次第に、シンも気づき始めた。
(もしかして…
これって
『撫子に刺された』ことで引き出された、オレの能力
なのか…!?
だとしたら…オレ…
メチャクチャ強い
んじゃないのか…!?)
と、確証は無いものの、しかし、そうとでも考えないと説明がつかないこの現象に、シンは喜びに打ち震え始めた―。
アルカディアガンダムが、バックパックのサブアームに装着されているビームサーベルで斬りかかってきたが、ガンダムインパルスはビームサーベルとシールドで防いだが、両腕が開いたため、胴体がガラ空きになってしまった。
そこを、アルカディアガンダムはビームザンバーで斬りかかろうとしたが、ガンダムインパルスは頭部のバルカン砲と、胸部のMMI-GAU25A 20ミリCIWSで反撃した。
被弾して後退したアルカディアガンダムに、ガンダムインパルスはMA-BAR72高エネルギービームライフルを撃つ。
ガンダムインパルスのMA-BAR72高エネルギービームライフルの直撃をくらったアルカディアガンダムの耐久値はゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへと向かっていった…。
アルカディアガンダムを撃破してまもなく、レーダーが接近してくる機影を捉えた。
(ガンダムアシュタロン…
ベアトリス…!?)
と、正面モニターに表示された敵機のデータを見るシン。
モビルアーマー形態のガンダムアシュタロンが、シザーズビーム砲を撃ちながら飛んできた。
ガンダムインパルスは、ガンダムアシュタロンからの攻撃を回避すると、MA-BAR72高エネルギービームライフルで反撃し、ガンダムアシュタロンにダメージをあたえた。
〈やるな…。
さっきのマリンハイザックよりかは楽しめそうね。》
と、ベアトリスからの通信が入った。
(マリンハイザック?
クレアか…。)
どうやら、ベアトリスがクレアを撃破したようだ。
これまでのシンならば、それを聞いたら萎縮していただろう。
しかし、今のシンは、これまでのシンではない。
「来いよ☆
楽しませてやるぜ☆」
と、闘志をみなぎらせるシン。
大きく右旋回したガンダムアシュタロンがシザーズビーム砲を撃ちながら、再びガンダムインパルスに迫ってきた。
ガンダムインパルスは、ガンダムアシュタロンからの攻撃を回避すると、MA-BAR72高エネルギービームライフルで反撃し、ガンダムアシュタロンにダメージをあたえる。
〈貴様…!?》
と、通信機から響く、ベアトリスの焦った声。
「何だ、たいしたことのないヤツだな☆
さっきのクロスボーンガンダムの方が、まだ手応えがあったぞ☆」
と、ベアトリスを挑発するシン。
〈貴様…ッ!!》
と、シンに挑発されたベアトリスが、怒りに燃える。
ガンダムアシュタロンはモビルスーツ形態に変形すると、アトミックシザーズを分離させた。
これには、シンも驚いた。
まさか、ガンダムアシュタロンがオールレンジ攻撃をしてくるなんて、思いもしなかった。
分離したアトミックシザーズからの攻撃を回避したガンダムインパルスはMA-BAR72高エネルギービームライフルで反撃し、ガンダムアシュタロンにダメージをあたえた―。
◆
(あの男…
大口を叩いてきたが、実際に、それだけの実力はあるのだな…。)
とベアトリスは、攻撃を的確に当ててくるシンの実力に舌を巻いていた。
(ならば…!!)
と、ガンダムアシュタロンはアトミックシザーズを戻した。
そして、アトミックシザーズを伸ばし
ガンダムインパルスの両腕をつかんだ―!!
「姉さん、今よ!!」
と叫ぶベアトリス―。
◇
「うわッ!!
しまったッ!!」
と、ガンダムアシュタロンのアトミックシザーズに両腕をつかまれてしまったガンダムインパルス。
「ちくしょうッ!!」
と、両腕をつかまれてMA-BAR72高エネルギービームライフルが撃てないため、頭部のバルカン砲と胸部のMMI-GAU25A 20ミリCIWSを撃つガンダムインパルス。
しかし、ガンダムアシュタロンは被弾などものともしない。
その時、レーダーが背後から近づく機影を捉えた。
「ガンダムヴァサーゴだとッ!?」
と、正面モニターに表示された、敵機のデータを見るシン。
〈私の妹をいたぶってくれた罰をうけてもらおうかッ!!》
と、レベッカからの通信が入った。
「なにを…ッ!?」
と、正面モニターを見れば、ガンダムヴァサーゴの腹部が開き、メガソニックの発射体勢に入っていた。
(待てよ…
あの位置からだと…!?)
と、驚くシン。
ガンダムアシュタロンとガンダムインパルスとガンダムヴァサーゴが、ちょうど一直線に並んでいる。
その状態で、ガンダムヴァサーゴがメガソニックを撃てば…
「よせッ!!
そんな場所から撃てば、お前の妹も巻き込んでしまうぞッ!!」
とシンは叫ぶが
〈だから何だ?
これは戦争じゃない。
ガンプラバトルなんだ。
妹を巻き込んだからと言って、妹が死ぬわけではない。》
と、レベッカから冷酷な返事が返ってきた。
そして…
ガンダムヴァサーゴが、メガソニックを撃った…。
ところが…
〈いくらガンプラバトルだからって、本気で姉さんが私を巻き込んでメガソニックを撃つとでも思っていたの?》
と、ガンダムアシュタロンがガンダムインパルスを離した。
〈じゃあね。》
と、ガンダムアシュタロンはモビルアーマー形態に変形して飛び去った…。
「ちっくしょぉぉぉ…ッ!!」
と、ガンダムインパルスはシールドでメガソニックを防ごうとしたが…
メガソニックの直撃を受けたシールドの耐久値は一気にゼロとなり、シールドは防御機能を失った…。
そして…
「うおおおおお…ッ!!」
メガソニックの直撃をくらったガンダムインパルスの耐久値はゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへと向かっていった…。
『BATTLE ENDED.』
と、試合終了がアナウンスされると、観客席からは盛大な歓声が起こった―。