HG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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第3試合(1)


 

ウスリーとガルフに敗れたヒロとタツヤが、肩を落として【ブルーノア】の待機所(ベンチ)に帰ってきた…。

 

「すみませんでした…。」

と、頭を下げるヒロ…。

 

「あぁ…。

あまり気にするな…。」

と、ケンタとショウの時とはうってかわって、ヒロとタツヤを労うチュージ。

 

「これで、俺達の勝利はなくなったわけだ…。」

と言うカツ。

 

「でも、この後の2試合に勝てば、引き分けにもちこめるんじゃ…?」

と言うケイに

 

「それは

この後の2試合を、誰1人負けることなく勝った場合

じゃけん。」

と言うクレア。

 

「えっ?

どういうこと?」

と訊くケイに

 

「この後の試合で、誰か1人でも敗れたら

撃破ポイントで 【G.D.M.(ゴドム)】を下回るけん、たとえ2勝2敗でも【ブルーノア】の判定負け

になってしまうけん。」

と教えるクレア。

 

「現在の撃破ポイントは

G.D.M.(ゴドム)】は『4』

だが

俺達は『0』

だ…。」

と言うチュージ。

 

「先生!!

こうなったら、私達が出るけん!!」

と言うクレア。

 

「しかし…

いや、そうだな…!!

行ってくれるか…!!」

と、クレアの進言を受け入れるチュージ。

 

「まかせるけん☆」

と、胸を張るクレア。

 

こうして、本来、第4試合に出場するはずだったクレアとケイが、第3試合に出場することになった―。

 

 

G.D.M.(ゴドム)】側の出場選手は、2年生の

バルナス

ゲルベス

 

2人とも、身長が180をこえる大男だ。

 

バルナスと握手するクレアだが、身長154センチのクレアには、身長が180センチを超えるバルナスは、見上げるほどの大男だった…。

 

 

一方…

 

ゲルベスと握手するケイだが…

 

(何…この人…!?)

 

うすら笑いを浮かべるゲルベスに、ケイは嫌悪感を抱いた…。

 

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Begining Plavsky particle dispersal.』

 

ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。

 

形成されたバトルフィールドは、廃棄コロニー内。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「クレア!!

マリンハイザック・アルフェルグ、出るけん!!」

 

「ケイ!!

シグー、出ます!!」

 

 

「バルナスッ!!

リゲルグ(アル)、出るぞッ!!」

 

「ゲルベス…

リゲルグL、行くよ★」クックックッ

 

 

両チームのガンプラが発進した―。

 

 

廃棄コロニー内の市街地に降り立つ

マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグ

シグ([ケイ])ー。

 

 

(!?)

 

レーダーが、いきなり敵機を捕捉した。

 

正面モニターに、捕捉した敵機のデータが表示される―。

 



 

【ガンプラ名】

リゲルグ(アル)

 

【ベースキット】

1/144 リゲルグ

 

【ガンプラタイプ】

汎用型モビルスーツ

 

【ガンプラ属性】

 

【戦場適応】

宇宙戦 ◎

空中戦 ✕

地上戦 ◯

水中戦 △

 

【得意戦術】

射撃戦 ◯

接近戦 ◯

 

【ファイター】

バルナス

 



 

【ガンプラ名】

リゲルグL

 

【ベースキット】

1/144 リゲルグ

 

【ガンプラタイプ】

汎用型モビルスーツ

 

【ガンプラ属性】

 

【戦場適応】

宇宙戦 ◎

空中戦 ✕

地上戦 ◯

水中戦 △

 

【得意戦術】

射撃戦 ◯

接近戦 ◯

 

【ファイター】

ゲルベス

 



 

バルナスとゲルベスの愛機(ガンプラ)は、旧キットのリゲルグを改造した機体(ガンプラ)だった。

 

旧キットのリゲルグは、旧キットのゲルググキャノンのリデコ品なので、リゲルグとして完成させると、ゲルググキャノンのパーツが大量に余るが、それらを利用して、かなりの武装強化が施されていた。

 

銀と青のツートンカラーで、大きく突き出た右肩が特徴のリゲルグ(アル)

銀と赤のツートンカラーで、大きく突き出た左肩が特徴のリゲルグL

 

