土曜日の朝―。
今日は、バイト先で知り合った、ミモザとのガンプラバトルの日だ―。
水の神への礼拝を済ませ…
シャワーを浴びて…
朝食を食べ終わったところで、ケイから電話がかかってきた。
クレアは、スマートフォンの通話ボタンをタップし
「おはようじゃけん。」
と、ケイに挨拶をする。
『おはよう、クレア。
準備できてる?』
と訊いてくるケイに
「今、朝ごはんを食べ終わったところじゃけん。」
と言うクレア。
『わかった。
下で待っているわ。』
とケイが言うので
「えっ?」
と、外の廊下に出るクレア。
地上を見れば、自転車に乗ってきたケイが、手を振っている。
「も…もうちょっと待つけん★」
と、慌てて戻り、外出の準備をするクレア…。
数分後―。
「待たせたけん★」
と、降りてきたクレアは駐輪場に自転車を取りに行く。
そして、自転車に乗って、ケイと一緒にガンプラバトルアリーナ【ミッド】に向かう―。
「ところで、私が来てもいいの?」
と訊くケイ。
クレアとミモザの対戦は、
だから、実際には、ケイが来る必要はないのだが…
「どうにも…
1人では行きにくいけん★」
と言うクレア。
「そうよね…。
東部に住んでる人は、気の強い人が多いから…。」
と言うケイ。
「ところで、今日の対戦相手…
ミモザさんだっけ?
『カテゴリーF』なんでしょ?」
と訊くケイに
「そうじゃけん。」
と答えるクレア。
「それって、『ニュータイプ』と、どう違うの?」
と訊くケイに
「決定的な違いは
相手の動きが止まって見えない
ことじゃけん。」
と教えるクレア―。
『カテゴリーF』―。
それは、ビビッ島において『ニュータイプ』同様
特殊な能力を見につけたガンプラファイター
のことである。
『カテゴリーF』の『F』とは『
ただ、『カテゴリーF』は『ニュータイプ』と異なり、ガンプラバトルで相手の動きが止まって見えるということは無い。
それでも、一般のガンプラファイターにとって、脅威の存在だ。
なお、『カテゴリーF』も、なぜ、このような現象が起きるのか、その原因はまったく不明である…。
◇
ガンプラバトルアリーナ【ミッド】に着いたクレアとケイは、駐輪場に自転車を置きに行く。
そして、入口前で、ミモザが来るのを待つ―。
数分後―。
ミモザと、付き添いと思われる少女が歩いてきた。
「あっ、ミモザさん☆
おはようございます☆」
と、手を振るクレア。
「おはよう、クレア。
そちらは?」
と、クレアに挨拶したミモザは、クレアの横にいるケイに話しかける。
「はじめまして。
クレアの付き添いで来ました、大洋高校1年のケイといいます。」
と名乗るケイ。
「私はミモザ。
こっちは付き添いの、私の彼女のユイ。」
と、クレアとケイに、ユイを紹介するミモザ。
「彼女?
友達じゃなくて?」
と訊くクレアに
「そうだよ☆」
というミモザの返事を聞いて、驚くクレアとケイ。
その後、4人は店内に入り、クレアが受付で利用手続をする。
「昼の1時から、2番ステージけん。」
と言うクレア。
「えっと…
どうするのかな?
2対2で戦うの?」
と訊くユイに
「いんや。
私とミモザさんのタイマンじゃけん。
ケイは『ニュータイプ』だから、参加させられんけん。」
と言うクレア。
「わかったわ。
じゃ、よろしくね、クレア☆」
と、右手を差し出すミモザ。
「こちらこそ。」
と、ミモザと握手するクレア。
そして…
午後1時になった―。
2番ステージのコクピットルームに入る、ミモザとクレア―。
◇
『GUN-PLA Battel, Stand up.』
システムが起動し始めた。
『Please set your GP base.』
GPベースを、スロットにセットする。
『Begining Plavsky particle dispersal.』
ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。
形成されたバトルフィールドは、宇宙空間。
『Please set your GUN-PLA.』
ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。
そして、ミモザはオプションスロットに、ハロをセットする。
コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。
球体操縦桿を握り、そして―
『Battel start!!』
バトルスタートの合図が鳴り響く―!!
「クレアッ!!
マリンハイザック・リィンフォース、出るけんっ!!」
「ミモザ!!
ガンダムデュナメス・ヴァンガード、出ます!!」
両者のガンプラが発進した―。
◇
宇宙空間を進む
しかし…
突如、コクピットルーム内に、ロックオン警報が鳴り響いた。
(えっ!?
もう…!?)
と、驚くクレア。
レーダーを見るが、何も映っていない。
どうやら、こちらのレーダーの範囲外から捉えられたようだ。
(どこじゃけん!?)
と、周囲を見回すクレア。
障害物が何もない宇宙空間なので、敵からの攻撃は、回避するか、防御するしかない。
しかし、ミモザは『カテゴリーF』―
射撃絶対命中
という
まもなく…
(!?)
1時方向から、ピンク色のビームが迫ってきた―!!
(こ…これが、ミモザさんの
と、ミモザの
(距離を開けたままじゃ、こちらが不利じゃけん…。)
と、ビームが飛んできた1時方向に向かう
しばらく進むと、ようやくレーダーがミモザの
正面モニターに、ミモザの
【機体名】
ガンダムデュナメス・ヴァンガード
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ◎
地上戦 ◎
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◎
接近戦 △
【ベースキット】
1/144 HG ガンダムデュナメス
【種別】
汎用型太陽炉搭載モビルスーツ
【属性】
空
【アビリティ】
TRANS-AM
【ガンプラファイター】
ミモザ
(ガンダムデュナメスか…。
ミモザさんの能力にマッチした
とクレアは、正面モニターに映る
◆
宇宙空間を進む
『1時方向ニ敵機』
と言うハロ。
正面モニターを見れば、すでにロックオンカーソルが、
同時に、マリンハイザック・リィンフォースのデータも表示される。
【機体名】
マリンハイザック・リィンフォース
【戦場適応】
宇宙戦 △
空中戦 △
地上戦 ○
水中戦 ◎
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 マリンハイザック
【種別】
水中用モビルスーツ
【属性】
海
【ガンプラファイター】
クレア
(す…水中用モビルスーツ…!?)
と、驚くミモザ。
『マリンハイザック・リィンフォースハ水中用モビルスーツナノデ、宇宙用ステージデハ機動性ガ低下シマス。
マタ、属性ガ「海」ナノデ、「空」属性デアル、コチラガ有利デス。』
と言うハロ。
「スゴいわね☆
そんなことまで教えてくれるんだ☆」
と、ハロの機能に感心するミモザ。
「じゃ…
さ〜て…
いくわよ、クレアッ☆」
と、GNスナイパーライフルを撃つ
GNスナイパーライフルから放たれたピンク色のビームが、
しかし…
正面モニターに
[NO DAMAGE]
と表示された。
(えっ?
何で…!?)
と、困惑するミモザ…。