HG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

34 / 75
大洋高校代表決定戦第3戦
試合前のミーティング



 

午前10時30分―。

 

クレアは、ケイとシンと一緒に登校する―。

 

 

「クレア。

聞いてほしいことがあるんだ。」

と切り出すシン。

 

「何じゃけん?」

と訊くクレアに

 

「昨日の夜、オレのところに

八乙女 撫子が来た

んだ。」

と言うシン。

 

「それで、どうなったけん?」

と訊くクレア。

 

「刺されたよ…。」

と言うシン。

 

「それで、強くなれたとでも言うんじゃけん?」

と訊くクレアに

 

「もちろん、今日の試合で確かめる。」

と言うシン。

 

 

その後、3人は他愛もない話をしながら、学校に向かうのだった―。

 

◇

 

部室に集まった、【ブルーノア】のメンバー達…

 

…だったが…

 

「まず…

悲しい報せがある…。

本日、朝早くに

ケンタが退会

した…。」

と言い出すチュージ。

 

たしかに、部室内にケンタの姿が無い…。

 

「オレも粘り強く説得したんだが、ケンタの退会の意志は変わらなかった…。

こんな大事な時に、貴重なメンバーがいなくなるというのは大変だが、やむをえん。

残ったメンバーで、退会したケンタの分も戦っていこうと思う!!」

と言うチュージ。

 

続けて

 

「昨日、【イルカ軍】に勝ったとはいえ、依然、オレ達がおかれている状況は厳しい…。

第1試合で、【サメ軍】に勝利して…

【G.D.M.(ゴドム)】が、【イルカ軍】に負けることを祈るばかりだ…。」

と言うチュージ。

 

実際には、【ブルーノア】と【サメ軍】に敗れている【イルカ軍】が【G.D.M.(ゴドム)】に勝てる確率なんて、非常に低いだろう…。

 

ましてや、【イルカ軍】には『ニュータイプ』がいないのだ。

 

勝てる確率が低いどころか、ほぼゼロである…。

 

 

続いて、試合方式の説明をするチュージ。

 

「【サメ軍】のメンバーも7人だ。

試合方式は、昨日と同じ

第1試合は3対3

第2試合も3対3

ラストは部長対決だ。

勝利を確実なものにするためにも、ケイ、今日こそお前を、臨時のキャプテンに指名する。」

というチュージの言葉を聞いて

 

「はい!!」

と、昨日とは打って変わって、元気よく答えるケイ。

 

どうやら、昨日の試合で自信を得たようだ。

 

「それで先生に、お願いがあるんですが…。」

と言うケイ。

 

「何だよ?」

と訊くチュージに

 

「シンを試合に出してください。」

と言うケイ。

 

「何だって…!?」

と、ケイの頼みに難色を示すチュージ。

 

「先生…

オレ…

試合に出たいです…ッ!!」

と、頭を下げるシン。

 

「チュージ先生…

私からも、お願いするけん!!」

と、クレアも頭を下げる。

 

「待てよ★

シンはともかく…

クレア。

何で、お前まで頭を下げるんだ?」

と、首を傾げるチュージ。

 

「そ…それは…

その…。」

と、答えに困窮するクレア…。

 

「ようするに…

『ニュータイプ』である私と、【ブルーノア】のエースであるクレアからの頼みなんです。

聞き入れてもらえませんか?」

と、言い繕うケイ。

 

「まぁ…

そういうことなら、聞き入れてやらんこともないが…。」

と渋々ながら、ケイの頼みを聞き入れるチュージ。

 

そして

「おい、シンッ!!

ケイとクレアから推挙されたんだッ!!

みっともねぇザマ見せんなよッ!?」

と、シンに檄を飛ばすチュージ。

 

「あぁ…

まかせてくれ…!!」

と答えるシンを見たチュージは

 

「よし!!

