HG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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クレア vs ミモザ


 

土曜日の朝―。

 

今日は、バイト先で知り合った、ミモザとのガンプラバトルの日だ―。

 

 

水の神への礼拝を済ませ…

 

シャワーを浴びて…

 

朝食を食べ終わったところで、ケイから電話がかかってきた。

 

クレアは、スマートフォンの通話ボタンをタップし

「おはようじゃけん。」

と、ケイに挨拶をする。

 

『おはよう、クレア。

準備できてる?』

と訊いてくるケイに

 

「今、朝ごはんを食べ終わったところじゃけん。」

と言うクレア。

 

『わかった。

下で待っているわ。』

とケイが言うので

 

「えっ?」

と、外の廊下に出るクレア。

 

地上を見れば、自転車に乗ってきたケイが、手を振っている。

 

「も…もうちょっと待つけん★」

と、慌てて戻り、外出の準備をするクレア…。

 

 

数分後―。

 

「待たせたけん★」

と、降りてきたクレアは駐輪場に自転車を取りに行く。

 

そして、自転車に乗って、ケイと一緒にガンプラバトルアリーナ【ミッド】に向かう―。

 

 

「ところで、私が来てもいいの?」

と訊くケイ。

 

クレアとミモザの対戦は、1対1(タイマン)だ。

 

だから、実際には、ケイが来る必要はないのだが…

 

「どうにも…

1人では行きにくいけん★」

と言うクレア。

 

「そうよね…。

東部に住んでる人は、気の強い人が多いから…。」

と言うケイ。

 

「ところで、今日の対戦相手…

ミモザさんだっけ?

『カテゴリーF』なんでしょ?」

と訊くケイに

 

「そうじゃけん。」

と答えるクレア。

 

「それって、『ニュータイプ』と、どう違うの?」

と訊くケイに

 

「決定的な違いは

相手の動きが止まって見えない

ことじゃけん。」

と教えるクレア―。

 

 

『カテゴリーF』―。

 

それは、ビビッ島において『ニュータイプ』同様

特殊な能力を見につけたガンプラファイター

のことである。

 

『カテゴリーF』の『F』とは『フェイク(FAKE)』の頭文字であり、本来は【機動新世紀ガンダムX】に登場する『ニュータイプのなりそこない』を意味する、一種の差別用語である。

 

ただ、『カテゴリーF』は『ニュータイプ』と異なり、ガンプラバトルで相手の動きが止まって見えるということは無い。

 

それでも、一般のガンプラファイターにとって、脅威の存在だ。

 

なお、『カテゴリーF』も、なぜ、このような現象が起きるのか、その原因はまったく不明である…。

 

 

ガンプラバトルアリーナ【ミッド】に着いたクレアとケイは、駐輪場に自転車を置きに行く。

 

そして、入口前で、ミモザが来るのを待つ―。

 

 

数分後―。

 

ミモザと、付き添いと思われる少女が歩いてきた。

 

「あっ、ミモザさん☆

おはようございます☆」

と、手を振るクレア。

 

「おはよう、クレア。

そちらは?」

と、クレアに挨拶したミモザは、クレアの横にいるケイに話しかける。

 

「はじめまして。

クレアの付き添いで来ました、大洋高校1年のケイといいます。」

と名乗るケイ。

 

「私はミモザ。

こっちは付き添いの、私の彼女のユイ。」

と、クレアとケイに、ユイを紹介するミモザ。

 

「彼女?

友達じゃなくて?」

と訊くクレアに

 

「そうだよ☆」

というミモザの返事を聞いて、驚くクレアとケイ。

 

 

その後、4人は店内に入り、クレアが受付で利用手続をする。

 

「昼の1時から、2番ステージけん。」

と言うクレア。

 

「えっと…

どうするのかな?

2対2で戦うの?」

と訊くユイに

 

「いんや。

私とミモザさんのタイマンじゃけん。

ケイは『ニュータイプ』だから、参加させられんけん。」

と言うクレア。

 

「わかったわ。

じゃ、よろしくね、クレア☆」

と、右手を差し出すミモザ。

 

「こちらこそ。」

と、ミモザと握手するクレア。

 

 

そして…

 

午後1時になった―。

 

 

2番ステージのコクピットルームに入る、ミモザとクレア―。

 

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Begining Plavsky particle dispersal.』

 

ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。

 

形成されたバトルフィールドは、宇宙空間。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。

 

そして、ミモザはオプションスロットに、ハロをセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「クレアッ!!

