備している

ため、せっかく、ケンタがTRANS-AM(トランザム)を発動させてまで攻撃したのに

バスタードカラミティガンダムは無傷

だったのだ…。

 

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