どうやら、ガズ(アル)とガズLを意識しているのであろう。

 

リゲルグ(アル)は、両腕にゲルググキャノンの3連装ロケットランチャーを装備している。

 

リゲルグLは、ゲルググキャノンの頭とバックパックを装備している。

 

 

《クレア。

私は赤い方(リゲルグL)の相手をするわ!!〉

と、ケイからの通信が入る。

 

「頼むけん!!」

と、二手に別れるマリン([クレア])ハイザック・アルフェルグとシグ([ケイ])ー―。

 

 

リゲルグ([バルナス])(アル)に立ち向かうマリン([クレア])ハイザック・アルフェルグ―。

 

リゲルグ([バルナス])(アル)が、両腕に装備している3連装ロケットランチャーを撃ってきた。

 

「なんのッ!!」

と、回避するマリン([クレア])ハイザック・アルフェルグ。

 

「おかえしじゃけん!!」

と、マリン([クレア])ハイザック・アルフェルグは、右手に持つサブロックガンと、バックパック右側のEQFU-5X 機動兵装ポッドからAGM141【ファイヤーフライ】誘導ミサイルを発射する。

 

しかし、リゲルグ([バルナス])(アル)は、両腕に装備している3連装ロケットランチャーのロケット弾でサブロックガンのサブロック弾を破壊し、バックパックから発射したミサイルで、AGM141【ファイヤーフライ】誘導ミサイルを破壊した。

 

(やるけん…★)

と、舌を巻くクレア。

 

〈まさかとは思うが…

水中用ザクを使っているのは

ウケ狙い

か?》

と、バルナスからの通信が入る。

 

「あいにく、私には、そんな趣味は無いけん。

あと、私の機体(ガンプラ)は水中用ザクじゃなくて、マリンハイザックじゃけん!!」

と、バルナスに反論するクレア―。

 

 

マリンハイザックとは、水中用ザクの近代化改修機である。

 

水中用ザクは、1年戦争初期にジオン軍がザクをベースに開発した水中用モビルスーツだったが、一部の部隊に配備されたものの、期待されたほどの成果は得られず、のちのズゴックをはじめとする、本格的な水中用モビルスーツ開発のデータ採取用の実験機として使われた。

 

戦後、地球連邦軍に接収された水中用ザクは、近代化改修され、マリンハイザックの名で使用された。

 

皮肉な事に、ジオン軍では使えないと見切りをつけられた水中用ザクが、地球連邦軍では主力機として扱われ、さらに本機を発展させたザク・マリナーが開発されていくことになる―。

 

 

ガンプラでは、マリンハイザックは、水中用ザクの成形色を変えた物である。

 

ビビッ島のガンプラバトルにおいては、水中用ザクとマリンハイザックは、若干の差別化が図られている。

 

水中用ザクは、マリンハイザックよりも

地上での機動性が高く

 

マリンハイザックは、水中用ザクよりも

水中での機動性が高い

のだ。

 

どちらを使うかは、ファイターの好みと腕次第だ。

 

もっとも、水中戦に関しては、本格的な水中用モビルスーツであるズゴックの方が優れているし、ゼー・ズールにいたっては、地上での機動性も高い。

 

つまるところ

水中用ザクやマリンハイザックを使うファイターなど、ほとんどいない

のだ―。

 

 

バルナスがクレアに

ウケを狙っているのか?

と言ったのは、それが理由である。

 

誰も使わないような機体(ガンプラ)を使うのは

たんなるウケ狙い

本当に何もわかっていないバカ

のどちらかだ。

 

だが

クレアは、どちらでもなかった―。

 

 

リゲルグ(アル)を使っているバルナスという人物は、かなりの強敵だとみたマリン([クレア])ハイザック・アルフェルグは、廃ビル群に入っていく。

 

「逃がすかぁッ!!」

と、廃ビル群の奥に逃げるマリン([クレア])ハイザック・アルフェルグを、リゲルグ([バルナス])(アル)はビームナギナタを持って追いかける…

 

…が!!

 

廃ビル群に入って、しばらく進んだところで…

 

ぐわあぁッ!?

 

リゲルグ([バルナス])(アル)は突然起きた爆発に巻きこまれた…。

 

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