HG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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大洋高校代表決定戦第1戦終了


 

ビビッ島ガンプラバトル大会に出場する、大洋高校代表決定戦第2戦は

女子ガンプラバトル部ルカ派【イルカ軍】

対

女子ガンプラバトル部フーカ派【サメ軍】

との対戦だった。

 

 

メンバーは、両チームとも7人なので、第1、第2試合は3対3で対戦し…

 

最後の第3試合は、ルカ対フーカの部長対決となった。

 

第1試合は【イルカ軍】

第2試合は【サメ軍】

が勝利し、1勝1敗でむかえた第3試合―

 

フーカのジョーズグーン

と

ルカのドルフィンマリンザク

が

宇宙空間という、水中用モビルスーツにとって、あまりにも不利極まりないステージ

で対峙した―。

 

 

ルカの愛機(ガンプラ)・ドルフィンマリンザクは、濃淡2色の水色で塗られたザク・マリンタイプだ。

 

胸部には、レッドドルフィン隊所属機が装備した、上に発射されるロケットランチャーが装備しており、そして、両肩にはザクキャノンのシールドが装備されている。

 

なお、ザク・マリンタイプは水中用モビルスーツなので、宇宙ステージでは機動性が低下してしまう…。

 

 

フーカの愛機(ガンプラ)・ジョーズグーンだが、全身をネイビーブルーに塗った、無改造のグーンである。

 

グーンも水中用モビルスーツなので、宇宙ステージでは機動性が低下してしまう…。

 

 

「えぇ〜い!!」

と、ジョー([フーカ])ズグーンにサブロックガンを撃つドル([ルカ])フィンマリンザク。

 

しかし、ジョー([フーカ])ズグーンはドル([ルカ])フィンマリンザクからの攻撃を全て回避してみせた―。

 

◆

 

「フフフ☆

くらいなさい☆」

と、ジョーズグーンはうつ伏せになって

背中の47ミリ水中用ライフルダーツ発射管からライフルダーツを

両腕の533ミリ7連装魚雷発射管から魚雷を発射した。

 

両方とも、本来は水中戦用の武器だが

ライフルダーツは射出式

魚雷はロケット推進式

であるため、宇宙ステージでも使用可能なのだ。

 

だが、ジョー([フーカ])ズグーンが撃ったライフルダーツとロケット魚雷は、全て回避されてしまった。

 

「やるじゃない…★

でもね…

こんな武器もあるのよ☆」

と、ジョー([フーカ])ズグーンは、右手を腰の後ろにまわすと

どこからか、MA-M3 重斬刀を取り出した。

 

そして、ドル([ルカ])フィンマリンザクに斬りかかる―!!

 

◇

 

ドル([ルカ])フィンマリンザクも、右手を腰の後ろにまわし

どこからか、ヒートホークを取り出した。

 

そして、ジョー([フーカ])ズグーンが振り下ろしたMA-M3 重斬刀を受け止め、鍔迫り合う。

 

「もうやめよう、フーカ!!

どうして、ガンプラバトル部を分裂させてまでして、私と戦うの!?」

と訊くルカに

 

〈今更、ナニを言い出すの?

ルカと戦う理由…

それは…ッ!!》

と、ジョー([フーカ])ズグーンはドル([ルカ])フィンマリンザクを蹴飛ばすと…

 

〈ワタシの強さを証明するためよ…ッ!!》

と、左腕のロケット魚雷を撃った。

 

蹴飛ばされたドル([ルカ])フィンマリンザクは、回避も防御もできず、ロケット魚雷をくらってしまった。

 

「そ…そんなことのために…?」

と訊くルカに

 

〈ワタシは

強くなるためなら、手段は選ばないのよッ☆》

と言い放つフーカ。

 

そして、ジョー([フーカ])ズグーンはドル([ルカ])フィンマリンザクに斬りかかる。

 

態勢を立て直したドル([ルカ])フィンマリンザクはヒートホークで、ジョー([フーカ])ズグーンが振り下ろしたMA-M3 重斬刀を受け止める。

 

「そ…そんな…

そんな理由で…!?」

と、ジョー([フーカ])ズグーンの隙をついて、ドル([ルカ])フィンマリンザクはヒートホークで斬りつけた―。

 

◆

 

「あぁあッ!!」

と、弾き飛ばされてしまうジョー([フーカ])ズグーン…。

 

今のドル([ルカ])フィンマリンザクの攻撃はクリティカルヒットだったようで、耐久値が57パーセントにまで減ってしまった。

 

「ワタシは…

負けないッ!!」

と、両腕からロケット魚雷を撃つジョー([フーカ])ズグーン―。

 

◇

 

ドル([ルカ])フィンマリンザクは、ジョー([フーカ])ズグーンが撃ったロケット魚雷を回避すると、ヒートホークをふりかざして

「フーカ!!」

と叫んで突進する―。

 

◆

 

ドル([ルカ])フィンマリンザクがヒートホークを振り下ろすよりも早く…

 

「ルカァァァ…ッ!!」

というフーカの絶叫とともに…

 

ジョー([フーカ])ズグーンはドル([ルカ])フィンマリンザクの懐に飛び込み、コクピットにMA-M3 重斬刀を突き刺した―!!