その意気だッ☆」

と、シンを激励した。

 

 

その後、チュージは第1試合と第2試合の出場メンバーを発表する。

 

 

【第1試合】

ミッツ

ヒロ

タツヤ

 

【第2試合】

クレア

ショウ

シン

 

【第3試合】

ケイ

 

 

「このメンバーで行くぞッ!!」

とチュージが叫ぶと

 

「「はいっ!!」」

と答える部員達。

 

 

やがて、試合開始時間となり、チュージを先頭に、【ブルーノア】のメンバー達はガンプラバトルスタジアムに向かった―。

 

◇

 

スタジアム内の観客席は、すでに全校生徒で埋まっていた。

 

 

午後0時―。

 

突如、スタジアム内の照明が全て消えた―。

 

そして…

 

スタジアム中央に鎮座しているガンプラバトルステージの中央に、スポットライトが当てられた。

 

スポットライトが当てられたステージの中央には、昨日と同じく、赤スーツ姿の男が、丸椅子(スツール)に座って、長い脚を組んでいた。

 

彼は、物憂げに目を伏せながら、低く、しかし、よく通る声で話し始めた。

 

「みなさん…

大洋高校代表決定戦の第3戦の日がやってまいりました…!!

泣いても笑っても、今日で、ビビッ島ガンプラバトル大会に出場する、大洋高校の代表チームが決まります…!!」

と男が言うと、スタジアム内の照明がついて明るくなり、観客席からは、怒涛のような大歓声がわきおこった。

 

「それでは、出場チームの紹介いたしましょう!!

まずは、第1試合…

ガンプラバトル同好会【ブルーノア】ーッ!!」

 

チュージを先頭に【ブルーノア】のメンバーが入場すると、昨日と打って変わって、観客席から大歓声が起こった。

 

どうやら、昨日の試合で、【ブルーノア】の実力が認められたようだ。

 

 

「続いて、女子ガンプラバトル部フーカ派―

【サメ軍】ーッ!!」

 

フーカを先頭に入場してきた【サメ軍】を、観客席からの大歓声が迎える。

 

 

「第2試合に出場するのは…

男子ガンプラバトル部―

【G.D.M.(ゴドム)】ーッ!!」

 

顧問の先生を先頭に入場してきた【G.D.M.(ゴドム)】を、観客席からの大歓声が迎える。

 

 

「最後は、女子ガンプラバトル部ルカ派―

【イルカ軍】ーッ!!」

 

顧問の先生を先頭に入場してきた【イルカ軍】を、観客席からの大歓声が迎える。

 

 

「それでは、代表決定戦第3戦ッ!!」

と男は言って立ち上がり、赤いスーツの上着を脱ぎ捨てて、ピンク色のワイシャツ姿となり、両腕を突き上げる。

 

高く掲げられた左手には、左目を覆っていた眼帯が握りしめられ…

 

高く掲げられた右手には、どこからともなく取り出したマイクを、小指を立てて握っている―。

 

「レディ…ゴォォォォォッ!!」

と、男が叫ぶと、観客席から、怒涛のような大歓声がわきおこった。

 

そして、男は脱ぎ捨てた赤いスーツを拾い、座っていた椅子も持ってステージから降り、どこかへと走り去っていった―。

 

◇

 

『それでは、1時より第1試合を開始いたします。

出場する選手は、準備をお願いします。』

というアナウンスが流れ、第1試合に出場しない【イルカ軍】と【G.D.M.(ゴドム)】の選手達が控室に戻っていき、【ブルーノア】と【サメ軍】のメンバーは、待機所(ベンチ)に移動する。

 

そして、試合に出場する

ミッツ

ヒロ

タツヤ

が、バトルステージ前に向かった―。

 

◇

 

バトルステージ前に並ぶ、両チームの出場選手。

 

【サメ軍】の出場選手は

コーデリア

アンカ

マディ

の3人。

 

タツヤとコーデリアが握手した後…

 

両チームの出場選手は、コクピットルームへと入っていった―。

 

◇

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Begining Plavsky particle dispersal.』

 

ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。

 

形成されたバトルフィールドは、山岳地帯。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「タツヤ!!

シュヴァルベグレイズリッター、行くぞ!!」

 

「ヒロ!!

グレイテストサーペント、出るぞ!!」

 

「ミッツ!!

ジムスペシャル、出るぜッ!!」

 

 

「コーデリア…

ジェノアスカスタム、行くからね…★」

 

「アンカ…

イフリート・アンカー、出ます…。」

 

「マディッ!!

ザクハッカー、行くぞぉぉぉ…ッ★」

 

 

両チームのガンプラが発進した―。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。