マリンハイザック・リィンフォース、出るけんっ!!」

 

 

「ミモザ!!

ガンダムデュナメス・ヴァンガード、出ます!!」

 

 

両者のガンプラが発進した―。

 

 

宇宙空間を進むマリン([クレア])ハイザック・リィンフォース。

 

しかし…

 

突如、コクピットルーム内に、ロックオン警報が鳴り響いた。

 

(えっ!?

もう…!?)

と、驚くクレア。

 

レーダーを見るが、何も映っていない。

 

どうやら、こちらのレーダーの範囲外から捉えられたようだ。

 

(どこじゃけん!?)

と、周囲を見回すクレア。

 

障害物が何もない宇宙空間なので、敵からの攻撃は、回避するか、防御するしかない。

 

しかし、ミモザは『カテゴリーF』―

 

射撃絶対命中

という特殊(チート)能力を持つ―。

 

 

まもなく…

 

!?

 

1時方向から、ピンク色のビームが迫ってきた―!!

 

マリン([クレア])ハイザック・リィンフォースは、とっさに左手に持つシールドで防いだ。

 

(こ…これが、ミモザさんの能力(ちから)…。)

と、ミモザの能力(ちから)に畏怖するクレア。

 

(距離を開けたままじゃ、こちらが不利じゃけん…。)

と、ビームが飛んできた1時方向に向かうマリン([クレア])ハイザック・リィンフォース。

 

しばらく進むと、ようやくレーダーがミモザの機体(ガンプラ)を捉えた。

 

正面モニターに、ミモザの機体(ガンプラ)のデータが表示される。

 



 

【機体名】

ガンダムデュナメス・ヴァンガード

 

【戦場適応】

宇宙戦 ◎

空中戦 ◎

地上戦 ◎

水中戦 △

 

【得意戦術】

射撃戦 ◎

接近戦 △

 

【ベースキット】

1/144 HG ガンダムデュナメス

 

【種別】

汎用型太陽炉搭載モビルスーツ

 

【属性】

 

【アビリティ】

TRANS-AM

 

【ガンプラファイター】

ミモザ

 



 

(ガンダムデュナメスか…。

ミモザさんの能力にマッチした機体(ガンプラ)じゃけん…。)

とクレアは、正面モニターに映るガンダ([ミモザ])ムデュナメス・ヴァンガードを見据えた―。

 

 

宇宙空間を進むガンダ([ミモザ])ムデュナメス・ヴァンガード―。

 

 

『1時方向ニ敵機』

と言うハロ。

 

正面モニターを見れば、すでにロックオンカーソルが、マリン([クレア])ハイザック・リィンフォースを捉えていた。

 

同時に、マリンハイザック・リィンフォースのデータも表示される。

 



 

【機体名】

マリンハイザック・リィンフォース

 

【戦場適応】

宇宙戦 △

空中戦 △

地上戦 ○

水中戦 ◎

 

【得意戦術】

射撃戦 ◯

接近戦 ◯

 

【ベースキット】

1/144 マリンハイザック

 

【種別】

水中用モビルスーツ

 

【属性】

 

【ガンプラファイター】

クレア

 



 

(す…水中用モビルスーツ…!?)

と、驚くミモザ。

 

『マリンハイザック・リィンフォースハ水中用モビルスーツナノデ、宇宙用ステージデハ機動性ガ低下シマス。

マタ、属性ガ「海」ナノデ、「空」属性デアル、コチラガ有利デス。』

と言うハロ。

 

「スゴいわね☆

そんなことまで教えてくれるんだ☆」

と、ハロの機能に感心するミモザ。

 

「じゃ…

さ〜て…

いくわよ、クレアッ☆」

と、GNスナイパーライフルを撃つガンダ([ミモザ])ムデュナメス・ヴァンガード。

 

GNスナイパーライフルから放たれたピンク色のビームが、マリン([クレア])ハイザック・リィンフォースに命中する。

 

しかし…

 

正面モニターに

[NO DAMAGE]

と表示された。

 

(えっ?

何で…!?)

と、困惑するミモザ…。

 

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