ミモザとクレアの対戦を観戦している、ユイとケイ―。
「ウソでしょ!?
あの距離で当てたの!?」
と、
「でも、その攻撃を防いだクレアさんも凄いわ。」
と、クレアを称えるユイ。
「10年戦ってるからね。」
と言うケイ。
「ところで、ケイさんは『ニュータイプ』だそうですが…
どうやって、なったのですか?」
と訊くユイに
「私も知りたいわ…。
何でなったのか…。」
と答えるケイ。
「なろうとした瞬間に失格
なんでしょうか?」
と言うユイ。
「そうなんですか?」
と訊くケイ。
「いや…
今のは
日本の弁護士の言葉
なんだけどね…★」
と苦笑するユイ。
「その言葉通りなら…
なりたくないのに、なってしまうのが『ニュータイプ』なんでしょうか?」
と訊くケイに
「私に言われても…。」
と、困惑するユイ…。
「そうね。
ごめんなさい。
それにしても…
なろうとした瞬間に失格…って…
弁護士とは思えないセリフ
ね★」
と苦笑するケイ。
その時…
ミモザが入っているコクピットルームの右隣のコクピットルームに、中年男性が入ろうとしていた。
「あ、すみません。
今、対戦中なんです。」
と、気がついたユイが言うが、中年男性は
「そんなこと、わかっとるケン★」
とユイを無視して、コクピットルームに入ってしまった…。
「えっ!?
ちょっ…ちょっと…!?」
と、困惑するユイ。
「えっ?
何なの、あの人?」
と、ケイも困惑する。
「ど…どうすれば…?」
と狼狽するユイに
「とりあえず、受付に言いに行きましょう!!」
とケイとユイは受付に走った―。
◇
(たしかに『射撃絶対命中』という能力は厄介じゃけん…。
でも、逆に言えば
対処も楽
じゃけん☆)
と、不敵な笑みを浮かべるクレア。
なぜなら
射線が絶対に自分に向けられているのだから、シールドで防げば、ダメージをうけることはない
からだ。
それに…
(それにしても、何じゃけん、あれ?
素人丸出しの動きじゃけん★
あんなんで、よくガンプラバトルをしとるけん★)
とクレアは、ミモザの技量を見切った。
ガンプラの操縦技量は、10年戦っているクレアと、始めてまだ1年も経っていないミモザとでは、雲泥の差だ。
(いくけんっ☆)
と
しかし、GNフィールドの持続時間は10秒しかない。
GNフィールドが消えると、
至近距離からの攻撃に、
「そこじゃけんっ☆」
と、被弾して、たじろいでいるところを、ビームトマホークソードのビームサーベルで斬りつけた。
「手応えあったけんっ☆」
と喜ぶクレア。
正面モニターにも
〘CRITICAL HIT!!〙
と表示された。
さらに、追撃をかけようとした…
その時―。
〈ねぇ、クレア。
と、ミモザからの通信が入った。
(は?)
と思い、レーダーを見れば…
「ゑっ?
だ…誰じゃけん!?」
と、驚くクレア。
10時方向から、謎の敵機が近づいてきていた。
正面モニターに、謎の敵機のデータが表示される。
【機体名】
ヴァンディッツ
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ◎
地上戦 ○
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 HG サーシェス専用イナクトカスタム
【種別】
汎用型擬似太陽炉搭載可変モビルスーツ
【属性】
空
【ガンプラファイター】
パトリック
(乱入けん…!!)
と憤るクレア。
ガンプラバトルにおいて、乱入は最低のマナー違反行為だ。
やがて、
その姿は、全身赤色のサーシェス専用イナクトカスタムだが、背中から赤いGN粒子を噴出させていた。
そして、
さらに、
(な…何者じゃけん、アイツ…!?)
と、
「や…やめるけんっ!!」
と、
しかし、
「あああ…ッ!?」
と、
しかも…
(どうなっとるけんっ!?
回避できんけんっ…!?)
(こ…これは…
まさか、アイツ…
『ニュータイプ』
けん…!?)
これは、まさに
パトリックが『ニュータイプ』であることの証明
だった。
(なんてこっじゃけん…!!
『ニュータイプ』の乱入者だなんて…!!)
と、畏怖するクレア。
同時に
『ニュータイプ』の前には、積み重ねてきた努力も、
という
残酷な現実
も知らされた…。
「ミモザさんっ!!
逃げるけんっ!!」
と叫ぶクレア…。
◆
「フンッ!!
そんな古い
と、
「どわッ!?」
「テメェッ!!
何するケンッ!!」
と、
(しかし、どういうことじゃケン?
《b》何で
と、
◇
「ミモザさんっ!!
逃げるけんっ!!」
と叫ぶ。
〈クレア…
ごめん…!!》
というミモザからの通信が入るや、
それを見たクレアは
(賢明な判断じゃけん。)
と思った―。