〈さて、どうするかね?》
と訊いてくるユルゲンス。
ケンタのコクピットルーム内には、ロックオン警報が鳴り響いている…。
GNフィールドに続けて
反撃しようにも、エネルギーが無いため、GNビームライフルを撃つこともできない…。
いや、反撃どころか、少しでも動こうものなら、真正面にいる
(・・・・・・。)
降参ボタンを押すケンタ…。
すると、ブーステッドガンダムヴァーチェは、右手に持つGNビームライフルを捨て、両手を上げた…。
そして、頭上に降伏を示す白い長方形のエフェクトが表示され、退場ゲートへと向かっていった…。
◇
もはや、満身創痍ともいえる
「アホケンッ!!」
…た途端、
◆
「なんだとぉ…!?」
右腕を振り上げていたため、
しかも、至近距離から撃たれたので、防御も回避もできず、
形勢は完全に逆転した…。
満身創痍な
「うがぁぁぁ…!!」
全身に被弾する
◇
「とどめじゃケンッ☆」
と、
「ギヤアアアアア…ッ!!」
ライムグリーンのビームとプラズマエネルギービームが
撃たれることなど、まったく想定していなかったため、
とくに、580ミリ複列位相エネルギー砲【スキュラ】から放たれたプラズマエネルギービームの直撃が致命傷だった…。
「ち…ちくしょぉぉぉ…ッ!!」
耐久値がゼロになった
◆
「大丈夫ですか、先輩!?」
と訊くユルゲンス。
「助かったよ、ユルゲンス…。」
と、ユルゲンスに礼を述べるゾルゲル。
『Battle Ended.
Winner, Team【
【
◇
敗北に肩を落として
「このバカ者どもがッ!!」
と、罵声をあびせた。
「ケンタッ!!
てめぇは、武器の選択ミスで、勝てる試合を落としやがってッ!!
それからショウッ!!
お前も、七尾島で三連覇したとか言いながら、何なんだ、あの戦いぶりはッ!!」
と、負けたケンタとショウを、容赦なく責めたてるチュージ。
「すみませんでした…。
その…
いつものクセ
で…。」
と謝るケンタに
「いつものクセだと…ッ!?
バカ野郎ッ!!
それって、つまり、お前の
攻撃パターンが他に無い
ってことじゃねぇかッ!!」
と言い放つチュージ。
見かねたケイが
「先生!!
もう、そのくらいにしてください!!」
と、止めに入ったが、チュージは
「うるさいッ!!
お前は引っ込んでろッ!!」
と、怒鳴りつけた。
「ケイ…。」
と、後ろからクレアがケイの右肩を叩いた。
「クレア…。」
と、振り返ったケイに、クレアは
「ケイの気持ちは、わからんでもないけん。
けど…
先生の言ってることも、正しいけん…。」
と、ケイを諭すように言った。
「どうして?」
と訊くケイに
「判断ミスで負ける
っていうのは、すなわち
冷静な判断力に欠ける
ってことじゃけん。
せめて、ビームサーベルでも使っていたら、結果は大きく違っとったけん。」
と言うクレア。
「そうだとしても、先生の、あの言い方は」
と言うケイに
「たしかに、チュージ先生の言い方も良くないけん。
でも
間違ったことは言っとらんけん。」
と言うクレア。
「それに、これはチーム戦じゃけん。
たった1人の小さなミスが、メンバー全員に大きな迷惑がかかる
けん。
これは
とても大切な事
だから、ケイも肝に銘じてほしいけん。」
と、ケイを諭すクレア。
(……。)
10年以上ガンプラバトルをやってきたからか、クレアの言葉は、変に説得力があった。
こういうところが
ガンプラバトルを始めて1年足らずの
と
ガンプラバトルを10年やってる
との違いなのだと、ケイは納得せざるをえなかった…。
◇
『続きまして、第2試合を行います。
出場する選手は、準備をお願いします。』
と、アナウンスが流れた。
「じゃ、行こうか、タツヤ!!」
「おう!!」
と、ヒロとタツヤが立ち上がった。
「わかっているとは思うが、お前らが負けたら、もう、オレ達に勝利は無い…ッ!!
何がなんでも勝ってこいッ!!」
と、ヒロとタツヤに無茶を言うチュージ。
「そのつもりだ…!!」
と言うタツヤ。
「向こうも、ユルゲンス先輩という切り札を使ってしまったんです☆
あとは、お互いの実力勝負ですよ☆」
と言うヒロ。
そして、タツヤと一緒に、バトルステージに向かう―。
【
ガルフ
と
ウスリー
『それでは、第2試合を開始いたします。』
というアナウンスが流れ、観客の歓声の中、ヒロとタツヤは、ガルフ、ウスリーと握手して、コクピットルームへと向かった―。