 

 

コクピットを破壊されたドルフィンマリンザクは、耐久値がゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへと向かっていった―。

 

◆

 

『Battle Ended.

Winner, Team【Shark Force】.』

 

「ア…

アハハ…ッ☆

やった…

やったわ…ッ☆

ルカに勝ったわ…ッ☆」

と、【イルカ軍】に勝利したことに、涙を流して歓(よろこ)ぶフーカ…。

 

しかし…

 

(でも…

何で…

何で、こんなにも、胸の奥がモヤモヤするの…?

ワタシは…

ルカに勝ったのに…!!)

と、流している涙が、いつしか、歓喜の涙ではない涙に変わっていた…。

 

◇

 

大洋高校代表決定戦第1戦目の結果は

 

男子ガンプラバトル部【G.D.M.(ゴドム)】

1勝0敗 撃破ポイント6

 

女子ガンプラバトル部フーカ派【サメ軍】

1勝0敗 撃破ポイント5

 

女子ガンプラバトル部ルカ派【イルカ軍】

0勝1敗 撃破ポイント4

 

ガンプラバトル同好会【ブルーノア】

0勝1敗 撃破ポイント2

 

となった。

 

 

第2戦目の組み合わせは―

 

第1試合

女子ガンプラバトル部フーカ派【サメ軍】

対

男子ガンプラバトル部【G.D.M.(ゴドム)】

 

第2試合

女子ガンプラバトル部ルカ派【イルカ軍】

対

ガンプラバトル同好会【ブルーノア】

 

 

第1試合に勝った方が、大洋高校の代表に大手をかけることになる。

 

そして、第2試合に負けた方は、事実上、代表決定戦敗退となる…。

 

◇

 

深夜―。

 

 

「…ん」

と、目が覚めるクレア。

 

(今、何時じゃけん?)

と、スマートフォンの画面を見れば、午前2時を過ぎたところだった。

 

(ちょっと、喉が乾いたけん…。)

と、水を飲もうと、起き上がったクレアが部屋の照明をつけたら…

 

部屋の中に

赤と青に彩られた着物を着た、頭に金色の短い角をはやした、薙刀を持った女性

がいた―!!

 

「あいやあぁぁぁ…!!」

と、大声で悲鳴をあげるクレア…。

 

「だだだだだ…

誰じゃけぇん!?」

と叫ぶクレアに

 

「妾(わらわ)か?

妾は

『悠久の地』の八戦神が一人

八乙女(やおとめ) 撫子(なでこ)じゃ☆」

と名乗る、着物姿の女性…撫子。

 

「ヤ…ヤオトメ…?」

 

クレアも、その名前に聞き覚えがあった。

 

「こんな夜中に、私に何の用じゃけん?」

と訊くクレアに

 

「おぬしも知ってのとおり、11月になれば

『悠久の地大戦』

が始まる。

それまでに、妾も強力な戦士(つわもの)をそろえておきたくての…。」

と言う撫子。

 

「はぁ…。」

と、やや気の抜けた返事をするクレアに…

 

「少々、手荒な真似をするが我慢せよ☆」

と、撫子は目を閉じ…

 

次に目を開くと…

 

前髪が逆立ち、頭の角が伸び、美しい女性の顔が、一瞬にして醜悪な鬼の顔に変化した!!

 

撫子の変化(へんげ)を見て、驚くクレア。

 

そんなクレアに…

 

撫子は、薙刀をクレアの胸に突き刺した―!?

 

◇

 

「あいやぁぁぁぁぁ!!」

という絶叫とともに、クレアは飛び起きた。

 

「はぁっ…はぁっ…はぁっ…!!」

と、クレアは胸を見て見る…

 

…が

 

(そんな…ッ!?

ヤオトメに刺されたのに…ッ!?)

 

胸には、傷一つなかった…。

 

(夢だったんけ…?

しかし、あまりにもリアルな夢だったけん…。)

 

窓の外を見れば、すでに明るくなっていた。

 

スマートフォンを見れば、朝の6時過ぎだった。

 

少し早いが、クレアは学校に行く準備をすることにした。

 

 

今日は、代表決定戦第2戦―。

 

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